蛙が鳴いたら雪が降る   作:星森アキラ

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ほんの少しだけ加筆しました。


9.また会える日まで

勝負をしませんかー?

だなんて、フランが言うとは思わなくて思わずポカンと口を開けてしまった。

 

「ミーはノエルを騙せなくてつまらなかったからねー。

だからノエルを騙せるようになるまで強くなってやりますからー!

ノエルはその力をコントロール出来るようになったらまた会いましょうー。」

 

「ゔおぉぉおい!!勝手に決めてるんじゃねぇ!!」

 

「ほう…僕は大いに賛成です。そちらの子供に教えられることはこちらにはありませんからね」

 

「だ、ダメ!ボク…ボクはフランと一緒じゃなきゃ…ヤッ…!!」

 

フランに肩に手をポンと置かれヤダという言葉を遮られた。

ジーと目を見つめられた為反射的に目を逸らしてしまった。

 

「はーい、今のでミーの勝ちー。ノエルは早くミー離れして昔みたいに笑えるようになってくださーい。」

 

「わ、笑えてるよ!ボクちゃんとほら!」

 

指を口に咥えて左右に引っ張り無理やり口角を上げてみるがフランの表情は変わらなかった。

フランはもう向こうの人達について行くって決めてるんだ。

もうノエルがなにを言っても無駄であろう…フランが肩から手を離しそれじゃあー…と言う声が聞こえた。

 

「ノエル、約束。絶対また会えるから」

 

「…うん!」

 

こくんと強く頷いてフランと目を合わした。

 

と、その一瞬の隙をついた。

 

バシャンッ!!

 

思いっきりフランの顔を目掛けて川の水をかけてやった。

フランは少しだけびっくりした顔をして尻餅をついた。

離れ離れになるんだからその前に一言文句言ってもいいよね?

 

「フランのバーカ!!ボクはフランより強くなって

強くなってまたすぐ見つけ出してやる!!

だから…絶対また会いに来て…ボクを忘れないでね」

 

徐々に声がかすれていく…

やっぱり寂しいものは寂しいのだ。

 

「ミーより強くなれるかは知らないけどー

まー気長ーにまっててあげるよ。」

 

うんっ!と強く頷きパンッと手を強く叩き合わした。

強すぎて少し痛くて二人とも川の水で冷やしていたのはここだけの秘密だ。

 

少し痛みが引いてきた時、丁度後ろにいた人達も話し合いが終わったみたいだ。

白い炎の珍しさで9代目やボスがどうのこうのと話していたけど難しい話だったのかイマイチなにを話しているのか分からなかった。

 

フランの手を掴み行くよと立ち上げさせる。

今度は振り払われなかった。

 

「それじゃあね、フラン。約束守ってね。」

 

「それはこっちのセリフだしー…まぁ、ミーはノエルに負けるなんてことする気もないけどねー」

 

「ムッ、なんか今のムカついた!」

 

ちゅっと音を鳴らしてフランのほっぺにキスをした。

えぇ!?と周りが騒めいたけど気にしない。

それよりもびっくりして目を丸くしていたフランがおかしくてぷっと吹き出してしまった。

 

「また会えるって信じてるけどひと時の別れだもん。

またねっていうまた会うための約束のちゅーだよ!

おばあちゃんに教えてもらったの!」

 

「いや挨拶の仕方違うから…それに男同士で本当にキスするとか…」

 

顔を青ざめてショートヘアーの女の人がそうぼそっと呟いた。

ん?とはてなマークを掲げたのはノエルただ一人

フランはまぁこうなるよねと分かっていたのか口を開いた。

 

「あーノエルはこう見えもちゃんとした“女の子”なので丁寧に扱ってくださいねー。後、常識もマナーも教え込んでないんでーではー」

 

そういうとこれ以上質問されるのは嫌だというようにタタッと走っていった。

と、その瞬間ノエルの頭からオレンジの被り物が消えた。

ノエル本人には分からなかったが周りの人達はこれでフランが幻覚を見せていてノエルに幻覚が効かないというのがハッキリと伝わった。

 

また、フランはノエルと決別するという意味でもあったのだろう。

フランのことだからそこまで考えてないのかもしれないが…

 

またねと少しだけフランが笑って手を振ってくれたので辛いが頑張って笑顔でノエルは倍にして大きく手を振った。

 

ブワッと風が舞い慌てて腕で顔を隠すと風が止んだ瞬間もうフラン達はいなくなっていた。




いつもより少し短めだけどこのくらいのペースで書いていきたいなぁとか考えてます。
フランにノエルがキスをしてM.Mが青ざめていたのは男同士で恋人のキスをしたと思っていたから、というより子供のくせに恋人同士のキスするなよ…と溜息をついてます。
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