月夜の黒豹団   作:ちあさ

5 / 8
ごめんなさい、今回は短いです。

気分的には4.5話ってところです。

いろいろ考えた結果、どうやっても評価増えないなら、

自分の好きに書けばいいじゃないか。

とそんなふうに考えてプロット再構築中。

というわけで自分の趣味に針が振り切れていっています。

なので暴走していく私を生温かく見守っていてください。




子犬

「…ねぇあの子……」

 

 

学校へ向かう道。

 

 

「アレが例の転校生…」

 

 

私の後ろから女の子たちのコソコソとした声が聞こえてきます。

 

 

「前の学校で…」

 

「……その前でだって…」

 

 

こちらを見る彼女たちの顔はきっと不快気な顔か、もしくは侮蔑したような目で見ていることでしょう。

何度転校してきても大抵同じような感じなので慣れています。

こういうのは無理に否定したりするより、聞こえないふりをしていたほうが波風は立たないものです。

下手に騒ぎ立ててまた転校することになります。

いつもいつもご両親に負担をかけるのは心苦しい思いがあります。

でも慣れていても…やっぱりちょっと悲しくなってきますね。

転校したばかりなのにもう噂が広まっているなんて…・

これからの学校生活が不安になってしまい、うつむき加減でトボトボと歩いていると、

 

 

 

 

クゥーン

 

 

 

 

不快な鳴き声がします。

 

 

自身の足元へと向けられていた視線を道の先へと伸ばすと、

そこにはダンボールに入れられた子犬がいました。

どうやら捨て犬のようです。

誰か助けてと、僕は無力だよと、そんな慈悲を乞うような顔でか細く鳴いている子犬。

 

子犬。

 

小さな可愛い子犬。

 

なんて可哀想な、そう思わせるような無垢な表情。

なので私はその子犬の元へ小走りに近づき。

 

 

 

 

ちょっと"力"を籠めて

 

 

 

 

踏み潰しました。

 

 

 

 

グシュペキボキッっと肉が潰れ骨が砕ける音が聞こえてきました。

 

 

「ッーーーーーーー!」

 

 

後ろから声にならないような叫び声が聞こえました。

振り向いてみると、確か同じクラスの…えっと名前は忘れましたが女の子が3人いました。

 

 

流石に目があってしまったら無視はできませんね。

 

 

「……おはようございます……今日もいいお天気ですね」

 

 

なるべく友好的に見えるように笑みを浮かべご挨拶をします。

でもその子達は化け物でも見たかのような顔で、

 

 

「あなた…それ…何やってるの…」

 

 

未だにダンボールに突っ込んでいる右足を指さしながら、震える声で尋ねてきました。

 

 

「あぁ…見ていたんですか……何でもありませんよ」

 

 

「なんでもないって、その中、子犬…」

 

 

グチョ…

 

 

ダンボールから赤く染まった足を引き抜き、

彼女の目の前に行き、顔を近づけて瞳を覗き込みます。

 

 

「ナンデモナインデス…ナノデ…黙ッテイテクレルト…嬉シイデス」

 

 

相手にお願いする時はちゃんと目を見てお願いしましょう。

そう教わって育った私です。

ちゃんとその子の瞳を覗き込み、きちんとお願いします。

 

 

「ヒィ…ヤダ……誰にも言わないから…何も見てないから…」

 

「メイちゃん行こう…関わっちゃダメだって」

 

「こいつやっぱり変だよ…もう行こうよ…」

 

 

彼女…メイちゃんというのでしたか…は他の2人に引っ張られるようにして学校の方に走っていきました。

こんな朝から元気が良くていいですね。

それに引き換え、私はお気に入りの白い靴と花柄の靴下が赤黒く汚れてしまい憂鬱です。

こう転校を繰り返していると人間関係の構築に苦労します。

それにもう生まれて11年も経ちます。

早く私の為に死んでくれるような"素敵なお友達"も作らないといけません。

 

 

人生っていうのはなかなか上手くいかないものです。

 

 

 

 

 




この子は一体誰でしょう。

吹っ切れた結果、誰も期待していなかったヒロインが爆誕しました。

さーてなけなしのお気に入りが0になるぞー(泣)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。