ハイスクールD×D 気弱なイッセー   作:kue

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Life11 始まっちゃった!

僕が部室に入るとみんな驚いたような顔をしていた。

まあ、僕が来ないって思ってたんだろうね。

「え、えっと何もできないと思いますが僕も戦います。

足だけは引っ張らないようにするつもりです!」

「そう……ありがと、イッセー」

部長はこんな僕にも笑いかけてくれた。

こんなに優しい人をあんな人に渡すもんか。

絶対に勝ってやる。

そしてゲームの時間がきて魔法陣が輝き、僕たちは会場へと向かった。

 

 

 

 

 

会場に飛んだのは良いけど学校と全く一緒だった。

違うところは空の色かな。

説明によるとレプリカで使い捨ての空間だから好きにどんちゃん騒ぎしちゃっていいってさ。

そうそうな事では壊れない。どんな事をしたら壊れるのさ。

ひと先ず僕は部長から説明を受けてゲームの作戦を聞いた。

ゲームが始まり小猫ちゃんと一緒に体育館に行く。

「えっと、ひとまず小猫ちゃん。僕弱いけどよろしくね」

「……なんで先輩はそんなふうに自分を下にするんですか?」

「下になんかしてないよ。事実だよ、隠れて」

僕たちは体育館に入ってすぐに死角になる所に隠れて中の様子をうかがうと

館内に何人かの下僕さん達がいた。

その数は四人かな?遠過ぎてよく見えない。

「出てきなさいグレモリー家の下僕さん達!貴方達がここに来るのは

さっき監視してたから丸わかりなのよ!」

ありゃりゃ、ばれちゃってるみたいだね。僕は小猫ちゃんと

アイコンタクトをかわして分かれて中に入っていった。

「バラバラバラ!♪」

「ひぃ! チェ、チェーンソーとか女の子が持つものじゃないよー!」

体育館の中に入ると突然、上から声が聞こえ、驚きの余り前に飛びこむと

さっきまで僕がいた場所にチェーンソーを持った女の子二人が落ちてきた。

「行っくぞー!」

修行しても性格の根本はそう簡単に直せるはずもなく僕は逃げまどっていた。

「むぅ! 逃げるなー!」

「逃げるなー!」

「チェーンソー持って追いかけられたら普通逃げるでしょー!」

「むぅ! 逃げる、きゃぁ!」

「お、お姉ちゃん!? こ、こっちこないで!」

なんだか分からないけど2人は同時にぶつかって地面に横たわった。

『恐らく床で刃が削れ過ぎたんだろう。やるなら今だ』

よ、よし! 気合いを入れるんだ!

『Boost!』

僕はセイグリッドギアを発動して、倍加を始めた。

「むぅ! 喰らえ!」

双子の片方がチェーンソーを刀の様に振り回してきた。

よ、よく見る。相手の攻撃をよく見てかわす!

僕は振り回されたチェーンソーを姿勢を低くして避けた。

そして!

『Explosion!』

「うりゃぁぁぁぁ!」

「きゃぁ!」

相手は僕の拳をチェーンソーで防ごうとしたんだけど僕の拳が当たった

瞬間、チェーンソーが大きく大破して、吹き飛ばされて壁にぶつかって気を失った。

い、痛かったかな? 後で謝っておこう。

「こんの!」

「私もいるわよ!」

左からはチェーンソーガールが、右からは棒をもったミラっていう人が近づいてきた。

えぇぇい! こうなったら!

「えいやぁぁぁぁ!」

僕は体育館の床を全力で殴りつけて砕くとがれきが舞い上がって2人の

障害となってくれた。

するとこのゲームが始まる前に連絡用として部長から渡され、

耳につけていたイヤホンから連絡が来た。

『イッセー、小猫。朱乃の準備ができたわ。すぐにそこから離れて頂戴』

「はい! 小猫ちゃん!」

「…分かりました」

「逃げる気!? ここは重要地点なのに!」

うん、そうだね。

でも、彼女たちは今部長の作戦通りの発言を言った。

僕はチェスとかのルールは知らないけど。

僕たちが体育館の外に出た次の瞬間! 一瞬の閃光、刹那。

―――――ドォォォォォォォォォン!

体育館に轟音とともに雷が落ちた。

空には翼を生やした朱乃さんがニコニコ笑顔で浮いていた。

『ライザーフェニックス様の兵士(ポーン)三名、戦車(ルーク)一名、戦闘不能!』

「やった!」

『これで初めの作戦は完了ね。朱乃が最高の一撃を派手に決めてくれたわ。

朱乃の魔力が回復次第私とアーシアも出るわ』

部長さんとアーシアさんも出るのか。

僕たちは次の作戦に移ろうとした瞬間、

―――――ドォォンッ!

突然の爆発音に驚いて振り向くとそこには

ボロボロになった小猫ちゃんが横たわっていた。

「小猫ちゃん!」

「撃破(テイク)」

上から声が聞こえたかと思うとそこには悪魔の翼を生やしフードをかぶった人がいた。

「ふふ、何かをし終わった後が最も隙だらけなの。狩りの後だったり

子作りの後だったりね。私達は多少の駒を犠牲(サクリファイス)しようとも

何もない、けど貴方達は一つでも失えば死活問題」

「小猫ちゃん!」

正直僕はあんな奴の話なんか聞いていなかった。

「ごめ……んなさい。もっと部長達のお役に立ちたかったのに」

「そんなことないですわ。貴方は十分役に立ってくれました」

すると小猫ちゃんが淡い光に包まれて転送された。

今頃は治療ルームに行ったんだろう。

「イッセーくん。ここは任せて下さい。後で合流しましょう」

「わ、分かりました!」

僕は朱乃さんに任せて先を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

『ライザーフェニックス様の兵士(ポーン)三名リタイア!』

三人も!? となると木場君か。

「うわぁ!」

「やあ」

「木場君か」

走っている僕をいきなり誰かが倉庫に引きずり込んだかと思うと木場君だった。

びっくりした~。

「それにしてもすごい魔力量だね。イッセーくんも特訓を?」

そう聞かれたとたん僕の目から大粒の涙があふれ出てきた。

「え、えっとイッセーくん?」

「もうあんな何度も骨折れたり抜けたりするのはごめんだよ~」

「……どんな特訓をしたんだい?」

だってだって!

オーフィスの攻撃はよく分からないものだし喰らえば即死。

僕は必死に避けたけど地面に直撃した攻撃は大きな穴を開けたし。

まるで巨大隕石が落ちてきたかのようなクレーターだったな。

「えっと運動場にいるのは?」

「うん、相手は兵士(ポーン)、戦車(ルーク)、僧侶(ビショップ)が一人づつ」

それを聞いた僕はもう帰りたくなってきた。

「ぐす! もう帰りたいよ~」

「そうはいかないよ」

「私はライザー様に仕える騎士(ナイト)のカーラマイン!」

「「ッッッッッ!」」

いきなり勇んだ女の人の声が聞こえてきたかと思うと野球部の運動場に

甲冑を着て剣を携えた女性がいた。

「もう腹の探り合いはよそうではないか!剣士なら正々堂々

正面から斬り合おうではないか!」

……絶対に僕は行かないからね!

そんな事を思っていると木場君が立ち上がったから思わずひきとめた。

「な、何してるのさ! きっと罠だよ!」

「確かにそうかもしれない……けど、

ああ言われたら剣士として黙っちゃいられなくてね」

「ぼ、僕は行かないからね!」

そう言うと木場君はにっこりと笑って倉庫から出ていった。




こんばんわ
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