ハイスクールD×D 気弱なイッセー   作:kue

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Life15 

「はぁ……はぁ……はぁ」

動かなくなったライザーさんを見て僕はようやく勝ったんだと思えて

その場を離れて部長のもとに向かった。

するとドレスを着たライザーさんの妹さんが走って来て僕の方を睨んできた。

「も、文句があるならかかってきてください!」

「っ!」

レイヴェルさんは何も言わずにそのまま僕の横を通り過ぎて

行ってお兄さんのもとに行った。

僕は気を失いそうなくらいに悲鳴をあげている全身をどうにかして

突き動かして、ウェディングドレスを着た部長の所にたどり着けた。

「終わりましたよ、グレモリー先輩。さ、帰りましょう」

僕は危うく龍となった腕で先輩の手を取ろうとしていた。

気づいた僕は慌ててその腕を引っ込めようとするけど先輩が龍となった腕を

掴んで決して離そうとはしなかった。

「せ、先輩?」

先輩はギュッと握りしめたままだった。

……ま、いっか。

僕はそのまま部長と手を繋いだまま、

帰ろうとすると目の前に先輩のお父様が立っていた。

「……」

何も言わずにただただ僕たちを眺めているようだった。

「退いて下さい。僕は勝ちました。よって魔王様と約束した代価である

グレモリー先輩を返してもらいます」

そう言うとお父様は何も言わず目をつむり僕たちに道を開けてくれた。

そうして僕はグレイフィアさんから預かった魔法陣の裏側を使うと

そこから鷹だか鷲だか分からない鳥が出てきた。

「……グリフォン」

会場のどこかからかそんな名前が聞こえてきた。

ふむふむ、この生物はグリフォンて言うのか。

僕と部長はその背中にまたがって帰っていった。

 

 

 

 

 

 

「フェニックス卿、申し訳ない。縁談を破談させてしまって」

「いえいえ、構いますまい。我々、既に純潔の孫がおります辺りよろしいかと。

しかし、見ものでしたな。久々に興奮しましたよ」

「ええ、私もです。悪魔になって一か月もたたないうちに神器を

バランスブレイクに覚醒させ、さらにはフェニックスを倒してしまうとは」

「ええ、お互い長生きはするもんですな。所で赤がいるという事は」

「ええ、既に白も」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥界の空は紫色何だね~。

ここに来たときは別の事に必死だったから気がつかなかったんだけど。

この空を見ているとなんだか落ち着く。

「バカね」

グレモリー先輩がさっきから僕の頬を撫でてくれている。

なんだか照れるけど落ち着く。

ようやく先輩を取り戻せたって言う感じが確認できた。

「―――――っ」

でも、僕の龍のものなった腕を見て先輩は言葉を失い、

沈痛な面持ちで僕の腕をさすってくれる。

「あ、あまり触らない方がいいですよ。気持ちが悪いでしょ?」

「全然。この腕はイッセーの腕よ。気持ち悪がるなんて以ての外だわ」

そう言って何度もさすってくれる。

「龍に代価を払えば二度と帰ってこないのよ?」

「そうみたいですね……でも、この腕を龍にしたから僕は十字架を

素手でつかむことができたんです。その結果ライザーさんにも勝てた。

そして先輩が帰ってきた。それで僕は満足です」

僕が笑って話すがやっぱりグレモリー先輩の表情は芳しくない。

「……今回は破談にできたかもしれない。でも、また婚約の話が来るかもしれないのよ?」

「その時は大丈夫です! この龍の腕とバランスブレイクを使って追い返します!

グレモリー先輩の婚約者は先輩自身が決めるって言って! ぼ、僕だってやるときは

やる男なんです!」

「……イッセー、目の上にゴミがついてるわ」

「へ? ど、どこですか?」

僕は先輩に言われて目を擦るがゴミらしきものがどこにあるのか分からなかった。

「目をつむって頂戴。私が取ってあげるから」

「あ、はい」

そのまま僕が目をつむるとその数秒後に唇に柔らかいものが当てられた。

うぇぇぇぇぇぇぇ!? こ、この感触はまさか!?

驚いて目を開けてみると目の前にはドアップのグレモリー先輩の

顔が映し出されていた。

そして唇を離すと先輩は笑顔でこういった。

「私のファーストキスよ。日本では大切な人に捧げるのよね?」

もう僕幸せ死しちゃいそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさてさて、無事に結婚騒動も終わり、僕は元の日常に戻ってきました。

「んん~。よく寝た」

まだ、ちょっと体に痛みが残ってるけど日常生活に

支障はないから安静にしていれば治るよね。

僕はそう考えながら一階に下りていくと、何やら母さんの

嬉しそうな声が廊下にまで聞こえてきた。

どうしたんだろ……なんだか、近年稀にみるくらいの興奮なんだけど……

もしかして、何かの懸賞に当たったのかな?

そう思いながらリビングに通じるドアを開けるとそこには

紅色の髪を持った女性――――――リアス先輩がいました。

「……ぶ、部長? 何故、僕の家に?」

「イッセー君もきましたので。もう一度言わせてもらいますわ。

これからイッセーくんのお家に住まわせていただきます

リアス・グレモリーですわ。不束者ですがよろしくお願いいたします」

「んまあ! グレモリーさんまで家にいてくれるなんてもう

イッセーの将来は安泰だわ! ねえお父さん!」

「ああ、そうだな! 孫の顔も見れるよ!」

両親は涙を流しながら喜んでいた。

まあ、僕は彼女とか女ネタは皆無だったからね。

……もしかして、アーシアさんと同じ感じでホームステイっていう

名目で部長さんも僕のお家に泊まっちゃうパターンなのかな?

「てことでお父様とお母様の許可も貰ったからこれからよろしくねイッセー」

部長は満面の笑みを浮かべて僕の方を見てきた。

……なんだか、部長の笑顔を見てるとどうでもよくなってきちゃった。

「はい! よろしくお願いします!」

これからお家が賑やかになっていくよ。




どもっす
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