さて、皆さんおはようございます。
兵藤一誠です。
グレモリー先輩の結婚事件から数日が経過しました。
いや~時が経つのは早いですね~。
さて、今僕は別の意味で危機に陥っています! それは――――――。
「うぅ~イッセ~」
僕の隣では部長さんが笑みを浮かべながら
僕の腕を抱きまくら代わりに使って寝ています。
……い、良い匂いがする……じゃなくて!
「ぶ、部長。離してください」
「嫌~。私はイッセーを抱き枕にしないと寝れないの」
もうこのやり取りは何回目何だろう。
一向に離してくれません。
ていうか昨日にお断りした筈だよね? 何で入ってきてるの?
「イッセーさん! 早朝トレーニングの時間ですよ~!」
ア、アーシアさん!? こ、この状況を見られたらアーシアさんまで
部長と同じような状態に陥ってしまう!
「あ、い、今いk」
「アーシア、ちょっと待ってなさい。私とイッセーもすぐに行くから」
そういった途端にアーシアさんが部屋に入ってきちゃった。
腕に抱きついている状況が丸見え。
「ダ―――――イブ!」
もう止めてぇぇぇぇぇ!
『いただきま~す!』
さて、今日も一日を告げる朝食が始まりました……が
アーシアさんがさっきからふくれっ面で見えない所で抓ってきます。
め、めちゃくちゃ痛いし。
「あ、アーシアさん痛いよ」
「ふん!」
と、アーシアさんは頬をふくらまして僕とは
別の方向を向いてご飯を黙々と食べる。
うぅ、絶対さっきの所為だ。
部長が裸で僕の隣で寝てるからこうなっちゃうんだよ。
「それにしてもグレモリーさんは料理がお上手なんですね」
「いえ、日本にいる期間が長いので自然と覚えましたの。
今では和食、中華、洋食何でもいけますわ」
まあ、母さんの言うとおり本当に部長さんは料理がうますぎる。
この卵焼きも僕がうす味派であることを知ってか醤油も何もかけて
くれてないし、おみそ汁も薄味になってる。
……ってか、何で部長さんが僕の味の好みを知ってるんだ?
「あ、そうですわ。実は今日部活動の活動でイッセーの
お部屋に部員を数人連れてきてもよろしいでしょうか?」
「もう! グレモリーさんは家族みたいな
もんだから自由にしてくれていいわよ!」
母さんは本当に嬉しいのか満面の笑みを浮かべながら部長に話しかける。
「いえいえ、私は住まわせてもらっている身。そんな勝手はできませんわ」
……それはそうだとは思うんだけど何も掃除やお風呂をためたり食器を洗ったり
なんかの家事を何から何までしなくても僕は良いと思うんだけどな。
という事でその20分後に、部員の皆が僕の家に来た。
それで何故か知らないけど母さんがアルバムを持ってきた。
「いやん! もうイッセー可愛い!」
「はぁ~これがイッセーさんが幼いころの写真」
「……兵藤先輩の幼いころの写真」
「ひぃぃぃ! み、見ないでぇ!」
「……動かないでください」
皆、僕のアルバムを見てニコニコしながら写真を一枚一枚見ていた。
僕は必死に写真を取り返そうとするんだけど小猫ちゃんに
抑えつけられていて全く抵抗できない。
やっぱり戦車(ルーク)の力はものすごいもんだね。
「ねえねえ見て! これなんかイッセーがメリーゴーランドで
何が怖かったのか分からないけど泣きじゃくって係員さんに連れられてる写真なの」
母さんが指をさす写真には確かに、泣きじゃくっている僕が映っていた。
「可愛い! この泣きじゃくってる顔も癒されるわ~」
「ふふ、あ、そうだわ。イッセー、少し皆さんのお飲み物を持って来て頂戴」
「え、なんで?」
「良いから早く」
「う、うん」
妙に真剣な顔をして言うもんだから言われたとおり飲み物を取りに行った。
「皆さん、これからもイッセーをよろしくね」
そう言って急にイッセーくんのお母さんが頭を下げ始めた。
「あ、あのお母様?」
「昔からあの子、気が弱い性格だから色々あってなかなか友達を
作らなかったみたいなの。だからこれからもイッセーのことよろしくね」
「勿論ですわお母様」
無論、僕はイッセーくんのお友達だよ。
そう思って僕は一枚の写真をおもむろに取るとそこに映ってたものに驚愕した。
こ、これって。
この写真に写ってる物がこの戦いのトリガーだった。
「イッセー、お茶の準備はできた?」
「あ、もう少しで終わります部長」
あれから、数日が経過し、今は昼休み、
僕達オカルト研究部は部長からの
招集を受けて部室にお茶とお菓子を準備しています。
何やらお客さんが来るらしい。
「ふぅ~できました!」
「分かったわ。イッセー、この学校に私たち以外にも悪魔がいるのは知ってるかしら?」
「あ、はい。そこら辺はドライグから聞いてます。確か生徒会長のシトリーさんですよね?」
「ええ、あ、噂をすれば」
いきなり部室のドアが開いたと思うとそこから生徒会メンバーが入ってきた。
ちなみに皆さん悪魔の方々です。
「久しぶりね、リアス」
「ええ、そうね。ソーナ」
部長は生徒会長さんと懐かしそうな表情を浮かべて握手をしていた。
へ~お二方は知り合いなんですか~。
でも、まさかこの学園に悪魔の方がオカルト研究部以外に
いたなんて驚いたな~。
「初めまして。兵藤一誠君、アーシア・アルジェントさん。
私はこの学園の生徒会長のソーナ・シトリーよ」
会長は丁寧な口調で僕たちに自己紹介をしてくれた。
生徒会長さんはこの学校で部長や副部長たちと肩を並べるほどの人気を
持っており、そのクールな眼差しに皆キャーキャー言っている。
「初めまして。僕はグレモリー先輩の下僕でポーンの兵藤一誠と申します」
「ア、アーシア・アルジェントです」
アーシアさんは少し、オドオドしながらも自己紹介をしていく。
少し、彼女は人見知りなところがあるからね。
「匙、貴方も挨拶を」
「はい、俺は匙元士郎だ」
匙という名の男の子がぶっきらぼうに僕に挨拶をしてくる。
するとアーシアさんに近づいて行ってものすごい笑顔で握手を交わした。
「よろしくねアーシアさん!」
「は、はいぃ」
アーシアさんはあまりの突然の変化に戸惑いを隠せずに
少しひきつった顔をしていた。
「で、お前……まあ、よろしく」
「あ、はい」
なんか、アーシアさんの時と比べて明らかに握手も弱弱しいというか。
すると早々と握手を切り上げると木場君のもとに行って肩を組み始めた。
「よう! 聞いたぞ木場! お前フェニックス家の三男を倒したんだってな!」
……僕でもなんだかとてもムカつく。
『どうだ? ここで一発でかい花火をあげるのは』
いやいや、今昼休みだし。
「いや違う」
「そう謙遜すんなって! お前は強いよな~。俺も兵士の駒四つ消費して
悪魔に転生したけどおなじ悪魔として尊敬するよ!」
う、う~ん。あんまり、いい気分はしないな。
すると生徒会のメンバーが一気にきつい視線を匙って言う人に送ると
それに気づいた匙くんが顔を引きつらせて席に戻っていった。
「匙、兵藤君に謝りなさい」
「え? な、なんでですか?」
「前に言ったはずです。私の眷属ならば恥をかかせないでください」
「え、えっと」
「匙、早く謝りなさい」
「……はい。悪かったな」
突然、会長に謝れと言われた匙君は少し、戸惑いながらも頭を下げた。
「ははは、いえ別にかまいませんよ~僕はこれっぽちも気にしてませんから~」
僕は満面の笑みを浮かべながらそう言ったと思うんだけど何故か、皆、
苦笑いを浮かべて僕のことを見ていた。
「では、私たちはこれで」
「ええ、忙しい中ありがと」
そう言って、会長さん達はオカルト研究部室から去っていった。
どもっす