ハイスクールD×D 気弱なイッセー   作:kue

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Life17 戦っちゃいます!!

皆さんこんにちわ、イッセーです。

さて、今、僕達のいる部室は重い空気が流れています。

その理由は木場君の最近の態度にありました。

僕の家で何か写真を見た後になんだかずっとどこかを眺めてたりボーっとしてたり。

そんな状態でずっといるもんだから部長さんの堪忍袋の緒が切れて今さっきまで

お説教をしていたんですが……。

「ねえ、まってよ木場君!」

お説教が終わった木場君はそそくさと帰っていったから僕は追いかけていった。

「何かなイッセーくん。用がないなら帰ってくれないかな」

木場君は普段の笑顔を一切出さずに機嫌が悪そうな表情をしていた。

「この前から変だよ! 何かあったなら話してみてよ! 友達じゃん!」

「……友達ね、悪魔には最も似合わない言葉だよ」

むぅ~友達を馬鹿にしたな~。

「……聖剣」

「っ!」

「この写真に聖剣が映ってたんだよね?」

僕は木場君に問題の写真を見せると案の定驚いたような顔をしていた。

そりゃそうだよね、知らないもんだと思ってたんだろうから。

「そして木場君が聖剣使いを人工的に作り出す計画に生き残りって言うことも知ってる」

「……どこでそれを知った」

こ、怖いよ~。なんでこうも木場君は怒ったら怖いのさ~。

「え、えっとド、ドライグに聞いたんだ」

「あ、そう……じゃあね」

そう言ってスタスタと木場君は離れていった。

む、余計に怒らせちゃったかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ~命の恩人の部長と喧嘩するなんて……恩をあだで返すにも程があるよ。

「……ん?」

雨の音とは違う音が聞こえて目の前を見るとそこには前に見た顔があった。

「やっほ~お久しぶり~クズな悪魔さん達~」

白色の髪で悪魔を殺すことを快感にしている神父、フリードがいた。

「何の用かな? 僕は今至極機嫌が悪いんだ」

「そりゃあいいね~。俺っちの聖剣とあんたの魔剣、どっちが上かやってみない?」

っ! あの剣から発せられてるオーラは!まさか!

 

 

 

 

 

 

 

 

いないな~木場君。

僕はあれから気になって木場君を探してるわけなんだけど一向に見つかんない。

「どこ行ったんだかね~………ねえ、ドライグ」

突然、ものすごいオーラがどこからか現れた。

場所が分からないのにそのオーラは僕の肌をチクチクとさしてきた。

『ああ、恐らくは聖剣を持った神父と……この感じは魔剣か』

「ってことは木場君か……行こうか。どっちらへん?」

『向こうだ』

僕はドライグの指示通りにその場所に向かうとそこには人気の少ない

場所でお互いの得物で斬り合っていた木場君と会いたくない神父がいた。

「木場君!」

僕の声に白髪神父は嫌そうな顔をして、いったん木場君から距離を取った。

「ぬふふふふ。ここはいったん退散!」

そう言うと神父は何かを地面にぶつけた。

次の瞬間にはものすごい光が僕らの目を遮った。

ま、眩しい!

輝きが消えた時には既にあの神父の姿はなかった。

「大丈夫!? 木場く……ん?」

僕の後ろにいたのは見たこともないような恐ろしい顔をした木場君だった。

「何で邪魔をしたのか? 危うく斬りかけたよ」

木場君は冷たい目で僕を見下ろすとそのまま何も言わずに帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「え? 教会側の方々がこっちに来るんですか?」

その日の晩、グレモリー先輩から明日に関する連絡を聞いていた。

「ええ、何やら私の管轄下で何かが起きてるみたいなの」

「では、それを調査しに来るんですか?」

「ええ、ただの調査だと良いんだけど」

先輩は自分の管轄下で一体何が起こっているのか不安なのか

少し暗い表情をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あくる日の放課後、僕はまたまた、お茶やらお菓子やらの準備に追われていた。

用意していたお菓子をアーシアさんが、勘違いして食べちゃったもんだから近くの

コンビニに行って和菓子を買いに来ています。

「すみません、イッセーさん」

「良いよ、僕もあんな目のつくところに置いていたのが悪かったんだし」

「うぅ~イッセーさんは優しいんですね」

そう言ってアーシアさんは顔を赤くして俯いてしまった。

「そうかな」

「あら、イッセーくんじゃない!」

急に後ろから声をかけられて振り向いたら、そこには胸に十字架をつけて

緑のメッシュを髪に入れている女性と栗色の髪の毛……うげぇ! ま、まさか!

「イ、イリナちゃん?」

「うんそうそう! 紫藤イリナ! 懐かしいな~何年ぶりだろ!」

栗色の髪を持った女の子は僕の肩に手を置いて嬉しそうに

ピョンピョンと飛び跳ねていた。

この子は紫藤イリナちゃん、僕の幼馴染の様な子。

少しの間、近くの家に住んでた子で男の子っぽかった。

でも、僕はそんな彼女が苦手である。

何故なら

「ねえねえ、特撮好きは卒業したかな?」

こんな風に僕をいじってくるからである。

そのおかげで僕は何度クラスの笑い物になったか。

「ところでなんでそんなに距離を離してるのよ」

うん、だって胸につけてる十字架からビシビシ聖なるオーラが

僕に攻撃してくるもん。

片っぽの腕は気にしないんだけど他は悪魔だから痛いのなんの。

既に涙目になっちゃってるし。

「え、えっとひとまず中に入りなよ。君達が教会からの使者さんだよね?」

 

 

 

 

 

「先日天使陣営で保管していた聖剣エクスカリバーが盗まれました」

聖剣エクスカリバーとは先の大戦で四散した破片を集めて作り直して

七つの剣に分けたんだってさ。

エクスカリバー・デストラクション、エクスカリバー・ミミック、

エクスカリバー・ラピッドリィ、エクスカリバー・ナイトメア、

エクスカリバー・トランスペアレンシー、

エクスカリバー・ルーラー、エクスカリバー・ブレッシングだっけ?

それぞれの聖剣には特殊な能力があって破壊力に優れていたり形を変えたりと

いろんな能力があるんだって。

にしてもさっきから木場君の顔がとても怖い。

「そして奪った者もすでに分かっている。グレゴリのコカビエルだ」

「コカビエル……古の戦いから生き残っている堕天使の幹部」

「上が言う事を要約して話そう。君達悪魔は一切手を出すな」

……そりゃ無理な話でしょ。

だってここグレモリー先輩の管轄だし手を出すなって言うのはね~。

「それで? 二人で堕天使から聖剣を奪うとでも言うの?」

「ああ、そうだ」

「無謀すぎるわ。貴方達死ぬ気なの?」

「そうよ」

イリナちゃんはさも当然と言わんばかりの表情で部長に言った。

聖職者……アーシアさんなどの様なシスターや教会関係の

仕事についている人たちはその地位が上がっていくごとに

信仰心が上がっていく傾向がある。

恐らく、お客さんの2人も信仰心が高く主である神の

為になら命も惜しくないという方たちだ。

だから、たとえ自分の命が危ない状況でも主が救ってくれる……そんな風に思っている。

 

 

 

 

 

 

 

それからも数個、話をしたけど何も変わらなかった。

部長は自分の管轄下である地域で起こっていることなのだから自分も

協力したいと申し出たのだが教会側は悪魔は一切、手を出すなという

見解を出しているらしく2人は部長の申し出を拒否した。

「そろそろお暇させてもらうよ」

「あら、お茶でも出そうと思ったのに」

「結構さ」

2人とも結構クールというか冷たいもんだね~。

せっかく和菓子も買って来たっていうのに……まあ、後でアーシアさん

でも誘ってミニお茶会を始めるさ。

すると二人の視線がアーシアさんに向けられた。

「……もしやとは思っていたが魔女のアーシア・アルジェントか?」

それを言われたとたんにアーシアさんは体を大きくビクつかせて震え始めた。

魔女――――――その単語は僕たちには何の変哲もない一つの単語だけど彼女からしたら

そういうふうに呼ばれた所為で人生が狂った。

「元聖女のアーシアが今は悪魔になったって聞いたら周りに

いた人はさぞ悲しむでしょうね」

こいつら、アーシアさんの何を知って言ってんだ。

そんな事を聞いていると自然と僕の腕にも力が入る。

今は人間の腕になっているドラゴンの腕もさっきからピキピキと音を立てている。

「しかし、悪魔か。まだ我らの神を信仰しているのか?」

イリナちゃんは呆れたような声音でゼノヴィアが言ったことを否定する。

「ゼノヴィア、悪魔になった彼女が信仰してる訳ないじゃない」

「いいや、彼女からは香りが感じるんだ。私はそういうのに敏感なんだ」

「……ま、まだ捨てきれないだけです」

そりゃ、そうだ。

長年信仰してきた物はそんなに簡単に捨てられるはずがない。

大切なものを捨てられないのと同じだ。

「そうか、なら私達に斬られると良い。今なら神の名のもとに断罪しよう。

罪深くとも我らの神ならば救いの手を差し伸べてくれるはずだ」

2人は布に巻かれた聖剣をアーシアさんに向けて近づいてくる。

「じゃ、私が」

「させるわけないでしょ」

アーシアさんの目の前に籠手を装着した僕と

魔剣を持った木場君が立ちはだかった。

「ほ、ほらさ。できれば剣を降ろしてくれたりなんかしてくれたら」

直後、窓ガラスが割れて木場君とイリナちゃんではないもう一人の

剣士が目の前から消えていた。

「「はぁ~」」

僕とイリナちゃんは同時にため息をつきながら外へと向かった。




こんばんわっす
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