ハイスクールD×D 気弱なイッセー   作:kue

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Life23

「………」

今、僕はアーシアさんに治療を受けている

イッセーくんとは少し離れた場所に立っている。

皆とも少し距離を離している。

僕のせいで彼は……あそこまでの傷を負ってしまったんだ。

すると彼は治療が終わったのかこっちに近づいてきた。

「イ、イッセーくん」

「……これが聖魔剣か~。カッコいいな~」

僕が予想していた反応とは大きく違っていた。

「ねえ、これ触っても良い?」

「え、あ、うん。たぶん」

てっきり僕は彼に怒られたり殴られたりされるものばかりだと思っていた。

「お、怒らないの?」

「怒る? なんで?」

僕の質問にイッセー君は剣を触りながら心底、不思議そうな表情を浮かべた。

「だって僕は君を」

「あーあーあー! 聞こえない! ごめんねー!今、僕ノドが

悪くてさー! うおっほん! ごっほん!」

………ぷは。そんな邪魔の仕方あるの?

思わず笑っちゃったよ。

「んまあ、木場君はあの時復讐心にかられてたしね。ん」

いきなり彼は手を突き出してきた。

あ、握手かな?

僕も手を出すと彼は握手ではなくて何回か手のひらを当てて最後は強く握手をした。

「にひひ~友達だよ!」

「うん、僕たちは友達だ!」

僕は目から大粒の涙を出しながら笑顔を作った。

僕は最高の友達をもったんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コカビエル襲撃事件から数日後。

「こんにち……あり?」

部室に行くとそこには緑のメッシュをかけ学園の制服を着た

外人さん……まあ、ゼノヴィアさんがいたわけです。

「やあ、赤龍帝」

ゼノヴィアさんが挨拶をした瞬間、彼女の背中から

二対の真っ黒な悪魔の翼が姿を現した。

……うん、何となく感づいてはいたんだけどね。

まさか本当に悪魔に転生しちゃってたとわ。

「神がいないと知ってね。破れかぶれで悪魔に転生したんだ。

イリナは私が悪魔に転生した事を残念がってたけどね」

結局、イリナちゃんは教会にコカビエルが

盗み出したエクスカリバーの核を持ち帰って帰っちゃいました。

もう少し、彼女とも昔話に花を咲かせたかったんだけどな~。

「教会は今回の事について正式に悪魔側に打診してきたそうよ。

『堕天使の行動が不透明で不誠実のため遺憾ではあるが連絡を取りたい』って。

そして過去にバルパーを逃がしたことを謝罪してきたわ」

あくまでも遺憾なんだ。

もうこの際だから三種族ともごめんって謝っちゃえばいいのに。

謝ってみんなで平和条約かなんかを締結して、三種族仲良く暮らしていけば

これ以上悲しむ人は少なくなるのに……まあ、いくら子供の僕が

こう思っていても大人たちには届かない。

それが世の理だからね。

「そしてもう一つ。天使、悪魔、堕天使の三勢力が会合を開くそうよ。

なんでもアザゼルが話したい事があるとかでね」

その会合で平和のための一歩が踏み出されるといいんだけどね。

ま、これで下僕さんも増えたわけだしもっと強くなったわけだね!

「ふむ、赤龍帝、そしてアーシア。君たちには多大な迷惑をかけてしまった。

特にアーシアにはひどい事を言った。申し訳ない」

ゼノヴィアさんはそう言うと深々と頭を下げた。

「そ、そんな! 頭を上げてください!」

「だ、だが」

アーシアさんは慌てて彼女に頭をあげるように言うが、

ゼノヴィアさんは頭をあげようとはしなかった。

「あ、頭を上げないと叩いちゃいますよ!」

アーシアさんは最終手段としてそう言うとゼノヴィアさんは

ようやく頭を上げた。

……何か、アーシアさんめっちゃ可愛い。

「わ、私を許してくれるのか?」

「許すも何もありません! もう、

ゼノヴィアさんは私達の仲間です! ね!? イッセーさん」

「勿論だよ」

僕がそう言うとゼノヴィアさんは双眸から一筋の涙を零した。

「ありがとう……ありがとう」

ゼノヴィアさんは数分の間、涙を流しながらひたすら

『ありがとう』という言葉を連呼していた。

……木場君もバランスブレイカーになったし、雷の巫女の朱乃さん。

怪力の小猫ちゃん、回復のアーシアさん。そして、とても強い部長さん。

そしてデュランダルのゼノヴィアさん!

………うん! このメンツなら僕が戦わなくてもいいね!

皆さん頑張ってください! 応援してます!

『お前も戦うんだよ、相棒』

……はい、そうですよね。

僕は心の中でいくつもの涙を流しながら部長達の談笑に入っていった。




こんばんわ!
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