ハイスクールD×D 気弱なイッセー   作:kue

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Life25

翌日の放課後、僕たちオカルト研究部は厳重に封印されている部屋の前にいた。

以前、部長はアーシアさん以外にビショップがもう一人いると言っていた。

魔王様からの許可が出たらしくその方の封印を解くらしく悪魔になりたての僕たちも

率いて、その人物がいる部屋の前にいた。

「ひと先ずイッセー、先に入ってみて」

「あ、はい」

封印を解かれた部屋のなかに僕が入ると

中は薄暗く女の子っぽい装飾が施されていた。

「……何故に棺桶?」

部屋に入ってすぐの所に棺桶が置かれているのが見えた……これは

趣味なのか、それとも収集しているのかな?

僕はその棺桶を開けた瞬間―――――。

「ぎゃぁぁぁ!」

「ひぃぃぃ!」

いきなり聞こえてきた叫び声に僕は思いっきり腰を抜かした。

な、なんなのさー!

「出たくないぃぃぃ! 誰にも会いたくないぃぃ!」

「こ、怖すぎるだろぉぉぉぉ!」

僕はあまりの恐さでダッシュでその部屋から出ようとしたけど扉が

表から抑えられているのか開けられなかった。

「だ、誰かぁぁぁ! 助けてぇぇぇぇ!」

僕はドアを必死にドンドンと叩くが誰も反応してくれず

ドアを押しても外からカギがかけられているのか開かなかった。

「あ、貴方は誰なんですかぁぁ!」

「ぼ、僕は兵藤一誠。ポーンだよ」

「うぅ、ぼ、僕はギャスパーですぅ」

………お、女の子!? ……じゃ、ないな。

女装趣味のある男の娘だな。うん。

『イッセー、ひとまずその子を表に

出してちょうだい。鍵は開けてあるわ』

ドアを通して部長の声が僕の耳に届いた。

「あ、はい。じゃ、じゃあ行こうか」

僕が彼の手を取ろうとした瞬間、目の前が真っ白になった。

「ひぃぃ! ごめんなさい!」

ギャスパー君の声が聞こえるとすぐ近くにいた彼が少し離れた所に

立っていて、ガタガタ震えていた。

……もしかして、この子もセイグリッドギアを持っているのか。

「え、えっと何もしないからさ、とりあえずお外に行こうよ」

僕はギャスパーくんの手を取って、一緒に外に出ると部長達がいた。

「イッセーも感じたと思うけどその子は興奮すると目に映るもの

全てを一時的に停めてしまうの」

「ですが彼はまだ完全に扱いきれず時々暴発してしまうので

大公およびサーゼクス様の命でここに封印していましたの」

ふむふむ、朱乃さんと部長の説明でだんだん理解してきたぞ。

部長がこの子を下僕にしたのは良いけどセイグリッドギアの力をまだ完全に

抑えきれないから一時的に封印して隔離していたのか。

「この子はこの学園の一年生で転生前は人間とヴァンパイアのハーフよ」

 

 

 

 

 

 

 

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

「こら逃げるなギャスパー!」

誰もいない所でギャスパーくんがブゥゥゥゥンと音をたててオーラを出している

デュランダル使いに追いかけられていました。

部長と朱乃さん、木場君は三種族の対談の打ち合わせに行っており、小猫ちゃんと

アーシアさん、ゼノヴィアさんとでギャスパーくんを鍛えることになった。

「ギャー君、ニンニクを食べれば健康になる」

「ガーリック、ラメェェェェェェェェ」

ギャスパー君はニンニクをもった小猫ちゃんからも追いかけまわされていた。

……これ鍛錬というか拷問に近いかな? 

ていうかもう涙目を通り越して泣いてるじゃん。

「お~やってるやってる」

と、そこに生徒会メンバーの匙くんが来た。

格好はジャージに花壇用のスコップ。

「封印を解かれた下僕さんがいるって聞いてきたんだけど女の子か?」

「残念、あれは女装趣味のある男の娘だよ」

「そりゃ詐欺だ。あんな可愛いのに女装趣味は詐欺だぜ」

そう言って匙君はガっカリしながらも花壇を綺麗にし始めた。

「……あ、アザゼルさん」

「……偶然なのか必然なのか……意外と速くに気付くもんだな」

ふと、顔を後ろに向けると先日の深夜にあった時とおなじ恰好のアザゼルさんが

手にアイスを持って僕たちの後ろに立っていた。

周りのみんなはその姿を見て戦闘態勢を取った。

「ちょ、ストップ! この人は大丈夫だから!」

「……イッセーがそう言うのなら」

ゼノヴィアさんも匙くんも己の得物を下してくれた。

まだ今は堕天使さんとは敵対関係だけどすぐに武器を出すほどのことじゃ……まあ、

僕は一回会っているからこの人のことを知っているけど皆は初対面だから

戦闘態勢を取るのも仕方がないのかな。

「そこに隠れているヴァンパイア」

木の陰に隠れているギャスパーくんはアザゼルさんに

いきなり話し掛けられて肩を大きくあげて、ビクビクしていた。

「停止世界の邪眼の持ち主なんだろ? そいつは使いこなせねえと

害悪になる力だ。神器の補助用具で不足している要素を

補えばいいんだが……そう言えば悪魔は

神器の研究はあまり進んでいなかったんだったな」

ギャスパー君の顔……というよりも目を覗き込むようにして

見ているアザゼルさんにギャスパーくんはガクガク震えていた。

すると今度は匙くんの方を指さした。

「それ黒い龍脈だろ。そいつをこいつの神器に接続して余分な力を

散らせろ。そんで発動すれば暴走する危険性はぐんと下がる」

「お、俺の神器ってそんなこともできんのか?」

それを聞いたアザゼルさんは大きくため息をついてあきれ果てていた。

「これだから最近のセイグリッドギア所有者は自分

の力をろくに知ろうとしない。己の力を知らない状態で使えば

大切なものまで傷つけるぞ? ま、頑張れや若人よ」

そう言ってアイスを口に頬張りながらスタスタとどこかに行ってしまった。

「ひとまずさっきの人が言っていたこと実践してみようぜ。

その後で花壇を手伝ってもらうからな」

そう言う事で僕たちはギャスパーくんの特訓を開始した。

 

 

 

 

 

 

まあ、そんな訳で順調にギャスパーくんの特訓も進んだわけなんだけど。

「ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」

ギャスパー君が封印されていた部屋の前で僕たちは困りに困り切っていた。

実は部長は僕とギャスパーくんで仕事をしてみなさいと言ったから

仕事をしに契約者さんのもとに行ったんだけどそこでまあ……

その契約者さんが怖かったこともありギャスパーくんは出てこなくなった。

「困ったわね。イッセーによく懐いてる様だったからイッセーとならって

考えてたんだけど……キング失格ね」

「部長、ここは僕に任せてサーゼクス様との会議に行ってきてください」

「……お願いするわ」

そう言って部長達は会議に向かいました。

さ~てと、あれをもってきますか。

僕は一度家に帰って僕の秘宝とも言える物を持ってきた。

「ギャスパーくん入るね」

「ひぃぃぃ! 入らないでぇぇぇぇ!」

ギャスパーくんの悲鳴が聞こえた瞬間に、また目の前が白くなった。

『Boost!』

僕は籠手を呼び出して倍加して、魔力を爆発させて

ギャスパーくんのセイグリッドギアの効力に反抗した。

おぉ、ドライグの言うとおりに魔力を爆発させたら対抗出来たよ!

『まあな。伊達に長い間生きているわけじゃない』

おばあちゃんの知恵袋だね!

「安心して、今の僕ならどれだけ発動させても

停まらない……かもしれないから。それと君と一緒にみたいものがあるんだ」

僕は秘宝をギャスパー君に見せると彼は少し驚いていた。

「な、なんですかこれは」

「ん? 僕が大好きな特撮番組のDVDコレクターズパックだよ。

僕の命の次に大切なお宝。一緒に見ようよ」

「ちょ!」

僕はギャスパーくんが入ってる段ボール箱の箱を開けて

テレビが見える位置に持って来て再生した。

 

 

 

 

 

 

 

『皆の絆で宇宙を掴む!』

かれこれ何時間か経ったかな?

一番新しいものから放送していってるから二時間くらいか。

ギャスパーくんもハマったのかテレビに喰いついていた。

「な、なかなか面白いです」

「でしょ?」

「……僕怖いんです」

おっと、停めないと。

僕はビデオの再生を一時停止させてギャスパーくんの話に耳を傾けた。

「僕のこの力のせいで友達も仲間も皆僕を怖がるんです」

「………」

「こんな力いらないのに! もうみんなが停まった顔は見たくないのに!」

ギャスパーくんはポロポロと目から涙を流していた。

多分、ギャスパー君はその力のせいで皆を止めたりして化け物呼ばわりされて

友達もできなかったんだろう……。

「そっか……僕もさこの神器が怖い」

「え?」

僕が自分の腕に装着されている籠手を見ながらそう言うと

ギャスパーくんは驚いたような顔をした。

「だってさ、これを使う時は誰かを傷つける時。僕は例え敵だとしても

誰かを殴りたくない。出来れば話し合いで平和に解決したいんだ……それに、

闘う相手はみんな強いから」

「イッセー先輩……」

「でも、ギャスパーくんのセイグリッドギアは実用性があるじゃん!」

それを言うとギャスパーくんは驚いたような顔をしながら何故? ていう顔をしてきた。

「だってさ! その力は時間が止められるんでしょ!?

たとえば誰かの頭の上に何かが落ちてきそうな時に

時間を止めたらさ、その人助かるじゃん!」

他にもたくさん使えそうなことを僕はたくさんの思いつく限り彼に言っていった。

「そ、そんなこと考えたこともないです」

「今はまだ使いこなせてないだけだからさ、僕と一緒に特訓して

その力を誰かを助けるために使おうよ!」

「はい!」

やっとギャスパーくんの心の底から笑った顔が見られた。




こんばんわっす。
ここで簡易アンケートです。
自分は今、イッセーがもしもグレモリー卷属ではなく、シトリー卷属だったとしたら
というものを考えているのですが……読みたいですか?
もしも、読みたいという人はぜひ、連絡くださ~い。それでは!
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