ハイスクールD×D 気弱なイッセー   作:kue

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Life29

戦いが集結し、停止していた人たちも動き出し始めて後始末に追いかけまわされていた。

亡くなった魔術師さん達のご遺体を運んだり破壊された校舎(主に僕の所為)の修復や

大きな穴が大量に開いた(これも僕の所為)運動場を直したりなんかをしてくれていた。

サーゼクス様はこっちにきて手を挙げたけどアザゼルさんの腕を見て少し詰まった。

「アザゼル…そ…の腕はどうした」

「カテレアに自爆されそうだったからやったさ」

「そうか……カテレアの件に関しては悪魔側に責任がある。その傷は」

サーゼクス様が何か別の形で償うと言おうとしたのだろうけど

アザゼルさんは手をあげていらないといった。

「こっちもヴァーリに関して責任があるからな」

「……彼は裏切ったか」

サーゼクス様はどこか寂しそうな表情をしていた。

「まあ、あいつは力のみに興味を置く奴だ。この結果も

納得は出来るさ。それに」

急にアザゼルさんは僕の方をちらっと見てまたサーゼクス様に視線を戻した。

「俺たちの所にいるよりも戦いやすいんだろうよ、赤と」

あ、そっか! 堕天使側にいれば和平が邪魔になって自由に僕と闘えない。

だから彼は反旗を翻したんだ。

「そうだね」

するとサーゼクス様は笑みを浮かべながら僕の方に視線を移した。

「全く君はこの学園を破壊する気だったのかい?

僕とミカエルで結界を使って護ってたけど崩れかけたよ。二天龍が

ぶつかった時の衝撃はすごいね」

「ふふ、確かに。あの時は冷や冷やしました」

話を聞いていたのか後ろで部下と話していたミカエルさんがこっちの方にやってきた。

うぅ、あんまり覚えてない。

「このへんで私は帰ります」

「あ、ミカエルさん!」

僕は今にも天使の部下たちと飛び立とうとしているミカエルさんを慌てて止めた。

「どうしましたか? 赤龍帝の少年」

前々から思ってたことを言ってみようかな。

「アーシアとゼノヴィアはよく日頃、信徒だった時のならわしで

祈るんですがそのたびにダメージを受けるんです。それってシステムの影響ですよね?」

「ええ、それがどうかしましたか?」

「彼女たちだけでもそのシステムのダメージをなくせませんか?」

これを言うとミカエルさんは驚いたような表情をして、

傍にいる二人も驚いたような表情をしていた。

ミカエルさんは少し考えた後、にっこりと微笑み

「分かりました。二人分くらいならなんとかなるでしょう」

そう言って金色の翼をはばたかせて部下たちとともに帰っていった。

 

 

 

 

 

 

「イッセーさん!」

アーシアさんが目元を潤わせて僕に抱きついてきた。

……抱きつかれるのになんだか馴れちゃったよ。

「アーシアさん、これで祈りたい放題ですよ!」

「ありがとうございます!」

「イッセー、礼を言う」

ゼノヴィアさんも僕の所に来てお礼を言う。

「良いよ別に」

そう言って僕は笑いながら二人の頭をなでてあげた。

そしたら2人して顔を赤くして俯いちゃった。

……僕、何かした?

「お~い、お前ら集合~」

アザゼルさんが堕天使の部下さん達にそう言うと大急ぎで集まってきた。

す、すごい光景。

「俺は和平を選ぶ。今後一切は堕天使は悪魔とも天使とも争わねえ。

文句がある奴はこっから出ていけ。次に会ったときは容赦なく殺す、良いな!」

『この命が滅びるその時までアザゼル総督のためにっっ!』

この人凄いカリスマ持ってるな。

そうした後に続々と堕天使さん達が魔法陣で帰っていった。

悪魔も同様に魔法陣で帰って言ってあれほどいた人数がもう僕たちしか

居なくなって寂しい雰囲気になった。

「後始末はサーゼクスに任せる。俺は疲れた」

そう言って帰ろうとしたけど一回立ち止まってこっちを向いてこういった。

「あ、そうだ。赤龍帝、当分ここに滞在するからお前を鍛えてやる。

今のままでも十分ヴァーリとは互角以上だがそれ以上に戦わせてやる。

僧侶も同じだ。使いこなせていないレア神器を見てるのはイらつくんだ」

そう言って帰っていった。

……滞在? まさかね~

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日、僕の考えは的中した。

「つう訳でオカルト研究部の顧問になったアザゼルだ。先生と呼びやがれ」

スーツを着崩したアザゼル……先生がいた。

「どうしてあなたがここに?」

部長は呆れながら額に手を当てていた。

「セラフォルーに頼んだらこの役職だ!」

先生は着慣れていないのかスーツをあっちこっちに引っ張って笑いながら言った。

「ところでその腕は?」

「ん? ああ、これは神器研究の暇つぶしに作った

本物そっくりの超万能型の義手だ。レーザーも出るぜ」

昨日、自ら落とした腕にはパッと見たただけでは本物と見間違えてしまうほど

完成度の高い義手がつけられていた。

そんな物を暇つぶしで作る貴方が凄いよ。

「にしてもお前のあの強さには驚いたな。まさかヴァーリと

互角、いやそれ以上に戦うなんてな」

……正直あの事は思い出したくもない。

あの時の僕は僕じゃないような気がするから。

あれ以来白いものを見ると戦いたくなってくる。

「ま、もっと面白い戦いをさせてやるよ」

そう言って笑顔で先生は僕に笑いかけた。

波乱の一学期はようやく終業を迎え夏休みへと突入する。

 

 

 

 

駆王学園、一学期終了。

リアス・グレモリー卷属。

 

王:リアス・グレモリー。

 

女王:姫島朱乃

 

戦車:塔城小猫

 

騎士:木場祐斗、ゼノヴィア。

 

僧侶:ギャスパー・クラウディ、アーシア・アルジェント

 

兵士:兵藤一誠

 

 

オカルト研究部顧問:アザゼル




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