ハイスクールD×D 気弱なイッセー   作:kue

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原作では学園祭はゲームが終わってすぐにありましたがこのお話では
ゲーム終了後、数日後に行われるという設定です。


Life74

僕の体からまるで煙のように紅色の魔力が揺らいでいおり、

空を見上げると、空を僕の紅色の魔力がまるで雲のように覆っていた。

「禁手の覇龍(バランス・ドライブ)その名の通り禁じられた覇龍の姿」

「……その鎧の色。リアスとおなじ紅だな」

サイラオーグさんは僕の体からあふれ出ている魔力を見てそう呟いた。

ああ、そうですね。僕の大好きな人とおなじ色です。

「ええ、そうですよ。この色は僕が一生をかけて守りたいと

思うくらいに大好きな人の髪の色。サイラオーグさん。僕は貴方を超える!」

「上等! こい赤龍帝!」

サイラオーグさんは僕に強大な拳を僕にぶつけてくる。

もう、何も怖がることはない。真正面から全力でぶつける!

「でやぁぁぁぁ!」

僕の拳とサイラオーグさんの大きな拳がぶつかり合うとフィールドの地面を

大きく抉るほどの衝撃波が辺りに放たれ、若干、サイラオーグさんの立ち位置が

後ろに下がった。

「凄まじい力だ!」

笑いながら振り下ろされる拳を避け、僕は空いた手で

サイラオーグさんの腹部に拳を突き刺した。

「ぐふっ!」

すぐさまサイラオーグさんは体勢を立て直して腕を横ナギに振るってくるけど

それを自慢の速度でその場から消えて、かわした。

「くっ! ど、どこだ!」

サイラオーグさんはすぐに立ち上がって僕を探すけどさっきまで

いた場所には僕はいない。

速度はトリアイナのナイトの方が断然に早いけどこの姿はそれを

補うほどの力がある!

「おらぁぁぁぁ!」

「かはっ!」

僕は空中から急降下して膝を背中にめり込ませた。

「よっと」

僕は一旦サイラオーグさんから離れるとサイラオーグさんは口から

血反吐を吐きだしながらも笑みを浮かべて立ち上がった。

「ははははは! これが赤龍帝の最強にして最高の姿か!

俺は今歓喜に震えているぞ! その姿のお前と闘えることが!」

「おおぉぉぉぉぉぉお!」

僕らは同時にかけだし拳を同時に撃ち放つと

辺りに凄まじい衝撃波が広がり地面を大きく削る。

さっきまでのダメージが残っているせいなのか、それともこの力に

僕の身体が付いていけないのか体の至る所から激痛が走る。

「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

僕らはそのままマシンガンの様にパンチを放ち続けた。

腹に、顔に拳や蹴りが入りお互いの鎧にヒビがいくつも入り

辺りには血が舞った。

『赤龍帝ーーーーーー!』

『サイラオーグゥゥッッ!』

会場にいる観客が僕らの名を叫び続けた。

何度も意識が飛びかけるけど僕はそれでも拳をうち続けた。

この戦いに勝つために。

「はぁぁ!」

僕はサイラオーグさんの放ってきた拳を足で地面に押し付け、

その衝撃で黄金の鎧が腕の部分が砕け散った。

「僕はリアスさんとともに最強を目指す。僕たちの前に立つ人たちは

全員、僕が倒す! 僕は貴方を超えていく!」

僕の拳がサイラオーグさんの顔を捕え思いっきり殴り飛ばし、結界に叩きつけた。

「ごべぇぇ! おごぼぉ!」

サイラオーグさんを殴り飛ばした直後、僕は口から大量の血反吐を吐きだした。

『そもそもこの力に相棒の体が耐えきれていない。

後、動けるのは少なく見積もって30秒もない』

「30秒あれば十分!」

向こうも体に限界が来ているのか足がガクガク震えていた。

「そろそろ終わりにしましょう。この一撃で」

「……良いだろう! 俺はお前に全ての一撃を放つ!」

サイラオーグさんを今までよりも遥かに濃い闘気が包み込んだ。

凄いな……まだこんなにも力が跳ね上がるのか。

僕だって負けてられないな! ドライグ!

『ああ!』

『BoostBoostBoostBoostBoost

BoostBoostBoostBoostBoost!』

どんどん魔力が倍加されていき、鎧から紅色のオーラが

色濃く放出されると籠手にその放出されたオーラがまとわりつき、

腕が紅色に輝く。

 

 

 

 

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

数秒、沈黙が流れた直後。まるで示し合わせていたかのように僕たちは

同時に走りだしそして同時に拳をぶつけた。

フィールドの地面は抉れ、まともな地面じゃなくなっており、

最強の拳同士がぶつかり合いフィールドも今にも壊れそうだった。

「ぬうぅぅぅぅぅ!」

っ! す、すごい力だ。押されていく!

バランスドライブの影響か腕に力が入らなくなってきて

徐々に押され始めた。

あきらめちゃダメだ! ここに来るまでに倒れた皆のために!

そう思ったときだった。

「イッセー君!」

「イッセーさん!」

「イッセー!」

「イッセーさん!」

「イッセー先輩!」

「「「「「頑張れ!」」」」

いつの間にか治療室にいた皆が体を引きずって結界の外にいた。

「イッセー!」

リアスさん。

「頑張ってぇぇぇぇぇぇぇ!」

「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「ぬぅ! お、押されている!」

サイラオーグさんは勝利を確信していたのか僕が押してきたことに驚きを隠せないでいた。

「言った筈だ! 僕は貴方を倒す! そして超えていく!」

僕はサイラオーグさんの拳を横にずらし顔面に拳を叩きこんだ!

「おおぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁ!」

腕を振り切った瞬間! サイラオーグさんは吹き飛んでいき、その衝撃は結界に

衝突しても和らぐことはなく、結界が砕け散ってもサイラオーグさんは吹き飛び、

地面を何度かバウンドしてようやく止まった。

「はぁ、はぁ、はぁ」

『Reset』

そんな音声を出しながら鎧とともに籠手が消えた。

もう限界だ。魔力ももう上がらない、腕も上がらない。

でも、僕は勝―――――――。

「おおおぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

倒れた筈のサイラオーグさんは咆哮を上げながら立ち上がった!

その叫びはどこか悲哀を感じる叫びだった。

立ち上がった……だったら僕も倒れるわけにはいかない!

まだ僕には龍の腕がある! 

僕がサイラオーグさんに向かおうとした時だった。

『……赤龍帝。もういい』

獅子が目の部分から涙を流しながら僕にそう言った。

『主は……もう、少し前から気を失われている』

え? じゃ、じゃあ立ち上がったのは。

『主はそれでも楽しそうに笑っていた』

か、勝ったの…………僕は勝ったんだ!

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

『うおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

『サイラオーグ・バアル選手、リタイアです。この試合

リアス・グレモリーチームの勝利です!』

ようやく戦いが終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は目を覚ました……だけど目が開けられない。

「よっ! 目が覚めたかイッセー」

「……あ……せ」

「ああ、話さなくて良い。今のお前はバランスドライブの所為で

目は開けられないわ口は動かせないわっつう重傷中の重傷だからな」

……そ、そんな事が。

「分かるのですか? 赤龍帝が思っている事を」

あ、サイラオーグさんだ。あの人も目を覚ましてたんだ。

「まあな、こいつとは長い付き合いだ。つっても数カ月だがな」

数ヶ月と言っても先生にはかなりの事を教えてもらいましたから。

「二つ言う事がある。ひとつはサーゼクスからだ。お前に昇格の話が出てるぞ」

え、えぇぇぇぇぇぇ!? プ、プロモーションとかじゃなくて!?

つまり僕は下級悪魔から中級悪魔に上がるチャンスを貰ったの!?

「まあ、遅かれ早かれ来る話だ。詳細はお前が動けるようになってからな。

そんでもう一つだが……この力はもう使うな」

僕は先生に言われたことに驚きを隠せないでいた。

「今のお前にその力はでか過ぎる。器に合わない力はやがて

己を滅ぼすからな。ま、今の状態ならバランスブレイクか

覇龍のどちらかを選んで使え。あ、あと一つあったな。その状態じゃ

文化祭は厳しいな」

そ、そんなぁぁぁぁぁぁぁ! 絶対に僕は明後日までには間に合わす!

 

 

 

 

 

 

「復活ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

僕は部屋で大声をあげて手を挙げた。

隣のベッドではサイラオーグさんがコーヒーを飲みながら

あり得んといった顔で僕を見ていた。

まあ、完全復活じゃないけどね。ところどころ筋肉痛が残っている。

「そう言えば赤龍帝、リアスはどうする気だ?」

「……決まってますよ。正式に今日、告白します」

もう決まってることなんだ。僕はもう逃げない。

今日の文化祭が終わった後に部長に言う。

「そうか……まあ振られたなら慰めのコーヒーでも出してやる」

「ハハ、お願いします」




色々と原作の設定を変えています。
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