ハイスクールD×D 気弱なイッセー   作:kue

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Life79

三人の実技試験が終わってから、僕はレイヴェルさんに

連絡用の魔法陣を展開してもらい先生に話をしていた。

『おーす! こっちはホテル貸し切りの飲酒中だ!』

「あ、あの。実技試験なんですが」

『圧倒的だったろ?』

「は、はい!」

僕の試合しかり木場君や、朱乃さんの試合もすぐに決まった。

『木場や朱乃は何度も死線を越えてきているんだ。それにイッセーは

いまや歴代最強の赤龍帝だぞ? 何度も地獄や死線を見てきたんだ。

既にお前達は上級悪魔の上位陣達と染色ない。特にイッセーは魔王と

同レベルと言ってもいいんじゃないのか?』

まあ、闘ってきた相手が相手だしね。

化け物揃いのヴァーリチーム、フェンリルを従えたロキ、

カオス・ブリゲートの曹操、そしてサイラオーグさん。

普通だったら死んでいるか重傷を負って病院の中でおネムになっている可能性だって高い。

そんな中を僕達は誰一人として欠けずにきた。

『全くお前の女は弾きつける運は最強だ』

「はい! リアスは最高の女性です!」

『おい、リアス。イッセーが結婚してくれだって』

「ちょ! 拡張しすぎです!」

『あ! リアスがあまりの嬉しさから気絶したぞ!』

僕は目に涙を浮かべた。

容易にリアスの今の状況が想像できるのも……まあ、幸せかな?

『まあ、戻って来い。早めの祝勝会だ』

「分かりました」

僕は連絡用魔法陣を切り、木場君とレイヴェルさん、そして朱乃さんとともに

転移用魔法陣を使ってホテルへと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

「という訳でカンパーーーイ!」

先生は高いテンションで大もりに注がれた酒を一気飲みした。

……この人、昼から何杯飲んでいるんだ。

まあ、でもホテルの美味しいご飯の前じゃ仕方がないか。

にしても美味しい!

「イッセー。あ~ん」

「あ、あ~ん」

……なんだか、リアスの機嫌がめちゃくちゃ良いような。

「お熱いなー! お2人さんわよ~!」

アザゼル先生は目に涙を浮かべてお酒をグビッと飲み干した。

なんかもう悪酔いしてるよこの人。

「はい、小猫さんも食べて下さい」

「……余計な御世話」

レイヴェルさんは具合の悪い小猫ちゃんの為に小皿に料理を

乗せて渡すけど、相変わらず小猫ちゃんはムスッとしたような表情で拒否した。

「小猫さんが良くならないとイッセーさんも心配なさりますわ」

「……分かった、食べる」

そう言われ小猫ちゃんは渋々、料理を受け取り食べ始めた。

あの二人も仲良くなったみたいだし。

あのサイラオーグ戦以降、皆。自分に向き合って強くなろうとしてる。

ギャスパーくんはグリゴリの門を自ら叩いたしロスヴェイセさんは

ヴァルハラに戻って一から魔法を鍛えなおしているらしい。

「……少しトイレに行ってきますね」

そう断ってトイレに行った。

用を足して手を洗っている最中にふと、鏡に映っている自分の顔を見た。

「……僕も強くならないと」

『これ以上か?』

「うん、まだまだ皆を守れるほど強くないしまだ歴代最強になったわけじゃない」

『……相棒は自己犠牲なところがあるから気を付けろよ』

「うん、分かっ」

鏡の前に立っていた僕を感じたことのある感覚が襲い掛かった。

こ、この感覚は! 前に京都で感じた感覚だ!

僕は慌ててみんなのところ行くと皆も同じ感覚を感じたのか慌てていた。

レストランから広いロビーに到着した僕は一瞬で標的を見つけた。

『Boost!』

「曹操!」

僕の籠手と槍がぶつかり合って火花を散らせた。

「やあ、赤龍帝。気づくのが早い」

一度、僕は距離を離して皆と合流した。

「これはこれは、お初に見える面子もいるね」

「それでこんな所に転移させた理由は何だ?」

先生が曹操に問う。

曹操の視線がオーフィスを捕えていた。

「彼女が必要なのさ。でも、今の彼女は必要ない」

曹操がそこまで言った直後、ルフェイさんの近くにいた

フェンリルの足もと魔法陣が展開された。

「長いお遊びのお陰で繋がったにゃん☆」

……となるとあいつが来るのか。

僕はその魔法陣の隣に歩いていくと予想通り僕とは相反する

存在のヴァーリが転移してきた。

「こうやって顔を合わせるのは久しいな。曹操」

「おぉ、これはこれは。まさか俺の目の前に最強の二天龍様が

現れるとは。そろそろ時間か。ゲオルク!」

「無限を喰らう時が来たか」

ローブを被った青年がロビーの後方、ロビー全体に大きな魔法陣を展開させた。

今度は何が来るんだ!?

『こ、この感じ! 俺たちに向けられたこの悪意は!』

ドライグが怯えてる?

魔法陣から頭部、胴体、十字架、翼を持った存在が出てきた。

そして、数秒が経った後に魔法陣から全身が現れた。

蛇? 鱗?……全身にはぎゅうぎゅうに締め付けた拘束具、

目にも拘束具が付けられていてその隙間から血涙が流れていた。

……ちょ、ちょっと待って! こ、これって上が堕天使で下が

ドラゴンのあいつなんじゃ!

「サ、サマエル!」

「ほ~よく知っているな赤龍帝。ハーデスから借りたんだ」

「あの骸骨爺は一体何をしてるんだ!」

先生が忌々しそうに吐き叫んだ。

そうだ。サマエルは冥府の底で封印されている存在なんだ! それなのに

なんでテロリストの曹操達が持っているんだ!

「さあ、食事の時間だ」

サマエルからものすごい速度で何かが放たれ、オーフィスを喰らった!

見、見えなかった!

「オーフィス! 返事をしろ!」

ヤバいヤバいよ! 絶対にヤバいよ!

「祐斗! 斬って!」

リアスの指令で木場君が聖魔剣を創り出して黒い塊を斬るけど

刀身だけが消えた。

「さあ、この空間で君達を倒そう。バランスブレイク」

力のある言葉が聞こえ槍が光り輝き7つの物体が曹操周りに浮いていた。

 

 

 

 

 

「気を付けろよお前ら」

先生は危険なものを見るかのような表情で曹操の周りに浮いている

7つの球体を見ていた。

「あいつのバランスブレイクは亜種だ。俺にもあの球体の力は分からねえ!」

先生でも分からないなんて。本当に神様は面倒なものを作ったよ。

おかげで今を生きる僕たちが死にそうになっているんだから。

「じゃあ、まずは」

その中の一つがゼノヴィアさんの方へ飛んでいった。

「七宝が一つ―――輪宝」

「エ、エクス・デュランダルが!」

ゼノヴィアさんはエクス・デュランダルを楯に防ぐけど、一瞬にして

刀身が砕けてしまった。

しかし、曹操の表情はあまり芳しくなかった。

「……おや? 輪宝を槍状にして飛ばしたんだけどね……ああ、そういう事か」

「探しものはこれ?」

エクス・デュランダルは間に合わなかったけど何とかゼノヴィアさんには間に合った。

「そうか。トリアイナの時間を停めるほどの速さで動いたのか」

トリアイナのナイトはほかのに比べて発現させる時間が短いからね。

僕は槍をへし折って曹操に対峙した。

「レイヴェルさんはお客さんでもあるから下がってて」

「はい」

レイヴェルさんのお母様によろしくって頼まれてるんだ。

こんな死闘に参加させやしない!

僕は猛スピードで曹操に突撃していった。

「はぁ!」

僕の拳は曹操の槍で簡単に防がれた。

「今度はこいつだ。女宝」

僕の隣を凄まじい速度で通り過ぎていった物体はリアスと朱乃さんの所へと向かった。

2人はその宝に攻撃をしようとするが―――

「弾けろっ!」

曹操の言葉で宝がはじけて2人を光が包みこんだ。

「くっ!」

「こんなもので!」

2人がまばゆい光に包まれながらも攻撃しようとするけど何も起こらなかった。

2人は何も起こらないことに不思議がっていた。

「女宝は女性の異能を完全にシャットダウンするんだ」

となると、アーシアさんの能力も封印されたら僕たちはかなりヤバい。

そうなる前に曹操を何としてでも倒さないと!

ふと、視界に黒歌とルフェイが手に魔力、魔法の光を

きらめかしてサマエルに向けているのが見えた。

防御が薄いそっちを狙うのか!

「させないよ!」

2人のもとへ浮いていた宝が向かっていく。

「ちょこざいにゃん!」

黒歌がもう片方の手で迎撃しようとする。

「馬宝――――任意の物を転移させる」

曹操がそう言った途端に2人が壁の端の方に転移した。

 

 

 

 

 

「ま、待って! そっちは!」

二人が転移した目の前にはアーシアさんがいた。

くそ! 僕が考えていたことが当たった!

「させるかぁぁぁぁ!」

僕は瞬時に駒を変えて普段のバランスブレイクの鎧の装甲を

パージして身軽になった状態で時間が停まるほどの

速度で動いてアーシアを二人から遠ざけた。

「イ、イッセーさん」

「大丈夫?」

「そ、そんなことよりも!」

「え?」

アーシアさんに言われ、下を見てみると腹部から大量の血が流れていた。

な、何これ……なんで僕のお腹からこんなにも血が。

「ガハッ!」

「イッセーさん!」

僕は血反吐を吐いて地面に倒れ伏した。

「確かにその速度は俺にも見えない。でも、移動し終わった時の

君は隙だらけでね。輪宝の槍で貫いたんだ」

僕は痛む腹部を抑えながら曹操を睨みつけた。

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