ごく普通の一般男子たちの異世界冒険論   作:クラウンフィールド・ソベルバレンタイン

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段々とカオスに・・・・・


混沌としたカオス

 目を覚ますと、青空が眼下に広がっていた。

 

 

 

 「うわぁ。まるで、ブルーハワイのかき氷の世界に来ているようだ。たまげたなあ。さっきまで夜のとばりだったのに。」

 

 

 

 そして海の藻屑となった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 身に着けていたスマートフォンが。

 

 

 

 合唱を演奏し始めた。頭に響いてくる。カモメのような大きな鳥たちの大きな響く合唱が。

 

 

 

 

 

 ―—————ラララ ラララズィンゲン ズィンゲン クレイン ヴリンダーズラララ ラララ ズィンゲン ズィンゲンヴリンダーズ ララ

 

 

 

 その曲のリズムを聞いて思い出す。彼女がよく歌っていた歌を。そう、それは某アニメのオープニングテーマであった気がするがよく覚えていない、それもそのはず、自分がこの曲を聞いたのは幼稚園の頃なので、記憶があいまいなので、彼女が歌っていたという記憶のほうが強く残っていたのだ。思い出していると体に重い衝撃が走り出す。青空だと思っていたのは青い海面だったのだ。

 

 

 

 「あなた、こんなところで何をやっているんですか、ついに頭までおかしくなってしまったんですか、仕方ないですね、あれ?もしかして私のことを見て赤面しているんですか」

 

 

 

 上半身が人間の形をした女のようなナニカが目の前で泳いでる。これもまた彼女なのだろうか。声だけは彼女と同じだ。声の主に向かって手を伸ばす。しかしその手は空気を斬った。

 

 

 

 「ご主人様ぁ、なんですかこの人間のようなものは、私に触れようとしてきましたよ」

 

 

 

 こえの主の後ろからこえの主が現れる。

 

 

 

 二人の人物に見えたそれは、実は1つの胴体から伸びていた。こんな、混沌としたカオスのような生物を見たのは初めてであった。

 

 うろたえた俺の頭は一瞬で即座に落ち着いて冷静を取り戻す。

 

 

 

 「お前は……お前たちは一体なんなんだ?」

 

 

 

 「ベルファさん、私のことを忘れてしまったんですか、残念ですね」

 

 

 

 俺はその声に覚えがない。おそらく片方の頭は彼女と同じ声で、もう片方の頭が見知らぬ人物だということに決まっている。

 

 

 

 「「そう、私たちは海の藻屑になった後このような体を手に入れました、どちらももとは桜柳でしたがあの事件からこのようになってしまったのです、声が変わったほうがもともとの桜柳です」」

 

 

 

 「桜蘭を語る化け物め!」

 

 

 

 確かに俺のスマートフォンが桜柳という銘がつけられていたが、スマートフォンがこんな風になるわけがない。

 

 

 

 「「あなたの記憶をを書き換えたので、私桜柳は美少女キャラクターということしたつもりでしたのですが、うまくいかなかったみたいだな、ばれてしまったからには仕方ない」」

 

 

 

 すると前方の前にいた化け物の形が崩れていく。2つの頭はきちんとした1つの頭になり、下半身も人の形をとり始めた。その姿はまるで最後に見た俺の親友桜柳咲蘭に間違いない。

 

 

 

 「さく、桜蘭なのか桜蘭」

 

 

 

 目の前の光景が意味がわからなくて頭のなかが錯乱して意味不明になる。

 

 

 

 「まあそんな顔しないでくれよ」

 

 

 

 「これが信用できるとでも思っているのか!」

 

 

 

 「まさか信用できないのか?」

 

 

 

 「おっ、そうだよ」

 

 

 

 混乱する自分の頭を落ち着かせようとする。足のばた足の音がよく響いた。

 

 

 

 「おれは、お前が、俺に何か言おうとしたのをわかっていたからお前のことを探していたんだぞ」

 

 

 

 「行方が消えてどこにいるのかわからなくなったやつがなにを言っている!」

 

 

 

 突然大きな波が俺たちに波打ってきた。

 

 

 

 「行方が分からなくなったのはお前、桜柳のほうだろ!ってうわ、なんだこの高波はまさか…お前何をするつもりなんだ?…よくもおれの今までの苦労を打ち消そうとする気だな!」

 

 

 

 そうして俺は波に流されて高波に呑まれ流されて行く。やつを置き去りにして俺はその場から流されていった。

 

 

 

 意識が飛んでいき、周りが真っ黒になってしばらくしたのち、ガタゴトと列車が走行している音が聞こえてきて、置き去りのになっていたはずの桜柳が旧型客車のボックスシートの向かいの席に座っていた。

 

 

 

 「ここは、この場所は一体どこの場所なんだ?」

 

 

 

 「ここはお前の精神世界だ」

 

 

 

 「銀河鉄道の夜に出てくるような列車の中が俺の精神世界って、どういう意味なんだよぉ」

 

 

 

 電車に揺られながら桜蘭を見つめる。桜蘭はまばたきを数回すると、窓のそとを眺めた。

 

 

 

 「最初は青空だと思ったら、いきなり海の中に入り、今度は満天の星空の中を列車で走っているとは、なんという混とんとしたカオスな状況なんだよ。俺は理解できねえよもう」

 

 

 

 窓に手をつけながら外を見回す。溢れ出す光の粒が俺の頭を占領した。

 

 

 

 「俺の脳内のキャッシュメモリはパンクしそうだよ。桜柳、お前は俺に何をしたいんだ?」

 

 

 

 答えようとする口は開かず視界がぼやけてくる。答えようとする口が少しだけ開いたのを尻目に俺は意識を闇に落ちた。

 

 

 

 「「ご乗車ありがとうございます、間もなく終点です。お忘れ物ございませんようお気を付けください」」

 

 

 

 そして光に包まれる。




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