ごく普通の一般男子たちの異世界冒険論 作:クラウンフィールド・ソベルバレンタイン
「ご主人様、自由って何だと思います?」
ペンシルは、俺によりかかりながら不思議なことを言った。自由とは何か、そんなこと今まであまり考えてもみなかったものだ。
「どうしたんだいきなり?」
「私思うんです。自由っていうのはつまり、実現できないことを指すと思うんですよね。完璧な自由なんてこの世には存在しない。でも、ご主人様ならその現状を変えて自由を手に入れられることができるのではないかと思うんです」
ペンシルは目にかかる俺の髪をどかして瞳を見ていた。ペンシルの瞳には、自分の顔が映りこんでいる。
「ミツマタはモノを作るだけだからね。モノを作って自由を作るっていうのはなかなか難しいかもしれない。でも、不可能なものではないと思うんだ」
「私もそう思います。ご主人様に不可能なんてないと思います。まあなんというか、自由を手に入れて私がしたいことを全部できるようになったとしたら、ご主人様と一生とは言わず、永遠に過ごしたいとおもいましてね」
ペンシルは、赤かった顔をさらに紅潮させた。そして体温もぬくもりが温かくなっている気がした。
「永遠か……」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「ご主人様、おはようございます」
珍しく寝起きが良かったルームが俺を起こしに来たようだ。昨日夜遅くまで本を読んでいたので、睡眠時間が削られてしまっていたためか、非常に眠く寝不足を感じる。
「ご主人様がもっと眠っていたいというのであればもっと眠っていてください。もし、私が隣にいたほうがいいならご一緒に……」
「いや、それはさすがに……」
するとルームは、
「ご、ご主人様ぁ、もしかして私のことが嫌いになってしまったんですか?」
「いや、そうじゃないよ。うん、そうじゃない、そうじゃない。いや、なんというかね。うれしいんだけどちょっと早いというか、心の準備がっていうか」
するとルームは艶めかしい表情をしながら、
「私はあの日からご主人様のものです」
「ルームよ、こんなことは気軽に言うもんじゃないよ。こんなこと言って喜ぶのは、俺TEEEEEEEEEとか言っているようなゴミ主人公みたいな人なんだ。僕は、そんなことを言ってもらわなくても、ルーム、ロイド、ペンシルと一緒にいられることがすごくうれしいんだ」
「さすがです、ご主人様!やはりご主人様の考えは素晴らしいです。感動してしまいます」
ルームの瞳からは暖かいものが流れ出ていた。
したがって、それを指ですくい上げた。
「それじゃあ、朝ご飯を食べようか」
今日の朝ご飯は、卵かけご飯と、みそ汁と、イワナ塩焼きといった質素なものであった。
「おいしそうだね」
「新鮮な鶏卵の卵が手に入ったので今日は卵かけご飯にしてみました、たれにこだわったのでおいしいと思うんですが」
今日はペンシルも目覚めが良かったようなので、ペンシルが最初から最後まで料理をしたようだ。
「ご主人様、紅茶はいかがですか?」
「うん。イングリッシュ・ブレックファスト・ティーがいいかな」
「かしこまりましたご主人様」
ロイドはお湯を沸かして紅茶を作り始めた。
「なあ、ペンシル、俺の欠点って何だと思う?」
「ご主人さまに、欠点なんて存在しませんよ」
ペンシルは、当然でしょといわんばかりの表情でささやいた。
「どうなのかねえ」
「だってそうでしょう。ご主人さまはいぜん、らいとのべるというものをミツマタで作ってくださりましたが、その本に書いてあるハーレム系の主人公にはとんでもない人間のような人が多いかったですからね。朝起きたとたん胸をもみ始めたり、女の子を脅して無理やり契約させようとしたり、人として終わっている方が多いです。でもご主人様は、そんなことをせずいつも私たちのあこがれの存在でいてくれます。でもでも、ご主人様はどんなことをしても私たちの尊敬の存在です。」
なんやかんやで朝食が終わり、暇な時間になったので、今日は団子を作ることにした。
「ご主人様、なんですかこれは?」
もち米と、大麦・小麦・粟・キビ・ヒエ・ソバ・トウモロコシ・小豆・サツマイモ・栃の実を砕いたものをミツマタで作り上げた。
「今日は団子を作ってみようと思うんだ」
「ご主人様、だんごってなんですか」
「うーん。まあ見ればわかるよ。僕がいた世界では胃を鍛えるためにもつかわれたらしいよ」
「さすがはご主人様です。王座奪還できたえなければならないわたしたちのことを思っているのですね」
団子を丸め、ふかしたのでそれにきな粉とかあんこをつけて3人で食べた。
「おいしいですご主人様!やっぱりご主人様が作ってくださる料理はとてもおいしいですね」
「ご主人様に拾ってもらって私は幸せです」
「ご主人様!ありがとうございます」
団子を100個程度食べおなかがいっぱいになったので、ペンシルにガソリンを給油して寝ることにした。
「ご主人様、いつもありがとうございます」
「ペンシルが言ってたんだけど自由って何だと思う?」
「自由ですか……ご主人様と一緒にいることですね」
「そうなのか」
寝ることにした。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「ご主人様、おはようございます」
珍しく寝起きが良かったルームが俺を起こしに来たようだ。昨日夜遅くまで本を読んでいたので、睡眠時間が削られてしまっていたためか、非常に眠く寝不足を感じる。
「ご主人様がもっと眠っていたいというのであればもっと眠っていてください。もし、私が隣にいたほうがいいならご一緒に……」
「いや、それはさすがに……」
するとルームは、
「ご、ご主人様ぁ、もしかして私のことが嫌いになってしまったんですか?」
「いや、そうじゃないよ。うん、そうじゃない、そうじゃない。いや、なんというかね。うれしいんだけどちょっと早いというか、心の準備がっていうか」
するとルームは艶めかしい表情をしながら、
「私はあの日からご主人様のものです」
「ルームよ、こんなことは気軽に言うもんじゃないよ。こんなこと言って喜ぶのは、俺TEEEEEEEEEとか言っているようなゴミ主人公みたいな人なんだ。僕は、そんなことを言ってもらわなくても、ルーム、ロイド、ペンシルと一緒にいられることがすごくうれしいんだ」
「さすがです、ご主人様!やはりご主人様の考えは素晴らしいです。感動してしまいます」
この場面を以前にも見たことあるような気がしたが、ルームの瞳からは暖かいものが流れ出ていた。
したがって、それを指ですくい上げた。
「それじゃあ、朝ご飯を食べようか」
今日の朝ご飯は、卵かけご飯と、みそ汁と、イワナ塩焼きといった質素なものであった。
「おいしそうだね」
「新鮮な鶏卵の卵が手に入ったので今日は卵かけご飯にしてみました、たれにこだわったのでおいしいと思うんですが」
今日はペンシルも目覚めが良かったようなので、ペンシルが最初から最後まで料理をしたようだ。
「ご主人様、紅茶はいかがですか?」
「うん。イングリッシュ・ブレックファスト・ティーがいいかな」
「かしこまりましたご主人様」
ロイドはお湯を沸かして紅茶を作り始めた。
「なあ、ペンシル、俺の欠点って何だと思う?」
「ご主人さまに、欠点なんて存在しませんよ」
ペンシルは、当然でしょといわんばかりの表情でささやいた。
「どうなのかねえ」
「だってそうでしょう。ご主人さまはいぜん、らいとのべるというものをミツマタで作ってくださりましたが、その本に書いてあるハーレム系の主人公にはとんでもない人間のような人が多いかったですからね。朝起きたとたん胸をもみ始めたり、女の子を脅して無理やり契約させようとしたり、人として終わっている方が多いです。でもご主人様は、そんなことをせずいつも私たちのあこがれの存在でいてくれます。でもでも、ご主人様はどんなことをしても私たちの尊敬の存在です。」
なんやかんやで朝食が終わり、暇な時間になったので、今日は団子を作ることにした。
「ご主人様、なんですかこれは?」
もち米と、大麦・小麦・粟・キビ・ヒエ・ソバ・トウモロコシ・小豆・サツマイモ・栃の実を砕いたものをミツマタで作り上げた。
「今日は団子を作ってみようと思うんだ」
「ご主人様、だんごってなんですか」
「うーん。まあ見ればわかるよ。僕がいた世界では胃を鍛えるためにもつかわれたらしいよ」
「さすがはご主人様です。王座奪還できたえなければならないわたしたちのことを思っているのですね」
団子を丸め、ふかしたのでそれにきな粉とかあんこをつけて3人で食べた。
「おいしいですご主人様!やっぱりご主人様が作ってくださる料理はとてもおいしいですね」
「ご主人様に拾ってもらって私は幸せです」
「ご主人様!ありがとうございます」
団子を100個程度食べおなかがいっぱいになったので、ペンシルにガソリンを給油して寝ることにした。
何かがおかしい。そう思い始めた。
今日の出来事は以前もみたことがある。
「もしかして」
廊下に出て目の前にあるペンシルの部屋に入った。
「ご主人様、私のところに来てくださったんですね。私はこの日をずっと楽しみにしてきました」
「いや、そうではない。ペンシルまさかとは思うんだが、俺の記憶を操作してないか」
ペンシルはハッと驚いた顔をした。
「どうしてこのことに気づいたんですの?」
「君は以前、自由とは永遠に一緒に暮らすことって言ったよね」
「はい、私にとっての自由とはご主人様と一緒に、永遠に過ごすことだったんです」
「そうだったんだな。ペンシル。お前のやさしさはじゅうぶんによくわかった。でも俺は君と新しい思い出を作りたいんだ。だから、新しい明日を迎えたい」
「わかりました、ご主人様。やはりご主人様にはかないません」
そして、今まで見たことがない朝を迎えることができた。
あとがき→ここまで読んでくれてありがとうございます。 ぜひ、最終回までお付き合いください。