ごく普通の一般男子たちの異世界冒険論   作:クラウンフィールド・ソベルバレンタイン

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なんとか毎日更新できました


アンドロイドメイド「ロイド」

「……あつい。頭が沸騰して茹蛸になってしまいそうだ。」

 

両面に広がる砂漠。

意味不明な動きをするフンコロガシ、そして、大地を震撼させる風、あと空を照らす逆光。

草原のときのほうがまだ快適だった気がする。

地図によるとあと2時間ほど歩かなければ街にはたどり着かないらしい。

 

「基本的にこっちの世界は暑いなーまったく。さっきの森で水を含んどけばよかった。」

 

周囲には人間はおろか生物すらいやしない。

 

……と、思っていた矢先、前から漆黒の影をまとったよくわからないようなものが近づいてくる。

 

「なんだあれは」

 

よく見ると影の中からメイド服のようなものが発見できる。

漆黒の影はまっすぐと直進し、その動きは不気味な速度で疾走するがごとく近づいてくる。

そして自分の目の前に現れた。

 

「あなたは、ルーフ・ベルファ様ですね。」

 

緑髪のメイドは淡泊とした声で話しかけた。

目が髪で隠れていて表情がよく読み取れない。でも、もしかして、ひょっとしたら、結構美人かもしれないぞ。

 

「ああ。」

 

「ご主人様……桜柳咲蘭様の第二使用人のロイドです。ルーフ・ベルファ様をご案内しにまいりました。」

 

桜柳の使用人だと。しかも第二?すごい身分になったんだなあ桜柳も。

使用人ってことはつまりメイドってことか。

桜柳のやつ、こんな美人をメイドにしやがって。

いっそのこと俺のメイドにしてやりたいものだ。

まあ、桜柳がこの世界にいるということが確信に変わった。

 

「しかし、タダとは言いません。あなたがこの世界で犯した罪は大きいですから。」

 

「……は?」

 

「ベーシック・インプット・アウトプット・システム起動、バトルオペレーティングシステム、空間制御ドライバー、読み込み完了。シュバルツダークマター!!」

 

メイドが叫んだその瞬間周囲は真っ黒な暗黒な漆黒、あと黒い太陽(ダークマター)に包まれた。

 

「なんなんだこれは!!!!!!!!!!」

 

周囲を化け物のようなものに囲まれる。

それはまるで、カオスと混沌が混ざり合ったような物体だ。

周囲をかこむ化け物は、いきなり空を舞いあがった。

そして、暗黒な漆黒へ青白い光を降り注ぎ始めた。

それはまるでブルーハワイのかき氷をライトで照らして宙を舞っているようであった。つまり、花火みたいな感じだ。

 

「……許せない、ペンシルをあんな風に扱って!!!」

 

先ほどの周囲をかこむ化け物が爆音を放ったのち、メイドは怒り狂った表情で俺を睨み付ける。

 

「は?ペンシルって誰だよ!」

 

なんなんだ、なんなんだ、なんなんだ!全く理解できんよ!

ペンシルってペンのことか?筆記用具に何かをしたというのか?

 

「あそこまでのことをしておいて忘れたのかあああああああああああああああああああ!」

 

どうにも理解できない。何が起きたんだ。

 

「あそこまでって。俺が一体何をしたっていうんだよ!」

 

「そうですか。覚えていないんですか。わかりました。」

 

するとメイドの姿がいきなり消えた。すると、背中に今まで感じたことのないような電流が走った。

 

「―――おい、いったい、おれは………何を……したと…………いうんだぁ」

 

「ペンシルにあんなひどい辱めを受けさせたのにもかかわらず覚えていないとは。よくここまでぬくぬくと生きてきましたね。まあ、私の用事はこれで終わりました。ご主人様がお待ちですのではやくいってくださいね。ちなみに、ペンシルはあなたが列車から降りた時に初めて会った人のことですよ。」

 

俺の脳内に直接話しかけるようにしてメイドは俺に話した。

気持ち悪い感触だ。

ペンシルって、あのロリのことだったのか。このメイドと一体どんなつながりがあるっていうんだよ。

 

「シュバルツ・フィールド、解除」

メイドは機械のような冷たい声で呟き、暗黒な漆黒のような空間は解かれたのであった。

 

そして俺は、気を失い砂漠のフンコロガシの餌食となるのであった。




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