ドゥムジがすごいイケボで大草原。脳内変換でお楽しみください。
次は閑話として、合宿温泉編となります。
また誤字があるとは思いますが、先に誤字報告をしていただいている方々にお礼を。いつもありがとうございます。確認しているんですが、減らない(泣)。
ゆっくり投稿していきますので、これからもよろしくお願いします。
「ナ、なに……!?」
ベル・ラフムが震えている。それは仕方がないことだ。私も震えを隠している。われわれ魔獣にとって、ティアさんとはまた違う恐怖を持つ、彼を目の前にすれば自明でもある。
「あれは、死神……?」
「流石、オールマイト。近いですね。まぁ、魔獣にとっての、ですが」
既に力を使いつくし、萎んでしまっているオールマイト。無茶するからです。ちなみに、さっきぶつけた奴は分体ですから、安心して膝でもついてください。周りにテレビカメラなんてありませんし。
「我が剣はただ死をもたらすものであるが、揮われるのは同族のみ。汝の生き様、実に見事である、平和の象徴と呼ばれるものよ」
「……いきなり後ろに立たないでください、心臓止まります、いや割とマジで」
瞬間的に後ろに立たれるの、洒落にならないぐらい恐怖なんですよね……。
「軍師よ。我が鐘は汝の名を指し示してはいない」
「そういうことじゃないんですよ。まぁ、そんなことはどうでもいいんです。ちゃっちゃとやってくださいな。私、もう動く気力ないんですよ。っていうか過剰労働なので後で、柊さんにご褒美を要求します」
これで、この魔獣戦線も終了。マジで疲れましたね。多少わがままを言っても通るでしょう。
「なぜダ……ッ! なぜ鐘の音ガ聞コエるのダ!?」
「そりゃ、あなた、ティアさんの約束破る気満々だったじゃないですか。当たり前ですよ。大方、魔獣を吸収しすぎて、気分が高揚してたんでしょう? 我々が何のために作られたか、しっかり考えて逝けばいいです」
「我は母様のタめにッ……!」
そんな子供じみた思考してるから、柊さんに危険物扱いされたんでしょーが。それぐらい理解なさいな。
「全ては光と影である。生きるもの然り。生きずとも、死せぬものもまた然り。そして我が身は朽ち果てた影であるが、わずかながらの光のために働こう」
この声は我々魔獣にはよく響く。一言一言が命に触るように、感じさせる。
「我が面は魔獣の死。我が剣は魔獣の裁き。我は魔獣にとっての暗殺者。____すなわち、魔獣を殺す魔獣なり。ベル・ラフム、汝の首を出せぃ」
ベル・ラフムはたじろいでいる。あいつの『細胞改造』でいくら対策を取っても無駄なんですけどね。
「ベル・ラフムが後ずさって、いるのか。あの再生力でもどうしようもないのか……?」
「『魔獣告死』。それが、山の翁こと、ハサン・サッバーハの個性。名の通り、相手に問答無用に死を与えます。魔獣限定ではありますが」
ティアさんの命令に従わないものの処分用に作られた、私と同じ例外的な魔獣。完全な対魔獣用魔獣という名目で存在し、知性魔獣で唯一、完全にティアさんから独立している。ティアさんの許可をもらわずとも動ける存在である彼は、ティアさんの言うことを聞く必要はないんですけど、律儀に黒泥の底でただ鐘の音が聞こえるのを待っているあたり、私と性格真逆なんですよ、この魔獣。
「そんな魔獣がなぜ今になって!?」
「彼は鐘が鳴っている対象を殺すそうなんですが、その鐘の鳴る条件はわかってないですし、何とも言えません。一つ言えるのは、ベル・ラフムが逃れられないということだけです」
既に、ベル・ラフムの前に立ち、剣を眼前で構えている。我々にとって、あの剣は死そのもの。ベル・ラフムという概念そのものを黒泥からも殺すその一撃は、完全な消滅を意味する。スルトのようにもう一度ティアさんに創ってもらえることは、ない。
「晩鐘は汝の名を指し示した」
ゆっくりと歩みを進める自らの死にベル・ラフムも堪えたのか、巨大な足をうごめかせ、逃げる。そんなんじゃあ逃げられないとわかっていても、逃げたいでしょうね。
「告死の羽、首を断つか」
「なぜ、ナゼですカ、母様ァああっァーーーー!!!! 全てハ母様のタメにぃィッーーーーーー!!!!!」
馬鹿ですねえ。本当にティアさんのためならば、この戦いを終わらせる側に回るべきだったのに。
「『
ベル・ラフムだったものが崩れて消えていく。一応祈ってあげます。もう、ティアさんはあなたのことを覚えていないかもしれませんがね。
「ようやっと終わりましたねぇ。あ~、疲れました。オールマイト、あなたは歩けますか?」
「なんとか、ね」
「もうティアマトは崩壊してるでしょうし、お二人のもとに向かいましょ。誰か運んでいただけません?」
絶対魔獣戦線 神野区。その事件は各報道局や新聞で報道され、過去最悪の事件として扱われた。将来有望とされていた雄英生が敵の連合に操られ、町を破壊するという類を見ないほどの最悪な原因によるこの事件は、連日取り上げられる。
神野区自体はその実に80%が完全に崩壊。電気や水道を含めて、町としての機能はほぼストップ。ヒーロー側は、死者は出ていないが、重軽傷者は三ケタを優に超えた。
なにより今回の事件で最悪と言われるに至ったのはオールマイトの事実上引退である。暴走した生徒を助けるために重傷を負い、もともとあった怪我を含めての引退は世界を叫喚させた。
そして、オールマイトと同等に注目された、操られた雄英生徒であり、実質的に町一つを崩壊させた回帰母 愛という少女の名は全世界に知れ渡った。
曰く、オールマイトに重傷を負わせることができる個性を持つ少女。曰く、ヒーローを圧倒しながら、町を破壊した怪物。曰く、平和の象徴を終わらせた異物。連日放送されるニュースでは、ヒーロー側の対策や雄英高校の生徒を攫われるという失態を責める声と同等に、平和の象徴を終わらせた少女に対する不信、不安、敵意が意見として表れていた。
「テレビは回帰母 愛の話題で持ち切りだ。国が保護するべき、隔離するべき、次代の平和の象徴として育てるべき……。いろんな意見が散乱している」
スーツ姿の男が、広い会議室の中にある小さなテレビを消す。手元の資料を見ながら、ため息をつく。
「正直に言うと、今回の事件の真実は一部のヒーローのみが知っているという状況はありがたい、としか言いようがない。敵連合全員をとらえたのと引き換えに町一つと平和の象徴を失ったのはデカすぎるが」
「生徒のことを忘れないでください、警視総監殿。私がここに来たのは彼らの弁明をするためです」
何人かの黒いスーツの中に一人だけ、黄色の生地の縦じまのスーツを着た男がいた。全身包帯まみれではあるが、その目は今もなお強い意志を感じさせる。
「ジーニストを含め、他の事実を知るヒーローたちから大まかに事情は聴いたよ、オールマイト。恋人のために町一つ破壊されたことも、君でさえかなわない存在が大量にいたこと、事件を収束させられたのは原因でもあるその恋人のおかげであることも」
資料が投げ捨てるように机に置かれる。彼は頭を掻きながら続きを語る。
「操られていたという建前があったとしても、本意じゃないにしても、一人の生徒が町を破壊したという事実がある以上、我々は彼女を敵として扱わなければならない。それはあなたも理解するところなのでは?」
「その通りです。ですが、その原因を作ったのは雄英です。もちろん私を含めた教師たちが対策を誤っていたからこそ、この事件が起きました。彼女たちは何も悪くないのです。それに、あなたが言った通り、事件が収束できたのは北水少年が策を用意していてくれたからこそ。もしその策がなければ、被害は日本だけに済まなかった可能性も十分にあり得るんです。だから……」
「罪を軽くすること自体は難しくない。だがなくすことは不可能だ。少なくとも」
平行線だった。警察として、町を破壊したという被害がある以上、無罪にできない。オールマイトはそれをわかっていたが、どうしてもそれを回避させたかった。
「警察の皆さんはお堅いですね。もう少し頭を柔らかくできないんですか? ナンプレでもやります?」
その机の上で堂々と寝っ転がる羊がついに口をはさんだ。両足で器用に新聞を開いている姿はこの空間に似合わない。
「君のおかげで被害が最小限に住んだという話はヒーローたち全員から聞いているよ、ドゥムジくんだったか?」
「ええ、だってほっておいたら、国一つの壊滅は間違いありませんでしたし。それだと柊さんが悲しみますしね」
「我々は警察としての立場でいなければならない。だから、無罪にはできないことはわかってくれ」
「そんなこと知ったこっちゃないんですよ、こっちは。やりようはいくらでもあるんですから、やってください。今までも不正とか見逃してきたことあるんでしょう? できるかできないかじゃないんです」
新聞をとじて、よっこらしょと言いながら、起き上がる。オールマイトは少し目を細めたが黙ったまま。警視総監が表情を厳しくする。
「…………言い方には少し気を付けたほうがいい」
「そんな義理こちらにはありませんよ。柊さんのおかげで助かっておきながら、おこがましい。言っておきますが、私がここにいるのはあなた方の結論を聞くからじゃないんです。お二人の望む結果にするためにいるんですよ」
周りにいる警察の重役たちが顔をしかめる。もれなく全員が。
「脅す気か、我々を?」
「脅す? いいえ、まさか。これは真っ当な要求ですよ。雄英も警察もヒーローも、柊さんのおかげでメンツを保てたようなもんじゃないですか。我々の協力がなければ、敗北必至だったのですから。まぁ、別に処罰はあってもいいんで、柊さんとティアさんが何不自由なく愛し合える場所を提供してください。あ、皆さんの拒否権なしで」
「確かにその言葉は正しい。だが、そうだとしたら、北水 柊という少年に配慮はできても、回帰母 愛という少女の罪を消すことはできない」
「……はぁ、頭が硬い。それでも警察のトップですか? 敵受け取り係という名前はよくあなた方を表しているようです」
その侮辱ともいえる発言に、警視総監の隣に座っていた背が高い男が、机に手を叩きつけて立ち上がった。
「ずいぶんな言い分だな。君たちの功労は評価するといっているのだ、何が不満なんだ!?」
ドゥムジは大きくため息をつくようなそぶりを見せつつ、やれやれというように首を振る。
「今の発言、私以外の知性魔獣が聞いていたら、もれなく戦争ですね。もう一度、魔獣戦線やりますか? 次はだれもあなた方の味方になりませんが」
「んなっ……!?」
「なにせ、今の発言は柊さんとティアさんの仲を邪魔するといっているわけですし? なんですか、またティアさんを暴れさせたいんですか? いいですよ、別に。ヒーロー側の情報は十分いただきましたから、存分にやっても……」
「ドゥムジ。そこまでにしてくれ」
オールマイトが机の上の羊に手を置く。ドゥムジは半目でオールマイトを見るが、観念したように座る。
「一応、私はあなたのこと気に入ってますよ、オールマイト。あなたがわざわざ病み上がりの柊さんに頼んで、私をここに呼んだことは英断です。私以外の魔獣がこの会話を聞いていたら、もう一度戦争をするところでした」
「わかっている。それをさせないために、私は君に協力を求めたんだ」
「なら、あなたの力を使ってどうにかしてくださいな。私はあくまで柊さんとティアさんの味方であるのであって、人間の味方でないことをお忘れなく」
オールマイトの表情は厳しい。警察側もその発言が冗談ではないことを悟っていた。
「私は回帰母少女の暴走を止められる位置にいながら、それを止められなかった。その責任は取るつもりです。たとえ、私のすべての功績を失ったとしても、あの事件をもう一度起こすわけにはいかないのです」
警視総監は顔の表情を変えないが、オールマイトの目を見て、携帯電話を懐から取り出した。
「ジーニストとリューキュウを呼んでくれ。腕利きの弁護士もつれてこい」
「……ありがとうございます。回帰母少女は北水少年が隣にいれば、まだ常識的な判断ができます。少なくとも二人を共にいさせることを忘れないでください」
「もちろんだ。あんな事件をもう一度起こすわけにはいかない。ドゥムジ君の言っていることは正しい、少々ぐらい理念を曲げよう。まったく、個性一つでここまで配慮させられるとは、末恐ろしいな」
雄英高校、A組宿泊棟前。回帰母 愛を除く一年、ヒーロー科A組全員が集合していた。全員が一人の生徒のことを心配していた。
「全員そろっているな?」
担任である相澤が分厚い資料を持ちながら、歩いてくる。そこへ、緑谷を含めた何人かの生徒が駆け寄る。
「先生、回帰母さんは!? 柊くんは!?」
「愛さんは無事なんですの!?」
「落ち着け、全部話すから、そこに全員並べ」
すぐに全員が元の位置に戻る。相澤は疲れを表すかのように、大きく息を吐く。
「まず、最初に結論から言う。回帰母 愛及び北水 柊は雄英高校を退学となった」
二人を除き、全員の顔が驚愕に染まる。爆豪は予想していたのか、表情を変えない。轟も表情を変えずにいた。
「神野区での一件で、警察や政府は回帰母の個性の危険性が高すぎると判断した。操られていたとはいえ、オールマイトを間接的に引退に追い込んだという事実があるからな」
相澤は既に柊に保護者として接触していて、事件の真実を聞いている。もちろん、事実は他言無用と念押しされているため、生徒たちに話す気はないが。
「敵連合を壊滅させたとはいえ、同時に町一つ破壊しているからな。回帰母は警察に形式上とはいえ、敵認定され、政府によって、監視対象かつ管理対象となった」
「それは、つまり、どこかに監禁されているということですか!?」
飯田が大きな声で質問をする。相澤は手元の資料をめくりながら、それにこたえる。
「近いな。同時にこれが北水が退学した理由でもある。北水自身に退学する理由はないが、政府の判断を聞いた北水はすぐに自主退学をした。あいつは今回の事件の収束に一役買ったため、回帰母とともにいることが許された」
実際はティアの暴走を阻止するためなのだが、相澤はあえてそれを伏せた。これ以上、ティアの危険性が何かしらの形で世間に認知されるのを防ぐためだった。
「愛さんは、もう、戻ってこないのですか……?」
「まぁ、待て。それに関して説明する前に、やっぱり、いったん建物の中に入れ。話が長くなりそうだからな。立ったまま聞くよりも、座ったほうがいいだろ」
全員が渋々と歩いて、建物の中に入っていく。ロビーのソファの上にとある二人が座っているの見て、ほぼ全員が叫んだ。
「「「「いるじゃねーかっっ!!」」」」
「いや、どんな説明されたの」
柊の腕に抱き着き、肩に頭を預けつつ、熟睡するティアを起こさないように少し小声だ。クラスメイトたちは聞き取れたようで、表情が難しい。
「監禁されてるって先生が言ってよ。すげぇ心配したんだ」
「みんな、相澤先生に完全に騙されてるよ。あいまいに返事されてなかった?」
切島を含めて、全員があっという表情をしている。柊はそれを見て、相澤に白い目を向ける。
「相澤先生、意地悪ですよ。確かにティアは監視対象になりましたけど、まったく知らないような場所に隔離されているわけじゃないですし」
「事情が事情だからな。お前からの説明も必要だろ?」
クラスメイト達が他の空いているソファに座る。全員は座れないため、何人かはソファのふちによりかかったりしている。
「説明されたと思うけど、ティアは政府に敵認定されちゃったから、監視対象者になったんだ。ただ、普通の敵とは違う扱いをされている部分がいくつかある」
「どういった違いがありますの?」
「彼女がわざとではなく、操られていたこと。加えて町一つを破壊したという事実がある。故に彼女がやろうと思えば、町一つ軽く破壊できるっていうことを意味してる。よって、個性使用に政府の許可が必要になった」
「あの事件はやっぱり愛ちゃんが関係者だったのね、ケロ。個性の使用の許可って……、ものすごいのね」
「二つ目はオールマイトに大けがを負わせたのが彼女の魔獣であることから。元々、オールマイトにもいくつか大きな傷があったのも相まって、引退に追い込んでしまった。逆に追い込めてしまう魔獣を作れることから、次代の平和の象徴たりうる誰かが現れるまで、その魔獣を代わりにヒーローとして活動させること」
「個性使用許可が必要なのに対し、個性によるものを必要とされるのか。実に非道」
「最後に彼女と俺に、ある程度の自由を保証する代わりに、個性による社会貢献をすること。まぁ、全部まとめると、犯罪者として扱わないし、安全を保障するから、国のために個性を使ってほしいというわけ」
雰囲気が暗いものになっているのを感じた柊は、ティアの頭をなでつつ、もう一度口を開いた。
「なぜ雄英高校にいるのか、その理由は実に簡単。個性を使用させられる私有地で、個性を暴走させる心配がない状況を用意できて、個性を発動させることができる。その上、抑え込められる可能性が高いうえに、政府が個性関連で介入してもおかしくない場所。そんな場所は、ここしかないのさ」
「……そうだとしたら、二人は雄英でどういう扱いを受けているの? もう生徒じゃないんだよね?」
「特別臨時教師。社会貢献として、次期平和の象徴の育成のため、個性を使うことを許可された。雄英に元々所属する教師と一緒なら、教師として活動できる。これ、国公認だぜ」
彼は緑谷の問いに、二枚の教師免許を見せる。生徒たちは全員が興味深そうにそれをのぞき込む。
「これからは彼女の魔獣は、君たちの訓練のために使うことになった。存分に活用してくれ」
その一言に遠くで聞いていた爆豪が反応し、二人に向けて歩いてきた。
「おい、どんな奴でもいいんだな? 知性魔獣ってやつもいいんだな?」
「そんなに急がなくてもいいんじゃない。 ヒーローとして、常識のある知性魔獣たちは世間に出すことになったから、他の子なら可能だよ」
「すぐに全員倒してやる。覚悟しとけ」
「頑張って倒して見せてよ。そう簡単にはいかないだろうけどさ」
爆豪が二人の前に立って、人差し指を間に出して、大きく宣言した。
「まぁ、この通り、退学になったが、此処にいることになった。改めて仲良くしろよお前ら。A組はこの建物について説明するからこっち来い」
生徒たちが一部に集合していくのを見ながら、柊は肩によりかかるティアに小声でつぶやいた。
「いろいろあったけど、これからはずっと隣にいる。だから、みんなにも前みたいに接してあげて」
「……気が向いたらそうする」
ずっと寝ていたふりをしていたティアの返事に苦笑いをして、彼は肩を寄せる彼女に身を寄せた。
「いろいろあったけど、ひと段落かなぁ」
「しゅうはもう変なことに参加しないでね?」
「そうする。これ以上、ティアに譲歩できることないし」
「えへへ、子供は三人欲しい。しゅうが望むならもっと」
幸せそうにお腹をなでる彼女に、困り顔で答える。
「ちゃんとこれからのことを考えた後だからね?」
「うん。産ませたいときに、襲ってくれたらいいよ。楽しみにしてる」
「……相澤さんに相談しよう。そうしよう」
感想、よろしくお願いしやっす。
仮免、誰がいい?
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炎の厄災
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獣の厄災
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呪いの厄災
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奈落の虫