無個性で普通の俺と魔獣母胎で病んでる彼女   作:鏡狼 嵐星

2 / 26
みんなヤンティア好きすぎでしょーが!?
なんだよ、総合評価958て。前作二つ足しても七倍近いわ!
UAもぐんぐん伸びて、今まで見たことないくらいになってるし。
同士よ! もっと評価頂戴! こうなったらランキング乗ってやるわ!

というわけで次話です。めっちゃ急いで書いた。誤字あったら気にしないで。報告あったら超嬉しい。感想もバンバン贈ってプリーズ。やる気に直結するので、はやく続き読みたいならカモン。


それじゃあ、プロローグ?みたいな奴いこうか

300倍。それが雄英ヒーロー科の倍率らしい。正直意味わからないです、はい。もともといた世界の中期の阪大の倍率11倍だぞ。日本最高の大学倍率が120倍だったはずだぞ確か。どうなってんだよ。

 

ちなみに雄英経営科の倍率は4倍だそうだ。普通に高いのにかすんで見える。落ちたら、ティアに処刑(意味深)されるので、ガチで勉強している。

 

「しゅう、抱きしめて」

 

つもりなのだが、ティアが許してくれない。二人きりの時だけ甘えてくるのだが、甘え方が常時するものばかり要求してくる。基本離してくれない。学校とか外ではクールキャラなんだが。

 

「いやさ、ティア。勉強しなきゃきつくね? 俺はまだ平気だろうけど」

 

「雄英対策模試で全教科満点だから、大丈夫」

 

マジかよ。いやマジかよ。ティアの個性のことは心配してないけど。そんなにできんのかよ。

 

「問題予想したし、あとで教えてあげる。だからぎゅってして?」

 

多分この予想した問題、三分の一は出るんだろうな。ティアが正面から抱き着いてきたので、抱きしめると満足そうに笑う。今日は離してくれそうにないなぁ。

 

こんな調子で受験当日まで過ごしていた。受験当日のことだが、ティアとは別の集合場所であったので、別れたままだし、試験会場の情報はわからないし。彼女が言うには大したことなかったそうだ。まぁ、その個性ならなぁ。

 

ちなみに普通の試験だった。描写? いらないだろ?

 

 

 

 

 

 

 

しゅう。私の愛しの人。最初に私を見てくれた。私に触れてくれた。

 

私はまともな家で育っていない。親とも言えない人に襲われかけて、逃げた。右も左もわからない場所にきて、どうしようもなくなった時、しゅうが手を差し伸べてくれた。嬉しかった。涙が止まらなかった。

 

もともと個性がなかったとしゅうには言った。でも、ただ目覚めていないだけだった。それを私は自覚していた。でも、話せなかった。しゅうには嫌われたくなかったから。

 

でも、しゅうと一緒にいて、条件が満たされた。私の個性の原動力は何かに対する愛だった。角が成長し始めて、それを自覚した。私の個性は強力なものだった。そしてしゅうにそれを秘密にするように言われた。

 

しゅうは無個性だ。だから、これ以上愛したら個性がより強力になって、迷惑をかけてしまう。私はしゅうへの愛を押しとどめた。角の成長が止まるように。

 

そのあと、しゅうが傷付けられる事件があって、個性を使った。そのあと、ヒーローの一人に二度とこんな使い方をしないように言われた。一応ははいとは言ったが、しゅうが傷つけられるのなら、私は遠慮なく使う。

 

中学校に入った後はしゅうとの距離が開いた。なんでなの? しゅうが男の友人らしき人と一緒にいるのをよく見た。私はしゅうの隣に行きたいのに、女子やほかの男子が邪魔をする。いらない。わたしはお前たちなんていらない。

 

そして、ある日の帰り道、しゅうが知らない女と歩いているのを見た。そして、抱き着いたシーンを見た。頭が真っ白になった。部屋に走って戻った。引き留めていた思いが止めどなくあふれてきた。しゅうへメールを送った後、体が熱くなっていった。

 

しゅうが私の部屋をノックした。髪の毛がしゅうを求めて伸びていく。引き込まれてきたしゅうを抱きしめる。しゅうの体温やにおいがじかに感じられる。体がさらに熱くなった。

 

しゅうを問い詰める。その女があくまで相談しに来ただけと聞いたとき、その女のことはすぐに頭から消えた。本能が訴えてくる。いますぐしゅうを襲えと。

 

抗うつもりはなかった。しゅうの迷惑になるようなことはしたくない。でも、しゅうがほかの女のものになるのは受け入れられない。このままこの本能に任せれば、しゅうは私のものになる。

 

しゅうが好きって思いがもう一杯になって、耐えられず、キスをした。抑えるどころか、さらに体が火照って仕方なかった。お腹がもっと熱かった。しゅうとつながりたい。もっと愛して、愛されたい。子を生したい。子供を孕みたい。

 

一晩中、その熱さは止まらなかった。しゅうの上で何度も腰を振った。キスをして、しゅうの口の中を十分味わった。しゅうが疲れて眠ってしまってからも、彼の体を舐め上げた。体をこすりつけた。首筋やほかの場所にキスマークをいっぱいつけた。

 

私はしゅうへの愛を止めることをやめた。角もすごく大きく育った。これはしゅうへの愛の結晶なのだから、もうどんなおおきさになってもかまわない。

 

周りは大きくなった角に反応した。だが、もうそんなことは覚えていない。私の隣にしゅうがいるそれだけであとはどうでもいい。

 

進学を考えるようにしゅうに言われて、ヒーローを選んだ。私の個性なら特に問題なくプロヒーローになれるし、トップも狙える。そうすれば、収入についての心配はしなくていい。今の時代人気ヒーローはグッズなどの印税である程度のお金が入ってくる。しゅうが路頭に迷っても養ってあげられる。

 

しゅうは自己評価が低い。勉強もしっかりできるし、スポーツも人並みにできる。何より優しい。たかだか少し強いだけの個性を持っているだけの連中なんかより、よっぽどいい。

 

受験当日になってもしゅうは緊張していた。しゅうなら合格間違いないのに。筆記試験も大したことなかった。予想した問題ばかり。

 

実技。しゅうはもう帰っているのに、面倒くさい。全員意気込んでいたが、興味がない。今日のしゅうの晩御飯何かな。

 

「はいはじめ」

 

しゅうは豪華なもの作ってくれるって言ってたし、楽しみ。周りが走っていく中、私はため息をついた。

 

「おい、君。急がないとまずいぞ」

 

確か、ヒーローのセメントスのはず。邪魔者がいなくなって清々していたところなのに。両手を広げ、黒泥(ケイオスタイド)を広げる。バビロンの竜 ムシュフシュ、獅子犬 ウリディンムをそれぞれ二十体ほど生み出す。

 

「Aaa、aaaaa------------!!!!!」

 

『敵を片っ端から破壊』、『困っていたら助ける』の二つの命令を魔獣たちに下す。全員が走り去った後、もう一体生み出す。特別製の一体である、獅子 ウガル。

 

「Aaaaa、aaaa」

 

『私を上にのせて、試験場を駆ける』ように指示。確認しながら命令を変更するつもりだったが、特にその必要もなく、破壊が続いた。

 

「カロロロ」

 

ウガルが不意にうなる。地面がかすかに動いていることを感知したらしい。その振動の中心近くにより、黒泥(ケイオスタイド)を広げなおす。その数秒後、地面が割れ、巨大なロボットが現れる。

 

「Aaaaaaaaa------」

 

呼び出すのは毒の竜獣 バシュム。現われた巨大なアギトがロボットの頭にかみつく。そのまま前のめりに倒す。抵抗しようとする腕をウガルが切り刻む。

 

「Aaaa------、Aaa」

 

『それを潰せ』、その言葉を聞き、バシュムは巨大なブレスを発射する。頭と胴体を溶かし崩し、体を保てず、崩壊し、ごみの山と化す。

 

「終了~~~~~!!」

 

試験終了の音声がかかる。すべての魔獣を黒泥(ケイオスタイド)に戻し、帰宅する。試験が終わりさえすればこんな場所にいる価値はない。今日は早く帰って、しゅうに愛してもらおう。たっぷりと。ふふっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今年は優秀だな。全体的に点数が高い」

 

「救助P0で二位の子は、寄ってきた1Pや2Pを撃退し続けた。タフネスの賜物だな」

 

「八位の子は対照的に敵P0に対して八位。あれをぶっ飛ばしたのは今年二人もいたからなぁ」

 

暗い部屋。各々が気になった受験者の意見を言い合う中、全員が沈黙する。

 

「まぁ、この子だよなぁ、注目MAX!」

 

巨大な液晶に映るのは、巨大な角をはやし、水色と白の何ともきわどい服を着た少女。足元の大量の黒い泥から、生物が出現し、彼女自身はとてつもない大きさでその美声を放っている。

 

「回帰母 愛。敵P、驚異の230P。救助P78P。合計308P。過去300台に乗った生徒は?」

 

「前例なし。200台ですらほとんどいないわよ。100に乗る子も歴代に数えるほどしかいないしね。というか、この子対集団に向きすぎてるわ。何よ、この処理速度。トップヒーロー複数人レベルじゃないわよ」

 

「犬っぽいの、さそりみたいなの、ライオンみたいなの、んで最後には巨大なドラゴン。全部まともな生き物じゃないな。目も恐怖しか感じねえ」

 

「ウリディンム、ムシュフシュ、ウガル、バシュム。それぞれの個性は『軍隊同調』、『劇毒充填』、『灼熱突風』、『呪毒竜炎』。こいつを見る限りとんでもない個性の羅列だ」

 

首に灰色のマフラーを纏った男が、分厚い紙の資料をめくっていた。

 

「イレイザー、なんだよそれ?」

 

「回帰母は俺がかつて孤児院に入れた子供だ。マイク、三年近く前にあの赤い犬を見かけたことないか?」

 

「……あ、あったぜ! まさか、あの時の子か?」

 

「ああ。んで、この資料は事前に回帰母の個性を一番よく知る人材からもらったものだ。信頼性は高い」

 

その場にいる全員の教師がイレイザーヘッドへと顔を向ける。

 

「回帰母の個性は『魔獣母胎』。髪の毛の先から生み出した黒い泥から個性を持った生物である『魔獣』を創り出す。その泥を作れる量は角の太さに比例するそうだ。ちなみに、俺が知っているときは角が羊くらいの角しかなかったが、この部屋を埋め尽くすくらいは出すことはできたはずだぞ」

 

「あの二回目の湾曲しているところ含めたら、二、三倍どころの話じゃないぞあれ。やっべぇな」

 

「筆記もトップ。落とす理由がないよ、この子。優秀すぎて怖いくらい」

 

「さぁ、これで合格メンバーは決まったかな? さあ、合格通知の撮影サ! オールマイト、準備してね!」




ウリディンム、『軍隊同調』
集団で動いているときにのみ発動。個体同士で、五感と情報を共有できる。距離により、同調度が変わる。連携が常にできるようになる。オリジナル。

ムシュフシュ、『劇毒充填』
みんな知っているあれ。多分それでわかる。スキル参照。

ウガム、『灼熱突風』
ウガムのクリティカルのモーションみたいに風を発生させる。ゲージマックス攻撃を参照。

バシュム、『呪毒竜炎』
非生物を溶かし、生物の自由を奪う毒を作り、吐き出す。ゲージマックス攻撃参照。

仮免、誰がいい?

  • 炎の厄災
  • 獣の厄災
  • 呪いの厄災
  • 奈落の虫

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。