ごめんなさいゆるして。大学の学部が毎日宿題を出すとかいう鬼畜学部だったのと、持病が悪化したのと、モンストとFGOしてたら遅れました。
書いてて思ったけど、そろそろラブラブなところを書きたい。次話はそうするか。
コメントプリーズ。見たら少しずつ書いてるので、乙でも頼むう。
北水柊という男の話をしよう。
そいつはそうだな、普通に見える。実際俺があいつを初めて見たときはそういう印象を受けた。一般的にどこにでもいるような子供。
だが、そいつのことについて理解していくうちにその奇妙さに目がつく。まず、第一に出生。調べた結果、両親は既に犯罪を犯したことにより、刑務所にいるらしい。しかも捨てられ、自給自足に近い生活を始めたのが五歳。そんな状況であったにもかかわらず、本人は一般的な常識を身に着けつつ、他者を思いやる感情を身に着けている。
二つ目に状況判断の能力。かつて北水を発見したときにあるヴィランを逮捕した。そいつは身体増強系の個性であったことが後々わかり、怪我をさせられた北水の体の異常に気付いた。北水自身の怪我が軽傷すぎたのだ。生半可な人間なら骨折は必至、歩けなくなることも容易にあり得たはずなのに。全身打撲をしていたものの、骨にひびもなく、歩けてすらいたのだ。
個性を疑ったが、病院で調べても、結果は無個性。本人はなるべく怪我が少なくなるように、演技などをして、被害を少なくしたのだという。その判断能力に驚愕した。
そして、最後に回帰母愛という少女との関係。あれだけの強個性持ちが自分に依存しているような状況であるにもかかわらず、彼女を何かに利用していくような考えをしてすらいない。育ってきた環境がとても悪質なのに、本人は良心にあふれた性格に成長している。
ヒーローとヴィランが同時存在するこの世の中で、ヴィランにならざるを得ない状況がそろっている中、ヒーローに属そうとすることがどれだけ難しいのかは想像に難くない。
回帰母自身も相当な危険度を誇るのは間違いないが、俺はこいつも危険とまではいわないものの、監視はするべきだと考えた。
「おいおい、すっげえな! ヒーロー科切島対経営科北水、試合時間は既に五分を過ぎたが、いまだに両者、決定的な一撃を与えられてねえ!」
この状況を見てもやっぱりあいつは変だと言わざるを得ない。
俺は今、雄英体育祭の試合をやってる。相手は経営科で無個性の北水だ。
正直言うと勝てると思ってた。手加減なんて男のすることじゃねえから、手加減をするつもりは最初からなかった。でも、今、おれはそいつに苦戦している。
北水は最初から棒みたいなもんを持ってきていた。サポートアイテムの一つらしいが、関係ないと思った。それを使うぐらいしないと公平にならないと思ったからだ。
だが、戦った今ならわかる。北水は俺に攻撃を加える気が全くねえ。防御と回避に徹してる。それだけなら普通に聞こえる。
北水に何度か攻撃を当てたし、俺は北水の攻撃、まあ防御の一部みたいなもんを食らってもダメージにはなっていない。
でも、北水は最初と何も変わらず、そこに立っている。息もあれているわけではない。苦笑いをしているだけだ。
ここまで倒れる姿を想像できない相手ははじめてだった。爆豪や轟の試合を見た印象とは全く違った感覚。爆豪たちを戦闘機に例えるなら、北水は壁だ。強いわけでもなく、目立つ能力があるわけでもない。でも越えられない、そんな感触だ。
なんかさっきから小難しいこと考えてるな、おれ。ああっ、クソ。こんなん男らしくねえ! 全身を硬化して突っ込む! 行くぜ北水!
結論から言いますと負けました。まぁ、しっかたないね。いやあ、動きを阻害しないためにアイテムを一つに絞ったのが間違いだったわ。
あのアイテムはすごく硬く、かつ持っている本人以外がふれると、特殊な振動を発し、しびれる。簡単な例えはびりびりするボールペンの強い版。
電流が強めに作ってあったらしいのだが、俺の反撃の棒を握った切島君は、それを我慢して棒を握りながら俺に突っ込んできたのだ。それを避けきれず、場外になりました。
なんだかんだ全身痛かったし、負けてよかった。ちなみに心配しまくっていたティアには全身くまなくまさぐられました。髪の毛で。
ティアの試合だが、まず上鳴戦。初めから放電して攻撃をしようとしたらしいのだが、バイコーン(個性・ステップ)が一瞬で突撃して終了。かわいそうだったので一声かけたら罵られた。なんで。
二戦目、飯田戦。召喚されたのはケンタウロスパラディン(個性・先制攻撃)。FGOでいう最上位ケンタウロス。最初にレシブロバーストしていたからか、後攻行動でも回避が間に合ったみたいだが、持久力の違いから捕獲されて終了。
三戦目、轟戦だが、轟君に迷いがあったからなのか、ティアが炎の巨人と霜の巨人の挟撃という鬼畜ぶりを発揮し、轟君は反応したものの、バーサーカーの攻撃には耐えられなかったのか、負けてしまった。
これから四戦目。というか決勝。爆豪戦。これだけでカオスになりそうな予感がとまらない。
「ついに雄英体育祭も最後の最後! 決勝戦だぜ、おい、リスナーたち、テンション最高潮か、お前らあ!!」
観客がうるさい。司会もうるさい。聞こえてくるすべてがうっとおしい。今すぐしゅうの体に怪我がないのか、隅々まで調べたいのに。文字通り。
「雄英に過去最高得点で合格した規格外! この雄英体育祭ですら、彼女に苦戦をさせることができた選手はいまだいねえ! 魔獣の女王、回帰母愛!」
変な紹介はしないでほしい。
「とはいっても、こっちもやばいぞ! トーナメントも冷静に勝ち抜いてきたこの男! 一位になるのはこの俺だ、爆豪勝己!」
フィールドの上で向かい合う男。性格も動きも全部ヴィラン寄りのくせに、ヒーローになりたがっている変人。まぁ、どうでもいい。
「おい、黒角女」
さっさと終わらせるべきか、少しは苦戦するべきか。しゅうを楽しませるにはどうしたらいいだろう。
「聞いてんのかてめえ」
「喚かないで。大事なこと考えてるの」
「今のこの試合のことじゃないこと考えてるだろ、それぐらいわかんだぞ」
……。無駄なところで鋭い。
「お前の最強の魔獣を出せ。俺がそいつを倒して、俺が最強だってことを教えてやる」
「なぜ? 私がそれに付き合う理由はない」
「ふざけんな! 俺がお前よりも強いってことを証明してやるためなんだよ!」
自己中心的考え。こんなやつが本当にヒーローを目指しているの?
「まず先に言う。あなたに対して使う魔獣は普通のもの。あなたごときに奥の手は使わない」
明らかに機嫌が悪くなった。ふざけるな、私も十分気分が悪い。さっさと潰して、しゅうに抱き着いてすりすりしたい。こいつに対して使う魔獣を決めた。あの子ならこいつのいい相手になるだろう。黒泥を広げる。
創った魔獣を見て、爆発男が体を震わせる。安いプライドを刺激してやっているから仕方ない。
「おい、てめえは、マジで舐めてんのか!?」
私が出したのはスケルトン。黒い骨に青い傷、青い甲冑、長めの槍を持たせた。スケルトンの中でも特殊な方向に進化させた。
「私はこの子しか創らないし、この子が負ければ、私の負け。以上」
すぐにとびかかってきたが、スケルトンキングは難なくいなす。あの子に与えた個性は枯朽破行。朽ち果てるまで戦い続ける個性。いや、正確には朽ちるほど強く成る個性。
槍の刃はつぶしてあるが、たたきつけた時のダメージは十分。槍術や柔術による戦闘技術を十分に持たせたから、対人戦なら体育祭の魔獣で最も強い。
「雑魚のくせに出しゃばんな!」
ずいぶん苦戦している。攻撃されるほど強くなるのが、あいつの性格と相性がいい。
「クソが!」
近づいて、スケルトンキングの頭部に巨大な爆発を浴びせた。でもそれは悪手。頭蓋骨が多少かけたが、逆に手首をつかまれた。離さないのを理解したのか爆発で無理やり加速して離れた。運がいい。
「
回転しながら爆発して空中を飛んでくる。まぁ、少々威力はあるらしい。ただ、その技をおとなしく見ているような子ではない。回転に合わせて槍を投げて、威力を下げつつ、攻撃している本人に張り付く。
「ハァ!?」
そのまま首根っこをつかみ取り、叩き落す。うつぶせに倒し、腕を後ろに曲げ、関節を決める。
「クソ骨がァ、離せ!」
だいぶ欠けている今のスケルトンキングなら増強個性並みの膂力を持っている。振りほどけないだろう。
「今の私なら、その子を同時に二十体は作れる。そのうちの一匹に負けるあなたは、絶対に私に勝てない」
試合が終わっても、こっちを睨むそいつを尻目に控室へ向かう。しゅうが待っててくれているはず。怪我がないか、しっかり確認しないと、ね。
魔獣、こういうの出してって案があったら活動報告まで。
仮免、誰がいい?
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炎の厄災
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獣の厄災
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呪いの厄災
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奈落の虫