うーん・・・どうしよう。困ったなぁ・・・なんでこのタイミングで出て来るかなぁ?
この気持ちの理由当てれた人天才。
どうもこんにちは。
大学がクソみたいな課題を出してきたので全力で大学にエクスカリバーをぶっ放してやりたい作者、蓮根畑です。
最近忙しくてドン勝も何も出来ません。多重影分身の術を覚えたいですね。
一方、エリゴールを追いかけていたナツとグレイ。ナツはハッピーの翼を使い、グレイはそこらへんに落ちていたバイクを蹴りつけ無理矢理エンジンを起こした。(犯罪行為なのでやめましょう)
それにより二人はエリゴールに追いつき戦うことになったのだが──
「火竜の咆哮!」
津波のような勢いで炎が放たれる。
しかしそのせいでグレイが作り出していた氷を見事に溶かしていった。更に氷が水となり炎の威力を低減させた。
「「・・・」」
ナツとグレイが向き合う。
二人とも無言で近づきあい胸ぐらを掴みあった。
「おいナツ、お前ふざけてんのか?今のは俺が攻撃してたら当たってたんだよ。熱で頭が逝かれたか?」
「お前こそ俺が火竜の咆哮使うの見えてたくせに攻撃するとかおかしいんじゃねぇのか?普段裸でいるから脳内までカチンコチンになったか?」
「「・・・」」
「「やんのかゴラァ!」」
注意:決してコントをしているわけではありません。
「テメェがいなきゃあんな雑魚にもう勝ってたんだよ!どっか行きやがれ!」
「それは俺のセリフだ裸野郎!お前の方こそどっか行け!」
良く言えば喧嘩するほど仲がいい、悪く言えば水と油。
普段から喧嘩ばかりしている二人だが、それぞれが使う属性も真逆である氷と火だ。
チームプレイをするにはあまりにも相性が悪すぎた。
「おいおい仲間割れか。ま、ハエ共にはふさわしいがな!ハハハハハ!・・・って俺の言葉も聞こえてないのか」
エリゴールの話など無視である。
両者一歩も引かず未だに言い争っていた。
「定例会までまだ時間があるとはいえこんなアホどもに構ってはいられないな・・・早くしなければ」
クルリとナツとグレイの顔がエリゴールを捉えた。勿論お互い胸ぐらは掴み合ったままだ。
「おい、何で定例会が今出て来る?」
「お前たちはその理由も知らずに俺を付けて来やがったのか・・・まぁ貴様らなどすぐに殺せるから教えてやろう」
一瞬呆れた顔になったが、待ってたと言わんばかりに邪悪な笑みを浮かべた。
「俺の狙いは正規のギルドのマスター達だ。ララバイで全員殺して、俺たちが正規のギルドになってやるんだよ!ギャハハ!」
「「・・・」」
二人は互いの胸ぐらを離しあった。
おや?という目を二人に向けると憤怒の表情を浮かべていた。
「じっちゃん達を殺すっていうことか・・・」
「いい度胸してると思うぜお前。おいナツ、今回だけは共闘だ。しくじるんじゃねぇぞ」
「はっ、誰にもの言ってんだよ!」
ナツが勢いよく走り出す。
今までとは流れが違う。そう認識したエリゴールは周囲に風の刃を発生させ、ナツにむけて無造作に放った。
「アイスメイク
グレイの周囲から氷の槍が発生する。
一直線に飛んで行った槍はナツを狙っていた風の刃を迎撃した。
空中でぶつかり合った風と刃と氷の槍は互いを破壊しあい氷の残骸が宙に残る。
その隙間を走り、エリゴールに近づいたナツは地面から少し飛び上がり空中でグルリと一回転し、炎を纏った脚を叩き落とす。
「──火竜の鉤爪!」
ゴゥ!と風を切り迫りくる竜の爪をエリゴールは体ずらして躱した。
ガラ空きになった胴体に風魔法を打ち込もうとした時、ナツの胴体がグルリと回り、もう片方の足に火が灯る。
「──二連撃!」
攻撃体制に入っていたエリゴールは完全な回避には失敗し頬を少し焼かれた。
エリゴールは軽く舌打ちをし、再び風魔法を手の中で生み出す。連続して技を発動したせいで空中での身動きが取れないナツは回避が不可能。しかし、そうはさせないとグレイのアイスメイクによる氷の剣が飛んで来る。
「小賢しいわ!」
小さな嵐が爆発した。
風の軌道に乗った剣達は全てエリゴールから外れる。
だがそれを功を成してかナツもエリゴールの間合い内から風に乗ることで逃げることに成功した。
「あぶねぇ!」
「ぼやいてる場合か!次だ!」
広げた掌に、拳を重ねアイスメイクと唱える。グレイの魔法アイスメイクメイクは自身の手元のみならず、少し離れた場所の空気も凍らせる。
エリゴールの頭上に巨人でも殺すのかと言わんばかりの戦鎚が仕掛けられる。
「──
巨大な戦鎚が落とされる。
戦っている場所が汽車のレール上だというのに大胆な策だ。
戦鎚が落ちて来るのに合わせナツが走って来るのが見えたエリゴールは余裕を持って躱し、反撃のための魔法を用意する。
「喰らいなァ!」
圧縮された風が放たれた。
グレイは即座に自身の前方に氷の盾を作り出して防いだ。だが風の玉は次々と放たれ盾を作り出すのが間に合わず後ろに弾き飛ばされた。
「ハーハハハ!滑稽だなァ!フェアリーテイルの魔道士さんよぉ⁉︎」
「──後ろ、注意だぜオッサン」
エリゴールの視界が暗くなる。
背後を見るとグレイの作った氷の戦鎚を振り下ろそうとしているナツが──
「くたばりやがれえええぇぇぇ!!」
肘から炎を出すことで勢いがつき、戦鎚がエリゴールに叩きつけられ、軽く数10メートルは吹き飛び地面に背を強く打ち付けた。
起き上がろうとした時には逃げ場所を封じるかのように左右に氷の剣が突き立てられ、その正面には大きく呼吸をする一匹の火竜。
「今だ!ナツ!」
「火竜の──咆哮!」
左右の剣に逃げ道を阻まれ迫り来る炎に対してエリゴールは逃げも隠れもせずにニヤリと笑みを浮かべた。
炎が吹き荒れる。氷の剣もろとも燃やし尽くした後に残っていたのは風を纏ったエリゴール。
「残念だったな。生憎と炎は効かない」
「そうか。ならもっと力込めてその風引き剥がしゃいいんだろ?」
「ナツ、作戦がある」
グレイはナツの耳元で自身の作戦を伝えた。最初は聞くだけのナツだったのか、その作戦が気に入ったのか笑みを浮かべた。
グレイの周囲の空気が凍りつき10を超える剣や戦斧、大剣などの多種にわたる武器が浮かび上がる。
それと同時にナツの両手にも火玉が浮かび上がる。
「行くぞグレイ!しくじんなよ!」
「お前に言われたくねぇよ!」
火の玉と氷の武器たちが飛来する。
火の玉は風の鎧が弾き、氷の武器は風魔法によって軌道を逸らされた。
軌道を逸らされた炎と氷は空中でぶつかり合い煙をあげる。
(何を考えている・・・?
やつらはさっき教えたことまで忘れるほど馬鹿なのか?)
煙がエリゴールを包み込み、やがて煙は視界が完全に効かないほど湧き上がった。
(まぁいい。魔力を使うが最大威力の風魔法を──)
パキッ、そんな音が耳に聞こえた。
同時に自分の体が指の一本すら動かせないのに気付いた。
「何が起きたか自分でも分からないって顔だな?いいぜ、教えてやるよ」
「氷と炎。互いがぶつかり合うと水蒸気を起こすだろ?ま、簡単に言えばそれを凍らせただけだ。でもいい策だと思うぜ?」
「なんせ策に気づいた所で逃げるのは難しいし、更にお前は風を作り出せる条件じゃなかったら魔法を発動出来ないからな。例えば氷の中とかな。そしてだ・・・」
「これで終わりだ」
エリゴールを拘束していた氷が空高く伸び上がり、レールを外れその横の崖下に向けて真っ直ぐに落ちる。
「─────!」
声が聞こえた。
目線をあげると太陽の光を浴びながら何かが高速落下して来る。
「おおおおおおおおおぉぉぉ!!!」
「行っけえぇ!ナツウウゥ!!」
ハッピーの翼により加速をつけたナツは全身から火を噴出させる。
例えるならジェット機、いや隕石だろうか。
エリゴールを崖下に落とす氷の上を走り更に勢いをつける。
「こいつはオマケだ!受け取れ!」
氷の魔力がナツを纏う炎に絡み合い、赤の炎は、青に変色した。
炎と氷。反作用しあう二つが一つになり、互いの力を強固なものにした。
(ば、バカな・・・!これは──)
二人の魔道士による別々の魔法を一つにして威力を高める高等魔法。
本当に息が合ったもの同士でなければ実現は不可能である魔法の名を──
(──
「ナツと合わせるってのがちょいと癪だが・・・そうだな。名付けて『
「これが
氷の中に封じ込まれていたエリゴールを氷ごと破壊し地面に叩きつけると、氷の炎が暗闇を青く染め上げた。
オリジナル魔法紹介
概要としては触れたものを凍らす炎。うん、自分でも何言ってんのか分からん!
次はいつになるのだろう、そう思いながら作者は歴戦王キリンに殺されるのであった。