Lv.0の魔道士 re   作:蓮根畑

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沖田オルタなんてこなかったのさ!
HAHAHA!

どうもみなさんこんにちは。
沖田オルタピックアップガチャ奇跡の40連で止まるんじゃねぇぞ...!(爆死)した蓮根畑です。
誰か石くれ。


Lv.13 妖精の尻尾の魔道士

 

 

 

 

 

ギギ、ギギギと金属が擦れ火花が散る音が聞こえる。

俺の渾身の一太刀を奴は直撃する前に出したショットガンを横にすることで防いだ。

 

「大人しく倒されろよ・・・!」

「悪いけどそれは出来ないっすね・・・!」

 

刀をショットガンの内側に入れ込み切り上げるとショットガンは奴の手元から離れ宙に舞う。その隙を狙い右脚を軸に回転し、その勢いを乗せた蹴りを叩きつけた。

大きく後ろに吹き飛び地面に転げる。

蹴りの威力を殺そうと手で防いだが生半可な防御では到底威力を殺せやしない。

 

「ったく、手加減って言葉を知らないっすか?」

「生憎と俺はバカなんでね。そんな言葉は知らんよ!」

 

今度こそ仕留める。

刀を前に構える。狙いは銃を握れないように腕を──

 

 

「やられてばっかりじゃないっすよ」

 

 

換装で呼び出したのは一丁の銃剣。

何をするかと思うと銃剣をそれぞれ銃と剣に分け、銃の方を投げ捨てた。

剣の長さはおよそ40cm

銃使いのやつが剣にも秀でるとは思いたくないが、一撃がほぼ認識不可能な弾丸に比べれば優しいものだ。

 

「──シッ!」

 

ボッ!と顔のすぐそばを剣が通る。

その勢いも銃弾の如く速い。一発貰えばそこに穴が開くことは確かだ。

しかし剣術においては負けるわけにはいかない。

 

「何で、お前そんな傭兵みたいなことしてんだ⁉︎」

 

2発の突きが放たれる。

一つは刀で捌き、もう一つは体を捻り避ける。

カウンターで放った俺の突きを同じく体を捻り躱された。

足に力を入れ飛び上がりったヤツはサブマシンガンを呼び出し、俺めがけて乱射する。

即座に土魔法を発動し、壁を作り上げる。

土の壁を背にし防御する。すぐ近くからダダダ!と壁を穿つ音が聞こえるが対戦車ライフルのような貫通力はないため壁を少し破壊するぐらいに留まっている。

マガジン分全て撃ち放った事を確認し、作った壁に魔力を流し操作する。

 

 

「これしか、なかったんすよ!」

 

 

魔力によって壁となっていた岩は形を変え、人間の拳のようになり、真っ直ぐにヤツに伸びる。

そんな攻撃なんて呼んでいたと言わんばかりにショットガンを取り出し撃ち放つ。

ヤツが放ったのは散弾の中でも、ひときわ強力であり、熊や猪を狩るためのスラッグ弾。

轟音、岩が簡単に砕け散る。

 

 

「あんたに生まれた時から人を殺す魔法しか持ってない奴の気持ちがよく分かるか⁉︎」

 

 

その言葉は今まで飄々とした態度と違い、本気の叫びだった。

銃は人を殺すための武器だ。

ヤツも転生者だとしたらきっと前世では銃好きで、神様特典も全ての銃が欲しいという願いだったらのだろう。

しかし、それは記憶あってのことだ。

 

 

「小さい頃から不気味がられたよ・・・『あいつは人殺し』とか『殺人鬼』とかね・・・そんなやつが真っ当な職につけると思うかい?」

 

 

引きつった笑みを浮かべたヤツはハンドガンを握り、銃口を俺に向ける。

 

 

「残された道はこれだけだ。

だから俺のために死んでくれ」

 

 

残された道がこれだけ。

ヤツとしてはこのような傭兵に付くのは嫌だったのだろう。

けれどもだ──

 

 

「これしかないなんて──違うだろッ!」

 

 

刀を振り抜く。

銃口から放たれた弾丸は俺の心臓に真っ直ぐ飛んできていた。

俺の刀は最短ルートを走り、飛んできた弾丸は両断し背後に飛ばした。

 

 

「人を殺すだけの魔法か。確かにそうだ。銃ってのはそのためにある。けど世界ってもんは広いんだ。偉そうな事を言うがこれしかないなんてありえない。それにさ──」

 

 

 

 

 

「ライフルやリボルバーをそんな巧みに使えるやつが銃が嫌いなことなんてない」

 

 

記憶にはなくても体が覚えている。

ヤツが前世で銃を触れたのか、この世界で初めて触れたのかは知らない。

けど初めて撃った時に体が喜んだ筈だ。

望んで手に入れたものが嫌なわけがないからな。

 

「違う!これしかなかっただけだ!」

「魔力で銃を取り出してるんだろ?仮に他の魔法が使えなかったとしても魔法道具でもなんでも買えばいいだけじゃねぇか」

「・・・」

 

刀身の先をヤツに向ける。

この隙を狙い倒すのは簡単だ。

けれど、あんな迷っているヤツを捨て置くのは俺の方針には合わない。

 

「お前の持つ全部を使え。

今まで使ったのが全部じゃないだろう?

それを全部使い切ってからお前が自分のつかう魔法が好きか嫌いか判断しろよ」

「・・・たく、敵に何言ってるんだか」

 

ヤツの両手に青い光が走る。

右手には見た目がゴツゴツした軽機関銃、左手にはグレネードランチャー。

そして両肩から腰にかけて弾丸が十字にかけられていた。

 

「そういうことなら全力。出させてもらうっすよ?」

「・・・はっ」

 

やっぱり調子乗って言うんじゃなかった。

勝てるわけがない!

 

 

 

 

 

戦いは過激を極めた。

エルザ達に追いつくように残しておいた魔力を総動員させ、体全体に魔力を流すことで弾丸を捌きに捌き続けた。

機関銃100発をかすり傷で済んだことはほぼ奇跡に近いだろう。

飛び散った空薬莢が辺り一帯の地面を覆い尽くしているのが証拠だ。

 

「ハァ・・・ハァ・・・どうだ?

これで何となく分かっただろう・・・?」

「思い出したよ・・・初めて撃った時に体に伝わった喜びを・・・」

 

ヤツも一度の消費魔力は少ないものも換装を使い続けたことにより魔力は空に近い。

だがヤツの顔はどこか晴れたように見える。

手に持っていた拳銃を空間にしまい、俺に背を向けて歩いて行く。

 

「おい、何処に行くんだ?」

「やめだ。依頼は断らない主義だが金よりも重要なものをくれたんだ。

コイツらを使って他に出来ることを探すっすよ」

 

敵意がないことを確認した俺は刀を腰に吊り下げ、一呼吸する。

魔力はもう既に空に近い。使えても後1度だろう。到底エルザ達に追いつくことなど出来やしない。

 

「・・・ん?」

 

どうしようかな?、と思い顔を上げた先に空中をノロノロと飛ぶ飛行物体が。

目を凝らすと、ゴミなどではなく『鉄の森』のリーダーであるエリなんとかさんだった。

 

──ここでとてつもなくゲスな方法が思いついた。

 

エリなんとかさんを捕獲し賞金首を頂くとともに、エルザ達に追いつく画期的な作戦。

 

「おい、ちょっといいか──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのハエどもが・・・!」

 

夕暮れの空をフラフラと彷徨うのはギルド『鉄の森』のマスターであるエリゴールだった。

ナツとグレイの合体魔法により氷漬けにされ、どうなることやと思いきや、同じギルドのカゲヤマがララバイを回収し、定例会に向かった。

少し遅れてエルザが魔導四輪を使って追いつきナツとグレイを乗せて過ぎ去ったのを確認した後なんとか脱出したがカゲヤマの後を追う魔力もないため全てを任せて一人先に撤退していた。

 

 

「クソッ!次に会ったら殺して──」

 

 

タァン、と遠くから甲高い音が響いた。

何だ?と反応するよりも早く何か重たい衝撃が肩に伝わりそのまま右肩を貫通した。

 

「アアアァァ!」

 

味わったことのない痛み。

激痛が右肩を襲う。浮遊するための魔力など維持することが出来ず落下する。

 

「馬鹿な・・・!何も見えなかった・・・!」

 

地面を這いつくばる。

肩から溢れ出した血が体に着く。

しかし何としてでもここを逃げ出さなければ、そう思い一歩踏み出した時だった。

ザッザッ、と土を蹴る音。

顔だけを動かし見てみると、肩に銃を置いてこちらに歩く二人の姿。

 

「写輪眼とライフルの組み合わせって結構やれるもんだな。これくれよ」

「ダメに決まってるでしょ」

 

エリゴールを見下ろすのはハエと馬鹿にしていたフェアリーテイルの魔道士であるジョニィ、そして金を払って足止めを依頼した男。

打たれた痛みよりも、怒りが込み上げる。

 

「貴様ァ!裏切ったのか!」

「すいませんねぇ。こちらの方により多くの物を貰ったんで。ほんと、申し訳ないです」

「ふざけ──」

 

轟音が響くと同時にエリゴールの目の前に突如何かが打ち込まれた。

顔を上げると赤い目をしたジョニィが冷徹な顔で見ていた。

 

「俺はナツやエルザと違って甘くはない。だから早く答えろよ。

俺を乗せて定例会の場所まで運べ。

答えは『はい』か『YES』だ」

「なっ⁉︎そんなの答えが一つしか──」

 

再び轟音。

次は当てるという意思が身にしみて伝わる。

だがこれでも闇ギルドのマスター。

維持と気合でもここは否定をしなくては──

 

「ま、幻術かければ済む話だからな」

 

その言葉を最後にエリゴールは意識が何処か遠くに行くのを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『カカカ...どいつもこいつも根性のねぇ魔術師どもだ...」

 

夜になり、空には雲がかかり闇の一色。

エルザ達はララバイの笛を追跡して、各ギルドマスターの定例会場に着いた時には鉄の森のカゲヤマはララバイの笛を手離していた。

そこに響いたのは地獄からの使者のような低い声。

声の元凶はララバイの笛からだった。

先端についてあるドクロから黒い瘴気が空に舞い上がり寄って集まり異形の怪物と化していく。

 

『もう我慢できん...ワシが自ら食ってやろう...貴様らの魂をな...』

 

瘴気が収まる頃には高さ10メートル、横5メートル程の悪魔が産まれていた。

ララバイは吹くことにより人の魂を食らう化け物。死にたくても死ねないゼレフが自らを殺すための悪魔の一端。

 

「いかん!吹かせたら近辺にいる住人が!」

 

誰よりも早く行動を始めたのは妖精女王のエルザだった。

白銀に光る天輪の鎧を纏い、自分の周りに10の剣を出現させると剣を円状に並べララバイに向かい放つ。

高速回転しながら迫る剣はララバイの人間で言うところの脇腹に直撃し大きく体を抉った。

 

「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ナツはララバイの体を伝い頭にまで近づく。

こんなに早く登るのは可能かと誰もが思ってしまうが人間のクライミング能力は猿よりも優れている。

 

「左手と...右手の炎を合わせて...!」

 

炎と炎の相乗効果。

両腕に灯った炎は片腕のおよそ2倍。

 

「火竜の煌炎!!」

 

バンッ!と手を打ち鳴らすと膨れ上がった炎がララバイに直撃し、ララバイを大きく動かした。

 

『小癪な!!』

 

ララバイが腕を振るうと呪いが込められた魔弾が放たれた。

属性も何もないただの魔力がこもった一撃であるがララバイの魔力故に非常に強力だった。

その弾丸は無秩序に放たれ近くにいたギルドマスターの方へと飛び、直撃すると思った時だった。

 

「アイスメイク──大盾(シールド)!」

 

グレイが前へと飛び出し、魔力を氷へと変換させ前方に縦2メートルの集めの盾を作り上げた。

魔弾が爆発。

しかし氷が多少砕けただけでグレイやギルドマスターには傷はない。

ルーシィはゼレフが生み出した魔物と戦う3人を見て圧感に包まれていた。

 

「ナツ!グレイ!次で決めるぞ!!」

「「おう!」」

 

ナツは先よりも巨大な炎を、グレイを氷を、エルザは無数に舞う剣達を──

 

「火竜の──」

「アイスメイク──」

「舞え!剣達よ──」

 

 

これが──

 

 

「──煌炎!!」

「──氷欠泉(アイスゲイザー)!!」

「──循環の剣(サークルソード)!!」

 

 

──妖精の尻尾の魔道士!

 

 

 

多大なる魔力を持つララバイも大きすぎるダメージを止めきれず、その行動を停止しようとしていた。

自重に従い崩れる先には定例会場──

 

「定例会場がああぁぁぁ!!」

 

妖精の尻尾のギルドマスターであるマカロフの頭に定例会場が壊れた後のことがふと思い浮かんだ。

書かされる始末書、修復代、そして「あれ?これって評議会に呼び出されるんじゃね?」と。

散々問題を起こしてきた妖精の尻尾。

ついに呼ばれるのかと涙が溢れそうになったその瞬間だった。

 

「おおおぉぉぉぉぉぉらああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

遠くから何かが高速接近し、ララバイに黒い斬撃を無数に斬りつけた。

 

 

「すいませんマスター。遅れてしまって」

 

疲れを露わにし謝罪するのはジョニィ。

何故か剣を持つ反対の手にはグルグルに紐で巻かれたエリゴール。

 

「なんかヤバそうだったんで切ったんですけど大丈夫ですよね?」

 

その言葉を言った途端ララバイはバラバラに崩れ落ちた。

 

「スゲー!!おいジョニィ!今のどうやったんだよ!!」

 

マカロフとジョニィの間に入ってナツがドカドカと入り込んで来む。

ララバイが一瞬にしてバラバラになったのだ。そりゃ誰でも気になる。

 

「えっ?ただ早く斬っただけだけど?」

「早すぎじゃない...?」

「正直私にも見えんかったぞ」

「というかそんなに動けるなら俺と戦った時手ぇ抜いてただろ!」

 

ジョニィが妖精の尻尾に入った初日にナツと戦った。

その時は相打ちとなって終了していたがこれだけ早くは動いていなかった。

 

「いや実はこれ体の負担が...」

 

言葉の途中、ジョニィは電池の切れたロボットのように地面に倒れこんだ。

咄嗟にナツが体を支えたがその途端にジョニィが叫び声をあげた。

 

「どうやら相当体の負担がかかるようだな...」

「そう思うなら早く助けて」

 





とりまララバイ編終わり。
早く進めたい
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