どうも、クソったれ大学の課題に日々追われ発狂寸前の蓮根畑です。
書きたいのにPUBGとかFGOとか試験やらのせいで忙しい毎日でございます。
あれほど騒がしかった声は試合が進むにつれ声がなくなる。それは決して試合がつまらないというわけではない。
寧ろその逆。目の前の戦いに見惚れ、叫ぶことすら忘れているのだ。
「ハアァ!」
エルザの気合が篭った一撃が振り落とされる。
それに対しジョニィは真正面から受けるのではなく、刀を剣が振り落とされる方向にずらすことで力を逃し、振り終わりを狙い一撃。
そんな攻防が1秒間に4合。
「すげぇ・・・あのエルザとまともに戦ってやがる」
「流石王者だな・・・」
側から見れば互角に見えるかもしれない。
しかし戦っている本人から見れば──
(攻めに転じれない・・・!)
防戦一方である。
捌き続けてようやく1回の攻撃ではラチがあかない。このままではいずれか突破口を見つけられる。
そう思ったジョニィは温存していた魔力を稼働させる。
「──影縫」
影が二次元から三次元へ。
飛び出した影は4本。先端が鋭利に尖っており、鎧など簡単に貫くだろう。
──しかし
「──足りん!」
影を踏みつけ、拳で殴り、剣で2本吹き飛ばす。しかしこれで終わりではない。
影というのは正確な形を持たない。
固定されていた影が流動方へと化す。
しなやかな鞭とかした影はエルザの剣を絡み取り、手から奪う。
「胴体ガラ空き──!」
影でつかんでいた剣を遠くへと投げる。
換装するには時間が足りない。
刀を空中に置き去りにし、拳を握る。
足を一歩前に出し地面に叩きつけるように落とす。
震脚、足に伝わる衝撃を体に流し拳に──
「うおぉ!」
拳を回転させながらの正拳突き。
魔力が篭ってないにしろその一撃は壁すらも容易に破壊するだろう。
拳が迫る。がエルザの顔は焦りを浮かべていない。
バキッッ!と何かが割れる音がした。
骨の割れる音ではない。
まさかと思い音の発生源を見ると拳が当たっていたのは大剣。
(幾ら何でも換装が早すぎる──⁉︎)
「ハアアアァァ!」
大剣が振られる。
風を巻き起こしながら接近する大剣。
ジョニィは咄嗟に腕をクロスして防ぐが勢いは殺しきれず大きく吹き飛ばされた。
(本当化け物・・・!)
視界の端で銀に光る物体を捉えた。
空中で体制を整え、目を向けると剣が雨あられと降り注ぐ。
ジョニィは咄嗟に刀を魔法で手元に回収し、自身に向かう剣の群れを弾き飛ばした。
エルザを見ると、白銀に光るドレスのような鎧を纏い、神々しいとも言える姿をしていた。
──天輪の鎧
エルザが着ている鎧から発する磁力を魔力を使い操ることで、金属である剣を無数に使いこなすことや、投げ飛ばすことが出来る。
「私もそろそろ本気を出すとしよう」
むしろ今まで本気じゃなかったのか、とジョニィは内心ツッコミを入れた。
しかしその言葉に偽りはない。
表のエルザも当然強いながらも、エルザの強みは圧倒的な魔力量を持って行われる無数の効果を持つ鎧の換装。
その片鱗を今味わうことになる。
「──舞え、剣達よ」
エルザの周りを浮遊していた剣が一斉にジョニィへと向く。エルザが持っていた剣を振り下ろすと、それが合図になり無数の剣がジョニィ目掛けて飛来する。
ジョニィは一度呼吸をした。
肺に酸素を送り込み、全身へと流す。
慌てず、落ち着いて対処する。
まずは3本。
一本を躱し、残り2本を刀で弾く。
次は4本。
それぞれが飛んでくる速度が異なるためタイミングが難しい。──が
「──おぉ!」
裂帛の声を響かせこれも全て弾く。
一度に飛んでくる数が増える。
ついで5本。
2本を叩き落とし、3本目は足で跳ね上げる。
4本目を刀で打ち返し、5本目に衝突させた。
──しかし、これで終わりではない。
空を見上げると太陽の光を浴びたエルザの姿が。その姿もはや戦神。
「──天輪・
エルザの持つ剣に加え、浮遊する剣2本が同時にジョニィに襲いかかる。
数という点では先ほどには劣るが、飛んでくるのは刺突ではなく斬撃だ。弾く、躱すという選択肢はない。
ではどうするか──?
「──三頭龍」
選択したのは迎撃。
渾身の一撃を叩き込むべく魔力の大半を腕に流し、限界を超える。
超高速の3連撃が放たれた。
あまりの速さで同時に3発放ったかのように見えた斬撃はエルザの全ての剣を受け止めた。
「防いだ──!」
「いや、違う⁉︎」
観客がどよめく。
エルザの周りには更に2本──
「──
3本から5本へ。
ジョニィの使う連撃は3発が限界だ。
──しかしそれがどうした。
限界ならば更にそれを超えろ。
「──
身体強化を使用しながらの
脳の制限を無理やり開く。
「四・・五頭龍」
黒い光が空中に伸びる。
銀の光と黒の光が衝突した時、甲高い音が5回響き渡った。
「やるな!だがもっとだ!もっと私を楽しませろ!」
「んなこと言われても・・・!」
今のでジョニィの腕は当分使えない。
腕が使えない以上刀も握れない。
刀を落とし、両腕がブラリと下がっている。
骨が折れた訳ではないが強敵を相手にするには危険すぎた。
「というかバーサーカーかよ・・・!」
身のこなしだけで剣を躱す。
エルザはこの状況が楽しいのか間髪入れず攻撃を与えてくる。
だがジョニィの得意としてる戦い方は素手による戦いなのだ。
「もらった!」
ジョニィが体制を崩したところにエルザの剣が迫る。
体は死に体。普通であればここで終わりだろう。だが、エルザも普通ではないがジョニィも大概普通ではない。
「──シッ!」
剣が当たる直前、蹴りを手首にぶつけ弾く。
咄嗟の判断力に優れているからこそ出来る技だ。
更に続けてその場で軽く飛び、体を捻り逆の足を叩きつける。が、換装で呼び出した剣に阻まれる。
なんとかして時間を稼ぐ必要があるジョニィはエルザとの距離を詰め、ひたすら足で攻撃する。
下段、上段、向きや方向を変えるがそれら全て対処される。
「よし──」
完璧とは言えないが、腕の調子が戻ったジョニィは一度エルザから離れ、刀を呼び寄せた。
一呼吸し、精神を整える。
魔力の残量はもう少ない。ならば一撃に全てを──
「そうか、ならば──!」
エルザの周りに無数の剣が浮かび上がる。
これが最後という事が肌に伝わる。
見守る観客も思わず汗が垂れてしまう。
会場の緊張がクライマックスになった時、両者一斉に動いた。
「──天輪・
エルザは最大の手数を持つ技で──
「──嵐ノ刃」
ジョニィは自身が得意とする魔法を乗せた一撃を──
決着は一瞬だった。
両者の位置が入れ替わるように移動し、振り終えたままの状態で固まる。
「どうなった・・・?」
観客の疑問に答えるようにエルザの剣の一本にヒビが入った。
次第に二本、三本と数が増えエルザの剣は全てヒビが入り、破砕音を響かせながら地面に落ちた。
「流石、無の極みだな・・・が」
振り終えたままの状態だったジョニィの体が揺らぐ。
そのまま声もなく地面に崩れ落ちた。
「──私の勝ちだ」
オリジナル技・魔法紹介
五頭龍・・・三頭龍から更に二連撃追加した技。この技は三頭龍に比べると魔力の消費が半端じゃない上に、しばらく腕が動かさなくなってしまう。
嵐ノ刃・・・風魔法を纏った刀の一撃。切断力が凄く、エルザの持ってた剣全てを両断してしまうほど。
人に当たればとてもグロテスクなことになる。
次はいつになるのだろうか?、そう思いながら作者はFGOで周回するのであった。