Lv.0の魔道士 re   作:蓮根畑

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死ねッッ!○○大学(挨拶)


お久しぶりでございます。
クソゴミテストも終わり(再試がないとは言ってない)無事夏休みに入りました。まぁ、あってないようなものなんですけどね!(白目)
マジで書くの久しぶりだから文章乱れは許して欲しいでやんす。


Lv.17 剣を作ろう2

 

 

 

 

 

パンクストリートについて早々にエルザの鎧の修理を頼み込んだ俺とサクラ。

超絶大量の修理の量を見て店員が軽く白目向いていたけど俺は何も見ていない。きっと店員は白眼でも使って俺の経絡系を見ていたのだろうな。

その後ざっと市街を見て回ったがサクラの手に馴染む武器がなく、逆に面白そうな武器を躊躇なく買う俺。ありがとうエリゴール。君の賞金首がなかったらこんなことは出来なかった!

 

「って!これ私の買い物ですよ!アルさんばっかり買ってるじゃないですか!」

 

人がごった返すレストランの中、サクラは控えめに机を叩きそう言った。

俺はオレンジジュースを摂取する事で脳内を冷やし、冷静に言葉を返す。

 

「だって全然見つからないもん。仕方ないよね」

「そんな言い方してもダメですー!

というか何買ったんですか?」

 

換装の空間からさっき買ったものをランダムに取り出す。手元に落ちてきたのは小さな手裏剣のような形をしたナイフ。

 

「何だっけこれ」

「何で自分が買ったもの忘れているんですか」

 

まぁ、投げれば分かるだろ。という事で街中で配られた小さな雑誌を軽く宙にあげ手裏剣を投げる。空を切りながら進む手裏剣は雑誌に当たる直前に無数のヤイバに分裂し雑誌に突き刺さった。

重力に従い落ちてきた雑誌を受け取り、手裏剣の核になっている場所を引き抜き魔力を込めると散らばっていた無数の刃が戻り、手裏剣の形に戻った。

 

「やべぇ、めちゃくちゃオサレ」

「何言ってるんですか」

 

チュー、と冷めた目でりんごジュースを飲むサクラ。やはり武器が変形するのは男のロマンなのだ。

 

「しかし本当どうするかだな。このままじゃ見つからない気がするが・・・」

「オーダーメイドだと高くなりますよねぇ・・・」

 

 

打つ手なし、二人揃ってため息をつく。

 

 

「俺帰っていい?」

「殴りますよ?」

 

 

ニッコリと怖いことを言うサクラ。

その途端、サクラの背後のテーブルからワインボトルが落ち盛大な音を立てて割れた。

サクラの覇気が伝わったのかと思いきや、そうでもないようで酔ったじいさんがフラフラとした足つきで店を出ようとしていた。

 

 

「酒だー。酒をもってこーい!」

 

 

一様観光街でもあるから昼間から飲むやつもいるだろうがいい年して何やってんだよじいさん・・・

内心ため息をつきながら通り過ぎるじいさんに目をやる。

酒のせいか頬が真っ赤になり、足取りも覚束ない。

 

「大丈夫なのか・・・?」

 

不安は的中し、じいさんは「おっと」と言いながら地面に受け身もとらずに倒れた。

ゴツンと音がしてそのまま動かないので不安になった俺は仕方なくだが救助に向かう。

 

「おい、じいさん大丈夫か?」

「おぉ・・・すまんなぁ」

 

じいさんは俺の手に捕まり覚束ない足取りで立ち上がった。

 

「最近の若い者は優しいのぉ・・・」

 

まぁ緊急事態だったしな。

そう胸で思いながら、ふと視線を下げるとこけた時にめくり上がったのか服の袖が上がり腕があらわになっていた。。それだけならば何の問題もないのだが腕に刻まれているタトゥーが心に残った。8分音符の後ろに十字架が刻まれているかのような形だ。

 

「あれ?」

 

見覚えがある。

が、それが何だったかは思い出せない。

 

「すまんのぉー・・・」

「あ、はい・・・」

 

気が晴れないが、じいさんも大丈夫そうだし席に座りなおした。

 

「なんだっけなぁー・・・」

「なんだっけじゃないですよ。私の武器の話ですよ」

「いや、それは覚えてるんだが・・・」

 

そう、武器。

じいさんの件は早いとこ忘れて、サクラの武器を手に入れなければならない。

とは言ってもサクラに似合う武器がないというのが問題だ。もういっそのことオーダーメイドで作ってもらった方が・・・

 

「あっ!そうだ!思い・・・出した!」

「何をですか?」

 

俺は急いで席を立ち上がりさっき出て行ったじいさんを追いかけるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガレイン・ムジカ?誰ですかそれ?」

 

じいさんの家に着き、早々に呟いたサクラ。

 

「まぁそうなるのも仕方がない。儂が名を轟かせたのは30年以上も前だからな。そこの坊主が知っている方がおかしい」

 

ガッハッハと笑うじいさんの名はガレイン・ムジカ。FAILY TAILの前作であるRAVE の序盤に登場した鍛治師。主人公の使う10に変形する剣を生み出した張本人である。

 

「まぁ、そのタトゥー見たら思い出したんだよ」

「このタトゥーか・・・儂の一族しか知らないはずなんだが・・・」

 

ごめんなさい。前世で漫画見てなかったら記憶のかけらにもありませんでした。

 

「まぁ、いい。それで儂を引き止めたには理由があるんだろう?」

「あー、実はこいつの武器を作って欲しいなー、なんて思ったりして」

「ほう・・・嬢ちゃん、ちょっと腕前に伸ばしな」

「あ、はい」

 

言葉通りサクラは両腕を前に伸ばす。

じいさんは伸ばされた腕を約10秒間ほど見つめた。

 

「なるほど・・・今まで使って来たのは短剣ってところか。けど嬢ちゃんには短剣はあわねぇな。もう少しがっしりとした武器の方がいい」

「凄い・・・腕を見ただけでそんなことまで分かるんですね!」

「いやー!それほどでもねぇなぁー!」

 

ガッハッハと笑いながらちょっと照れているのか頬が赤い。久々に孫に会ったおじいちゃんかよ。

 

「それでお願いがあって・・・」

「剣を作れ、と?」

「そう、それです」

 

この流れは作ってもらえるんじゃね?

やったぜ、と思ったの一瞬。

 

「それは無理」

「「へ?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・不幸だ!

クソッ!帰りたい!」

「文句言わないでください!私も疲れているんですから!」

 

場所は変わり、街の外に飛び出し、とある山に登っていた。

何故こうなったのかというと「ワシ筋力ないから剣なんてつくれないポ」というシンプルな理由を突きつけられたからである。

それでは申し訳ないという理由で山で一人剣を作っているヤツがいるという噂を聞き、ここまで歩いて来たが道は悪いし、変な化け物が出るわで最悪だった。

 

「こんな所に人住んでんのか?」

「世界にはこんな所に住むもの好きな人もいるでしょう」

 

生い茂る草木を払いのけ前に前に進むが、依然として景色が変わらない。

こんな場所に住む奴はよっぽど変なやつか、人嫌いに違いない。

 

「あー、終わりが見えねぇ」

 

一度足を止め深呼吸をする。

すると先程は草木をかき分ける音が立っていたため気づかなかったが、どこか遠くから金属を打つ、かん高い音がかすかに聞こえた。

 

「アルさん!」

「あぁ!これは近い!」

 

ゴールが見えたら人はやる気が出てくるものだ。あまり音を立てないように音の鳴る場所に近づく。

歩くこと10分。山を登っている最中に崖があり、その麓に大きな洞窟があった。金属音はそこかは鳴り響いているようだ。

 

「やっぱり人嫌いだろこれ・・・」

「集中したいだけかもしれませよ?

さぁ行きましょう!」

 

疲れ果てた俺を放ってサクラは洞窟内に駆け抜けていった。

俺も少ししてから歩き始める。洞窟内は薄暗く、目を凝らさないと真っ直ぐに進めない。ただ分かれ道がなかったのが幸いか、迷わずに進めたのは楽だった。

少し歩くと大きな空間があった。

そこにはパチパチと燃える火と、少し大きいテントが1組。そして何故かサボテ○ダーみたいなポーズで停止しているサクラ。

 

「お前何やってんの?」

 

俺が近づいてもピクリともしない。

鍛治師を見てビックリしたショックで立ったまま気絶したのか?とバカみたいな考えをし、サクラの正面に立つ。

 

「ア・・・キ・・」

「?」

 

よう顔を見たら麻痺でもさせているのか微かに震え喋ることすら困難そうであった。

何かいる、そう確信した俺は写輪眼を発動させて周りを見渡す。

薄暗く洞窟の中、写輪眼によって照らされたのは赤い魔力を散らす人影。

 

 

「竜人奥義──黒竜三絶」

 

 

黒い残光を残しながら目の前を竜の爪が通る。完全な不意打ち。サクラがこうなっていなかったら俺も同じようになっていただろう。

 

「この技を見切るか」

「生憎不意打ち対策は慣れてるんでな!」

 

魔力を腕に流す。エルザとの戦いで腕への負担が大きかったが使えないわけじゃない。ただいつもより抑えて──

 

 

「──二頭龍」

 

 

いつもよりは弱めだがそれでもほぼ同時とも言える拳が肉体の弱点部位を狙う。

が顔の見えない敵は両腕を使い、止めるのではなく払いどけた。

 

「甘いよ」

 

ヤツは一歩踏み込み拳を放つ。

その一撃はゆっくりで魔力も込められてもいなかった。当たってもさしてダメージはないだろう。

しかしヤツの顔が見えなくともやろうとしていることは分かる。

 

「──シッ!」

 

伸ばしてくる腕に足を当て上に無理やりそらす。

闇の中で薄く光る目が驚いたように見えた。

ヤツは俺と距離を取ると、腕を組み軽く頷いた。

 

「変な奴が来たと思ったが・・・そこそこやるようだね」

「そりゃどうも。で?まだするのか?」

「いや、いい。付いてきな。後ろの子ももう動けるだろ?」

 

サクラを見ると、確かに麻痺が取れたのか不思議そうに動く自分の体を見ていた。

 

「どうするよ?」

「まぁ・・・行くしかないですよね」

 

少しの不安を残しつつ、俺たちはヤツの後を追うのであった。






というか大学忙し過ぎて絶対完結なんて出来ないぞ・・・
そう思いながらFGOのガチャを回す作者なのであった(当たるとは書いていない)

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