夏休みたのしぃぃぃぃぃぃぃ!!(課題に目を背けながら)
どうもみなさんこんばんは。呼符一枚と10連で水着ジャンヌ以外コンプした作者、蓮根畑です。
え?肝心のジャンヌが出てない?
・・・そこの君、俺のゲイ・ボルグ喰らうかい☆
闇の中、唯一光る焚き火を俺、サクラ、そして山に住むと言われる鍛治師とで囲むように座り込んだ。
「まずは自己紹介からしようか」
そう言い、ヤツは今まで顔を隠していたフードを取った。フードの中からは火に照らされ輝く銀髪に、人間離れしたような絶世の美女というのが第一印象だ。そして気になったのは猫のように瞳孔が縦になっていた。
「グラディウス・シェラだ。ここで剣を作っている」
「もしかしてあんた・・・」
「あんたは気づいていたようだね。そう、私は竜人」
「竜人・・・初めて聞きました」
「まぁ初めて聞くのも仕方がないか。いいか竜人っていうのは──」
──竜人。
世界の何処かにある怪異と呼ばれる者が存在する魔界。魔界と言えども美しい自然に囲まれている幻想の場所だ。その中に住んでいる種族の一種。見た目は人間にして中身は竜。爪は地を裂き、一つ鳴けば世界を轟かす。後の話になるがエルザの母のように体に竜の因子を移植したわけでもなく、ナツのように育ての父がドラゴンというわけでもない。
「と、まぁこんな感じ?」
「へぇー、初知りです。そんなこと何処で知ってたんですか?」
「・・・学校の図書館」
「へぇー」
学校の図書館というのは嘘であり、その知識は同じく真島○○作のRAVEである。
「それで、竜人のシェラさんは何でここにいるんですか?」
「私の祖先が剣に関係するからさ」
そう言って一度席を離れ、テントから一冊の縦横両方に長い本を華奢な足の上にドンと起きペラペラと捲る。
優に500ページを超える本の半ばの1ページを俺とサクラに見せるように開いた。
それは文章ではなく両開きに描かれた巨大な竜。透き通った青い目を持ち、体は剣のように輝く銀。なるほど祖先と言うだけあって竜と人の形をしているが特徴は引き継いでいる。
「私の祖先、剣竜『グラディウス』。名の通り剣を自在に操る竜さ」
「剣竜・・・ナツさんの火竜だけじゃないんですね」
「というか剣竜って・・・一体どんな攻撃するんだよ」
体から剣が生え、それを放出するという描写が思い浮かんだ。一発食らっただけで死にそうだ。
「さぁね。攻撃の方法まで載ってないからね」
パタリと、ついさっき持ってきた本を閉じた。わざわざこれだけを見せるために重たい本を持ってきたシェラは意外と優しいのかもしれない。
「さて、本題と行こうか。剣を作って欲しいんだろ?」
「あれ・・・私言いましたっけ?」
「竜人は目も耳も人間に比べると遥かにいいからな。聞こえてたんだよ」
「なら話は早いな。作ってくれるのか?」
「あぁ、作ってやってもいい」
といい静かに燃える焚き木を一本取り出し、ひょいと投げた。くるくると周り落ちた先には腐って崩れかけた白い物体が大量に積み重なっていた。
「おいおい・・・あれって」
「?」
「あんた達と同じように私の元まで来たヤツが今まで何十人かいる。が、全員作ってやれなかった」
積み重なった物は全て骨。しかも人のものだ。隣のサクラが息を漏らしているのが聞こえた。
「剣を作るのにお前と戦う必要でもあるのか?」
「そうではない。時にサクラ、武器に重要なものとはなんだと思う?」
「へ?それは・・・切れ味や重さとかじゃないんですか?」
「それも確かに重要だ。けどな、それ以上に重要なものがある」
シェラが右手を真っ直ぐに伸ばす。
すると作りかけだった剣が生き物のように飛び跳ね、シェラの手めがけて真っ直ぐに飛び、手に収まった。
「──意志だ」
「意志、ですか?」
「そうだ。戦いの際に悩みや考え事をしていては剣の腕が鈍る。集中していない時に作った剣と同じだ。脆く、壊れやすい。だが──」
地に転がっていた岩を軽く投げる。
それを作りかけ、しかも刀身も少し不安定な形をしているのにも関わらず切り裂こうとする。岩が弾かれて終わり。誰もがそう思うであっただろう。
しかし、目の前には真っ二つに切り裂かれた岩が転がっていた。
「この通り。雑念が籠っていない剣は、真っ直ぐに伸び、壊れにくい」
「なるほどな・・・で、それが剣を作るのにどう関係するんだ?」
俺がそう言うとシェラはポケットから赤に輝く宝石のようなものを俺に投げた。
「これは・・・?」
「それはここでしか取れない特別な鉱石でね。持った者の魔力を込めるとある種の精神世界にいける」
「そんなもん取れんのかよ。で、その精神世界はなんなんだ?」
「過去のトラウマ、悲劇を呼び起こす」
「ヤベェじゃねぇか」
「トラウマを乗り切り、純粋な気持ちの魔力が籠ったその鉱石を使うことで、使い手に最も使いやすい剣を作る・・・のだがやったヤツら全員死んだからな」
ふとサクラを見ると、少し青ざめているようにも見えた。そりゃそうだ。剣を作ろうと言うのに死ぬ可能性があると言われるのだ。
「どうするサクラ?俺は正直な気持ち人が死ぬのは見たくねぇからこんな危ない綱渡りしなくていい気がするぞ」
「私は・・・」
これに関してはサクラの気持ち次第である、街に帰って剣を探していたらいつかは手に合うものはあるだろう。しかし、ここで作る剣は真に使い手にあった武器だ。
悩んだ結果サクラが選んだのは──
「──やります」
「本当だね?その気持ちに偽りはないね?」
「ないです。私は強くならないといけませんから」
「・・・そうかい」
シェラはそう言い、赤く輝く鉱石をサクラに渡した。
「魔力を込めた瞬間スタートだ。何が成功で、何が失敗かは入れば分かる」
サクラの手の中にある鉱石が強く握られる。
「サクラ・・・まぁ、あれだ。まだまだお前には教えなきゃいけないことがあるからな。死ぬんじゃねぇぞ」
「なんですかアルさんいきなり気持ち悪い」
「お前!師匠として応援してやってんのにそれはどうなんだ⁉︎」
「冗談ですよ。それでは行ってきます!」
赤い鉱石に魔力が流れ、暗い洞窟を一瞬だけ赤に染めた。光が収縮し、鉱石内で小さな宇宙のように輝き始めると、意識を失ったサクラはゆっくりと倒れていくのをシェラが支えた。
「死人は私も勘弁だからね。死ぬんじゃないわよ」
シェラは赤い鉱石を握りしめたままのサクラはテントの中に入れ、横に寝かせた。
「・・・ところで何が成功で何が失敗なんだ?知ってるんだろ?」
「戦いにおいてもっとも重要視される意志。鉱石の精神世界でトラウマが呼び起こされるわけだが、簡単に言えばそのトラウマの対象の相手と戦い勝ってもらわなければならない」
「負けたら?」
「心が折れ、砕ける。体は生きてても精神は死んでるから、生きながら死んでいるな」
白く、水面のように歩くたびに波紋が浮かび上がる場所にサクラはいた。辺りを見回しても白。世界に取り残されたようだった。
「ここが精神世界・・・」
現実の世界と体の動きや重さはなんの変わりはない。
何が起きるのかと緊張をしている、少し先から黒い泥が噴出した。ボコリボコリと不快な音を立てながら徐々に大きくなる泥はやがて人の形に近づいてきた。
鬼が出るか蛇が出るか、何にせよ全力を出すまでと覚悟を決めたが、泥で出来た人間の形がよりリアルになるにつれ、サクラの顔は青ざめた。
「嘘・・・でしょ・・・」
それは自身の村を標的にした盗賊団のボス。自分が死んだと思ったほど実力の差を見せつけられた相手だった。
盗賊団ルルチャスの首領。
サクラの怯えなど待つ間も無く、ルルチャスの首領は巨大な腕を振り上げた。
前作に比べると上手くかけてるから許してピーナッツ。
次の投稿はいつになるのだろう?、そう思いながら作者はイベントを周回するのであった。