学校の登校日が近いと言うのにダクソと銀魂にハマる蓮根畑です。
ビームサーベル流篇見て1人感動してました。
マジでいい話。夏休みがあと3光年くらいあったら全話見る。
銀魂の何が好きって死闘感?みたいなのが好き。
人気のない夜にソイツは獲物を狙う狼のように潜んでいた。
ジェット、ドロイ、レビィの3人でクエスト終わりで家に帰る途中にソイツは姿を現し、何のためらいもなく攻撃を仕掛けた。
まずジェットとドロイを1分も経たないうちに倒し、残ったのはレビィの1人だけ。
レビィも優れた魔術師ではあるが使う魔法がどちかというと中距離から遠距離。
それに対してソイツはバリバリの近距離で、相性も悪かった。
レビィは戦っている最中にソイツの名前をぼんやりと思い出した。
ナツと同じく滅竜魔法の使い手、鉄竜の力を持つ男。ガジル・レッドフォックス。
「ギヒヒ...流石は弱小ギルド。弱ェやつしかいねェなぁ...」
圧倒の言葉に尽きる。
ただガジルの前にひれ伏すしかない。
魔力は切れ、傷を負い、立つ力もままならない。
「3人一緒に吹き飛びな。鉄竜の──」
大きく呼吸をする。
滅竜魔法の一つであるブレス。
ナツは火竜の力を持つため火のブレスを、ガジルら鉄竜の力を得てるためブレスをした時に金属片が混じる。それが高速で飛来する事で以上なまでの殺傷能力を持つことになる。
「──咆哮ッ!!」
竜の咆哮が解き放たれた。一見すると竜巻が飛んで来るように見えるが、その中には肌を切り裂く鋭利な鉄の破片が混ざっていた。
恐怖で目を瞑ったレビィの耳に力強く草を踏む音が聞こえた。
「──
ゴゥ!と暴風が一瞬吹き荒れ、ブレスと衝突し爆風を生み出す。木々が震え、地面にしがみつくようにしなければ吹き飛ばされる暴風は、竜の咆哮をかき消した。
レビィが目を開けると目の前に立っていたの闇の中でも分かる赤く光った眼を持つ少年。
「ジョニィ...!」
「大丈夫...じゃないな。サクラ、頼むぞ」
「分かりました」
素早くレビィを肩に担ぎ、もう片方にジェットを。ドロイはまだ軽傷な方で何とか走れる状態だった。
「ジョニィ...そいつ、強いぞ...」
「サンキュー、ジェット。知っているけど頑張ってみるわ」
「それじゃアルさん。また後で」
サクラが素早く戦線を離脱する。
これでこの場にはジョニィとガジルの2人だけ。サクラを見送ったジョニィはゆっくりとガジルの方を向いた。
「悪りぃな、待たせてしまって」
「ギヒッ、お前強いな。匂いでわかる」
飢えた狼みたいだな、とジョニィは笑いを含ませた声でそう言い拳を構えた。
「あんまり退屈させんなよ。こっちはまだまだ余力余してっからよォ」
「そうかい──」
ガジルの目の前からジョニィが消えた。
緩急をつけることで知覚することが出来ず、気付けばジョニィはガジルの腹部に拳を打ち放っていた。
──が、
「ッッ・・・!」
鈍い音が短く鳴る。およそ人体に拳を当てた時になる音ではない。拳を当てたのはジョニィだというのに苦い顔をしているのはこれもまたジョニィだった。
「鉄竜ナメんな」
人間の皮膚から光沢を帯びた鉄へと変化して行く。ジョニィが拳を当てた時には既に体は鉄になっていたのだろう。
ゆっくりと拳が上空に伸ばされる。
鉄の拳を受けたらジョニィとは言えど傷を負うだろう。
「へぇ、ならこういうのはどうだ──!」
放たれたはずの拳から衝撃。
それは質量を持った風が全身を叩きつけたかのようだ。体を支えきれず、後方に吹き飛ばされたガジルは、立ち並ぶ木に衝突してようやく止まった。
「・・・お前こそ、妖精の尻尾ナメんな。
来いよ、鉄竜。その鉄むしり取って売ってやんよ」
「ハッ!ほざくなよ雑魚が!!」
カッコつけたものはいいものも負ける。
そう思った。魔法なしの体術戦なら絶対負けない自信があるがこれは喧嘩のようなもの。ルールも何もない。ガジルは鉄竜の力を遠慮なく発揮するだろう。さっき殴って分かったが固すぎて俺の拳の方がもたない。
ナツは鋼鉄とかしたガジルの体に傷をつけることが出来たがアレはやはり滅竜魔法を使っているもの同士だから出来たことだろう。
とは言えどサクラ達が安全な場所に避難できるまでの時間ぐらいは稼がなければいけない。
「オラオラオラオラ!その程度かァ!!」
鉄の棍が襲う。写輪眼による未来予知に似た洞察力を持っても躱すのが精一杯。
「準備体操してんだよ!お前こそこれで終わりか!?」
「ギヒッ、そう来なくちゃなァ!」
棍が更により強く撃ち放たれる。
が、俺もただ避けてるだけじゃない。
ガジルの棍が俺に当たる10cm前で静止した。
「テメェ・・・!」
「悪いがお前が俺に熱心な間に糸を張らせてもらった。そしてこれはジェットの分だ!」
木々が立ち並ぶ公園は、俺がよく使う魔力の糸が張りやすい。それを生かしてガジルの攻撃を一瞬ではあるが止めることが出来る。
そして一瞬あれば充分。ガジルの顔面めがけて拳を放つ。
「馬鹿が。効かねぇって言っただろうが」
顔の皮膚が光沢を帯びる。
しかし俺も同じミスを二度繰り返す馬鹿じゃない。殴れないなら、殴れるようなものを持って来ればいいだけの話。例えば、鉄竜の肌とかな──!
「ガッ──!」
ガジルが派手に飛ぶ。
更にそこに糸が張り巡らされている。
糸を操作し体を縛り付ける。
「テメェ一体何しやがった・・・!」
「言ってたまるか。そしてこれがドロイの分」
蹴りで鳩尾を穿つように蹴る。
更に後方に飛んだガジルに魔力で強化した足で追いつき、頭を掴み地面に叩きつけた。
「これがレビィの分だ。ちったぁ反省したか・・・!」
ガジルは動かない。
地面に叩きつけた際に砂煙が舞い上がったため顔が見えないが、ガジルはまだ動けるだろう。警戒を充分にし、返答を待つ。
「嫌、全然」
砂煙が少し晴れ、見えた先には釣り上げられた口角。それに気づいた時には、返しが付いた剣が肩を引き裂いていた。
「お前・・・!」
「俺が素直に反省するようなヤツに見えるか?」
鉄の棍が、俺の腹を打つ。
熱が腹から背にかけて突き抜けたかのような痛さだ。内臓が傷つけられ、口から血が漏れた。幸いにして骨は折れていない。
「なるほどな・・・俺の力をコピーしたから俺を殴れた訳か」
ガジルも口の中に溜まった血を吐き出す。
しかしあまり効いてないように見えるのは見間違いだと思いたい。
指の根元から先端までを鉄竜の力をコピーさせる。全身硬化などしたら一瞬にして魔力を持っていかれるからだ。
「あいにくと・・・勝つためには手段を選ばないんでな」
「いいねぇ。俺と同じじゃねぇか。なら、こういうのはどうだ?」
ニヤリと笑い、腕全体を一本の剣と化す。
普通の剣と違うのは、チェーンソーのように先端が丸みを帯びているのと、切り裂くための返しが付いていることだろう。
「──鉄竜剣!」
剣の返しが回り始める。
これでは本当にチェーンソーだ。
鉄竜棍を受けるのはまだいい。だがアレを直に受けるのはヤバい。
即座に刀を呼び出し、横にし上空から襲うチェーンソーを防ぐ。
剣竜の子に太鼓判を貰った刀だ。切れる能力を失っていても、鉄竜の一撃を防ぐには容易い。
火花が俺とガジルの間に飛び散る。
腕にかかる負荷が大きすぎる。エルザとの戦いから数日経ってるとは言えど、まだ完全回復ではないのだ。
「おおおおぉぉぉらあぁぁぁ!!」
声で不安をかき消す。
力づくでチェーンソーを弾き飛ばし、足を踏み込み、限界まで引き締めた突きを放つ。
ガッ、と鈍い音が鳴るだけで貫くには至らない。
「──紫電!」
もとより貫けないのは分かっていた。
ならばそこに雷の属性を足すのはどうだろうか?鉄ということもあり感電することは確か、更に雷によって貫通力を高めた突きならば──!
「慣れっこなんだよなァ・・・鉄に雷が効くと分かって対策しないのも馬鹿だろ・・・!」
貫けていない!
それどころか刀身を素手で握ってやがる。
雷対策はあらかじめしておくとはやりやがる。だがこれで終わりと思ったら大間違いだ。
あえて刀を手放し、足に力を込め飛び上がる。空中で一度回転することで遠心力を乗せた蹴りを腹に叩きつけた。
「また俺の・・・!」
さっき指を硬化したように、足だけを硬化した。ガジルは空中から地面に叩きつけられた。
「さぁ・・・まだまだ行けるよなぁ?」
「テメェこそ・・・!」
ガジル・レッドフォックスは簡単に言うと退屈していた。
鉄竜の力を少し振るえば、周りの有象無象はペコペコと頭を下げるばかりだ。
面白みがない。たまに絡んで来るやつも一発殴ればすぐに終わりだ。
だがどうだ?目の前のコイツは自分が弱いと認識しながらも意地と気合だけで渡り合っている。
「鉄竜棍──!」
鉄の棍が迫る。
それを紙一重で避け、攻撃直後の隙を狙い3発。顔、腹、脚を襲う。
これだ。求めていた死闘感。
今自分は戦っていると認識している。
「いいぜお前!もっと本気で来いよ!」
一方それはジョニィも同じだった。
最初は時間稼ぎのつもりだった。が男という生き物の運命なのか、試さずにはいられない。自分の今の力がどれだけなのか。
だから──
「──
限界を超える。
「こっからは本気だ。簡単にくたばるんじゃねぇぞおぉぉォォ!!」
魔力消費なんて関係なし。
全身から青いオーラを放ち、前に──
「ガッ──!」
ジョニィが消えたと同時に暴風が荒れ狂い、突き上げるように下から腹部に拳が刺さっていた。鉄で纏われた体が空に浮かぶ。
そこに最初から仕掛けられたかのように無数の投げ手裏剣が魔力を纏い待機していた。
「──影手裏剣」
サクラの買い物のついでに買っていた分裂する手裏剣。思わぬところで役に立ったと内心少し笑った。分裂後は自分で作り出した魔力の糸に繋げて操作することが可能。
指をクイと下げると、命令を受けた手裏剣がガジルの元に殺到する。
「──鉄竜の咆哮!!」
そんなものはなかったと言うかの如く、竜の咆哮が放たれる。全方向から迫る手裏剣の大半を吹き飛ばした。それでも防ぎきれないのか体には少しだけ手裏剣が突き刺さっていた。しかし、これはガジルにとっては逆効果。より倒し甲斐があると力を込める。
手裏剣を吹き飛ばした咆哮の矛先を、ジョニィに向ける。何かしらワンモーション置くはずだと思っていたジョニィは一瞬だけ反応が遅れてしまった。それでも回避できる時間であり、大きく後ろに後退した。
「クソッ!まだ足りないか・・・!」
「ごちゃごちゃうるせぇなァ!」
地面を滑空するガジルはジョニィにタックルをぶちかまし、後ろにある木に叩きつけた。
鉄の圧力と木の圧力が一切逃げず、ジョニィの体を伝わる。
「カハッ──」
意識が一瞬遠のき、鮮血が口から溢れる。
意識が遠のくのを必死に繫ぎ止め、タックルをかまし背部が露わになっているガジルに、鉄竜の皮膚で纏った肘鉄を落とす。
「おおおおおぉぉぉらああぁぁぁぁ!!!」
そこを見逃すほどジョニィは優しくない。
脚を大きく振りかぶり、遠慮なしに叩きつけた。脚は腕の3倍以上の力を持つと言うが、実際その通りでガジルは木々を軽く10本以上へし折った。
(魔力が・・・!)
いつもなら分散させて使う魔力を、一度に使い切る。その分力は上がるが使える時間はかなり短い。あと30秒と言うところだろう。
これで倒れてくれたらいいのだが
「今のは効いたぜ・・・!」
倒れない。顔が笑っている。
骨も折れているだろう。
それでも立ち上がる。
「全く・・・冗談キツイぜ」
纏っていた青いオーラを解除する。
今まで体にかかっていた負荷がどっと伝わり、吐く息の量も自然と多くなった。
「まだ・・・行けるよなァ?」
鉄竜は笑う。
疲労はあるものもまだ戦えるのだろう。
それに比べジョニィに残されたのは30秒。
どうやっても勝てそうではない。
「残念ながら俺はそろそろ限界に近い・・・」
だから、と続きを言い体の前で腕を交差させた。
「一瞬だ。一瞬でケリつけてやる」
青いオーラが燃え上がる。
今までの比ではない。まさしく炎と読んでも過言ではないだろう。
溢れ出る魔力は周囲の細かな石を浮き上がらせ、塵にさせた。
「───
その言葉が呟かれると同時に───
「───!!!!????」
殴られた。殴られたことすら知覚出来ずに気付けば高速回転しながら後ろに飛ばされていた。足をつける余裕すらない。
視覚で捉えるのは完全に不可能だった。ならば匂いで。
「──そこだ!」
匂いがした方に腕を振り抜く。
見えないものもそれは自分の目が追いついてないだけだと理解した上で止めることなく腕を振った。
「遅い───」
乱打、乱打、乱打。見えない何かに叩きつけられている。鉄の鎧が無理やり剥がされ元の皮膚が露わになっていた。
「──トドメだ」
ジョニィは青いオーラを全て右手に移し、目の前で腰を落とし構えていた。
「滅竜奥義──!」
最強の一撃には最強の一撃で返す他ない。
両手を合わせ、巨大な一本の大剣を作り出した。
「──衝竜拳ッッ!!!」
「──業魔・鉄神剣ッッ!!!」
2人の最大威力はぶつかると同時に爆風を生み出した。
小さな嵐が踊り狂う。その中で2人は互いの技をぶつけ合う。
「「おおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」」
2人のぶつけた魔力が互いに混ざり合い、弾ける。
次の瞬間、2人の戦っていた公園が光に包まれた。
衝竜拳・・・めちゃくちゃ強いパンチ。当たれば死にそう。名前のパクリとかじゃないから。
今度書けるのはいつなのだろう。そう思いながら作者はアリアンデル絵画世界を探検しようとするのであった。