──メイドインヘヴン。作者の投稿スピードは加速する。
加速系作者の蓮根畑です。
ということで1週間も経たないうちに投稿したせいで「そんな馬鹿な・・・早すぎる!!」という感想が来るに違いない。
無事用事も終わりしばらく休憩。その間作者は昨日無料で出来ると聞いたデスティニー2をダウンロードして遊んでいました。ダウンロードに6時間かかったのは辛かったけれど楽しいです。
「──ホォラァ!!」
高速で動き回る事でゴゥと音を立てて岩が襲いかかる。
エルフマンはリザードマンから速さのあるワータイガーと呼ばれる魔物に姿を変える事で迫り来る岩石を避けた。
体つきが大きいのに岩に当たってないのは、それほどエルフマンが体を鍛えているからである。
普段漢しか言ってないイメージがあるが、エルフマンは頭がいい。戦略的な作戦も何個か思いついているし、ソルと呼ばれる男の使用する魔法も慣れれば避けられるものだ。
全く関係ないが見た目に反して料理も得意である。人とは外見で判断するものではない(重要)。
(ここは一気に仕留めるか──!)
「石膏の奏鳴曲!」
砂が舞い上がり、4つの拳となった。
ソルが腕を前方に伸ばすと命令を受け取った拳がエルフマンに迫る。
「行くぞ──!」
獣が最大速度を出せる体勢。
4足歩行から生み出される速さは一時的だが視認不可に近づく。
エルフマンが前に走り出した、その1秒後にようやく地面が割れた。
「黒牛──!」
ソルが気付いた時にはエルフマンは右腕を黒牛と呼ばれる鉄のように硬い皮膚を持つ牛を再現した黒い腕と化していた。
老人にはキツい一撃になるだろう。
「オォラァ!!」
「──ジ・アース」
この現状を見ているものならエルフマンが絶対に勝ったと思っただろう。
しかしソルが言葉を紡いだ途端足元から先端が尖った岩が飛び出し、エルフマンの鋼鉄の如き硬さとなった腕をいとも簡単に突き刺した。
「ぐあぁ!」
「大地の力を舐めてはいけませんねぇ」
追い討ちを掛けるようにエルフマンの真下から地面が突き出し、腹を打ち付け上空に打ち上げられ地面に落とされた。
「な...んだ、それは...」
「六星ダークブリング ジ・アース。まぁ理解はできないでしょうがねぇ!!」
六星ダークブリング「ジ・アース」。
ジョニィが聞けば目ん玉が飛び出すぐらいの反応をするだろうがその正体を知る者はこの場にはいない。
自然の力とは末恐ろしいものだ。コンクリートを突き破り、咲く花もあるのだ。
「アレを使うか....!?
いや、アレは...!」
「何をボソボソと一人喋ってるのですか!」
「グハァ!」
喋る間も無く攻撃は続く。
エルフマンの言うアレとは、強力ではあるが自我が効かなくなる可能性があるテイクオーバー 獣の王。
全身にテイクオーバーをする事で確かに今以上にパワーも速さも上がる。しかし全身ということはその生物の遺伝子を完全に取り組むということ。自身の魂も消失しかねない。
そしてエルフマンがこれをしない最もな理由は最愛の妹であるリサーナを亡くしたため。
「ジ・アース...いい能力です。いい実験台になりましたよ」
「・・・」
もはや言葉を返す力も残ってない。
もう無理だ、と諦めた時だった。
外から仲間の声が響いた。
「燃えて来たアアァァァァ!!」
外なのにすぐ近くで聞こえるかのような大声で叫ぶ声。
途絶えかけた意識の中で鮮明に聞こえた。
「ジュピターの再装填まで残り15分。
何をしようがもう遅いことです」
「違う...」
「はい?」
力が入らない四肢を動かし立ち上がる。
魔力はほとんどなくなり残り一回のテイクオーバーが限界であり、ダメージも蓄積されている。
「みんなが戦ってるんだ...ここで一人倒れたら...」
「──漢じゃねェ!!」
魔力を総動員させる。
体全体が入れ替わる感覚、魂が抜かれそうになった。
「おぉ...おぉぉぉ!!」
額からは二本の角が生え、骨格が膨れ上がる。
身の丈は元から大きいのに、さらに大きくなり、体は獣の王へと変化した。
これこそエルフマンのテイクオーバーの奥義、獣王の魂。
「獣王の魂...!
だがジ・アースの力を持つ私の前には無力!」
「うっ...おぉ...オォォォォォォ!!」
その声は獣そのもの。
一歩踏み出すと地は割れ、雄叫びを上げると空間が震えた。
「穿て!ジ・アース!」
ソルの魔力がダークブリングを通じて発動され、床が動く。
エルフマンを囲むように360度全てから岩が射出された。
「オオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!」
獣の王へと変化したエルフマンの口から放たれた声は、射出された岩を粉状に分解した。
「ぬぉ⁉︎分解したのか⁉︎」
五臓六腑に染み渡り、骨がキシキシと体の中から鳴るのが分かる。
耳を抑えなければ鼓膜が避けるほどだ。
「しかし何と醜態な...まさしく獣だな」
ソルは鼻で笑う。
あくまで戦闘に華を求める彼にとっては獣という存在はまさしく害虫同然なのだ。
エルフマンはソルの馬鹿にするような発言に怒りもせずただ一言。
「仲間のためなら醜態な獣にだってなってやる」
理性は残り、獣と化した体はエルフマンの精神によって制御される。
以前だったら精神が飛んでいただろう。だが今は、守るべき仲間がいる。
それこそが自身を動かす原動力。
「戯言を!ジ・アース!」
悪しきもの程力が増大する闇の魔石、ダークブリング。
その中でも世界に6個しかない六星ダークブリングはそれぞれが強力である。
ジ・アースは見た通り地面を操る力。
ソルの闇を糧として地面が抉れ、飛び交う。
「クハハハハ!!潰れろ潰れろオォォォォォォ!!!」
攻める暇も見せないほどの一斉攻撃。
あまりの火力にファントムの壁には穴が空き、外が見えていた。
「かけら一つも残さず散るとは...獣にお似合いだな」
砂埃が舞う。
その中に影一つ。
「馬鹿な...ま、まさか...」
砂埃が晴れた先には腕をクロスさせ体を守るエルフマンの姿。
「あの中で生きていたというかの⁉︎」
獣だな王とは言へど勿論体に傷はつく。
無限とも言える地の力によって与えられたダメージは体に現れており、数え切れないほどの傷が体に刻まれていた。
「馬鹿な⁉︎どうやって⁉︎」
一歩踏み出す。
体力的にあと一発が限界だった。
「死ねエェェ!!」
エルフマンの前に巨大な石槍が現れた。
「オオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!」
拳と槍が交わり──
──槍が砕け散った。
「馬鹿な...何故...」
「──死んでも守りてェものは自分で考えろ」
槍を貫いた拳は、そのまま直進しソルの顔に直撃し、派手に吹き飛ばした。
ザアアァァ...
と雨が降り注ぐ。
雨のせいで目にかかった髪の毛を払いどけた。
「急に雨が降り始めたな」
グレイはルーシィが拐われたという情報を聞いて隠れ家に向かってる途中通り雨に遭遇してしまい、雨の中走ることになってしまった。
降水確率は低めだったがこういう日もあるだろうと考えてひたすら走る。
「フフ...ふふふ...」
走るグレイの耳元に女の声が聞こえた。
ブレーキをかけ、周りを見渡すが誰もいない。
「気のせいか?」
『いえ、気のせいじゃありません』
グレイの5メートル先に雨が奇妙にうねり、一定の集合体となり人の形となった。
雨の降る中全体的に黒の服を着た女は傘をささず手をぶら下げていた。
「お前...それ...」
グレイがそれといったものは女の腕に巻かれた蛇の形をした銀に輝くブレスレット。
グレイにも伝わるその魔力は怨恨や怒りという負の感情から来たものだと理解した。
「私ヲ...認めないのナラ...認めサセれバイイ」
「こいつは...ヤバイな」
グレイは服を脱ぎ臨戦態勢に入った。
何故服を脱いだと突っ込んではならない。
前作をちょちょいと推敲し投稿するだけ。
これが更新が早い理由さ!