どうもこんばんは。FGOのアクセルゼロオーダーやる前めちゃくちゃ気分が上がったのに、何故かやる気がなくなり結局序盤で終わった蓮根畑です。ネロ祭はちゃんとやりたいところである。
二つのギルドの総力戦。
男の叫びが響くたびに地面が、家が爆発したかのように飛んで行く。
押しているのは幽鬼の支配者。泥人形を魔法で作り出し、人員が欠けている妖精の尻尾にゴリ押しで勝とうとしていた。
だが妖精の尻尾も押されるだけではない。少ない人員で役割を分担し、泥人形を適切に処理していた。
この勝負はどちらが勝つか分か──
「──動くな」
───移動要塞ファントム。その頭部にあたる部分でサクラは
軽く押すだけで首を容易に貫くというのにそいつは微動だにせず、ただファントムの頭部でゆったりと座っている。
黒いフードをかぶり顔は見れないが体格からして男だと判断した。
「あなたは誰ですか?どうして私以外に見えていないんですか?」
「──はぁ、間違えたな。ちょっと変えたらすぐこれだ」
「一体何を──」
ザザッ、と世界が歪んだような錯覚が起きた。目を離してもいないのにフードの男は消えていた。が、すぐにジョニィから教わった気配の探知を使いすぐに居場所を確認した。
「しかし驚いたよまさかお前がそう来るなんてな。予想外だった。うん、これ本当予想外」
フードの男は何かしらの魔法を使っているのか宙を足場として立っていた。
サクラが見上げる形となっているが顔全体が見えない。
「あなたはファントムの手先ですか?」
「俺が?あんな小物に?いやいや、それはないわー。序盤の序盤でやられるやつのところに入るわけないよね」
「あなた何を──」
「けどこうやって出会ったんだ。君にも活躍の場ぐらい上げないとな。そうだなぁ・・・序盤の敵ってことで──」
黒フードの男が指を一度鳴らすと空に禍々しい黒い穴が空き、そこから黒が溶け出しファントムの頭部を濡らす。泥というよりかは闇を具現化したかのような何かは人型となり、白銀の鎧を纏い片膝をついた状態で静止した。
「──灰の審判者 グンダ。
まぁ世界一難しいチュートリアルだけど死なないように頑張ってくれ」
白銀の鎧の胸にあたる部分に突き刺さった少し燃ゆり、捻れた剣を黒いフードをの男は抜き取り捨てた。
そして最後に口角を引き上げ、何処かへと消えた。
「!待て──」
遅かった、と分かっていながらも黒フードの男のいた場所に手を伸ばす。
途端──
「ッッッッ!!!!」
繊細な装飾が施された斧槍が前方を通り過ぎ、魔力で強化された移動要塞ファントムの岩石を吹き飛ばした。
「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎・・・」
審判者は片腕一本で自身の倍はある斧槍を軽々と扱い、サクラへと近づいた。
「仕方がありません。取り敢えず貴方かから倒してあげましょう」
首元から出る膿に気付かず、戦いは流れて行く。
アリアが目隠しを外した途端部屋の空気が変わった。
部屋一室が魔力で覆われるような感覚。
「私は普段目を隠すことで力を抑えているのですよ。あまりにも強大な力なのでね」
「・・・」
エルザは話を聞きながらも周囲に目を配らせていた。
周囲には無数の木。この一室だけか森の中にいるような錯覚を覚えさせた。
だがそれは移動手段が増え、より立体的な動きが出来る。
「では改めて死んでもらいましょう」
途端エルザの乗っていた木から枝が現れた。
エルザは宙に飛び上がり剣を構える。それと同時に100を越える枝が飛来する。
「換装!飛翔の鎧!」
枝がエルザのいた場所を通り過ぎている間に既に横の木へと移動していた。
木を伝い加速しながら落ち、そのまま走り続ける。
その間も枝は飛んで来たが体は捻りひたすらに躱す。
「──種子砲」
ニョキッ、と可愛らしい植物の芽が湧いた。
エルザはそれを目で見つつなお走る。
「ハァァァァ!!」
双剣がアリアを捉えるまで50cm。
エルザの左腕に穴が空いた。
「ぐっ...!」
「空域 滅」
空気の衝撃が襲いかかり、大きく吹き飛ばされ木に背中から直撃した。
更に一瞬の隙をついて木の枝がエルザの体に突き刺さる。
「ッ...!」
大雑把に枝を抜き、すぐに立ち上がる。
傷は思ったよりも酷く、血が漏れ出した。
だが倒れるほどではないと思った時だった。
腕から木が生えた。
「は?」
「言い忘れていましたがユグドラシルは相手に傷を与えた時に傷口を媒介として相手の魔力を全て木に変換させます」
全身の脱力感が増えると同時に木がますますと大きくなり自分を飲み込もうとした。
エルザはとっさに腕を動かし傷口を大きく抉り出した。
そのおかげで木に呑まれることはなかったが出血が激しくなった。
「くっ...」
袖を千切り傷口に巻きつける。
血の出る勢いは収まったが次に喰らえば後がない。
だがダメージを受けずに勝つことなんて出来るだろうか?
力の差では勝っているが数の差が激しい。
流石に枝と種を全て叩ききれるかと言われると答えは曖昧になってしまう。
「・・・」
全ての鎧を頭に思い浮かべる。
妖精の鎧、煉獄の鎧も魔力が尽きかけのため換装は不可。天一神の鎧はもっとダメだ。
飛翔の鎧でも間に合わない。
「さぁ、抗いなさい!」
撃たれる。
その度に腕に痺れが走る。
どうする⁉︎どうする⁉︎
エルザはひたすら自分の中で勝てる手段を考える。
(今の私では捌き切れない...もっと早く、強く...!)
太ももに枝が突き刺さる。
自分の刃を太ももに突き立て枝ごと抉り取ると太ももから足先にかけて血が垂れた。
集中力はすでに限界を越しているのか少しづつ反応が遅れ始めた。
視界はすでに歪んでおり立っているのが不思議なぐらいだった。
「これで最後です!
木々がうねり一匹の龍と化した。
空間を震わせながら周りにそびえ立つ木々をなぎ倒し、エルザへと突き進む。
意識を無理やり覚醒させ回避しつつ龍の上に登りアリアに近づこうとするがその間も枝は飛んで来る。
「うぉ...おぉぉぉぉぉ!!」
直撃を避けながらも必死に迫る。
刃が届くまで残り一歩。
「案外つまらなかったですね」
下から突き上げるように出て来た樹木はエルザの腹を勢いよく叩きつけた。
そのまま上へ上へ伸び続け天井を破り、さらにその上の階の天井を突き破る。
更に突き破り続けギルドを突き抜けた。
体の中にダメージが与えられたのではないので体は木にはならないがダメージは計り知れない。鎧を着ていたとしても肋骨はいくつか折れ、更には出血多々。まだ生きてるのが奇跡。
アリアは樹木を伸ばしエルザと同じ高さまで近づくとおもむろに両手を開け、妖精の尻尾がある方向に向かい叫んだ。
「妖精女王は私が打ち取った!」
その後に高らかに笑う。
耳にこびりつく嫌な笑い声だ。
エルザはなんとか顔を動かして下を見るとギルドの仲間がザワザワと声を立てていた。
マカロフがいない時の最終兵器とも言えるエルザがやられた。
つまりは敗北。
「.......だ...」
それは違う。
手も足もまだ動く。負けていたのは自分の心だ。
ギルドのため、この戦いだけは負けられない。
「──まだ、戦える....!」
エルザを突き上げていた木がバキィ!と純粋な握力で粉砕された。
言っておくが握力で木を潰すなんてことはほとんど不可能である。
「な...貴女まだ動けるというのですか⁉︎」
木で作られた龍が再び舞い上がりエルザに迫る。
「邪魔だ!」
銀閃が光った次の瞬間には龍は10当分にされていた。
アリアとしては心底驚愕しているだろう。
先程まで死にかけだった人間が明らかに強くなっているのだ。
「私はまだ戦えるぞ...!」
木が舞うと、剣が舞う。
剣が舞うと、木が舞う。
一種の美しさを持った戦いは更に激闘を繰り広げていた。
アリアは以前変わらない魔力で木々と空気を操り、エルザは手に持った剣を修羅の如く振るう。
「何故動ける...!」
「仲間のためだ!」
背後からの枝もまるで見えてるのかのように対処する。
「仲間のためだと⁉︎なんと見苦しい!」
「ぐっ...」
木の龍が同時に3体。
防御でダメージを防ぐが受けた傷が開き血が漏れ出す。
「仲間なんていても何も変わらない!」
「違う!仲間がいるから強くなるんだ!」
木をかいくぐり拳をアリアへと叩きつけた。
「私に傷を!...ユグドラシル!」
アリアの魔力を通して木々が──
「確か、これだったか?」
生えなかった。
ユグドラシルを使うのに絶対必須のダークブリングがエルザの手の中に収まっていた。
数秒前に殴った際奪っておいたのが功を成した。
「貴様アアアアアァァァァァァァァァ!!!」
ダークブリングに固執した故に、自身が魔法を使えることを忘れてしまった。
過ぎた欲は身を滅ぼすというべきか。
エルザはただ走ってくるアリアに拳を構える。
「返せェェェェェェ!!」
弓を引くように大きく腕を引き、足を強く踏み出す。
「これが──」
緋色の髪が宙になびき、拳は真っ直ぐと伸びアリアの顔を直撃した。
空気の歪みを起こしふり抜かれた拳は、アリアを地上へと叩き落とし地面を陥没させた。
「家族の力だ。お前に私の大事な家族を傷つけさせやしない」
炭の審判者 グンダ・・・ダークソウル3のチュートリアルのボス。チュートリアルのくせして異常な力を持ち、フラム作品初だったため一度ここで作者は蓮根畑。今となってはパリィがしやすい人なため人間成長するものだなぁと思う。
家族パワーは強い。怪物くんでもおんなじようなこと言ってたし平気平気(白目)