Lv.0の魔道士 re   作:蓮根畑

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取り敢えず終了?次の話で完全にニルヴァーナは終わらせたい。原作であればスコーピオンとかジェミニとか仲間になっていたけど、この話そこスキップしてるからなぁ・・・なんとかしなきゃ。



Lv.54 竜は踊り星は瞬く

 

 

 

 

 

 

 

炎が揺らぐ。蔓延る闇を打ち消し前へと進んだ。

 

「ナツ・・・」

「任せろエルザ。俺が絶対戻してくるからよ」

 

ゆっくりと、だが着実に前へと進む。ジョニィはその自殺行為とも言えるそれにあえて手を出さず歩かせた。そうして二人の距離は5メートルになったところでナツは歩みを止めた。

 

「俺を助ける、ね。そんなこと俺の口が言ったか?」

「言ってねぇよ。けど分かるんだよ。だから殴ってでも助ける」

「答えになってねぇな。まぁいい。どうせ何も変わらないんだからな。だから───」

 

 

 

 

「───来いよ」

 

 

 

黄金に似た色を持つ炎が放たれる。真っ直ぐに伸びる炎は竜そのものであり、獲物を喰らおうとしたが、次の瞬間にはナツの顔には拳がめり込んでいた。

 

 

 

 

 

『この力は強大だ。とは言えど今のあいつに勝てるかと言われれば良くて引き分け、最悪は負ける』

 

ジェラールが苦しそうに話す言葉をナツは背を向けて聞いていた。そんなことは分かっていると。ジェラールの魔力でニルヴァーナの魔法を受けたジョニィの魔力量では殆ど同じだろう。しかし技量はどうだろうか?

 

『あいつは単に強いとか速いとかではない・・・そう、あいつは巧い』

 

 

 

 

避けられると分かっていた。それを承知で会えて殴らせた。頬骨からピキッと嫌な音が出たのを感じた。そこからジワジワと痛みが広がるがそれを無視し、腕を万力の力で掴んだ。

 

「これだったら関係ねぇだろ・・・!」

 

0距離。そして腕を掴んことで行動の抑制。口内に灼熱の炎を溜め、解き放つ。

 

「その考えが甘いんだよ」

 

掴んだ腕とは逆の腕が揺らぐ。そしてボッ!!と空気を置き去りにした一撃が心臓部分を上から叩く。普通であれば血を吐いてもおかしくない一撃。しかしそれすらもナツは甘んじて身に受けた。

 

「なっ───!?」

「火竜の咆哮───!!!!」

 

0距離から放たれた炎は人間一人に向けるものではなかった。それこそ竜が竜に向けて放つドラゴンブレス。ジョニィもろとも背後にそびえ立つ木々を煤塵とさせる一撃は割って入り込むかのように現れた黒い骨に阻まれた。

 

「火竜の鉄拳!!!」

 

即座に切り替える。猛炎を纏った拳は骨に突き刺さるが傷は入らない。

 

「火竜の鉄拳!!!!!」

 

もう一度。さらに膨れ上がった炎で骨を叩く。小規模な爆発を引き起こし、周りに草木一本とも生えていないほどの火力だったが傷つかない。

ならば、と更に炎を燃えさせる。ジョニィは手を振りほどこうとするが力という点ではナツが勝っていたため振り解けなかった。

 

 

 

「紅蓮火竜拳────!!!!」

 

 

 

連打連打連打連打連打!!

爆発を引き起こし続ける竜の炎は、神の名を借りた鎧にヒビを入れた。

 

 

「オオォォォォォオオォォォ!!!!」

 

 

ジョニィの腕をつかむことで伸びきっていた自身の腕をグイッと引きつけ、外に逃げる力を無くし、最後の一撃を叩き込んだ。

ピキッ!!と砕ける音がすると同時に黒い骨か崩れ落ちる。須佐能乎が砕かれたことに思わず驚いたジョニィはその一瞬だけ停止した。

 

「火竜の─────!!!」

 

自らも炎となるように燃え上がる。炎の波が押し寄せてくる錯覚すら見える程の規模の一撃はジョニィの腹を的確に撃ち抜いていた。

 

「鉄拳────!!!!」

 

地から放たれるロケットのように巨大な爆発を引き起こしジョニィの体は後ろへと吹き飛んだ。直線所にある木々は全て当たった衝撃で半ばから折れる。ようやく停止すると口の中に溜まった血を吐き出し前を見据える。次はこちらからと踏み込みを開始しようとした時、離れた場所から何かが急速に近づいてきた。

 

 

「火竜の鉤爪────!!!」

 

 

逃がさないと言わせんばかりに火竜の爪が空を舞う。

 

 

「そう何度もくらうかよ」

 

 

息を吸い、吐く。腹の中心に力を込め、手をゆっくりと大きく開ける。すぐ目の前にまで迫った火竜の爪にそっと添わせるように腕を置き、廻す。その瞬間ナツの視界が縦に360度回転した。何が起きたか認識する間もなく無防備になった体に目掛けてジョニィがだらりと力を抜き、構える。

 

 

「───三頭龍」

 

 

脱力。ジョニィの体内にある筋肉が一瞬にして稼働する。溜めが一瞬あればそれでいい。黒い線を描くほどの速さで放たれた拳は認識すら難しい。だから目だけに頼らない。嗅覚や直感すら利用しなければこの技の化け物には勝てない。

 

「ッッッ────!!!」

 

空中で身を限界まで捻る。体があった場所に黒閃が通り過ぎた。そして体全体をそのまま回転させ足に火を灯した。

 

「鉤爪────!!」

 

頭にクリーンヒットした。脳が揺らされ気絶してもおかしくはない。しかしジョニィは口に笑みを浮かべていた。

 

「その程度か?」

 

足に力を込め、走る。未だ宙にいるナツに体全体で当たる。そのまま駆け抜け更に木々を薙ぎ倒した。

 

「オオオォォォォォォォ!!!!」

 

ナツの掌から炎がタックルされている逆方向に噴出される。タックルの勢いが削がれ、そのまま空中へと抜け出す。掌から放たれる炎はそのままナツを空中で踊るように空を舞う。

 

「────天彗竜」

 

ナツの炎とはまた違うエネルギーのようなものがジョニィの掌から放たれ、空を舞う。だが違うのはそのスピード。ジェット機じみた速さで飛んでいるためか離れているナツにまで空気が破裂するかのような音が断続的に聞こえた。

そこから始まるのは乱舞。急停止、急ターンを繰り返しナツの身体を少しづつ抉る。予測不可能なその動きをナツは自身の直感に従い手を伸ばす。すると吸い込まれるかのようにジョニィの腕がすっぽりと収まった。

 

「さっきから身体の動きが鈍くなってるぞジョニィ・・・!」

 

連戦のせいか、それとも体内に溜まった呪いなのかは分からない。が、この機を逃すわけにはいかない。掴んだ手をそのままに回転し、地面に向けて投げつけた。ヒュッ、と音を立てると同時に地面に着弾し、砂埃をあげる。

そこにダメ押しと言わんばかりにナツは自身を一本の剣とし地に落ちる。

 

 

「───紅蓮鳳凰剣」

 

 

静かに紡がれたその一撃は地に伏せる悪魔に突き刺さった。

 

 

 

 

ナツがジョニィ見下す形で立っている。ジョニィは滅竜奥義を受けたことで身体が動かず、またナツも魔力の使用過多によることで立っているのもやっとの状態だった。

 

「これで終わりだ・・・いい加減戻ってこいよ」

「・・・」

 

ジョニィの目は虚ろだった。ナツではなく、別の何かを見ているようだ。

 

「おい!ジョニィ!!」

 

今にも倒れそうな体を駆使し、ジョニィの胸ぐらを掴み振り上げた。

 

 

 

(あぁ・・・また同じか)

 

 

 

ジョニィは目の前のナツが見えていなかった。取り込みすぎた呪いによって目の前は暗く、一寸の光もない。また声も同じ。怨嗟の声が響くばかりで自分の名前を呼ぶのにも気がつかない。怨嗟の声は徐々に変わり「お前のせいだ」と自分を責める言葉ばかりが発せられる。

 

「ぁ・・・は・・」

 

掠れた口から言葉が漏れた。胸倉を掴むナツの手に自分の腕を重ねた。

 

 

「何で俺が・・・!」

 

 

人間の形をした悪魔だった。呪いが体全体に回り体を凄まじい速さで侵食していた。ただその呪いすら力に変えてナツの手を掴んだ。

 

「アアァァァァ!!!」

「グッ・・・!」

 

悲鳴のような声を上げ殴りつける。後ろに体重をかけていたナツは殴られたことで後ろによろけてしまい、ジョニィは馬乗りになって殴りつけた。

 

「何でッ!!俺だけがッ!!」

 

お前のせいだ。と言葉が消えない。違う違うと否定しても消えない。殴りつけているのはただの八つ当たりだ。

 

「ジョ・・・ニィ・・・」

「ハァ・・・ハァ・・・!!」

 

呪いが体に回る。エルザと同じように首を吊り上げる。ミシミシと肉が潰れる音を立て、その圧によりまた骨も砕そうになる。

 

「────◼︎◼︎(死ね)

 

もはや言葉ではなかったが、そう言ったのは伝わった。首を持つ手に力が入り、骨をへし折る瞬間───

 

 

「もうやめましょうよ」

 

 

ジョニィを背後から抱きしめる姿があった。

 

 

「サク・・ラ・・・」

 

 

ナツは途絶えそうになる意識を必死に繋ぎ止め名前を呼んだ。傷跡はウェンディーによってなくなっていたが、まだ万全ではないためか息が切れている。そんな状態でこの化け物とったジョニィを倒せるわけがない。逃げろと伝えたいが喉を掴まれるため声が出なかった。

 

 

「アルさんがニルヴァーナの魔法だけで暴走しているわけではないということは分かりました」

 

 

化け物の手が伸びる。

 

 

「私はアルさんの過去のことを知りません。でも強い復讐心でこうなっていることは何となくわかりました。でも分からないんです───」

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

その言葉はサクラが言おうとしていた言葉だが、別の誰かが自身のうちから語っているようだった。それを意識する前にジョニィを見ると、驚いたような顔をして誰かを呼ぶかのように口を動かしていた。

 

「あああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁァァァァァァ!!!!!」

 

絶叫。ナツから手を放し自身の頭を抑えるのに使う。

頭が割れるような痛みが襲う。ノイズがかった脳内に映像が流れた。顔の見えない少女が手を伸ばす。

 

 

────◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎

 

 

「うおオォォォォォォァァァ!!」

 

見境なく暴れる。自身を中心にして暴れるジョニィはもはや何も見えていなかった。

 

──そして、これこそが絶好の機会。

 

 

 

 

「───天を測り天を開きあまねく全ての星々」

 

 

 

『君には戦闘に参加しないで欲しい』

『何で!?私が強くないから・・・?』

『いや、そういうことじゃないんだ』

 

戦いが始まる前ヒビキはルーシィにそう言った。

 

『彼の力・・・というより技のキレは先程充分すぎるほど味わったけど、体の強度は僕達とそう変わらないはずだ。だからそこ(・・)を狙う』

『・・・その話と私って関係あるの?』

『星霊魔導師しか使えなくて、心が清いものでしか使えない魔法がある。けどこの魔法はかなりの魔力を消費するから魔法の使用は控えて欲しいんだ』

 

 

 

「があああぁぁぁぁぁァァァァァァ!!!!!」

 

 

頭の痛みで狂乱したジョニィは手当たり次第に暴虐を尽くす。その狙いになったルーシィの方へと死の嵐の体現したかのように突撃を仕掛けた。

 

「させるかあアアァァァァ!!!!!」

 

破壊の嵐が生まれた。死の嵐と光の炎がルーシィの目の前で爆発し続けた。

 

 

「全天88星───光る」

「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ナツの手から血が溢れ出るのと同時にジョニィが空へと打ち上げられた。これで無防備。されど悪魔は止まらない。手からもはや何か分からない何かを噴出し血に戻ろうとする。しかし───

 

 

「天竜の咆哮────!!」

 

 

そうはさせない、と震えた勇気を持ってそれを防ぐ。ウェンディは臆病な少女であるが、ナツ達と関わることで勇気を貰った。彼らを助けたいという強い気持ちが天竜の力を今引き出したのだ。そして───

 

 

「ウラノ・メトリア───!!」

 

 

星屑が集うかのように空中に光が凝縮し、星の誕生を祝うような美しい花火がジョニィを中心に爆発した。






エドラス編では本気出すから。これマジ。え?それだとニルヴァーナは本気を出してないように聞こえる?気のせい気のせい。そんな事気にせずグラブルしようぜ!昨日のレジェフェスでアニラとかいうやつ当たったーって友達に自慢したら○ねと返答が来ました。つらたん
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