Lv.0の魔道士 re   作:蓮根畑

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エドラス編での目標

・丁寧に
・一人一人のキャラをちゃんと書く
・スピード感のある戦闘描写
・ストーリーを飛ばさない

取り敢えずこれを目指します。
あと誤字報告ありがとうございます。頑張ってエドラス書いていきたいと思います。


Lv.57 逃亡作戦

 

 

 

 

 

 

「貴方達は終わり(・・・)を考えたことがありますか?」

 

 

フードを被った男は玉座に座る王に向けてそう言った。王は狂い枯れた化のような目を男に注ぐ。天空に浮かぶ陸、エドラス。その地の王であるファウストはフードの男に警戒しつつも、終わりの意味を考えた。

 

 

「命が尽きることが終わり、魔力がこの世界からなくなるのも終わり。けれども──」

 

 

ザザッ───・・・───

 

 

視界が揺らぐ。時間を一瞬奪われたかのようだ。フードの男は立ち位置をずらしただけであったが、魔法という理由だけでは証明できない何かが引き起こされた。

 

 

「例えば一つの物語があり、その中で鏡合わせの世界に行く話があったと仮定しよう。そこで主人公達は戦い鏡合わせの世界から元の世界へと帰ってめでたしめでたし。主人公達はそのまま元の世界で楽しく暮らすだろう・・・だけど鏡合わせの世界は?その章が終われば用済みだ。もう要らないって消されてしまう」

 

 

 

「───そして、このエドラスこそ鏡合わせの世界だ」

 

 

 

「物語の主人公が訪れ、この世界は平和になる。が、その後は名称も何も出てこない。ならばそれは死んだと同じ」

 

 

 

 

「貴方はそれを許しますか?」

 

 

 

カァン、と広い部屋に杖が地に叩き落とされた感高い音が響いた。

 

 

 

「断じてならぬ。この世界には永遠こそが相応しい」

 

 

 

その目は妄執に取り憑かれながらも、確かな決意があった。フードの男はニヤリと口角を上げると、おもむろに手を横に伸ばした。

 

「そう言うと思った」

 

世界が一度揺らぐと同時にフードを被った男の手の中にあったのは一本の杖。色煌びやかな宝石で施されたその杖は見ただけで優れたものと分かった。

 

 

「強力な杖を用意した。それを貴方に授ける、といえばすることは分かってるよな?」

 

 

ファウストは手を伸ばした。黒よりも更に深い黒が輝く黒の宝石の杖へと。闇へと手を伸ばす。

 

 

 

────それを扉の背後で聞いていた少年は何を思っていたか。

 

 

 

今はまだ誰も知らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この間バレンタインだっただろ?そしたらビスカが僕にチョコレートをくれたんだ」

「うん」

 

 

 

「そのチョコレートはハートマークで手紙にも『いつもありがとう 大好き』って・・・」

「うんうん」

 

 

 

 

「これって僕とビスカが両想いってことじゃ・・・!」

「うんうんうんうんうん・・・」

 

 

 

 

 

「ところでアルザック。お前海と山どっちが好きだ?」

「え?・・・そうだな。山かな・・・はっ!そこにデートを誘えって事か!?そんなの恥ずかしくて───」

「いや、違う」

 

 

 

 

 

 

「お前の死に場所だ」

「ひぃ!?刀を出すな!」

 

問答無用とばかりに机越しにアルザックを狙う。過去最高の一撃と言っても過言ではない突きだったがギリギリのところで避けられてしまった。チッ、勘のいいやつめ。

 

「今本気だったよな!?死ぬところだったぞ!?」

「?そりゃヤるつもりだったからな。当然だろ?」

「怖いわ!お前何が──ヒイィ!!」

 

リア充死すべし、慈悲は無し。オラは怒ったぞーーー!!髪が思わず金髪になりそうな程刀を振るうがギャグ補正的なサムシングが働いて当たらねぇ!!

 

「テメェ大人しく切られやがれエェーー!!」

「誰が切られるかーー!!」

 

 

 

 

「シャルルが帰ってこない・・・」

「さっきハッピーを手酷く振ったから来にくいんじゃない?」

 

一方ジョニィから3席程離れた所にいるルーシィとウェンディ。ハッピーの猛烈な愛のアピールを無視し、外へと行ったシャルルを心配するようにウェンディは曇り空が見える窓の外を眺めていた。

 

「うーん・・・でもシャルルはあまりそう言うことを気にしないから」

「言われてみれば・・・」

「私心配だからちょっと探しに行ってきます!」

「あ、雨降るから傘を──」

「すぐ戻ってきます!」

 

そう言うとタッタッ、と素早く走りギルドを出ていった。

 

 

 

 

「アルザック待てやゴラアアァァァァ!!」

「誰かああぁぁ!!こいつを止めてくれええぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

「ジェット!ドロイ!お前らまたヘマやらかしたのか!」

「「すいません・・・!」」

「エルフマン。そろそろ行くわよ」

「聞いてくれよ姉ちゃん。こいつらまたクエスト先で気絶して結局レビィが一人でクエスト終わらせたんだぜ!?お前ら本当に漢か!?」

 

チームシャドウギアのジェットとドロイはエルフマンを前に正座をし、ガミガミと怒られていた。それを前にすみませんとしか言えないジェットとドロイである。まぁ言われてみれば男が気絶して、その間に女の子1人でクリアするのは何と頼りないことである。

 

「ジェットとドロイも頑張ってるわよ」

「「ミラさぁん!!」」

 

思わず号泣する2人。

それに対してミラさんは笑みを浮かべて言うのだった。

 

 

「多少は・・・」

「「えっ!!??」」

 

 

現実は残酷なのである。枯れた木のように倒れこんだ2人をその場に放置しミラさんとエルフマンもギルドの外へと足を向けた。

 

 

 

 

「捕まえたぞアルザアァァァァック・・・切り刻んだあと山に埋めてやるから安心しろオォォォォォォ」

「何処に安心の要素があるって言うんだ!?」

 

 

 

 

「あの2人は何処へいったの?」

「あー・・・そろそろリサーナの命日だからねぇ」

 

カナは赤く染まった頬で懐かしむように空を見上げた。そこには過去の思い出と会えない辛さが混じったような顔をしていた。

 

「リサーナ?」

「ミラとエルフマンの妹なの。2年前の事故でね・・・命日が近づくと教会へと通い出すんだ」

 

いつもは元気なはずの2人も心なしか寂しそうに見えた。母親が死んでしまったルーシィには大事な人がなくなる辛さが分かっていた。

 

「そう言えばルーシィはリサーナに似てるところがあるわね」

「そうなの?」

「ナツと仲良い所とかね」

 

 

 

 

「死にやがれアルザック!!あの世でコサックダンスでも踊っときな!!」

「て言うか誰か助けろよ!!!!」

 

ギャグ補正という壁を通り越しアルザックに刃を向けた。リア充は朽ち果てろ。

 

 

 

「ふ〜ん。ナツが昔女の子とねぇ・・・」

 

 

 

カチリ、と歯車があった音がした。俺の記憶ではウェンディが雨の中走ると言うことしか覚えてなかったが・・・!!

 

 

 

「あああああああああぁぁぁぁ!!??」

「おぉい!!??助かったけどなんだ!!??」

 

 

思い・・・出した!!

ウェンディが走るって分かるのは3人称視点から見ていたからであり、俺は見えない!!が大事な親友のシャルルを探すにはきっと走る!そして今思い出したがリサーナの墓参り!これもエドラス開始前の会話だ!!

となるともうすぐアニマが・・・!

 

 

 

 

「おいおいおいおい・・・!」

 

 

 

窓にへばりつき空を見上げる。曇った空に目視できるぐらい大きな渦が逆巻いていた。もう時間ねぇぞこれ・・・!

 

 

「洗濯物取り込み忘れたーーー!!」

 

 

アルザック暗殺(忍気配ゼロ)を放置しギルドを飛び出し外へ飛び出す。あの場で急に飛び出したら怪しいと思われる為適当な嘘をついたが、あと時間が何分あるから分からないが取り敢えず策はある。その為に全力で帰宅しなければ。

雨が体全体余すことなく降り注ぎ、体温が低下するがそれを無視した。魔力を体に流し驚異の帰宅をすると同時に事前に用意していた道具を設置した。

 

 

「よし!これで───」

「アルさーん!忘れも──」

 

 

頭上にビックリマークが浮かぶと同時に視界が突如揺らいだ。天に開いた渦に吸い込まれるように全てが歪み、地上から消えていった。





ジョニィ・アルバート リア充デストラクションモード

戦闘ステータスが大幅アップ。ギャグ補正さえなければもはや誰も手のつけようがない。彼の前でイチャイチャした日には最後、海に土魔法で固められて沈められるか、17等分されて山に埋められるかである・・・
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