説明の会は難しいんじゃ!(半ギレ)
丁寧に書くつもりであっても戦闘シーンの方がまだ得意な作者。しかも説明の会に限っては前回と合わせて2回目。いつもの俺だったら100%飛ばすところをまた書いていたらもう大変大変。
ps.誤字報告ありがとうございます
サクラの剣を作りに行った際に訪れた武器の街、パンクストリート。これは使えるのではないかと思って買った短剣4本セット。勿論ただの短剣ではない。
なんとこの短剣、4箇所に設置し、魔力を流すと刺した短剣を軸にバリアが張れるのだ。
何?アニマは魔力を吸い取るから意味がない?
ノンノンノン、この短剣は単なるバリアではないのだ。空間を固定するバリアなのである。ルーシィがアニマに巻き込まれそうになった時星霊のホロロギウムの助けにより別空間へと逃げていた為助かったらしい。
ならば空間を隔離してしまえば巻き込まれないんじゃね?と思った俺。無駄に高い金を払って買った甲斐があった。
「とは言えども、ここからどうするか・・・?」
服に付着した雪のような何かを取り払いながら周りを見渡す。面白いぐらい何もなく、真っ白な景色が視界を覆い尽くしていた。ここからどうにかしてエドラスに行くための手段である
──ボコっ
「ん?」
すぐ足元から奇妙な音がした。ふと見てみるとなんの凹凸もない地面に一つの盛り上がりが出来ていた。こんなものあったか?と疑問に思うと同時にもう一度ボコっ、と音がした。
───ボコボコボコボコッ
「ぷはぁーー!!一体何が起きたんですかこれ!?」
降り積もった何かから首を出したサクラが現れた。自然と合う目と目。
にげる
さける
よける
むしする◀︎
「あっ!?なんで助けてくれないんですか!?」
「俺に首だけの知り合いはいない」
躊躇わず歩く。ナツ達を見かけていないということはすでにエドラスに行った事なのだろうか?こちらにもエクシードがいたら翼でエドラスに行けるものなら残念ながらいない。
「ちょっ、助けてください!」
「・・・はぁ」
助けないわけにも行かず一度離れたサクラの方へと向かう。先日俺がナツにしてやったように首から下が埋まっているサクラは助けを今か今かと待ちわびる。
そんなサクラの頭の両側を掴んだ。
「え?」
「引っこ抜くから力入れろよー」
「いやいやいや!もうちょっといい方法がありますよね!?」
「え?腕が出るまで掘れと?嫌だよ面倒くさい」
「酷い!」
5分後・・・
「頭ではなかったからまだいいものも肩でやります?危うく脱臼する所でしたよ?」
「でぇじょうぶだ。骨はくっつく」
「うわぁ、鬼」
サクラのドン引きしたかのような目をスルーし、改めて周りを見渡す。物影がなければ人影もない。さて、ここからどうしたものか──
「お前達は巻き込まれなかったのか?」
聞き覚えのある声が聞こえた。さっきまで足音もなかったのに振り返ってみると目元だけを残して後はバンダナで顔をグルグル巻きにした男が立っていた。足音とか何もしなかったけど音を殺して歩くのがクセにでもなっているのだろうか。
「ミストガン・・・」
「ミストガンって・・・確かS級の!?私初めて見ました」
「まぁお前ミストガン来た時爆睡してたもんな」
ミストガン遭遇イベントとも呼べるそれ。クエストを受注する際見られないようにマスターを除いたギルド全員に催眠をかけて眠らせるのだが、俺は写輪眼を使う事で眠らなかったのだ。ミストガンはその時しくじったみたいな目をして、二、三度頭をポリポリとかいたあと、「この事は内密に」とだけ言い残して去って行った。とまぁ会話自体は少ないものも、顔を見れば分かる知り合い程度の仲である。
「ここにいるって事は何か事情でも知っているのか?」
「あぁ、今回の件は私の責任でもあるからな」
ミストガンは己の顔を隠していたバンダナを掴み、剥ぎ取った。俺は前世で知っていたものも、何も知らなかったサクラは驚愕を顔に表した。青髪に、右目にタトゥーが刻まれた青年。つい先日一緒に行動し、捕まった彼の顔はまだ新しい。
「ジェラール・・・!?
で、でも捕まったはずじゃ・・・」
「まぁ待て、俺は捕まった所は見てないがしっかり護送車の中に叩き込まれたんだろ。そう楽に脱獄出来る所でもないようだしな・・・この世には自分と似たやつが3人いるらしいしそれだろ」
刀を抜いて構えるサクラを手を横に伸ばして抑制する。ミストガンは話が早くて助かると言い、自分の指を空へと向けた。
「端的に言おう。この街は遥か上空に存在する都市、エドラスによって消滅した」
はっきり言って訳がわからない。
思わずサクラは脳内が?マークで埋め尽くされたが、ジェラールと全く同じ姿の青年に気を抜かず、いつでも攻撃出来るように身構えていた。だと言うのに、ジョニィは身構えてもない。ジョニィは少し考えるそぶりを入れ話した。
「そのエドラスっていう所は何の目的があってこの街を消したんだ?後なぜお前はそんな事を知っている?」
「エドラスという場所は魔力が有限。その為アニマと呼ばれる魔力転送装置をこちらの世界に向けて開き、
「この街だった、ということか」
「ちょ、ちょっと待ってください。そのエドラスって所が魔力が有限なら、そのアニマってやつを何度もこちらの世界に作ってたんですか?」
だとすると大問題だ。見知らぬ世界からの攻撃なんて防ぎようがない。街一つを秒で吸収する魔法が何度も発動されたら地上が漂白されてしまう。
「あぁ。魔力を抽出しようと何度もアニマを作っていたさ。だがそれらは全て私が閉じていた・・・だが魔力を取れないことに苛立ったエドラス側の人間は・・・」
悔やむように目を閉じるミストガン。言葉の先は何となくだが分かった。人間では閉じれない程の巨大なアニマを作り一つの街を消した。
「そして私がこの事態を知っているのは私がエドラスから来た人間だからだ」
「成る程な・・・」
ジョニィは一度曇りがかった空を見上げた。そしてゆっくりと顔をミストガンに向けてさも当たり前のように言った。
「で、俺たちは何をすればいい?」
「・・・信じるのが早いなお前は」
「こんな状況で嘘をつくのも馬鹿らしいだろ。それにお前は本当に悔しそうな顔をしていた。ならそれが偽物である訳じゃねぇ」
それに、と言葉を続けた。
「お前だってこのギルドのこと好きなんだろ?」
ミストガンは一瞬、驚いたような顔を浮かべやれやれと呟いた。そして背中に何本も背負われている杖のうち5本を無造作に掴み、それらを宙に投げた。
「お前は不思議なやつだ。まるで全部分かっているようだ」
「そう見えるか?」
重力によって落ちてきた杖がジョニィとサクラを囲うように突き刺さり、5本の杖を支点に魔法陣が刻まれた。
「お前達にやって貰いたいのは2つだ。まずはナツやウェンディのような滅竜魔道士を見つけて欲しい。きっと体内の特殊な魔力でアニマに巻き込まれなかったはずだ。それにエドラスでラクリマにされた者達に滅竜魔法をぶつけると元の姿に戻せる」
ミストガンが自身のズボンのポケットを漁り、黒い丸薬が入ったガラスのボトルをジョニィへと投げた。
「それはエクスボールという。エドラスでは体内の魔力は外へと逃げ、魔法が使えなくなる。それを防ぐ薬だ。それを飲ませてくれ。勿論お前らもな」
そして───
「──王の野望を防いでくれ」
魔法陣が起動した。一際輝く視界。世界が無になるかのような光が視界に入り目を瞑った。そして───
ちょっと今回は雑になってしまった感はあるがこれが限界や・・・次からはエドラス。早く書いていきたいぞい。