最近友達がグラブルグラブル唱えすぎて心配や・・・グラブルの狂気に呑まれてやがる。そう言えば次土古戦場あるから俺もガンバラナイト!
「はぁ!?何で俺たちのギルドが闇ギルドになってんだよ!?」
「この世界の魔力は有限。それを独占しようとした王にギルドは猛反発。結果闇ギルド認定したってわけ・・・どう?これで少しは思い出した?」
鈍器で頭を殴られたかのようだった。
鉄の森や六魔将軍と同じ立場になっているのだ。人殺しに加担をしているわけではなさそうだが、闇ギルドであるという衝撃はなかなか消えなかった。それを心配したグレイはナツと肩を組み、椅子に座らせた。
「まぁまぁ、何があったかは分からんが今は語り合おうぜ友よ」
「服脱げよグレイ・・・」
地上の2人の関係が犬猿の仲だとすると、エドラスの2人の関係は大親友。厚着の究極系に存在するエドラスのグレイの服に挟まれながらナツは流されて行った。
「抵抗はしたんですか?」
「したよ。それこそ必死さ。なんせこちらは魔法で稼ぎを得てるんだ。全魔導師ギルドが直談判したよ・・・でも」
思い出したくない物を思い出したような顔を浮かべ、それと同時にほんの少し顔が青ざめた。
「王都の魔戦部隊のある
「あぁ・・・忘れようとしたのに思い出しちまった。アレはやばかったな。魔導師500人に対して向こうは1人だぜ?」
「アレは人間の動きではなかった」
エドラスにおいては最強の2人であるジェットとドロイが悔しそうに酒が入ったジョッキを机に叩きつけた。
500対1。圧倒的な数の差なんてものじゃない。勝ち目すらないはずの戦いを勝った程の人は一体何者なのか。
「あの・・・魔戦部隊ってさっきギルドに攻撃してきた人ですか?」
「あんた・・・本当に何も知らないんだね。その答えはYES。さっき来たやつは≪妖精狩り≫の異名を持つエルザ・ナイトウォーカー・・・そしてあんたもこの名前だけは覚えときな」
「───一夜にして魔導師ギルドを妖精の尻尾以外を刈り尽くした≪羅刹≫の異名を持つ」
「───ジョニィ・ナイトウォーカー」
聞き慣れた二つの名前。只でさえ頭がキャパオーバーしそうな2人に、更なる問題が詰め込まれた。
轟!機械仕掛けの拳を空を裂く甲高い音を盛大に響かせる。見た目とは裏腹にかなり機敏な車のロボットは俺との距離を詰めると同時に掬い上げるように拳を放った。俺は身体に魔力を流し強化すると同時に虚空に手をかざす。抜刀の動きに合わせ呼び出された黒の刀。反応出来ない速さではなかったが、それでも少しの遅れがあった。
「グッ───」
重たい金属音が響く。耐えれたのはほんの一瞬。機械の拳が振り抜かれた。地面を滑るように後ろへと体が移動する。万力の力を足に込めなんとか最小限の移動に保つ。
「アルさん!」
「構うな!来るぞ!」
ロボットの上半身のみが回る。両腕を真横へと伸ばし回転する様は独楽のようだ。サクラはその場で屈み込み自分の顔を殴る独楽を避け、距離を詰める。人が乗ってるいるであろう胴体部分に銀に輝く刀身を向けた。今更避けれるものではないだろう。しかし俺は敢えて声を出した。
「待てサクラ!あまりそれを傷つけるな!」
「───ッッ!」
ギリギリで止まった切っ先。ロボットは足についているタイヤを唸らせ、俺たちと距離を取った。サクラも何故という目で俺の場所まで一度後退した。
「何故止めたんですか・・・!?」
その疑問に俺はなんと答えるか考えた。赤の車体、炎のエンブレム。そして何処か聞き慣れた声。知っているからこそ分かる。アレはエドラスのナツだ。何故俺たちに攻撃を仕掛けるのかは分からないが、あの車体を傷つけることは物語の構成上地上から来たナツの移動手段がなくなってしまう。だから無傷で、そして出来るなら説得してなんとかするしかない。
「あの声に聞き覚えがある。誰が乗っているか確認したいし、アレをうまいこと奪い取れたら移動手段が取れる」
我ながら下衆な考えだと笑う。サクラは不服そうに納得してくれた。
「いいか?出来るだけあの車に傷をつけるな」
「アレ相手にそれが出来ますかねぇ・・・」
サクラがため息をつく。俺もため息をつきそうになった。車体が駆動音を響かせ距離を詰める。
『何で攻撃をしない』
憎しみや戸惑いが混ざった声だった。そしてやはりというかその声はナツと同じだった。俺は警戒心を埋めさせるために刀を地面に突き刺してに何も持ってない状態にした。
「俺は今ここに来たばかりだ。何も知らない。逆に聞きたいんだが何故俺たちを攻撃したんだ?」
『何でだと?お前らは俺たちから大切なものを全部奪ったんだ。ならその怒りをぶつけるのは当たり前だろうがッッ!!』
キュルルルル!!地面に接触しているタイヤが物凄い速さで回転する。土を舞い上げ、迫り来る巨体には思わず恐怖を感じた。
というかエドラスの俺は何かやらかしたのだろうか。いや、ナツの言葉の意味を考えると俺は王都側の人間でギルドを壊して回ったのだろうか?疑問は尽きない。だが今は───
「クソっ。話聞けっての」
悪態をつく。地面に刺しておいた刀を抜き、構える。だからあの時刺しておいた方が良かったんですよ、と同じように構えるサクラ。
ロボットが迫る。2人同時に引き下がる。元いた場所に拳が突き刺さった。元いた場所には小さなクレーターが出来ており、まともにくらっていれば身体を強化してあるとは言えども骨の1本2本は簡単に砕けていただろう。
『逃すか!』
ギリギリと音が響く。放たれるのを今か今かと待ちわびているようだ。3秒間溜められた拳はロケットじみた一撃。
「サクラ───」
「
言葉よりも先に理解していたサクラ。銀の刀身が川のように緩やかに揺れる。
川の中に巨石があれば、水の流れは石を避けるようになる。ならばそれと同じ。人を巨石と例え、迫り来る拳は水。揺らぐ刀身は川の流れ。ロボットの拳が揺らぐ刀身に当たる。本来であれば真っ直ぐに伸びるはずだった拳がグニャリとその軌道を変えた。
『なっ!?』
「ナイス───!」
目を起動させる。ロボットの動く軌跡が確かに目に見える。それと同時に魔力を探知する。サーモグラフィーのように世界が色づく。灰色で描かれるロボットに一箇所虹色で描かれる。ここだ、足に魔力を叩き込む。ゴウッ!と風を浴び一瞬で迫る。足で首を挟み込むように体を固定し、頭部に刃先を向けた。
「ここにラクリマがあるんだろ?もう一度言うが話を聞いてくれ」
無言、これはどっちだという疑問。攻撃するのかしないのか。まぁ、ナツが攻撃してきても俺はラクリマを壊さない。ただの脅しだからな。
ガタン、音が響く。俺はロボットから距離を取った。攻撃体制は取らない。縦長だったロボットが音を響かせるたびに、元の車へと変形していく。何とかなったとため息をつき、俺は車の窓に近づいた。
「話を聞いてくれる気になったか」
「あぁ、アイツだったら話すことなく殺しにきただろうからな。信じることにした」
やはりというか何というか、窓から顔を出したのはナツそのものであった。
やっぱ戦闘シーン書くのは楽しい。途中失速したけど。
エドラスのジョニィは王都側の人間です。何故ナイトウォーカーの性なのかはまた作中で話します。ジョニィ少年が王都側の人間であるならあの子も当然王都側の人間だったりする。