Lv.0の魔道士 re   作:蓮根畑

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リハビリ。
エーペックス、水古戦場、グラブルのイベント、そしてテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテスト・・・思わず脳みその代わりに蟹味噌でも詰まってんじゃねぇかと思ってしまうほどのテストを乗り越え復活。まぁ久々なので短いですが。

テスト終わっても次再試だけどな!!


Lv.64 悪なのか正義なのか

 

 

 

 

 

 

「白羊宮の扉 アリエス!!」

 

「ごめんなさい」と謝罪をしながら現れたか弱そうな女の子から放たれる羊毛に騎士達は絡め取られ

 

 

 

「巨蟹宮の扉 キャンサー!!」

 

蟹なのに「エビィ!」とキレのある声で叫んだワイルドな男のハサミによって騎士達の兜は割かれ、その下にある髪の毛を全て切り裂き、その頭皮が対抗用によって激しく輝く。

 

 

 

 

騎士達で溢れていた戦場が一人の少女によって壊滅されていく。見たことがないない魔法に驚き下手な手出しが出来ないのもあったのだろう。最後に残った騎士はルーシィの奥義とされているルーシィキックによって地に伏した。

 

 

「ざっとこんなもんね」

「おおおおぉぉ!!ルーシィやるじゃねぇか!!」

 

 

ドヤ顔をかましているルーシィの肩を掴み、全力でシェイクするナツ。赤べこのように首が上下に移動することなんて関係なしだ。

 

 

「お前ら!再会の喜びの前に先に逃げるぞ!すぐ追手が来る!」

「お、そうだな。行くぞルーシィ!」

「あんた・・・散々人を振っておいてそれはないんじゃない・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

郊外の森へ逃げ込んだ4人と2匹は折れた樹木を椅子代わりにし、話し合いがてら休憩していた。

 

「ところで何でルーシィさんはアニマに巻き込まれなかったんですか?」

「ホロロギウムが助けてくれたのよ。『異常な魔力を検知しました』って言って私を少しの間星霊界に連れて行ったのよ」

「なるほどね。別の空間にいたから巻き込まれずに済んだのね」

 

 

名前の由来がラッキーだからだろうか、ルーシィは運が良い。

 

 

「それで戻ってみたら周りは人もいなければ何もなくて困ってた所にミストガンがいて・・・」

「ミストガン?何であいつがいるんだ?」

「時間がないって言われてあまり説明はされなかったけど気づいたらさっきの場所にいたってわけね」

 

 

私の話はこれで終わり、と言って背もたれである木に体を預けた。

 

「でも何でルーシィさんだけが魔法を使えるんでしょう?」

「あぁ、それはね・・・」

 

そう言ってポケットから取り出したのは黒い玉が入ったガラス瓶。

 

「それは?」

「エクスボール。アースランドの人間がエドラスで魔法を使えるようになる薬。ミストガンがアースランドの人間に渡せって──」

「本当か!?」

 

ルーシィが返答する間もなく、ナツはエクスボールの入ったガラス瓶から一つ取り出すと、直に飲み込んだ。直後顔つきが引き締まり「でろぉ・・・でろぉ・・・」と呪詛のように自身の手を見つめながら小声で呟いていた。

 

「ほんっっとう、こっちのナツとはえらい違いだな」

「まぁ私が言うのもなんだけど、こっちの私と性格とか真反対だしね」

「となるとエドラスのナツさんは───」

 

 

ボッ!!!!と抑えられていた元栓が外れたように火が勢いよく空に舞い上がった。その数秒後に聞こえる遠くから聞こえる叫び声。

 

「うおぉぉ!!でたああぁぁ!!!」

「ちょ!?何だよそれ!?てか今のでアイツらがまた来るぞ!」

「さっきのお返しだ。倍・・・いや100倍にして返してやる!!」

「うわ、悪魔みたいな顔してる」

「竜だけどね」

 

炎が打ち上がってまだ1分も経っていないというのに草木を掻き分ける鉄の足音が連続して聞こえた。ナツは前に立ち、肺に酸素を溜め込んだ。

 

「いたぞ!捕らえろ!!」

「もうお前らなんかに捕まんねぇよ!!火竜の───」

 

 

口から炎が溢れ出す。極度の高温により所々青く光る炎は敵意を持って騎士を睨みつけるかのようだった。視界を覆い尽くす騎士達が迫った瞬間、一瞬の幻覚だったのか竜が見えた。

 

「───咆哮ッ!!!」

 

解き放たれた炎はまさに竜の放つブレスそのもの。騎士達は成すすべもなく竜の炎に巻き込まれた空に舞い上がった。幸いにも鎧が盾となり外傷はないが、火の勢いによって大半の騎士は地に伏した。

 

「ふぅ、溜まってたもんが出てスッキリしたぜ」

「アースランドの魔法ってどうなってんだよ・・・」

「あぁ、アレは異常だから気にしない方がいいわよ」

 

そう語るルーシィの目ははるか遠方を覗くような目。幾度となく巻き込まれた炎と地に伏した騎士達と同じ干渉に浸っているようだった。

 

「さぁ次はどいつだ・・・俺はまだまだ余力余してるからよォ・・・!」

「「「ヒイイィィィィ!!!」」」

 

凶暴な顔つきを見て反対方向へと走り出した騎士達を見て豪快な笑みを浮かべるナツは悪役なのではないだろうかという疑問を胸に残しつつ、エドルーシィは次の街へと歩き出したのだった。


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