幻想と忘却   作:けんちく

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第一話 幻想

?「ああぁぁ!クソッタレ!」

汚い言葉を吐きながら雲ひとつない綺麗な空を

1人の妖怪が飛んでいた

 

俺の名はセト

苗字は無い

俺は今日烏天狗の住処から追い出された

セト「あぁ!良かったよ!

あんな所出れるなんて俺は幸せ者だなぁ!」

大声でそんなことを言いながら俺は行くあてもなく飛んでいた

ほんとはめちゃくちゃ寂しい

いやほんとよ?

俺を追い出した烏天狗達は大っ嫌いだが

いなくなった途端何かが欠けた気分だ

話し相手という話し相手もいないし…

 

あぁ…烏達は居たな

かーかーと鳴きながら烏達は俺に寄ってきた

こいつらはほんとに可愛いんだよ

色んなこと知ってるから聞く分には飽きない

たまに頼りになるし

烏達の話をラジオのように聞き流しながら

俺は住処での事を思い出していた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まだ居るのかい…あの忌み子…」

「あんな子…早く出ていって欲しいわ…」

「いっそ忌み子の親のように処刑すればいいのに」

「よしなさいよまだ子供よ」

近所の人達からそんな声が聞こえる

俺は生まれた時から忌み子だと言われた

両親は俺をかばいながら育ててくれたようだが

俺が10歳になる時…

 

公衆の場所で処刑された

 

あの日の事は忘れない

 

両親が遅いので探しに行った時

 

俺は見た

 

両親の首が落ちる瞬間を…

 

喜びの声で溢れかえる様を…!

 

セト「ふざけるな…!!」

つい声が出てしまった

烏達が驚く

セト「あぁ…ごめん君たちの事じゃない」

良かった!良かった!と口々にそんなことを言ってまた話を始める

 

 

またあの光景を思い出す

俺の両親が何をした

規則を破ったから?それだけで処刑を?

なんでそんなこと…

怒りが溢れてくる

だが当時の俺に何かできる力は無かった

俺もいつか処刑されるかもしれない

毎日そんな恐怖に耐えるしかなかった

だがそんな事は無かった

俺は処刑される事はなく

毎日近所からの悪口が耳に入るだけ

そんな毎日を送っていたある日

 

長から呼び出しがあった

…とうとう処刑なのか?

感じた事の無い恐怖が込み上げてきた

 

しかし、かけられた言葉は単純なもので

ここから出てけと

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして現在に至る

セト「おっともうこんな時間か」

いつの間にか日が落ちていた

そろそろ寝床を探さねば

セト「この木の上とか良さそう」

すると、僕も一緒!私も!と烏達が寄ってきた

どぉんだけかわいいぃんだよぉ

セト「おー!良いぞ!」

悟られないように平静を装う

 

住処の事をおもいだして気分が悪い…

俺は歌を歌う事にした

昔から好きなんだ歌うのが

 

さてそんなこんなで1日が終わった

 

 

そして何日か寝床を探すだけの日々が始まった

ここが日本なのかどうかも分からない

そんなある日…

 

 

起きて!起きて!と烏達が騒いでいる

セト「なぁにぃ〜」

何かあったのかな?

眠い…

まだ日も登ってない…

早く!早く!いいから!いいから!

とうるさい

セト「ぬぁ〜なんだよぉ眠いんだよ〜」

と言うがとっくに目が覚めてしまった

着いてきて!着いてきて!

と言っている

 

んーやる事無いしなぁ

少し考えた末…

結局着いていくことにした

セト「うん分かった、案内してよ!」

やった!やった!と言いながら烏達は飛び立っていった

俺もそれに続いて飛び立つ

 

しばらく飛び続けた

セト「まだー?」

まだだよ!まだだよ!

セト「まだかぁ…」

 

………

 

そろそろ!そろそろ!と急に言い出したので

ぼーっとしてた意識を戻す

だが目の前には何も無い

セト「……いや何もないんですけd…」

ニュル

変な感覚がした

風が変わった

空気が違う

セト「……へ?」

着いた!着いた!と言っている

なんだ…ここ…

 

目の前には悠々とそびえ立つ巨大な山

どこまでも続く深い森

 

さっきまで何も無かったはずの場所に

その光景は広がっていた

 

ここだよ!ここだよ!居場所!居場所!

セト「…居場所?」

訳が分からない

…いや、訳が分からないw

なんだよここ…

 

状況の整理がつかないまま

考えを巡らせてた時

 

セト「あれは…烏天狗?」

奥からものすごいスピードで烏天狗らしき人型のものが飛んでくる

?「あやややや?こんな朝早くに何してるんです?」

女性か

目の前で止まった女性は

ショートヘアで白いシャツ黒いスカート

頭に赤い帽子をちょこんと乗せている

可愛い

?「というか…見た事ない顔ですね

烏天狗ではあるようですが…どちら様ですか?」

セト「えぇと〜」

?「あぁすみません

こちらから名乗るというのが筋というものですね!

私は射命丸文です!文屋をやっております!

さぁ!名乗りましたよぉ!さてそちらは?」

セト「あぁええっとー」

状況の整理つかねぇなぁ…

セト「俺の名はセトです

旅の途中でここに案内されました…烏に」

あや「烏に…なるほど

それと状況の整理がつかないということは

もしかしてここ初めてですか?」

あれ、声に出てたか

セト「えぇ、まぁ」

あや「なるほどなるほど

あー分かりました新しく幻想入りした方ですね!」

セト「幻想…入り…?」

ナニソレオイシイノ

あや「その通り!ここは幻想郷という場所でしてね!

外の世界で幻のようになった存在が集う場所です!」

ほ、ほう…

あや「まぁ幻想郷に来たからには外の世界に簡単には戻れませんし…なんなら歓迎しますよ?」

!!

セト「え?え!?

良いんですか?本当に!?」

突然の事で思考が固まる

ほんとに良いのか?俺なんかが?

居場所ってそういう事?

あや「えぇ!もちろん!

あなたに興味もありますし!里のみんなも歓迎してくれると思いますよ!幻想入りした烏天狗もたくさん居ますしね」

興味あるなんて嬉しいこと言ってくれるなぁ

それに似たような感じで入ってきた烏天狗達も居るかも

あや「でも流石に上にも確認とか神社の方にも顔を出さないと…」

それと…とあやは続ける

セト「?」

あや「あなた、その角はなんですか?」

角…あぁ!言ってなかったな

セト「言ってませんでしたね

この角が生えてる理由…

実は俺」

 

「烏天狗と悪魔の混血なんです」

 

あや「あやややや!!なんと!そうだったんですか!

ずっと気になってて…

いやーとても記事にしたいです!意欲が!沸きます!

着いてきてください!仕事場まで!

さぁさぁ早く早く!」

強引に手を引かれそのままあやに引っ張られた

あぁ…こんな可愛い子に手を引かれるなんて

夢にも思わなかっt…

セト「ああぁぁぁぁあああぁ!!!(はやいいぃぃ!!!)」

 

 

こうして忌み子と罵られ、不幸に生きてきた青年の

楽しい楽しい幻想生活が始まるのであった

 

 

 

 

 

?「あらあら、あの子だったのね…」

そう言って

空間を割いたような場所からこちらを見ている女性がいた事に2人は気づいていなかった




はーいどうも初めましてー
けんちくと申します〜

友達に誘われて小説を書くことになりました〜
いやー小説描くの楽しいけど最初から設定雑にぶち込んで
これからの事とか全く考えてないので
不安すぎて(汗)

更新速度とかは遅いと思います
ゆーっくりダラダラ書いてくのでご了承ください

さて!これからセトはどうなっていくのか!
早くも書くことが無くなってきた!

ということでよろしくお願いします〜
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