幻想と忘却   作:けんちく

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おはようございます
エスカルゴさんにそろそろ書けーと言われたので書いてますw
書きます
話す事無さすぎる


第十話 陽は沈む

セト「うぉおおあ!!」

 

物凄い勢いで起き上がってしまった

そりゃそうだ

あんな光るものが顔面に当たったら

誰だって驚く

…多分

あれ?起き上がる?…てことは

 

魔理沙「よぉ!起きたか!

へへっ馬鹿に元気そうだな!」

少し遠くの方で文達と会話をしてた

魔理沙がこちらに気づいた

 

やはりまた気絶したのか

こっちに来てから気絶する回数が多くないか

 

魔理沙「おい!無視するなよ!

可憐な美少女がお前に声をかけてるんだぞ」

と半ば冗談で魔理沙はにししと笑う

 

セト「誰のせいでこうなったと思ってるんですか!」

と未だ地面に尻を付けたまま

上半身で表現出来る限りの怒りを示した

その様子を見て魔理沙の笑い声が一段と大きくなる

 

魔理沙「あはははは!

わりぃわりぃまさかあんなに綺麗に当たるとは思わなくてな!

にしてもお前の弾幕も凄かったぞ!

弾幕と言うより弾だがな!ははは!」

 

セト「弾…?」

そんなことを言われ

立ち上がりながら

ふと記憶を巡らせる

 

…そんなもの撃った覚えが……

あぁあれか

気絶する直前に出たやつか

 

という程度には思い出した

それと同時に

魔理沙「すげー速かったんだぞ

バビューンって感じで!

おかげでほら!帽子に穴空いちまった

ヒヤッとしたぜ!」

そう言って魔理沙は空いた穴を何故か得意げに見せてきた

 

セトは最初まさか、と思って話を聞いていたが

空いた穴を見せられると信じるしかなかった

 

魔理沙「お前、鍛えれば強くなるぞ!

私が教えてやってもいいぜ!

お前どこ住んでんだ!」

と言われ少し考えた

何せこの魔理沙さんのことだから教えるのが下手に見えたからだ

 

霊夢「この子は妖怪の山に住んでるのよ

あんたが軽い気持ちで許可なく入れる所じゃないわ

それとセト、魔理沙はこう見えて教えるのは結構上手いわ」

話に入ってきた霊夢が淡々と言う

 

そうだ、俺の住んでる所は結構警備がかたいんだった

最初の頃に毛玉くん(そう呼んでいる)に襲われたのを思い出し、うんうんと頷いた

それと同時に真顔で魔理沙さんは教えるのが上手いと聞いて冗談ではなさそうだなと感じた

 

魔理沙「ちぇーお前あんな面倒くさそうな所に住んでるのか

大変だな〜」

 

文「面倒くさそうな所とはなんですかー!

同情するならネタをくれ」

 

なんだそれと魔理沙が笑い

皆が笑い出した

時刻は夕方

セトの腹が鳴る

 

魔理沙「っと、そろそろ晩飯時だな

セト、私は魔法の森に住んでるから

弾幕教えて欲しけりゃ来いよ」

箒に跨りながら魔理沙は言った

 

魔法の森と聞いてセトには思い当たる節があった

セト「あ、そこってヨルトがいる所ですよね!

ちょっと知ってます!」

 

魔理沙「ヨルト?誰だそりゃ」

と、魔理沙は怪訝な顔をした

 

魔理沙「私は魔法の森に長く住んでるが

そんな名前のやつは知らないなぁ」

顎に手を当てながら魔理沙はそう答えた

 

ヨルトの事だから何か結界的なものを張っているのか

そう思ったが深くは考えなかった

 

セト「そうですか…

まぁ魔法の森の場所は大体分かってます

俺はこっちに来てからあまり時間が経ってないので

すぐに行けるとは限りませんが」

そう言うと

 

霊夢「魔理沙、あんた魔法の森に居る時よりここか

香霖堂に居る事が多いじゃない

この神社に来た方が早いわ

私は出掛ける事なんてそうそうないんだし」

 

魔理沙「確かにそうだな

こっちいる方が多いや

じゃあセト、そういうわけだから暇あったらここ来いよ」

そう言うと

 

霊夢「私の神社なんだけど」

と霊夢は即座に突っ込んだ

 

魔理沙はへへっと笑った後に

それじゃ私はそろそろ行くぜ

と言い物凄いスピードで帰っていった

 

霊夢「全く、せっかちなんだから」

魔理沙の後ろ姿を見つめながら霊夢は呟いた

 

あんた達はどうするの?

と聞かれたセト達は少し話したあとすぐ帰る事にした

 

〜〜〜〜〜

 

文「それにしても

まさか弾幕勝負するとは思いませんでした

おかげでいい写真が撮れましたけどね」

 

ウィンクしながらこう言ってきた文さんに

少しドキッとした

 

セト「ほんとそうですよ

少しからかっただけなのに…

ていうかいつの間に撮ったんですか」

と聞いたが

思えば撮る隙なんていくらでもあった

 

すると文はカメラを掲げながら

文「私に撮れないものはありません!

セトさんのレーザーのような弾幕もしっかり写ってます!」

と自慢げに言った

是非見てみたいがまだ現像をしてないので見れないと言った

 

あと、と文は付け足し

文「私はそろそろ妖怪の山に帰りますが

セトさんはこのまま人里を回りますか?」

そう聞かれ

 

セト「えぇ、食材も買わなきゃいけないので

紫さんがお小遣いくれたんですよ」

 

そうなんですね、気を付けてと言われ文は

そのまま帰っていった

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

ヨルトに教わった(というか送りこまれた)ものを作るため

適当に食材を買っていく

店の元気なおじちゃんおばちゃん

楽しげに戯れる子供達

夕日が里や人を真っ赤に染め、

もうすぐ日が沈み夜が来ようとしていた

こうやって人を眺めるのは初めての経験だった

あっちの世界では人との触れ合いなんて全く無かったのだ

皆温かくとても居心地が良かった

 

両手に食材の袋を持ち

空を飛んでいた

風が心地よく吹き髪をなびかせた

途中、山の木の枝に座り

沈みゆく夕日を見ていた

あぁ、なんて寂しげなのだろうか

夕日を見てこんな事を思った

何故寂しく感じるのか

今日が終わる事に対してか

明日が来る事に対してか

今の場合は前者だろうか

 

山の奥の方では忙しなく毛玉くん達が動く気配を感じた

今日も頑張っているんだなぁ

そうしみじみしていると

後ろから

???「おい、お前」

と声をかけられた

 

見ると毛玉くんによく似た女の子が立っていた

 

???「あぁ、なんだセトとはお前の事だったのか

その角は特徴的だからな、ははは」

自分の名前を知っているようだった

 

君は?

と聞くと

椛「私は犬走椛だ

この山の哨戒班の一隊長を務めている

君の話は文さんから少し聞いていた

もうすぐ夜になる

禍が来るぞ」

 

禍、文さんが話していた戦闘部隊が敵対している存在

まだ見た事はないが白狼天狗では手に負えないのでは

そう思ったが椛さんは続けた

 

椛「禍達は私共では手に負えないが、

足止めくらいは出来るさ

弱い個体なら殺せる」

 

殺す、、

その言葉が今まで平和に生きてきた者としては

心に突き刺さった

増してやこの幻想郷での話だ

 

椛「君は戦えないだろう

早く自分の家に戻って

その食材で美味い飯でも食ってくれ

この山は私達と戦闘部隊が守るから」

それと

帰る時は高く飛べよ

と付け足し

そのまますいすいと枝から枝へ飛び移って行ってしまった

 

セト「なんか、怖いな」

心にとどめておけず

ふいに口から漏れた言葉

しばらくそのまま固まってしまった

 

セト「そうだ、帰らなきゃ」

陽はすっかり落ち

辺りは暗くなっていた

 

高く飛ぶ高く飛ぶと

心に訴えながら帰り道を飛んでいた

 

奥の方では何かの叫び声のような

うなりのようなものが聞こえる

これが禍の声か

そう思った瞬間

葉の隙間から何かが見えた

 

真っ黒くドロドロした表皮

赤い目玉

 

それはこちらを見たまま悔しそうに奥の方に走っていった

 

あのまま普通に飛んでたら何されるか分からないな

鳴り止まない心臓の音を聞きながら

何とか家に着いた

 

里はいつも通りの空気

烏達も待ってましたと言わんばかりに

飛び込んできた

 

その日は

烏達の食べ物とは別に

鍋を作った

食材はかなり買ってきたのでいくらかは持ちそうだ

空間収納の魔法はこういう時に役に立つ

そう思いながら

中にある食材をうんうんと確かめた

しかしこの量、紫さん本当にお小遣い程度を渡したのか…

もしかして、結構な量をくれてたり

などと思ったが考えるとなんだか申し訳なくなったので

気にしない事にした

 

 

 

その夜、少し

酒を飲みながら月を眺めていた

まん丸な月だった

ふと、禍の事を思い出す

セト「俺が戦闘部隊に入ったらあんなのと戦うのか

でも、文さんを守れると思ったら案外やりがいのある仕事かもなぁ」

そう言った後、なんだか照れくさくなり

その日はすぐさま布団を被り寝てしまった

 

 

山の奥地…

 

 

アカネ「……現在の死傷者は」

 

そう聞くと

医療班の烏天狗「…死者2名、負傷者18名です」

と血で汚れた紙を見ながらそう答えた

その声は、震えていた

 

アカネ「……くそ!

ただでさえ人手が足りねぇってのに

先に逝っちまいやがって、、」

そう言うアカネの目は悔しさで滲んでいる

 

戦闘部隊の烏天狗「アキヒコ…仇はとったぞ…」

 

体を血生臭く濡らし

天を仰ぐ烏天狗

 

哨戒班「北!2番!禍の報告!」

 

哨戒班はそう報告するとすぐに別の班に報告しに行く

この報告の道中で襲われる白狼天狗も少なくないらしい

 

アカネ「休む暇もないってか、

行くぞ!お前ら!」

戦闘部隊「おう!!」

 

全員の目が闘志と、悔しさと、悲しみに燃え

武器を握る手は怒りか恐れか

何人かが震えていた

 

これでも場数を踏んできた部隊

しかし仲間の死はあまりにも重いものだった

 

それは平和すぎるこの幻想郷という場所だからなのか

それとも烏天狗の素質なのか

そんなことを考える暇もなく

戦闘部隊は体を血に染める

 

上を見れば

綺麗すぎるほどの満月が

夜空に浮かんでいた




はいーいかがでしたでしょうか〜
今回ちょっと長めにしました
なんかあれ書いたっけこれ書いたっけって感じで過去の話を見ながら書きましたね〜
こういうの書いてると漫画でよくある
こっちで会話しながらあっちでも別の会話をしているっていう表現が難しいなーって感じました
まぁやり方分からないんでそういうのは書けないと思うんですけどね〜
それではまた会いましょう〜
さいなら〜
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