けんちくだで
今回もー書いていきますー
それでは第五話どうぞどうぞ
テンション低めです
暗い暗い森の中、
何かが追いかけてくる。
生き物なのかはたまた概念なのか
僕は必死で走っている。
何故か飛べない。
しばらく走った。
目の前にはそびえ立つ崖。
行かなければ逃げなければ。
必死に登ろうとするが上手く力が入らない。
気配がし後ろを振り返る。
子供。笑っている。
クスクスケタケタ
僕を嘲笑うかのように。
そして笑い声は耳を塞ぐほど大きくなり
そして…
セト「は…!……ふっ…ふー…」
目が覚める。
外は丁度日が出てきた所のようで
空はまだ淡い水色のように見えた。
セト「あいつらは…寝てるか…」
カラス達は3匹寄り添うように眠っていた。
セト「顔…洗うか」
まだ目がしょぼしょぼする中
外に出て近くの川で顔を洗う。
家に水道は通っているみたいだ
なんでもかっぱ?達がやってくれたらしい。
だが川の方が慣れている
冷たい水の感触で肌が張る感覚があった。
あの不気味なものを見たからか
久々に生きている心地がした。
家に入り
縁側に座る。
カラス達はまだ寝息をたてている。
時間にして今は6時頃だろうか。
文さんは朝早いらしいから
もう起きてるのかな。
あ、掃除もしなくちゃいけない。
お金とかどうしよう。働くにしても
ここはどうやって稼いでいるのか。
などと考えながら
元の世界で聞いた歌を口ずさむ。
我ながら危機感がないというかなんというか。
紫「あら、暇そうね」
セト「……!あ、紫さん、おはようございます」
驚いて少し息が詰まってしまった
そこには空間を割いて上半身だけ覗かせる紫さんがいた
紫「はいおはよう!いやね幻想郷の生活はどうかなーって思って来ただけよ
そんなに驚くことないじゃないふふふ」
いや驚くだろと心の中でツッコミを入れると
紫さんがピクっと反応するので
もしかしたらこの人、
心まで読めちゃうんじゃないのか
という錯覚に陥る
セト「あー結構楽しいですよ
景色も綺麗だし空気もおいしいし
それで今生活とかどうしていこうかなーって」
こういう人には素直になった方が懸命かもしれない
と思いながら返答をした
紫「なるほどね〜それは良い事ね
お小遣いくらいならあげられるわよ」
セト「本当ですか!ありがとうございます!」
紫「妙に食い付きが良いわね…
まぁいいわはいこれ」
と紫さんは苦笑いしながらお金をくれた
少し素直になりすぎたか
セト「ありがとうございます
これなら何とか暮らせそうです」
紫「あんまり人に頼ってても駄目よ
働く所を探してるなら文辺りに聞いてみたら
あの子色々情報持ってるし」
セト「ですよね〜
分かりました
今日会う事になっているので聞いてみます」
紫「あら、随分と仲良くなったのね〜
可愛いわ〜それじゃ頑張ってね!
良い幻想ライフを」
セト「はい、ありがとうございました」
そう言い終わると紫さんは
空間の中に消えていった
最後のセリフ、なんだったんだろ
新しく入ってきた人には言ってるのかな
いつの間にかカラス達は起きていた
烏123「「「おはよ〜」」」
セト「うわ、お前らすごい重なったな」
こいつらも相変わらずだ
カラス達の頭を撫でてやると
もう一度眠そうに目を閉じる
全く可愛い奴らだ
そうしているとふと思い出した
セト「あ、角洗ってねぇ」
元の世界ではずっと忘れていた事だった
久しぶりに角の手入れが出来るということで
ルンルン気分で川に向かう
キュッキュと角を洗っている中
何気なく里の方を見る
セト「ん……なんだあれ」
よく目を凝らすと
里の道を砂煙をあげながら何かが迫ってくる
何事かと角を拭きながら立ち上がる
それはまっすぐこっちに向かって来ていた
セト「なんだあれ…やばくねぇか?」
ドドドドという地響きを
体で感じる
このままでは家が壊されるかもしれない
セト「それはまずい…そうだ!」
遠い昔の記憶…
母が俺に教えてくれた魔法…!
空間に物をしまい込める便利なやつ!
その中にもしもの時にってしまっておいた父の愛用していたハンマーがあったはず!
セト「ええっとええっと〜、
どこだ〜…
あ、あった!」
空間から引っ張り出したそれは
両手で持つのもやっと、殺傷する為にデザインされたような形をした重く鈍く輝くハンマーだった。
柄には紋様のようなものが刻まれている。
石突の部分には返した刃がぎらりと顔を覗かせている。
その不気味な姿に身を震わせたが
怪物が目の前まで迫っている事に気付き
構える。
怪物は泥の塊のような姿をしていた
大きく重そうに見える体躯とは裏腹に
物凄いスピードで迫ってくる!
セト「…今だ!」
叫び、武器を振るう
ハンマーは確かに怪物に向かって真っ直ぐ振るわれた
しかし…
ドリュ…
余りに手応えのない感触に
バランスを崩した。
怪物は進行を止めていた。
セト「…止まった…?」
そう言った矢先
ぐわっという音と共に光が消えた。
いや、怪物に包まれた…?
何が起こったと思考を巡らせる前に
息が出来ないことを悟る
セト(これは…やばい!)
息のできない恐怖と
周りの状況が掴めない恐怖に同時に襲われた
次第に目の前が暗くなっていく…
???「うわ、やったと思ったんだけどなぁ
どっかいっちゃったし…」
戦闘、と呼ぶには余りにあっけない戦いを
見てる者が居た。
その者は怪物が地面に潜っていく様を
何も出来ずに見ていた…
文「こ、これは!早朝を襲った悲劇!
スクープの匂いを感じてきてみたら!
なんですかこの状況!すごい砂煙です!
ですが…あまり被害はなさそうですね
残念ですねぇ何かネタになると思ったんですが…」
と文は空中でブツブツと言っていた
文「そうだ!セトさんなら何かあるかもしれません!
セトさーーんお邪魔しますよーー!
ってあれ?」
そこにはセトの姿はなく
ただ、
烏123「「「あやーーーー」」」
と3匹のカラスが居るだけだった
文「ど、どうしたんですか3匹とも!
セトさんはどうしたんですか!?」
烏1「つれてかれちゃったー!」
烏2「どろーーー!!」
烏3「セトしぬーーー!」
とかなりのパニック状態だった
しかし
文「ちょ、ちょっと待ってください
泥に連れていかれた…?セトさんが?
これは…かなりのスクープです!」
ニカッと笑うや否や文は
猛スピードでどこかへ行ってしまった
烏123「「「あ゛ーー置いてかないでーー」」」
という烏達の悲痛な叫びは文には届かなかった
文「…とと、記事にする前にセトさんの体が心配ですね…
そうだ!」
文「もーーーみじーーー」
???「はぁ〜まーた面倒事ですか…」
いやいやながらも声をした方向を見る
白い髪の毛、白いしっぽ、白い耳が生え
立派な盾と剣を備え、犬と人を合わせたような
見た目をした少女が木の枝に立っていた
???「犬じゃないです!狼です!
正確には白狼天狗!」
おっと…
文「どうしたんですか1人で喋って」
???「いえ、ちょっと」
文「はぁ、そうですか
そうだ!椛に頼みたい事があります!
人を探してほしいのです!」
椛、と呼ばれた少女はまたもや嫌な顔をした
椛「なーんで仕事外の事をしなきゃいけないんですか!
私達白狼天狗は妖怪の山の監視をしなきゃいけないんですよ!?
そんな事は分かっているはずでしょ!
全く文さんは昔っから…」
ぶつぶつと愚痴を並べる椛。
そんな事などおかまいなしに
文「良いじゃないですか椛と私の仲じゃないですか
それにすぐ済みますよ
あなたの能力でちょちょーっと、ね?」
椛「……はぁ〜
分かりましたよ…1つ貸しですからね
で、誰を探すんですか」
よし、とガッツポーズをして
文は椛にセトの特徴を教えた
椛「烏天狗と悪魔の…はぁ〜
あなたも変な人と知り合いましたね」
文「セトさんは良い人です
少なくとも悪い人ではありません!」
自信満々で語る文を尻目に
椛は早く終わってほしい思いで能力を使った
彼女の能力は千里先まで見通す程度の能力である
椛「……む」
文「何か分かりました?」
木の枝に座って足をぶらぶらさせながら
文は聞いた
椛「…何も…
ただ魔法の森に結界が張ってあるところがありました
そこは文さんでも入れないですよ
恐らく、居るとしたらそこかと
まぁ、こうなると帰ってくるまで何も出来ませんね」
文「…そう…ですか」
少し暗い顔になりながら文は立ち上がった
椛「私に出来ることはここまでですね
…では仕事に戻ります
きっとセトさんは大丈夫ですよ」
そう言って椛は背を向け監視の仕事に戻った
文はとりあえずこの記事だけは新聞にしようと
仕事場に戻ろうと空へ飛んだ
その道中…
紫「あら〜元気ないわね文
今日はセトちゃんとお出かけじゃないの?」
と紫が空間から現れた
文「それが、何かに連れていかれたみたいで
安否を確認しようと椛に頼ったのですが
わからずじまいで…」
紫「あらあらそんな事がねぇ
まぁセトちゃんは死んではいないから安心してね」
文「はい…、!?
ちょ、それはどういう」
と質問しようとしたが紫はその時には消えていた
だがセトが死んでいないという言葉は
あの紫から放たれた言葉だが何故か信じられた
その頃…
セト「ごっほごっほ!
おえ…ぬー土が口に…」
ここは…どこだ…
はい
なんか長々と書いちゃいましたね
いやー急展開、のようなあるあるのような
まぁ〜これからセトはどうなっていくのか〜とかいうありがちなことだけ書きます
能力については
東方とか知ってる方なら分かると思いますが
一応説明させてくだちい
この幻想郷の住民、まぁ人外ですね
その多くは何かしらの能力を持つようになるみたいです
人間にも希に能力を持つものもいるみたいですね
これが後天性のものなのか先天性のものなのかは
色々あるみたいですけど
まぁこんなんじゃわかんないと思うので気になったらしらべてみてほしいです
私もよく分かりません
それでは次の話でお会いしましょう
ではでは