(ノイズ交じりの視界)
(電気的な砂嵐が晴れると、無数の壊れた機械が散らばっている場所)
(歯車や巨大な針が地面に刺さっている)
(かさかさとそのうちのどこかしらがうごめき、くすくすという声が聞こえる)
(ぽつり、とその中でランプが灯るマシンが一つ)
(ノイズまじりの音を鳴らすそれは、一つのカセットテープレコーダー)
(外装はほぼはげ、基盤も一部露出している)
(上から降ってきただろう大型の時計が刺さっており、半壊している)
(カラカラとから回る音が鳴っている)
(内部にはテープが入っていないらしい)
(一瞬、暗転し視界が回復する)
(二三度、空回りする音を鳴らしたあと、レコーダーはがたがたと震えて静かになる)
(内部に真っ黒なテープが、いつの間にか挿入されている)
(テープが巻かれる音がなり、時計の針が、かちり、と進む)
(レコーダーの再生音)
男性A(CVイメージ:井上和彦)
「――――取引だ。君は私の申し出を断ることは出来ないはずだ。何より、君のそのプランニングの立て方には優雅さが足りないし、不確定を許容する度量がない。それは本来は正解であるのだろうが、君の目的としてみたらそぐわないものではないだろうか」
男性B(CVイメージ:山寺宏一)
「ならば、お前ならどうするというのだ」
男性A(CVイメージ:井上和彦)
「そうだね。まず手始めに『彼女』の申し出を――――」
(再び一瞬ノイズが走り音声の具合が変わる)
ニャル子(CVイメージ:浅野真澄)
「ニャル子とクー子の、予言のごとき未来リポートのようなものッ!」
クー子(CVイメージ:堀江由衣)
『どんどんぱふぱふ、ぬめぬめぬるぽ』
ニャル子
「ガッ!
とにもかくにも謎が謎呼ぶ爆弾発言、そして気になる私のパフェ! 果たしてテーブルの上に積みあがったあの巨大なソフトクリームのようなタワーを、私は食べきることが出来たか否か!
ヒントは真尋さんの左手ということで、クイズの答えはこの後すぐ!
そんな訳で、次回の状況はどうでしょうか! 現場のクー子レポーター!」
クー子
『
呼ばれるは貴方の名前
ゆらめく足元に集う雲は 力と共に真実を覆い隠す
失ったものと得たもの 天秤に乗る羽と心
追いすがる精神は しかし相対する両手と向き合う
拭い去れぬ刃は 屍のような絶望の沼から
そして 少年は仮面を砕く。
』
ニャル子
「さてさてつまりは、ザ・ABC! アクセル、バードにサイクロン! ヒートだったりルナだったりオーシャンだったり属性過多な今日この頃。
次回の見どころは、消沈気味な真尋さんのため東奔西走するニャル子の宇宙CQC! うなれ私のエクスカリバール!
な~んちゃってと、そこまで人外ではない私でした」
クー子
『次回、真・這いよれ!ニャル子さん嘲章。「トレイル・オブ・レガシー」』
ニャル子
「次回もまた深淵に?」
ニャル子&クー子
「『ドロップドロップ♪」』
ニャル子
「へ? 結局私は一体何なんだって? それはホラ、企業秘密ですよ」
クー子
「ニャル子、パフェごちそうさま」
ニャル子
「という訳で、正解は二人で食べて事なきを得た、でした!」
???(CVイメージ:加藤ひとみ)
「どうでもいいけど、二人ともそんな食べて太らないの?」
ニャル子
「あー、私はともかくクー子は大体全部が燃料に――――」
(ぶつり、と音声記録はここで途切れている)