Fate/Force Order   作:ロベスピエール龍

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早く人理修復編に突入できるよう頑張ります。


prologue2:対決

「ルーク・・・。」

 

 

かつて銀河に平和をもたらすために戦った仲間であり、兄妹でもある二人は再会を果たした。思うところは双方それぞれにあったがルークにはうしろめたさがあり、ばつが悪そうな困った顔をしていたが、そんな空気を察してかレイアが口を開く。

 

 

「なんて言いたいかわかるわ。髪型を変えたの。」

 

「よく似合ってるよ。」

 

そんな彼女の冗談にルークは思わず苦笑いした。兄妹水入らずというわけではなかったが、二人の空間を邪魔する者はこの場にはいない。

そうして、空気が和んだからかルークは懺悔を始めた。

 

 

「レイア。悪かった。」

 

 

「いいのよ。わかってる。最後には戻ってくれた。嬉しいわ。」

 

彼は彼女にとって困った時には助けてくれる頼りになる兄だった。かつてのようにまた助けてくれる、銀河の希望になってくれる、そう信じてやまなかった。

 

 

「彼と対決をするためにここへ来た・・・。私では救うことはできない。」

 

 

「ずっと望みを持ち続けてきたけれどあの子はあちらに行ってしまった。」

 

 

レイアは息子を信じてきた。確かに邪悪な心も持ち合わせているかもしれない。でも、優しさがあった。人を思いやる心が。だが、こうして現実を突きつけられて妙に納得してしまった。本当は自分がそれをよく知っていると。

落ち込むレイアに彼はこう続ける。

 

 

「それでも…戻れない道はない。」

 

そう言って彼女の手を握り、ソロの形見のダイスを渡す。

最後にルークはレイアの額にキスをして去っていった。この時、彼女は彼の思惑を悟ったが彼を止めることはもうかなわなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャノンに溶かされた防護扉に向かって歩くルークをポーたちは見ていた。たった一人でウォーカーに立ち向かうのか、伝説のジェダイがどう窮地を切り抜けるのか固唾を飲んで見守ることしかできなかった。

 

 

「止まれ!」

 

 

レンは肉眼で基地の中から出てくる人影をとらえた。自分の叔父であり、師匠であり、自分を殺そうとした男。

忘れもしない憎きジェダイを見てこう告げる。

 

 

「ありったけの火力を集中してあの男を倒せ。」

 

 

それを合図にウォーカーが一斉射撃を始める。砲弾の衝撃によって地面が赤く染まる。次々に撃ちこまれる射撃で赤い粉塵が血しぶきのように舞い上がった。

 

 

「もっとだ!もっと!」

 

 

「もう十分でしょう。打ち方やめ!・・・ご満足ですか?」

 

ハックスが皮肉たっぷりに言う。

 

 

「奴にかまわず進みましょう。勝利は目前です。」

 

そう諭した時だった。

 

 

「閣下。」

 

 

操縦手の声掛けで正面に目を向けると傷一つ負っていないルークの姿があった。彼はこちらを見据え、肩の汚れを払うような素振りをした。

 

 

「下に降ろしてくれ。私が良しと言うまで攻撃は控えろ。」

 

 

「最高指導者。誘いに乗っては駄目です。我々の…ぐっ!」

 

 

「直ちに閣下。」

 

 

ハックスのように吹っ飛ばされたくなかったため、操縦手はすぐさまシャトルを降下させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、フィンとローズは辛うじて生きていた。キャノン砲発射直前にローズがフィンに体当たりする形で彼を守ったのだ。ローズは重傷を負ったものの、フィンは軽傷であった。ポーたちとともに一部始終を見守っていた。

 

「カイロ・レンだ。ルークが一人で対決を。」

 

 

「手を貸そう。行こう。」

 

 

「いや、待て待て。」

 

 

逸るフィンをポーが止める。

一方、ルークとレンは夕日を背景に向かい合っていた。

 

 

「俺を許すと言いに来たのか?俺の魂を救いに・・・。」

 

 

「違う。」

 

レンの問いにルークは拒絶の意を示した。

レンが赤い十字のライトセーバーを先に起動し、地面を力強く踏み込み剣先を斜め下に構えた。ルークもそれを追う形で起動させ、やや前傾姿勢になり、彼の父親の形見である青いセイバーを正面に構える。先手を打ったのはレン。ルークに向かって真横に切り込んだ。しかし、セイバーで受け止めることなく、軽くかわされ、続けざまに放った追撃も紙一重でかわされてしまう。

 

 

二人の戦いを見ていたポーは考えていた。

 

 

「彼には考えがあるはず・・・そうか、俺たちが逃げる時間稼ぎだ。」

 

 

「逃げる?一人で軍を相手にしてるんだぞ。俺たちも一緒に」

 

 

「駄目だ。俺たちはファーストオーダーを焼く炎を燃え上がらせるための火花だ。」

 

 

「彼は俺たちが生き伸びるようにああやってるんだ。」

 

 

ポーは自分が教えられたようにフィンに諭した。命を懸けてそれを教えてくれた今は亡きホルドーのように。

 

 

「どこか外へ通じてるはず。ルークはどこから入った?」

 

 

 

「あの・・・。図面にない自然の出口があると思われます。しかしながらこの坑道は迷路のように長く複雑で「静かにしろ。」私の計算では出口の見つかる確率は15428分の「黙れ。」・・・1です。」

 

早口でまくし立てる3POをポーは黙らせ、耳をすませる。

 

 

「何か聞こえないか?」

 

「私のオーディオセンサの波長外気は限られていますので・・・。」

 

「あぁ。もう、わかったよ。」

 

 

ポーと3POの気の抜けたやり取りをしていると、基地の中に居座っていた水晶質の毛を持つキツネに似たこの惑星固有の生物“ヴァルプテックス”が洞窟の中へと一斉に走っていった。

 

「どこへ行くつもりなんだ?」

 

ポーは不思議に思ったが、この星の生物なら何か本能的なものによって出口を見つけ出せるかもしれないと思った。そこに望みを託し、戦士たちに命じた。

 

「ついてこい。」

 

ポーは洞窟に向かっていくが彼に命令された途端、全員がレイアに振り返った。

 

「なぜ私を見るの?彼に続いて。」

 

彼女がそう言うと、全員が彼に続いていった。レイアは彼の成長をしみじみと感じたのであった。

 

 

 

 

 

 

ファルコンではファイターを片付けたレイとチューバッカはレジスタンスとの合流に向かっていた。

 

 

「R2。ビーコンの信号が増したならその辺りにいるはず。生体反応を探して。」

 

レイアから渡されたお互いの場所がわかる追跡用ビーコンを青いカラーのアストロメク・ドロイド、R2が解析し、居場所を割り出す。

そしてレイは山を登るヴァルプテックスの群れを見つけた。

 

 

「見つけた!チューイ、あそこ!」

 

ファルコンは急旋回し、山のふもとに着陸した。出口らしきものを見つけたが、たくさんの丸い岩が道を塞いでいた。おそらく彼らは向こうにいるだろう。レイは目を閉じて手を前に出す。

 

「岩を…浮かす…。」

 

今の自分に出来るかどうか、四の五の言ってる場合ではなかった。やるか、やらないか。仲間の命がかかっている。

レイの心に迷いはなかった。

 

岩は一つ一つが宙に浮かび、出口を切り開いた。

こうしてファルコン号の乗組員はレジスタンスと合流を果たしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

夕日が二人を照らしていた。

 

あれから勝負はつかずにいた。

ルークはライトセイバーを収め、こう告げる。

 

 

「私はお前を見放した。後悔してる。」

 

 

「あぁ、そうだろう!レジスタンスはおしまいだ。戦いも終わる。お前を殺せば最後のジェダイが死ぬことになる!」

 

レンは興奮気味に言う。ルークは落ち着き払ってこう続ける。

 

 

「素晴らしい。今お前が言ったことは全て間違っている。」

 

ルークの煽りとも取れる発言に顔をしかめた。

 

「今日再び、反乱軍が立ち上がる。戦いは始まったばかりだ。」

 

 

 

 

「そして私は最後のジェダイではない。」

 

 

レンは理解した。彼女が…。一度は自分とフォースで心を通わせたレイが自分の前に立ちはだかることを。

 

 

「あの女を殺す。お前も・・・全てを消す。」

 

 

「無駄だ。怒りで倒したところで私はお前から離れない。」

 

 

「お前の父のようにな。」

 

 

レンは激高し、ルークに突進しライトセーバーで切り裂いた。切り裂いたはずだった。振り向くと傷一つないルークの姿があった。まさかと思い、ルークに近づき、剣先で彼の心臓を貫いてみる。しかし、感触がなく、貫通した傷口から青白い光が漏れていた。まるで実態のないホログラムのようだった。

彼はフォースを使って幻覚を投影していたのである。しかし、これはかなり高度な技であり、使えばただではすまないことは、容易に理解できた。

 

「そんな・・・。」

 

レンから驚きの声が漏れる。

 

 

「また会おう。ベン。」

 

 

そう言ってルークの体はは消えていった。

 

 

戦場にはレンの怒りの咆哮がこだました。

 

 

 

 

 

水の惑星アク・トゥー。そこには力を使い果たし、倒れこんだルークの姿があった。

 

 

 

 

 

 

一方、合流を果たした戦士たちがファルコンに次々と乗り込む中、レイははっきりと感じた。ルークの強い思いをフォースを通して感じ取ったのであった。

 

 

 

 




次で終わる予定です。
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