薄れゆく意識の中、自分の目の前に二つの夕陽が見えた。かつて若かりし頃、農場主の叔父と叔母と暮らしていたあの日。自分は辺境の星の農場で一生を終えることが嫌だった。宇宙への憧れは同年代の者たちと同じくらい強かった。
二つの夕陽を見て黄昏るのが決まりだった。やるせない気持ちがどうにかなるわけではないが、外の世界を感じることのできる唯一のものだった。
その荘厳で大きな存在の前では自分の無力さをより一層感じさせられもした。
そんな私が2体のドロイドに出会い、様々な人と出会いジェダイとして成長していった。大切な人の死、別れもあった。
倒すべき敵が自分の父親になったが最後には彼を救い、銀河に一度は平和をもたらした。
そのはずだったが、自分の過ちで大切な弟子たちを失った。
目の前の困難から逃げ、隠居生活を送っていた私を訪ねてきた少女、レイ。
頑固なところはグランド・マスターの元を訪れた頃の自分に重なった。
そしてむき出しのフォースの強さはかつての弟子、ベン・ソロを彷彿とさせ、恐ろしくも感じた。
短い間ではあったが、彼女との交流の中で、失いかけていたものを取り戻すことができた。偉大な師の助言で、なすべきことを見つけた。
かつてベン・ソロを失ったように、同じ過ちを繰り返さぬように。
次の世代に受け継ぐこと。知識も経験も、そして失敗も。
それが自分の役目となった。
それを果たした今、満ち足りた思いで、かつての夕陽を見ることができた。
あの子が、自分の後を担ってくれる。そして、フォースのバランスと銀河の平和をきっともたらしてくれる。彼女がベンを救うと信じて疑わない。
今の自分に思い残すことはなく、安らかな気持ちであった。
目まぐるしく変化する人生ではあったが、それと同時にかけがえのない守るべき者もたくさんできた。
無鉄砲なプリンセス。悪党であり親友、その毛むくじゃらの相棒。陽気なギャンブラー。2体のムードメーカー。同じ隊で宇宙を駆けた心優しきパイロット。様々な人物の顔が浮かんでくる。
心残りはあったが後悔はなかった。
そうして、夕陽を真っ直ぐ見つめて座る彼は静かにフォースと一体化し消えていった。
こうして、ルーク・スカイウォーカーは逝ったのである。
ファルコンはハイパースペースに入っていた。生き残った者は数十人にも満たないが再会を喜んでいる。
「あぁカイ。」
ポーは親友と生きている喜びを分かち合う。
「チューイ。どうなることかと思った。」
レイアとチューバッカも。
「友情っていいね。」
R2と3POも。
フィンは自分の間違いを正し、その代償として重症を負ったローズを優しく見守っていた。
そんな彼をレイが横目で見ていた時、
「やぁ。俺はポー。」
「レイよ。」
「知ってる。」
初対面ではあるがお互い噂は耳にしていた。方やエースパイロットに方やフォースの使い手。これからともに戦う仲間になることは間違いない。二人は笑顔で握手を交わした。
仲間たちとの再会を終えると、レイはレイアに話しかけた。
「ルークが逝ってしまった。感じたんです。でも、苦痛も悲しみもなくただ安らかに。」
「私も感じました。」
「これからどうやって反乱軍を再建するんですか?」
「準備は整っています。」
多くの犠牲を出したが、外縁部に散らばる仲間もいる。ゼロからのスタートになるだろう。これまで以上に厳しい戦いになるだろう。
戦いは始まったばかりだが、その続きは、そう遠くない未来また別の場所で・・・。
今回はだいぶ短かったですね。次回から人理修復編に入りますが、ストーリーを練らなければいけないので確実に更新速度が遅くなります。
しかも、諸機能を全然使いこなせていない。