Fate/Force Order   作:ロベスピエール龍

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祝スターウォーズTVドラマ制作決定。
スピンオフの方が面白いとか言ってはいけない(戒め)




戦いの記憶
第零話:フォース・ゴースト


気が付くとそこにいた。

 

一面の青。海、いや、空を歩いているような錯覚。天も地も空だった。

 

 

 

~とある場所~

 

 

霊体化の手順はマスターから教わっていたが、如何せん聞いていた話と違う。

このような場所に呼び出されるのは本来の予定にはない。

 

霊体ではなく思念体であるが、テレポートが可能なため、試しに他の場所への移動を試みたが、不可能であった。意図的に阻止されているようにさえ感じる。しかし、辺りに人の気配はない。

そしてもうひとつ気がかりなのは、この場所からはフォースを感じるのだ。それも、異質なものだった。ライトサイドやダークサイドと言った枠組みには収まらない。ましてや、本当にフォース・エネルギーなのかも怪しい。

 

 

今いる場所がフォースの冥界とは考え辛い。確かなのは、命を失った私が真っ先に辿り着いた場所ということは生命は存在しないだろうということだけ。

 

 

どうしたものかと考えていると、突然、自分のいる空間が宇宙空間に変わったのだ。上も下も境は無く、足場も見えない。どこの宙域かもわからない。

 

 

「ふむ…。何が始まるのかな…。」

 

まるで何か試されているようだった。どんな意図があるのかはわからない。だが、自然現象でないのは明らかだ。

これには何かの意思があるのを感じた。

 

そして…

 

 

「これは…。」

 

見たことのある光景だった。一度だけではない。何度も見たことがある。いきなりワープが始まり、あっという間にハイパースペースに入ったのだ。生身ではなく思念体だが、体を超空間に放り出されたことに少し違和感を感じる。とは言え何十年も見ていなかった光景、久々に見る光景。まさか、昔言われた通り本当に放り出されるとは思ってもいなかったが。

 

しかしそれもほんのわずかな出来事だった。ハイパースペースを抜けると目の前に青い惑星が迫った。

決して大きくはない、地表を海が多く占め、多少の雲とまばらな陸地が見える星。

 

記憶の中から見つけ出そうとするが覚えがない。初めて見る星だ。ナブーやキャッシークのように自然があるようだ。人工物も見えるので知的生物が住んでいることが確認できる。

 

目の前にある惑星の観察を一通り終えると、今度は自分が落下するように惑星に急接近を始めた。

 

 

あっという間に大気圏に入り、地表が姿を現した。吹雪が吹き荒れる雪の山。そのくぼみに無機質な輪状の建物が半分だけ雪崩にあったような形で佇んでいた。よく見ると建物の周りには小さな施設のようなものがいくつかあり、輪状の建物を中心にして、通路で繋がっている。周りが雪山の中、建物は一際目立っていた。

 

そして、宙に浮いていた私の身体は静かに地に足をつける。

 

すると突然、天地がひっくり返るように自分のいる空間が歪んだ。

空間にできた渦のうねりが止むと私は通路の真ん中に立っていた。

 

何かの研究施設だろうか。内装は薄い青緑色の清潔そうな通路が自分の目の前に続いていた。どうやら、個室もあるようだ。

 

辺りを調べてみようかと考えていると、突然、爆発音が轟き、建物を揺らす。遅れてけたたましく警報が鳴り出す。

 

私は大勢の人間の悲痛な声を感じ取った。以前の自分ならこのまま行くべきか戸惑っただろうが思念体である今、できることは限られる。直接手助けすることは難しいだろう。出来ることは起きていることを確かめるだけ。

 

私は人々の苦しみを感じる場所へ進んで行った。

 

 

 

━━━

 

辿り着いた場所は爆発に巻き込まれたようなありさまだった。周りは炎に包まれていて生存者も見つからない。

 

さらに進んだ先には黒く染まった惑星の模型を中央に構える大きな空間があった。そこはまさしく地獄絵図だった。人が入ったカプセルが散乱する中、桃色の髪を持つ少女が息絶えようとしていた。

 

彼女は下半身を建物の瓦礫で潰されていた。

一緒にいた赤髪の少女は涙をこらえている。もう助からないということを悟ったのだろう。

 

「先輩…手を握ってくれますか?」

 

「…うん…」

 

 

息絶え絶えに言う少女。

一瞬悲しい表情になるが、笑顔を作りそれに答える赤髪の少女。

 

映像はそこで終わる。

すると突然、空間が捻れる。

 

そして次に映し出されたのは炎に覆われる町。その中で人が戦っていた。

 

無数の骸骨を盾でなぎ倒していく桃色の髪の少女。見覚えがあった。さっき瀕死の状態だった彼女だ。

他にも不思議な力を使う青髪の青年。非戦闘員だと思われる幼さの残った白髪の女性。

 

骸骨の形をした異形の物と戦闘を繰り広げていた。

すると盾の少女に加えて、また見覚えのある人物を見つけた。

瀕死の少女を看取っていた赤髪の彼女。周りの戦士たちは彼女と白髪の女性を守りながら骸骨たちを次々と粉砕していった。

 

自分が何を見せられているのか、いまいちよくわからない。順を追っているなら重傷を負った盾の少女はあの状況から立ち直ったのだろうか。戦士たちの武装も戦い方も初めて目にするものだ。

 

 

 

すると、またもや場面が変わった。

黒い空が広がっている空間。周りは何もない荒れた土地で、さっきの少女たちが同じ方向に目を向けていた。

大きな崖の上に立つ黒い鎧の騎士。金色の髪に凛々しい顔立で禍々しいオーラを放ちながら見下ろしていた。

 

「そこの女。見覚えのある盾を使っているな。」

 

鎧の騎士が言葉を発する。

 

「貴様の力、推し量らせてもらう。」

 

騎士はそう言うと剣を構えた。

 

「先輩、所長。来ます!後ろへ下がって下さい!」

 

盾の少女が赤髪の少女と白髪の女性へ呼びかける。

そして大きく振りかぶり盾を構える。

 

「エクス・・・」

 

騎士は大きく剣を両手で掲げる。剣が黒いオーラを纏い始める。

騎士の身体が小さく見えるくらい刀身がオーラによって大きく膨れ上がった。

 

「カリバーァァァァ!!」

 

剣から衝撃波が放たれる。それは地を切り裂き、盾の少女へ向かっていく。

 

「ハァァァァァ!!」

 

少女は盾を構えているが、果たしてあの衝撃波を抑えることができるのか。騎士の力は強大すぎる。力の差は大きい。

 

衝撃波が少女に襲いかかる寸でのところでまた、あの青い空間に変化した。

 

一体、今までのは何だったのだろうか。あの少女たちはどうなったのか。見せれられた場面もあまりに断片的過ぎた。

 

そう考えていると、頭の中に何かが流れてくるような感覚に襲われた。

 

「なんだ…これは…。」

 

頭の中に次々と入ってくる。地球という星の人類、歴史、文化、そして魔術という不思議な力について。とにかく情報の量が多すぎてきりがない。

 

 

「ふむ…なるほど。」

 

入ってくる知識の量は尋常ではないが、まるで書物を読むかのようにすんなりと頭の中に入っていく。

 

わかったことは魔術という特殊な力が存在すること。さっき戦っていた青い髪の青年が、使っていたのがそれだろう。

 

そしてここからが本題だった。

人理継続保障機関、フィニス・カルデア、2016、 絶滅、英霊、霊子転移、聖杯探索、はじめて聞く単語も多くある。

 

 

だが、ようやく本筋が見えてきた。

さっき戦っていた戦士たちが英霊と呼ばれる存在であること、

非戦闘員だった赤髪の少女と白髪の女性がおそらくカルデアの人間であること、彼らは人類を守るために戦っていたのだろう。

 

2016年より先、人類に未来はない。

 

信じがたい話ではあるが、それを防ぐため、時を越えて歴史を修正する。そして歪みの元である特異点を消し、聖杯を手に入れる。

 

こんな話は銀河系の外れでも耳にしたことはなかったが、話は大体理解した。だが、私にどうしろと言うのか。

 

 

 

「スクッテ…彼らを…救って」

 

頭の中に語りかけてく声が聞こえた。

 

もやがかかっているように聞き取り辛いが、何とか断片的には聞こえた。

 

「存在するはずのない…未知の…脅威がやって来る」

 

ただならぬ事態であることは明らかだ。平和が、生命が脅かされている。下手をすれば星が一つ消えることになる。もしくはそれよりも恐ろしいことになるかもしれない。

 

だがどうする。霊体なったとしても出来ることには限りがある。彼らを導く手もある。しかし、フォースに目覚めた、あの子を見守る役目もある。

 

「あなたの力を借りたい。フォースの思念体である、あなたをサーヴァントにしたい。」

 

「あなたはイレギュラーな存在ではあるけれど、それが今なら可能です…。」

 

 

「あなた自身のコピーを取って座に登録する。サーヴァントになって、カルデアのマスターに力を貸してあげて。」

 

「あなたなら…できる。どちらも…きっと。 」

 

優しい声だった。それでいてはっきり聞こえた。自分を求める人がいるならそれに答えよう。

 

 

その決意に答えるように今度は自分の胸から光の玉が現れた。光はゆっくりと体から離れていき、青の空間を進んでいく。

 

 

「ルーク…また会いましょう。」

 

 

その言葉を最後に景色が切り替わる。

 

 

真っ白い世界。フォースの霊界だ。

 

さっきの青白い光からは自分と同じ力を感じた。それもそうだろう。声の主が言ったようにあの光の玉、いや、私は座に行ったのだろう。

 

 

「こればかりはあちらの自分を当てにするしかないか。」

 

 

しかしさっきの声は何だったのだろう。覚えはないが懐かしい声だった。

 

謎は深まるばかりだが、今やるべきことは霊体になる力を身に付けること、多少時間はかかるだろう。あらゆる空間に干渉する力を持つ霊体になればあの星にも行けるかもしれない。

声の主の言ったことが正しければまた会えるはずだ。

 

今、こちらの私はこちらの来るべき時に備えるしかない。

 

 

あの子(レイ)のことも気がかりだ。

 

 

 

 




ここまでの振り返り

・フォースゴーストを元にサーヴァントとしてのルークが創り出された。
・二人は別々に存在しているが、意識の共有ができる。
・フォースゴーストとしてのルークはレイを見守り、サーヴァントとしてのルークは人理救済に力を貸そうとする。
・二人とも見た目は同じ、エピソード789の晩年の姿です。
・ルークに語りかけた謎の声の主の正体とは…。





ゆりしぃ引退、eir復活、デレマス6th、とイベント盛りだくさんだったため、遅れました。謝りません。話の構成、進行に悩んでいるので、これからもバンサ並みのペースになると思います。
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