機動戦士インフィニットストラトス 怪盗が奏でる六つの協奏曲   作:ジャッジ

10 / 27
テスト前及びテスト期間中だったので全然投稿出来なくてすみません。
TGGMも持つ少し時間がかかると思うので待っていてください。


第八話 「パーティゲーム」

江理華side

 

怪斗らが来る十分くらい前、ウチは寮内を走り回っとった。理由はのほほんさんこと布仏本音にある。

今日は一夏のクラス代表就任パーティでいろいろ準備しとった時、彼女が話しかけてきたからや。

 

「ね〜ね〜えーりん、さっきからほーちゃんもくろーも居ないんだけど、えーりん知らない?」

「ほーちゃんとくろー?

ああ、モッピーと怪斗やな。そう言われるとそうやな。よし、ウチが探すわついでに怪斗も探しとこっと!」

 

そう言ってウチは食堂を飛び出し寮内を探し回った。そして五分ぐらい探し回った時、金髪で長ラン長スカートでヨーヨーで遊んどるなんとも前世代的な不良(?)めいた子に出会った。

 

「お前、いつも黒崎と一緒にいる…」

「三条江理華やよろしゅう!

ってそれよりも怪斗とモッピー知らん?さっきから探してんねんけど…ホンマ二人ともどこ行ったんや?」

 

すると、その子は窓を指差した。いや多分指差してんのはその先にある…第三アリーナ?…ほほう、特訓ってわけか。

 

「訓練中って訳か、そんなら邪魔したらあかんな。ありがとな!」

「別に?困った時はお互い様だ。」

そういってどこかへ歩いていってた、さて怪斗らの場所もわかったしどうしようかな〜…あ、そういやあの子の名前…

 

「ちょ、ちょお待ってやさっきの子ぉ〜!」

 

そう言ってまたもや走り回って探すけど見つからん、部屋に入ったんかな知らんけど全然見つからなん。うーむ…ウチは人探すんが下手なんかなぁ?

そうこうしてるうちに自室の前に帰ってきとった。しゃあないちょっと休憩してからパーティに行こか。

そう思ってベッドに寝転がろうとすると何かを蹴飛ばした感覚とカチャリという音が響いた。

足元を見ると、そこには青いペンダントがあった。

 

「おろ?なんやろうこれ、怪斗の私物かな?」

 

私物やとしてもこんな高価そうなもん落としとるとは…ドロボーに入られたらどないすんねん…ってここ学校の寮やからドロボーなんておらんわな。

 

「にしても、この宝石みたいなのはなんやろ?サファイアか?」

 

キレイやなぁ〜…試しにつけてもええやんな?誰も見てへんし、もし帰ってきても謝ればすむと思うしな、そんな軽ーい気持ちでつけた。

そしたら目の前に妙なディスプレイが出てきた。

 

〈搭乗者登録完了。マイスター江理華、起動しますか?〉

「うおっ⁉︎起動ってなんのこっちゃ?

と、とりあえず……起動っ!」

 

言うとペンダントが一瞬光ったと思うと、今度は体全体が光に包まれる。

あまりのまぶしさに目をつぶってしまったが、それはすぐに収まりおずおずと目を開ける。するとウチはいつの間にか青い装甲を身にまとっとった。

 

「え、ええっ⁉︎これって…ISか⁈」

 

数瞬ウチの脳内が真っ白になった、次に回転し始めたんはドアの開く音がした時やった。

 

「な、なんだこれは…レッドに似ている…?」

「ぶ、ブルーフレームセカンドG⁉︎なぜ起動を?」

「お、その声は怪斗とモッピーやな!そんでもってこれ何なん⁉︎ISなんかこれ?」

 

とまぁ、そんなこんなで回想終了。今ウチは怪斗から色んな説明を受けた、亡国機業のこと、怪斗とモッピーもそこに所属してること、学園にきたホンマの理由、そしてガンダムとアストレイのことも。

 

「なるなる…大体わかったわ。」

「本当にわかっているのか?

とにかく、一度登録したからには君の専用機としてブルーを託す。そして君にも亡国機業に入ってもらうぞ。」

「おう!よろしゅうな先輩方!」

「軽っ…もう少し悩むと思っていたが決断早いな…箒でも二分ほどは考え込んでいたぞ?」

 

ふ〜ん以外やな、モッピーがそんなに悩むとは。よっしゃ、ちょいと宣誓みたいな覚悟で言ってみるか。

そう思ってウチは腰かけていたベッドのフチから立ってこう言った。

 

「軽いんは元からやし、決定したらつべこべ言わずにやるんは昔からやからなぁ。まっ、とにかくよろしゅうな!」

 

そういってウチは手を差し出す、それをみてモッピーは意を理解したらしく同じように手を出して握手する。その後ようやっとわかった怪斗とも握手する。

 

「さてと、そろそろパーティの時間じゃないか?」

「パーティ?……ああ、一夏のクラス代表就任パーティか。そういえば、そうだな。」

「よっしゃ行こか!あとの話は帰ってからや!」

 

そう言って外に出た二人を追いかける形でウチも部屋から出た。さぁて楽しみやなパーティ!

因みにこん時、ウチの頭から亡国機業とかはすっかり消えていたのだった。

 

怪斗side

 

…あいつ多分さっきの話頭の隅にでも置いたな?鳥頭かあいつは。

昔からあんなのだったなら、スズメ百まで踊り忘れず。一生ああだろうな。

まぁそれはそれで面白そうだが。

 

「それで、あのブルーという機体、誰か他に与えようと思っていた奴はいたのか?」

「ふむ、あったといえばあったのだよ。」

 

ふぅん。と言って方にはアゴに手を当てて考えるポーズをとる、おそらく脳内のデータベースからパイロットになりそうな奴を探しているのだろう。

 

「ブルーフレームセカンドGとはどんな機体なんだ?見た感じは遠距離支援型だと思うのだが。」

「全然違うじゃないか!」

「……何の話だ?」

「…き、気にするな。それは後にして食堂に着いたぞ。」

 

到着するともうパーティは始まっていたようで、なにやら中央のテーブルに人だかりが出来ていた。なにかと思い近づいてみると、セシリア、一夏、実そして江理華がトランプでポーカーをしていた、それを見ていた箒が首をかしげつつ実に話しかけた。

 

「ポーカーか。実、お前カードゲームは…」

「う、うるさい…これでどうだ!ワンペアだ!」

「えっ…と、ツーペア」

「ザクッ!」

「悪いなミッピー、ウチもツーペアや。」

「グフッ!」

「残念でしたわね実さん、スリーカードですわよ。」

「ドムゥッ!」

 

…なるほど、実はカードゲームが苦手なのか、ちょうどいい、僕も参加しよう。準備も万端だ。

 

「実、僕が代わろう。こう見えてゲームは得意だ。」

「む…そ、そうだな。そろそろ飽きたから代わってやろう。仕方なしにだぞ!」

 

はいはい、と愛想笑いを含めつつ席に座るディーラーはフレームの太いメガネをかけ、黒いイヤリングをした子だった。

各々にカードが配られゲームが始まる。織斑は三枚、江理華と僕は二枚でセシリアは交換せずそのままで勝負に出た。

 

「うーわ…ワンペアや。」

「よしっ、ツーペアだ!」

「甘いですわよ一夏さん、わたくしはストレートでしてよ!」

 

出した瞬間、おおっと周りから歓声が起こる。ストレートはあまりでない手だからな、こうなるのも無理はない。

 

「いやぁ…セッシーはホンマポーカー強いなぁ〜、ほんで怪斗はどないなん?」

「ん?フラッシュなのだよ。」

 

そう言ってカードを出す。♢の2、4、6、8、10…すると更に大きな歓声が巻き起こる。

 

「ぬぐぐ…もう一度ですわ!」

「OKだ、今度は僕とセシリアの一対一だ。それでいいな?」

「もちろんです!」

 

再びカードが配られセシリアは三枚、僕は一枚交換する。さぁて、セシリアはどうかな?

 

「今度こそ…フルハウスでしてよ!」

「ほう、これまた凄いのだよ。」

 

基本的にほとんど出ることのない組み合わせであるフルハウス、出る確率は0.14%…これも珍しい手と言えよう、だが。

 

「確かにフルハウスは珍しい、いい組み合わせだ、感動的だな、だが無意味だ。ロイヤルストレートフラッシュ。」

 

僕が出した組み合わせはロイヤルストレートフラッシュ、ポーカーで最も有名で出る確率が最も低い組み合わせだ。それを見せた瞬間周りはものすごい歓声に包まれ、セシリアは崩れ落ちた。

それにしても、確率はたったの0.0015%そんな低確率で引けるとは。

 

「全く、今日の僕は運がいい。」

「出て当然ですよ、だってあなたはズルをしたんですから。」

 

僕がそう言うとまるで反対するかのようにディーラーの子が言った、ざわざわと周りが騒ぎ始めていた。

 

「あなたは袖に仕込んでいるカードを交換したカードを取るふりをして袖のカードと入れ換え、それを場に出していたんです。違いますか?」

「はぁ、ズルではなくイカサマといって欲しいのだよ僕的には。」

 

そう言って袖に隠していたカードを机にぶちまける。周りからはどうしてわかったんだろう、とか逆にあの短時間で入れ換える怪斗君も凄い、といった言葉も聞こえてくる。

 

「今度は君としてみたいのだよ。ギリシャ代表候補生、ミレイナ・アルフォースさん。」

「また機会があればの話ですがね。」

「ああ、全く…イカサマがバレるとはもう少し勉強した方がいいかもしれないな、こういうのも。」

 

そう言って僕は食堂から出ていく。その後、おそらく彼女に向かっての質問が飛び交っているな、当然といえば当然か。

魔法と言われていたものを手品だといい、トリックまで暴いてしまう奴はとても人気者になるからな。

 

「あ〜あ、せっかく怪斗のちゃんとした勝ち姿見れると思ったのになぁ〜。」

「それで今度は彼女か、アストレイのパイロットは。」

 

声がした方をみると箒と江理華がついてきていた、もう少し楽しめばいいものを。

 

「それで、なんの話だ?」

「とぼけるな、あのミレイナって奴に機体を渡すんだろ?

もちろん確証はある、さっきのイカサマはディーラーである彼女でしか見抜けないような工夫が凝らしてあったからな。どうだ、当たってるだろう?」

「そこまで考えれるとは、対したものだ。けど残念、ハズレだ。」

 

驚いた顔をした箒を傍目に僕は江理華と共に部屋に戻る、少し疲れた、色々あったからな…

そう考えている間に僕は睡魔に襲われ眠ってしまった。

 

第八話完




パーティが終わった次の日学園に新たな仲間が加わる。
彼女が持ち込んだのは厄災の種か、それとも安らぎの緑か、はたまた鉄壁の盾か…

次回
機動戦士インフィニットストラトス
怪盗が奏でる六つの協奏曲
第九話
「中国娘はご機嫌ナナメ」

感想、ご意見お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。