機動戦士インフィニットストラトス 怪盗が奏でる六つの協奏曲   作:ジャッジ

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第六話 「ISの事を教えてほしい?だが断る」

怪斗side

 

クラス代表決定戦が終わって数週間がたった。結局クラス代表は一夏が就任、その後ちょっとしたゴタゴタがあったが…取るに足りたい出来事だった為話はしない。

だが、最も話をしなければならないのは…

 

「じゃあ、授業を始めっぞ。教科書は…25ページ開けろ。鷹月、三行目から読め。」

「はい、 ISは大きく三つの世代に分かれていて、完成を目的とした第一世代。後付け武装による多様化が……」

 

今、授業をしているのは新任の巻紙礼子先生。またの名を…オータム・クラウド。亡国機業の一員で、スコールの恋人であり僕の相棒だった女だ。

スコールは何故か僕が入学するのと同じタイミングでこの学園に入ったみたいで…おそらく、僕のサポートと言った所だろう。

そんなこんなで過ごしていたら、授業が終わってしまった。そういや、昼休み屋上に呼び出されてたな、途中経過の報告か?

 

昼休みの一時間前、僕たちはISの基本的運用の実践授業を受けていた。

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、黒崎、ビショップ、篠ノ之妹、オルコット。試しに飛んでみせろ」

 

因みに今は四月下旬、それなのにまだ織斑は展開に手間取っているのか?

 

「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開まで一秒とかからないぞ。」

「は、はい!」

 

彼がISが展開する間に僕たちは全員展開が完了している。もちろん箒もだ。

 

「遅いぞ一夏、もう少し集中しろ。」

「う…にしても凄いよな箒は、貰ってから数週間なのにそこまで乗りこなせるなんて…」

「私の相棒に教えて貰ったのだ、怪斗にな。」

「いつまで喋っているつもりだ、織斑、篠ノ之妹。」

 

そう織斑先生に言われ小さくなる、ふむ…僕でも織斑先生に勝つのは無理だろうな。

 

「よし、では飛べ!」

 

号令がかかると僕たちは一斉に飛び出し一定高度まで最大出力で向かう。

最初に到着しのはセシリア、その次に僕。その後、箒、一夏、メーヤの順序で辿り着いた。

 

「何をしている織斑、スペック上での出力はガストサファイアを装備しているデュエルとほぼ同じの筈だぞ。」

 

やれやれ、先ほどから怒られてばかりではないか…全く、先が思いやられる。

 

「一夏よぉ、イメージだよイメージ。自分がやりやすい方法を探すのが一番の得策だぜ。」

「そう言われてもなぁメーヤ。第一、空を飛ぶ感覚自体がまだあやふやなんだよ。なんで浮いてんだよこれ?」

 

そんな事まで知らんとは、この三週間ほどなにをしていたのだ?まぁセシリアとメーヤが教えてくれるならいいか。

 

「なぁ怪斗、ISの事を教えてくれよ。同じ男同士ってことでさ。」

 

今度は僕に願ってきたか…

絶対いやだぞ、男に教える気は無いし、教えるならもちろん女の子だしな。それに…

 

「ISの事を教えて欲しいだと?だが断る。僕は箒の専任教師だ。」

「そこをなんとか!」

「だから嫌だと…」

「一夏っ!いつまでそんなところにいる!早く降りてこい!」

 

いきなり通信回線から怒鳴り声が響く。遠くの地上で山田先生よりインカムを奪った実が叫んでいた。

 

「な、何をやってるんだ実っ!

すみません山田先生!」

「はぁ…お前ら、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ。」

「了解、んじぁ皆、お先に行かせてもらうぞ」

「では、それに続くかせて頂きますわ!」

 

言ってすぐさまメーヤとセシリアは急降下していき、完全停止も難なくクリア。流石は代表候補生と言った所か。

 

「では、次は私が行く!」

 

続いてレッドフレームが後に続く。しかし、様子から見てちょっと失敗したようだな…練習メニューに入れておくか。

 

「僕の番だ、行くぞ!」

 

そう言うとアカツキのスラスターを最大噴射し、急降下を開始する。記録は十センチピッタリ…当然だな。

 

「ふむ、なかなかやるな。言うことはない。」

「ありがとうございます、織斑教諭。」

 

さて、ラストは一夏か。最後らしく完璧にこなすか、はたまた何かギャグでもやらかすか…

すると、ギュンッ!という音が響き白式が墜落する。

 

「くふふ…あはは!はははっ!

いやぁ、オモロイわぁ〜サイコーやで一夏ぁ〜!」

「笑過ぎだ江理華、確かに面白いのは分かるが…それでも笑過ぎだな。」

 

まぁこの後も一夏はたっぷり織斑教諭に絞られるが…対したことではないから飛ばす。

というわけで昼休み、僕は屋上に来ていた。

 

「で、何を報告すればいいのだ?」

「ふん、いつも通りだ。

あれだ、ガンダムの行方はどこにあるかわかったか?」

「まぁね、と言ってもたったの二機だけだがな。」

 

言うと、とても驚いた顔をしていた。僕は彼女が知っていると思っていたが。

ふむ、僕自身報告してなかったから…そりゃそうだな。

 

「デュエルとバスターだ、報告しなくて悪いな。無駄な連絡も情報漏洩の元になる可能性があるからな。」

「そうか…お前のデュエルとマドカのバスターが見つかっただけいいか。」

「すまない…お前のストライクを見つけられなくて。」

「気にする事はねぇよ、お前がくれたこれがあるしな。」

 

と言って右腕に着けているガンドレッドを見せる、これもISの待機状態だ。

 

「甲龍…大事にしていてくれたんだな。」

「あったり前だ、なんせお前がくれた最初で最後のプレゼントだからな。」

 

と言い彼女はほくそ笑む。そう、僕がこの学園に入る直前に盗んだ機体…中国の第三世代IS『甲龍』

僕が最後に盗んだ機体だ。

 

「気に入ってんだぜこの機体、安定してるしパワーも高いしよ。」

「流石はスコールが目をつけた機体だけはあるか。そして…もしこれを量産させたくない気持ちもわかるな。」

「こいつが量産されたら確かに危険な事になるっていう意味が乗る度に解るぜ。」

 

はは、違いないな。ガンダムよりたちが悪い…第三世代の量産型などただの戦争の道具にしかならない。

まぁ戦争など僕たちが起こさせないけど。

 

「それじゃあこれで終わりだ、お前も青春時代なんだ。女の一人や二人落としておけよ?」

「残念だが、今日だけで二人からラブレターを貰っている。この三週間で約十五人から貰っているぞ?」

「うげっ…お前マジか…」

「マジだ、じゃあな。お前も先生ライフを満喫するのだよ。」

 

そう言って屋上から出ていく。まだ昼休みは三十分ほどある、その間に昼食をとってしまおう。

そう思い僕は隠れていた水色の髪を持つ女の子をチラッと見てから、食堂へ向かった。




遅くなり申し訳ありませんでした!これからも不定期更新が続くと思います、すみません…

一夏の代表就任パーティへと出席した怪斗。しかし、その裏ではとんでもないことが…
次回
機動戦士インフィニットストラトス
怪盗が奏でる六つの協奏曲
「三人目の適正者だと…?」

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