機動戦士インフィニットストラトス 怪盗が奏でる六つの協奏曲   作:ジャッジ

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第七話 「三人目の適正者だと…?」

怪斗side

 

放課後、僕と箒はアリーナにいた。理由はもちろん今日も今日とで特訓するためだ。

そういえば、一夏が開けた穴はちゃんと塞がっていたみたいだな。

 

「それで、今日は何の特訓をするのだ?私的には急降下の練習をしてもらいたいのだが。」

「それは明日だ、今日はより実戦的な事…つまり僕と模擬戦をしてもらうのだよ。」

 

それを聞くと瞬時に箒の目つきが変わった、いわゆる戦士の目っていう奴だな。

ここ暫くの箒の成長は目を見張るものだ、今ならセシリアと戦っても一夏よりはマシな戦いが出来るであろうな。

 

「武器の制限はない、思う存分やりたまえ。」

「最初からそのつもりだ、では…参る!」

 

そういうとビームサーベルを引き抜き、最大加速で突進してくる。なかなか良い加速だ、踏み込みも同じく。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!」

「流石は全国優勝者と言ったところか…しかし!」

 

僕は咄嗟に腰からビームサーベルの片方を抜き箒と斬り合った後も二、三度互いの得物を打ち合う。

 

「まさか、一撃で決まるとは思っていなかったが…ここまで剣の扱いが上手いとはな、正直驚きだ。」

「僕もこの三週間、ただ遊んでいたわけではないぞ?

日々精進しなければ本当の強さは手に入らないからな!」

 

言った瞬間、ビームサーベルからグランドスラムに持ち変え受け止める。そして腹部めがけて蹴りを入れる。

やはりIS同士の戦いで足が出るとは思っていなかったのか、腹部僕の蹴りがクリンヒットした。

 

箒side

 

突然繰り出された鋭い蹴りに対応することが出来ず、受け身も取らずに受けてしまう。

 

「うぐっ!ま、まさか…ISバトルで蹴られるとは思ってなかったぞ…!」

「ISバトルにおいても徒手格闘や人体弱点などの知識をしっておいた方がいいぞ?

特にエネルギー切れが近くなってくると、消費しない実態剣や徒手格闘の方が有利だからな。」

「それは…ごもっともだなっ!」

 

私は横薙ぎで振るったグランドスラムをしゃがんでかわし、思いっきり跳ね掌底で怪斗の顎を叩いてやる。

そして、怪斗お得意のニヤッとした顔つきでこう言う。

 

「確かに徒手格闘は出来ないが、人体弱点の場所ぐらいは知っているぞ?」

「ぐぅっ…そのようだな、甘く見ていたのは僕の方かもしれんな!」

 

やはりダメージが残っているのか、その状態で大刀を振るうものの擦りもしない。私はそのタイミングを生かして上後方へと移動し、ビームライフルを展開して放つが、シールドで受けられる。

 

「射撃も最初に比べると、かなり成長したな。だが、まだ及第点だ。」

「そうか、しかしこれでも精一杯でな!」

「わかっているさ、では今度はこっちから行くぞ!」

 

そう言って双刀モードのビームサーベルを構え接近きてくる、ならばこちらも応えよう。

今度はもう一刀のサーベルを抜き二刀流で構える。

 

「さぁ、篠ノ之二刀流の技。得と味わうがいい!」

 

怪斗side

 

ほう、篠ノ之二刀流とはな…以前聞いた話では一刀流と二刀流があるとは聞いていたが、まさかここで使うとは。

 

「ならば、その篠ノ之二刀流…存分に学ばせてもらうぞ!」

「そんなに容易く覚えられるものではないのだがな、まぁいい。

この場で我が物に出来るなら、習得してみせろ!」

「言われなくとも善戦するつもりなのだよ!」

 

と言ってビームサーベルを振るうが箒は涼しい顔をして二本の光剣でそれを受け止める、むしろ逆にもう片方のサーベルで反撃してくる。

 

「二刀流の名は伊達ではないっという事か、ならば奥の手だ。

いくぞ、オオワシパック起動!」

 

僕は一度離れると双刀モードから二刀流モードへと変形させ、オオワシパックを装着する。

オオワシはアカツキに搭載されている二つの武装パックの片方で最近搭載されているのが判明した。どうやら一次移行するまで使用不可だったようだ。

 

「武装が変わった?…なるほど、奥の手とはそういう事か。」

「そういう事だ、では改めて行くぞ!」

 

オオワシアカツキのパーニアを最大限に吹かし、一気に接近する。この加速力はエール装備のストライク並みだな…!

 

「くっ⁉︎は、早い。フライトユニットでも追いつけないだと⁈」

 

流石にフライトパックでは追いつけんさ。

僕はこの加速力を生かして連続で光剣を振るうが、その速さにも着いてきているのか弾き、阻みそして反撃してくる。

 

「この速さについてくるか、これは僕が思っていた以上に才能があるようだ。

磨くのが楽しみになってきたのだよ!」

「磨く…?よくわからんが才能があると言ってくれたのは素直に喜ばせてもらう。

だが!だからと言って気を抜くほど私は馬鹿ではない!」

「そんなので気が抜けたら、失望も甚だしいがなっ!」

 

僕はビームサーベルを格納、逆に陸奥守吉行を抜刀しレッドの装甲を掠める。

向こうは向こうでガーベラ・ストレートを引き抜き火花を散らす。

 

「これ以上長引いても仕方が無い、この一撃で決着を付けようではないか?」

「居合か…私の得意分野だが構わんのか?」

「だからこそだ、お前の力見させてもらう。」

 

それぞれ、互いの刀を一旦鞘に収め居合の構えを取り一度精神統一をする。

 

No side

 

二機のガンダムが各々の刀を握り姿勢を低くし居合の構えを取る。一瞬の静寂が訪れ、瞬時にそれが破られる。

二機が瞬時加速を発動させ急接近し刀を振るう、ギンッという金属音が響き渡り片方の一刀がアリーナの端へと突き刺さる。突き刺さっていたのは…

 

箒side

 

「…僕の負けだ。ふふん、また勝てなかったよ。」

 

彼は両手を挙げ、降参の意を示す。だが、私は震えていた、喜びではなく怒りだ。

 

「…嬉しそうだな、何故だ!負けたのに何故笑っているのだ!」

「はは、そりゃ嬉しいからだ。僕が負けたと言う事は君が勝ったって事なのだよ。

君も素直に喜びたまえよ。」

「何故お前が負けにこだわっている理由も知らんのに喜べるものか!」

「負けにこだわる理由?そうだな…」

 

そう叫ぶと何か考えるポーズをとるもしやこいつ…

 

「取ってつけた理由はダメだからな、念には念を入れて言わせてもらうがな。」

「はぁ、負けは勝ちより価値がある。僕はそう考えている、だってそうだろう?

負けたら自分の弱点とか弱いところとかがわかるからな。」

「…事情は大体わかった。だが、流石に喜ぶな。わかったな?」

「わかったわかった、さぁ帰ろう帰ろう。」

 

妙にあっさりしてるな、本当にわかっているのか?

私たちがピットに戻り共に着替えている時、怪斗のケータイが鳴った。

因みにISスーツの上から制服を着るだけなので裸を見られる心配はない。

 

「僕だ…スコール?一体何が……な、なんだと!それは本当なのか⁉︎」

「な、なんだ⁉︎一体なにが…」

「三人目だ、三人目の男性適正者が見つかったのだ!」

 

三人目だと⁉︎一夏、怪斗に引き続き発見されたのか…

 

「それで、こちらへ勧誘は成功したのか?…成功か!それは良かった、でそいつの名前は?…………………

五反田弾だな。了解、機体は……わかった、じゃあ任せるぞ?では。」

 

そう言うと早々と着替えピットを出ていく、私もすぐさま着替えて後に続く。何やら早足だな、それに…笑ってる。

 

「どうした?今度はニヤニヤと笑って。」

「僕たちに続く三人目の男性適正者、それに伴う篠ノ之女史による新たなISの開発…全く、面白くなってきたじゃないか!」

 

なんだか生き生きしてるな、もしかしたらこれが本当の怪斗の姿なのかもな。

そんな事を考えつつ寮に戻り共に怪斗の部屋に向かう。今後の事を話したいと言ってきたのでそれに参加するためだ。ドアを開け中に入る、そこには…

 

一機の青いISが立っていた。

 

「な、なんだこれは…レッドに似ている…?」

「ぶ、ブルーフレームセカンドG⁉︎なぜ起動を?」

『お、その声は怪斗とモッピーやな!そんでもってこれ何なん⁉︎ISなんかこれ?』

 

ブルーフレームと呼ばれた機体から聞き慣れた関西弁が聞こえてきた、まさか、これに乗っているのは…

 

「江理華か…全く!次から次へと忙しいったらありゃしないさ。」

「そうこう言っても、楽しいそうじゃないか。どれ、私も手伝おう。」

 

全く…暇な時など無いな、この学園は。

 

第七話完




何故かブルーフレームを展開していた江理華、一体何が起こっていたのか?
そして、一夏の代表就任パーティに出席した怪斗はあるゲームで戦うこととなる。
次回
機動戦士インフィニットストラトス
怪盗が奏でる六つの協奏曲
第八話
「パーティゲーム」

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