やっぱり戦闘描写は難しいですね(-_-;)
~深夜0時~
夕食を摂り風呂に入って就寝していた俺は、ある異変に気付きベットから起き上がった。この異変は結界の類だ。
俺は、机の上に置いてあるネックレスに言葉をかける。
「セレイナ、起きてるか?」
『起きてるよ』
「そうか。結界の種類はなんだ?」
『捕縛用の結界、かな』
ちなみに、ベルカ式の結界だそうだ。
『……千尋、誰かに恨まれる覚えとかある?』
「さあな。てか、恨まれる覚えが盛り沢山なんだが……」
研究テーマの反論とかね。てか、その研究員の考えた時間をゴミに変えたりしたんだよね、俺。それも多数経験があったりする。その意趣返しとか?
『うーん、それはないかな。この対捕縛結界は、戦闘向けの結界だから』
「……だよなぁ。研究者の魔導師はプレシアさんだけだったし」
その時、ノックをしてからドアが開かれ、レイジングハートを片手に持ったなのはが部屋に入って来る。
「……千尋君、これって」
「ああ。これは対捕縛結界で、俺となのは狙いのものだな。ちなみに、通信も遮断されてるぞ」
おそらく、敵の目的は俺たちで間違えないだろう。それにしても、なぜ俺たちなのだろうか?魔導師の何かを必要としてるかは解るが――……うーむ、爆弾などですぐに殺しに来ないので、俺たちの魔力狙いの確率はかなり高いだろう。
「……確めるしかない、か。てか、この家に乗り込んで来そうだしなぁ」
せレイナの話によると、目標は凄い勢いで此方に向かって来てるらしい。ちなみに、魔力反応は俺たちを合わせると六つだということだ。
「……じゃあ、確めに行こっか」
「了解だ。なのはは、俺と距離を取り過ぎるなよ。敵の思う壺かも知れないし」
なのはは頷き、俺たちはバリアジャケットを身に纏う。てか、嫌な予感が的中である。医者にああ言われた手前、無理をするのはリスクが高いかも知れないが、しょうがない。の一言で自己完結させる。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「――縛れ、鋼の軛!」
結界内部を飛行していた俺となのはの間に、白い楔柱が突き刺さり、俺となのはは分断される形になってしまう。それは何処から生じるか解らない為、旋回しながら避けて続けているが、何処かに誘われている気もする……。
「避けてるだけじゃ、埒があかねぇな」
俺はソードデバイスに漆黒を纏わせ、上空に飛んでから、全体的に斬撃を放つことにした。
「――月牙、天衝!」
剣を振り下ろすと。漆黒の斬撃は下の遮蔽物を破壊しきった。
そこに現れたのは、夕方会ったピンク色のポニーテールの女性と、筋骨隆々で白い髪をした男性だ。
「ふむ。近接に遠距離もできるのか。私が此方に来て正解だったようだな。ヴィータの一撃は威力がある分攻撃モーションは遅いし、遠距離は苦手だからな」
「……お前は昼間の、はやての保護者か」
「正式には名乗ってなかったな。主はやての守護騎士、烈火の将、剣の騎士シグナムだ」
「オレは、蒼き狼、盾の守護獣ザフィーラ」
「……神矢千尋だ」
名前を言い終わった後、シグナムは「ここは任せろ」と言い、ザフィーラに加勢に行くように指示をした。
俺はそれを止めようとしたが、シグナムに阻まれてしまった。俺の所にはシグナム。そして、なのはの所にはザフィーラとヴィータと言われた少女。病院で見た清楚な女性が居ないということは、なのはの所に居るのだろう。
「(……完全にこっちが不利だな。おそらく、結界を見たフェイトもなのはと合流するだろうが、それでも互角になったと見るべきか……)」
シグナムは眉を寄せ
「戦闘時に考えごととは些か気に入らんな」
「知るか。つーか、いきなり結界を張ったお前らに言われたくねぇよ」
若干口調が荒くなってしまったが……まあ、問題ないだろう。
「ふむ。それもそうだな。貴様、助けに行く気か?」
「行けたらいいんだがな。でもお前に足止めを食らいそうだわ」
俺は剣を構え一閃し、斬撃を飛ばす。
だが、何かの
「飛竜、一閃ッ!」
だが、シグナムの剣が形状を蛇のように変え、全ての漆黒を薙ぎ払った。……確信はなかったが、シグナムのデバイスに搭載されているのは
「――参る」
剣撃を応酬するが、シグナムはかなりの手練だ。……プレシアよりも強いんじゃないだろうか?
このままじゃ埒が明かないと思い、
「――リミット『ダメ!』」
念話で言葉を遮ったのはなのはだった。魔法で結びつきが強くなった俺たちは、互いのことが解るのだ。おそらく、なのはは俺が急激に魔力を増大したのを感知し、俺がリミットブレイクを発動させようとしたことが解ったのだろう。
だが、俺はなのはの魔力が急激に低下してることも解る。何者かに魔力を吸われているのだ。フェイトも到着したようだが、シャマルとザフィーラ、ヴィータに足止めをされ、助けに行けないのだろう。おそらく奴らの目的は魔力収集。その為の贄が俺たちだ。
そして、俺は鍔競り合いに負け、後方のビルに吹き飛ばされ窓硝子を割り、後方の壁に激突し停止した。
俺は酸欠状態の息を整え、
「……セレイナ。なのはと
『……できるけど、何をする気なの?』
「なのはに魔力供給だ。管理局が突入できたら状況は変わるだろ」
この異変は管理局も察知してるはずだ。だが、並みの魔導師ではこの強固な結界をどうすることもできないだろう。
『……なのはちゃんの、スターライトブレイカー、だね』
「そうだな。突破口を開くにはあれしかない」
俺の
《なのは、フェイト。聞こえるか?》
《う、うん。何とか……》
《わ、私も何とか……》
一連の話によると、魔力を収集させてしまったのは、現状なのはだけだということだ。フェイトは、如何にか立ち回って回避するので精一杯らしい。
ともあれ、俺の案を伝える。
《それって、千尋君の危険が増すんじゃ……》
《気にすんな。こっちは上手くやるさ。なのはは収集されたんだ。大丈夫なのか?》
俺の言葉には、レイジングハートも含まれている。
《い、一応だけどね。ギリギリ意識を保てるくらい、かな。レイジングハートも何とか》
《了解。んじゃ、すぐに始めるな。フェイトは、それまでの時間稼ぎを頼む》
《了解。任せて》
それから俺は、なのはに魔力を送り続ける。
再び、空を飛びシグナムと戦闘になるが、完全に此方が押されている状況だ。そして俺は距離を取り、時間を稼ぐことに専念する。
「……どうした、神矢?さっきから中距離戦で戦っているが」
「今の俺じゃ、シグナム、あんたには勝てないと思ってるんでな、作戦を変更しただけだ」
「ならば、その作戦ごと消し飛ばしてやる」
すると、突然手足が拘束された。――シグナムのバインドだ。騎士を名乗っているからこそ、拘束系の魔法は使わないと思い込んでいた俺のミスだ。
そして、シグナムは剣の形状から弓にデバイスを変更し、爆発音が響いてから弦を引き、そこには透明な矢が出現する――非殺傷でも、あれを食らったらヤバイと俺は直感する。
「――ジャケットパージ!」
凄まじい爆発音が鳴り、俺はバインドを破壊して脱出することに成功したが、標的を失った矢は、後方のビルに直撃し跡形も無く消し飛ばした。
だが、俺の傷も浅くはない。バリアジャケットを爆発したことで、黒いTシャツとズボンだけの状態だ。所々からは、血管が裂け、血も滲み出ている。
「……なるほど。爆発と共に脱出したのか。悪知恵が働く奴だ」
「……それはどうも」
その時、
《千尋君ッ!》
なのはの合図だ。ブレイカーのチャージが完了したのだろう。
《了解。今すぐ退避する》
シグナムは何か言っていたが、俺は問いには答えず退避した。
瞬間、レイジングハートの杖先に集まった桜色の光が闇夜を切り裂き、街を眩く照らす。周囲の風が溢れんばかりの魔力に巻き込まれて、小さな嵐のように渦巻いていた。結界を撃ち抜いての集束砲である。
シグナムは驚きで、行動を停止している。それから、空いた結界に入るように、管理局の空戦魔導師が結界内に徐々に降下してくる。
俺はシグナムたちが結界から脱出するのを確認すると、俺の視界が黒く染まった。
この小説でのフェイトちゃんは、かなり冷静で物語を捉えられる感じです。だからまあ、なのはが収集された後も平静を保ってるんですけどね。てか、千尋君。相変わらずの無茶っぷりですねぇ。
では、また次回。