魔法少女リリカルなのは~光と闇の物語~   作:舞翼

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ユーノ君の出番が……。


第2話 過去とこれから

 ジュエルシードを封印した後、俺となのはは自宅に帰宅した。

 だがまあ、無事にとはいかなかった。玄関を開けた際に、恭也さんと美由紀さんにリビングまで連行され、高町家の皆さんに怒られたけど……。まあ確かに、小学生がほぼ深夜の夜をうろつくとか危なすぎるしね。特に、桃子さんの『にっこり笑顔』がメッチャ怖かった、うん。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~なのはの部屋~

 

「んで、なのはは、机の上に置いてある籠の中にいるフェレットの声を聞いた。でいいのか?」

 

 ちなみに、籠の中ではフェレットが体を丸めて寝ている。

 俺の対面に座るなのはが、

 

「うん、そうだよ。レイジングハートもこの子から譲り受けたものなの」

 

「なるほどな。まあでも、その辺の話を聞くのは明日になりそうだけど。彼?まだ回復してなさそうだし」

 

 おそらく、きちんとしたことは明日聞けるだろう……たぶんだけど。

 なのはは目を輝かせ、

 

「ねぇねぇ、千尋君っていつから魔法使いなの?」

 

「んー、そうだな。三年前位か……。まあでも、もっと小さい時から魔法には携わってらしいけど」

 

 母さんが言うには、俺は赤ん坊の頃から魔法に興味津々だったらしい。だがらこそ、管理局に属さなくても魔法が詳しくなった。てか、俺がこの世界の住人ではない事をなのはに伝えると、『やっぱり』と納得した感じだった。まあ、あっちの服装で高町家の玄関脇にボロボロの恰好で倒れてた訳だし。なのはがこう予想するのも不思議ではない。

 

「肝心なことを聞いてなかったよっ。千尋君は何で私の家の玄関脇に倒れてたの?」

 

「あっちの世界で実験をしてたんだけど、それが暴走して自爆?まあ詳しくは解らんが、俺は次元の狭間に飛ばされたんだよ。んで、意識が朦朧とする中、デバイスで自身を護って漂い、漂流した所が地球ってわけ」

 

 だが、次元の狭間は異常に広すぎるので、力が尽きるまで漂い、そのまま死んでいた可能性も捨てきれない。地球に漂流できた俺はかなり運がいいのかもしれない。

 

「なるほど。その漂流の着地点が、私の家の玄関脇だったんだね」

 

「ん、その通り。で、今に至るってわけだ」

 

 なのはに拾われなかったら、俺は餓死してたね。

 んで、なのはの説得のお陰で、高町家の皆さんが飯を作ってくれ、宿も貸してくれるとかマジで感謝である。あ、小学校の途中編入までしてくれた。だからまあ、高町家の皆さんは命の恩人である。

 

「じゃあ、後一つだけいいかな?」

 

「ん、いいぞ」

 

「……えーとね、千尋君の待機デバイス見たいなぁ、って」

 

 俺は、構わない。と言い、首からネックレスを外し、なのはに渡した。

 ちなみに、なのはのレイジングハートは紅の宝玉である。

 

「綺麗なネックレスだね」

 

『あら、ありがとうね。高町なのはちゃん』

 

 セレイナがそう言うと、なのはは、わっ、と驚いた。

 

「ち、千尋君。喋ったよ」

 

「いや、レイジングハートも喋るだろうが。まあ、セレイナは機械音じゃない違いがあるけど。聞きたいことがあったら、いつでも聞いてくれ。流石に、今日は疲れた」

 

「あ、そうだね。はい」

 

 なのはからセレイナを受け取る俺。

 

「ジュエルシード集めには俺も協力するから、あんなもの放っておくわけにはいかないし」

 

 なのはが関わりを持たなかったら、放置してたかも知れんが。

 

「りょうかい。じゃあ、明日からよろしくね」

 

「おう」

 

 俺は立ち上がり、扉から出る。

 

「じゃ、お休み」

 

「うん、お休み」

 

 俺はなのはの顔を一瞥すると、ゆっくり扉を閉めるのだった。

 ともあれ、今日という怒涛?の一日は過ぎて行くのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 翌日。

 俺となのはは念話を反し、昨日のことを話し合っていた。

 ちなみに、今は学校の一限目授業中でもある。

 

『なるほどな。そのユーノ君がジュエルシードを発掘して、ユーノ君が手配した時空船が事故に遭い、ジュエルシードを地球にばら撒いたと』

 

『うん、簡単に説明するとそれで合ってるかも。それにユーノ君もこの世界の住人じゃないらしいの』

 

 ユーノと名乗る人物はミッドチルダ出身だろう。レイジングハートも、完全にミッド式だったし。

 まだ俺は、ユーノの声を念話で聞くことができない。まあ、俺をまだ認識(魔力も)してないし、当然ちゃ当然だ。

 ともあれ、全て授業を終えた俺たちは、帰る支度をしていた。……そういあ、俺は日直の日誌を職員室に持ってかないといけないんだっけ。

 俺はなのはたちに一声入れてから、日誌を持ち職員室へ向かう。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「(――っ!?この魔力反応はジュエルシードかよ)」

 

 職員室を出た時、俺が感じたのはジュエルシードで間違えはない。

 これを感知したなのはは、先に現場に向かったに違いない。……あいつ、正義感が凄いし。まあそれに何度か助けられた俺だけど。

 

「(……レイジングハートが居るといえ、あいつ一人で大丈夫か?)」

 

『昨日の魔力も向かってる感じもある。たぶん、この魔力はユーノって子のやつね。……ちょと待って、もう一つ反応がある。この魔力反応は初めてのやつ』

 

「(は?てことは、第三者がジュエルシードを集めようとしてんのか?もし、意見が違ったとしたら、敵対関係になるって事だよな?)」

 

『そうなるね。なのはちゃんは、昨日魔導師になったばかりだから、魔導師の戦いになると勝ち目はないかも……』

 

「(……マジか。無事でいろよ、なのは)」

 

 俺は走り出し校門を出て、人目の付かない場所でバリアジェケットにセットアップ。

 そして、空を飛び現場に急行である。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 飛んでいたら、なのはと金髪少女が対面して何かを話していた。

 見るからに、実力は金髪少女の方が上だろう。てか、魔力弾を展開してるあたり、敵対心剥き出しって所である。

 そして、金髪少女は躊躇なくなのはに魔力弾を放つが、なのは急上昇しそれを回避。金髪少女はなのはの背後に回り、デバイスを鎌状に変形させ斬りかかるが、咄嗟になのはが反応し、二人のデバイスが衝突し火花を散らす。

 だが、金髪少女は強引になのはを吹き飛ばし、なのはが体勢を立て直してる間に鎌状のデバイスを振るう。なのはは防御魔法陣を展開するが、あの一撃を浴びれば防御魔法陣は消し飛び、吹き飛ばされてしまうだろう。次に魔力弾の追撃を浴びれば、なのは負傷し地に落ちる……。

 

「――アクセル」

 

 俺は自身を加速させ、なのはの隣に立ち防御魔法陣を展開した。なので、なのはの防御魔法陣と合わせて二重防御である。そして、鎌状のデバイスが直撃。追撃として魔力弾もプラスである。やはり、どちらの攻撃の直撃を受け、魔法陣は破壊されてしまった。まあ、その爆風に紛れて金髪少女は姿を消していたんだが。ちなみに、ジュエルシードも持っていかれました、はい。でもまあ、なのはの安全が第一である。

 俺はなのはと対面し、

 

「無事か?」

 

「う、うん。なんとか。でも、あの子なんだったんだろう……。お話、できなかったよ……」

 

「次があるだろ。ジュエルシードを集めてたんなら、おそらくまた何所かで衝突するはずだ」

 

「そう、だよね」

 

 なのはは、決意の眼差しで俺を見た。

 

「……千尋君の魔法、私に教えて下さい」

 

「い、いやいや、レイジングハートがいるだろ」

 

「もちろん、レイジングハートからも魔法を教えてもらうけど、私は、千尋君の魔法も取り入れたいんだ。私の魔法と――複合する為に(・・・・・)

 

「……自分の魔法と複合とか、マジで」

 

 魔法の複合となると、かなり難しい代物になる。

 それに俺は、ベルカ式も混ざっているのだ。難しさは尋常ではないだろう。

 

「うん、マジで」

 

 俺は、なのはの決意の意思に負けました、はい。

 

「……まあいいぞ。んじゃ、明日から始める」

 

「りょうかいしました。教官」

 

「教官ちゃうわ。……てか、誰か忘れてない?」

 

 数秒後、なのはが、

 

「あ、ユーノ君が地上にいるんだった!?」

 

「(……まあうん。ユーノ、どんまい……)」

 

 何とも締まらない、戦闘後だった。




防御魔法陣が二重だったので、魔法陣が破壊されただけでフェイトちゃんの攻撃を防げました。劇場版では、なのはさん雷撃を受けてますし。
てか、なのはさん。千尋君の魔法を取り込むと、ヤバイ砲撃が完成するんじゃ……(-_-;)

追記。
セレイナの魔力感知は、かなりスペックを高く設定してます。
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