ここは何処だ。
一言で言うなら部屋。二言で言うなら女の子の部屋ってところか。
ふむ、少し今の状況を整理してみよう。
ぬいぐるみや小物が多数置かれている部屋の中心にあるコタツに俺は入っている。
しかし何故そんな事になっているかがまるでわからない。
わからないなら聞くしかないか。
そんな訳で俺は対面に座る少女へと改めて意識を向けることにした。
「えっと、ここは何処だ?」
「・・・・・すいません」
いきなり謝られてしまった。何故?どうして?Why?
・・・・・・ってちょっと待て!なんでこの子は涙を浮かべている?
やばい、わからないことだらけだ。
「と、取り敢えず落ち着いてくれ。そして知ってることを教えてくれ」
「はい。・・・・・・・・・・・・ぐすっ・・・・・・。わかりました、お話します」
待つこと数分。少女から聞かされた話は衝撃だった。
簡単にまとめると、二次小説によくある感じの[神の不手際による寿命の終了]だった。
・・・・・・ホントにあるんだな。こういうの。
「本当にすいませんでした」
「いや、もういいから頭あげて。それで、えっと・・・・・・」
「リンと呼んで下さい」
「じゃあリン、何でそれを俺に?偏見かもしれないけど、神っていうのは人間一人一人には興味がなく、こんな事気にしないと俺は思っていたんだけど」
本当は神の存在など信じてなかったというのは秘密だ。
言ってどうなる訳でもないし、本人にいないと思ってたなどとは言いたくない。
いるということがわかったし、それでいいだろ。
「確かに上司もそう言いましたし、大抵の神様はそういうものです。でも私はそれでいいだなんて思えなかった。だからここにお呼びしました」
「・・・・・・そっか」
この子 (神か?) はとても優しいんだな。
「それで、せめてものお詫びに転生して貰おうと思ったんですけど」
「転生?」
「はい。いける場所は創作物の世界に限られてしまうのですがどうでしょうか?」
「うーん」
転生は素直に嬉しいが、自分の次の人生を決めろと言われても正直決めづらい。
・・・・・・まあ、なんでもいいか。適当に決めるとしよう。
「なあリン、ペンと紙ないかな?」
「この空間では物質は、想像によって創造できます。要はイメージですね」
そう言われたのでペンと紙をイメージ・・・・・・本当に出てきた。すげぇな。
アミダでも作ろうと思ったがそういう事ならと思い、新たに創造。
出てきたのは回転する(というかしている)ダーツ版。
手に矢を創造し、的に向かって適当に放る。
刺さった場所をチェックすると【FAIRY TAIL】の文字が。
「じゃー、あそこで」
「そ、そんな感じで決めてしまっていいんですか!?」
「いいの、いいの」
「そ、そうですか。では能力はどうしましょう」
再び的に向かって矢を放る。
確認すると【D.Gray-man】の文字が。
「あれで」
「わ、わかりました。」
「よろしく~」
「他はどうしましょうか」
「これで十分だよ」
「身体能力などの設定はいいんですか?」
「その世界に準拠してくれればいいよ」
「容姿は?」
「まんまアレンはやめて。俺のキャラじゃないから」
「わかりました。他に望みは無いですか?」
そうだなあ。特に無い・・・・・・。いや、一つあった。
「じゃあ、記憶を消して送ってくれる?」
「えっ?」
「俺は生まれ変わり、その世界は俺の世界となる。だったら過去や原作の記憶とかはない方が自然だし、その方がいい」
そう説明したがリンは浮かない顔をしたまま黙ってしまった。
どうしたのだろうか。声をかけようとするとリンが口を開いた
「すいません。転生はその人の記憶がその世界の入場チケットみたいな物なんです。だから記憶を消すことはできません」
「そうか。ならしょうがないか」
「すいません」
「謝ってばっかだなぁ。笑ってくれよ。せっかく可愛い顔してるんだから」
「ふぇっ!?」
あ、固まった。ていうか顔真っ赤だ、可愛いなぁ。
「か、可愛いって///」
「おう、可愛いと思うぞ」
「あ、ありがとうございます///」
おう、これ以上は無い位に真っ赤だ。耳まで赤いよ。
それに少しだけだけどやっと笑ってくれた。
俺のためにずっと暗い顔させとくのも嫌だしな。よかったよかった。
「んじゃ、そろそろ行くかな」
「はい。・・・・・・さよならです」
「そんな悲しそうな顔すんなよ。もう会えないって訳じゃない・・・・・・よな?」
「会ってくれるんですか?私はあなたを殺したんですよ?」
「人間いつかは死ぬもんだ。それに悪いことだけじゃない、リンに会えたしな。だからまた会おう。リンは嫌か?」
リンは涙を浮かべながらも首を振り、言う。
「いいえ、私も会いたいです。また会いましょう。」
「ああ!じゃあ、また!」
「はい!」
すると俺の体が光りだし、薄くなっていく。
それとともに意識も徐々に薄れていき、やがて完全に気を失った。
優しい人だった。
私は下級の位ながらも神だ。
人の思考や感情は自然に入ってくる。
あの人の言葉に嘘はなかった。
自分を殺した相手である私を、憎むどころか心配して気を使っていた。
それに、か、可愛いって///
思い出しても顔が熱くなる。
本気で言ってくれた言葉につい戸惑ってしまった。
今も高鳴っている私の胸。
この気持ちは、きっと・・・・・・・・・・・・。
どうも一時停止です。
格好良くタイムアウトと呼んで下さい。
え?格好良く無い?そんな馬鹿な・・・・・・
というわけで初投稿、初掲載のプロローグでした。
なんとも疲れました。今後が不安です。
いろいろ至らない点があると思いますので精進したいと思っています。
今後の展開の練習として神様が主人公に惚れるところを書いてみましたがどうだったでしょうか?
なかなか難しいものですね。
この先、リンちゃんに出番があるかは私にもわかりません(オイ)