海に落ちた私は奴等に捨てられた鍵を拾ってアクエリアスを呼んだ。
私ごとだったのは不満だけどおかげで船を岸に戻せた。
去り際に彼氏のアピールをしてきてウザかったので文句を言おうとしたが
彼女は船の方を見て「そうか・・・、あいつがいるのか。ふふっ」と笑っていた。
滅多に見ない彼女の素直な笑顔をみて言葉に詰まっていると彼女は星霊界へと帰ってしまった。
誰か知り合いでもいたのかな? もしかして彼が?
少し気になったが今はそれどころではない。
早くナツたちを助けに行かなきゃ!!
私が船内に戻った時、ほぼ全員がのろのろと立ち上がりつつあった。
△
おおう。やっと止まった。
急に船が流されだしたのは流石に少しビビった。
魔力の感じからして星霊。もしかしてアクエリアスか?
「と、止まった」
お、ナツが復活した。
となると・・・・・・・、やっぱりアイツ等も平気そうだ。
「大丈夫かナツ?」
「・・・・・・何でアランがいるんだ?」
「今頃かよ。まあちょっとな」
「そうか。それよりアイツ――」
とそこへ先ほどの少女が戻ってきた。
まあナツはあっちに集中してるし、アイツ等も気にしてないようだが。
しょうがない、俺が対応するか。
「よう、無事だったか」
「へ? あ、はい。 て、そうじゃなくて――」
「悪いが話は後だ」
ナツが飛びかかってきた雑魚2人を殴り倒した。
そして肩にある
「あの紋章!! 本物だぜボラさん!!」
「バカ!! その名で呼ぶな!!」
なるほど少しだけ聞いたことがあるな。
「
「聞いたことがある・・・。確か魔法で盗みを繰り返して追放されたって」
「ま、要するに小物だな」
あ、ナツが攻撃された。でも炎だから効いてないし食ってる。反撃にぶん殴った。
おお、みんなビックリしてる。初見だと驚くよなあ、滅竜魔法。
ボラとかいうヤツなんか吹っ飛んでったし。
「おいナツ、後で引き渡すんだからアイツ逃がすなよ。動けないくらい殴っとけ」
「おお、わかった」
そういってナツも空いた穴から飛び出していった。
さて、俺たちも―――っと。
「待ちな兄ちゃん、オメェらは逃がさねえ」
「もうボスはヤられたんだぜ。意味があんのか?」
「うるせー!! このままやられっぱなしでいられるか!!」
「そうだ!! お前たちだけでも痛めつけてやる!!」
「だとさ、よろしくハッピー」
「あい!?」
「冗談だ。二人共下がってな」
ハッピーと少女を後ろにして奴らに向き直る。
左目の力を使いながらグルッと見渡す。
「魔道士はいないみたいだな。俺もさっきの奴と同じように魔法が使えるがそれでもやんのか?」
「しつけえぞ!! いいから死んどけッ!!」
いい加減しびれをきらしたようで3人程こちらに向かってきた
一人に回し蹴りを決めてまとめて吹っ飛ばす。
残りはざっと20人ってとこか。
「いい度胸だ。全員、気合入れてかかって来やがれ!!」
「なめんじゃねぇぞ!!」
「かかれー!!」
『うおおおおおっ!!』
数分後・・・・・・
△
「ふう。ま、こんなもんか」
「す、すごい」
「相変わらず理不尽な強さしてるね」
あの大人数を一人で倒した彼は、倒れた奴らを積み上げた上に座っていた。
私も助けに入ろうとしたが、そんなスキはなかった。
しかも、魔法使わずに全員倒しちゃった。
「よし、ナツんとこ行くか」
彼に続いて私とハッピーも一緒に外に出る。
そして・・・・・・、そこには惨状が広がっていた。
「何コレー!?」
「はあ。またやりすぎたなナツの奴」
「それがナツです」
呆然としているとナツが向こうから走ってきた。
その後ろには大量の軍の人がいる。
「おーい!! 逃げんぞ!!」
「あいさー!!」
「ハッピー、俺は依頼人に報告があるから別方向だ」
え? わ、私はどうすればいいんだろ?
皆の対応の早さに混乱してしまう私に彼が声を掛けてくる。
「君はどうする?」
「わ、私は・・・、私を
し、しまった。何を言ってるのよ私は!? そんな場合じゃないでしょ!?
しかし彼は戸惑った様子もなく言った。
「そうか。ナツ、この娘を頼む!!」
「わかった、行くぞ!!」
すれ違いざまにナツに手を取られる。
そしてそのまま流れで走り出す。
走っているのは私とナツ、それとハッピーが飛んでおり彼は立ち尽くしたままだ。
「え!? な、なんで!?」
「だって俺たちのギルドに入りてーんだろ?」
「あい。それにアランなら大丈夫だから気にしないで」
それって・・・・・・
「来いよ」
「うん!!!!」
アランが残ったのに深い意味はありません。
オリジナルストーリーなどには行きませんのであしからず。