FAIRY TAIL ~妖精の使徒~   作:一時停止

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いつもより早い更新
さあ、バトル回だ!!


第十九話

 

現在オシバナ駅内部。

そこで俺達5人と1匹が1つのギルドと相対していた。

まあダウン中のナツを頭数に入れていいかは悩むとこだが。

改めて意識を奴等に向けると鎌を持った男、エリゴールが口を開いた。

 

「来たな、妖精の尻尾(フェアリーテイル)

「貴様らの目的は何だ?」

「まだわからねえのか? 駅には何がある」

 

そう言ってエリゴールは風の魔法を使い宙へと飛び上がった。

そしてにやけた笑みを浮かべながら放送機器を叩いた。

 

呪歌(ララバイ)を放送するつもりか!?」

「音量を上げれば町中に死のメロディが響くだろうなあ」

「大量無差別殺人だと!?」

「ああ、そうだ。何も知らない愚か者どもに死神が死を与えに来たのだ」

「あんたバッカじゃないのっ!!」

「残念だがお前らは闇の時代を見ることなくここで死ぬっ!!」

 

話は終わりとばかりに敵の1人が攻撃を仕掛けてきた。

狙いは後ろにいるルーシィ達か。

仕方ねえ、助け――は要らなかったか。

ナツが復活し相手の魔法を打ち破った。

やり取りを見るにナツが列車内で鉢合わせたのはアイツか?

まあいい、そろそろ俺も言わせてもらおうか。

 

「おい死神」

「あん? ッ!! ――ま、まさかテメエは!?」

「ん、俺の事を知ってんのか?」

「闇ギルドでお前を知らん奴はいねえだろうよ。いくつもの闇ギルドをたった一人で潰した経歴を持つ漆黒の断罪者。妖精の使徒(エクソシスト)、アラン=クロスフォード!!」

 

アラン=クロスフォードには多種多様な二つ名が存在する。

自身はエクソシストと名乗っていたが物好きな人間がそれぞれの考えた名称で呼んだ結果だ。

ちなみに漆黒の断罪者とは闇ギルドなどに所属する者たちの間で広まったもので、エクソシストの他には黒の聖職者や紅手の神父などと呼ばれたりするのが一般的である。

まあ実際は酒・娯楽・女などが大好きといった本職の神父や修道女が聞いたら卒倒するような男なのだが十字架の入った黒いコートを着ていれば聖職者と思われるのも仕方のない事かも知れない。

また、身内以外には基本いい顔をする男なので世間の人気も結構高いのだ。

滅茶苦茶な評判が多い妖精の尻尾(フェアリーテイル)にあのエクソシストが入ったという噂を聞いたファンの中で少なくない人数がショックを受けたというのはまた別の話。

 

「別に積極的に潰してる訳じゃねーんだけどな。売られたケンカを買っただけだ」

「テメエとは一度戦ってみたかったがな。今は時間が惜しい」

「そう言わずに付き合えよ。ああ、変なごまかしはいらねえから」

「!! ・・・・・・何の事だ?」

呪歌(ララバイ)の放送なんてつまらないウソをつくなって言ってんだよ」

『!?』

「ど、どういう事だアラン!?」

「いいから聞いてろ。死神、その笛は演奏者以外の者が音を聞くと呪殺される。それで間違いないな?」

「ああ、今更何を言っている?」

「へえ。じゃあお前の仲間も全員死ぬ気なんだな?」

『!!!?』

「そうか!! それじゃあ結局エリゴールしか生き残れねえ!!」

「その通りだ。さて、本当の狙いは何だ?」

「ちぃ、やはりテメエは邪魔だな。お前ら、ここは任せる。奴等に闇の力を見せてやれ。油断するんじゃねえぞ」

 

そう言ってエリゴールは奥へと消えていった。

未だに奴の本当の狙いはまだ見えねえ。

今見失うのは得策じゃない。

エルザもわかっているようでナツとグレイに追うように指示をだした。

さて、後は雑魚どもの殲滅か。

 

「魔導4輪の運転で疲れたろ?休んでなエルザ。ルーシィ達も下がってていいぞ」

「待てアラン、私も闘うぞ」

「はあ、そういうと思った――よ!!」  ズバアッ!!

 

最後の言葉と共に六幻を抜刀、一閃する。

敵の群れの中に斬撃が走り地面に線を刻んだ。

その線は敵を大体1:3の割合で分割していた。

 

「じゃあそっち側よろしく」

「まてアラン!! そっちの負担が大きすぎるだろう!!」

 

残念ながら抗議は受け付けねえよ。

いい具合に数はいるようだし最近使ってなかった武器も使ってみるか。

 

「なんだ、俺らの相手は野郎かよ」

「どうせなら美人の姉ちゃんがよかったなあ」

「なあにコイツを倒してから遊べばいいさ」

 

ギャハハハッと下卑た笑いを漏らす馬鹿ども。

エリゴールの忠告を何も活かしてねえな。

 

「さて、気合入れてかかってきやがれアクマども」

「アクマ?」

「アランは悪の道に堕ちた魔道士をアクマって呼ぶんだ」

 

説明ご苦労ハッピー。

てか下がってろって言ったろ2人とも。

奴らもやっとやる気になってきたみたいだ。

 

『やっちまえ!!』

「まずは、黒い靴(ダークブーツ)!!」

 

停止した状態から一瞬で最高速(トップスピード)に乗り、翔けるアラン。

武器を手に突っ込んで来ていた敵を飛び越え着地。

動きについてこれずにいる奴らの背後から強烈な蹴りを繰り出す。

追いつけないと判断した者たちが魔法による遠距離攻撃を繰り出すが当たらない。

時にゆっくりと舞い上がることもあるが攻撃は全て無駄に終わる。

当たったと思ったときには急上昇や急下降によって避けられているのだ。

 

「なんだコイツ!?」

「速すぎる!! 攻撃が当たらねえ!!」

「おい、広範囲の魔法が使える奴は集まれ!! ――――今だうて!!」

 

少しは頭が回るヤツもいるようだ。

魔法による一斉攻撃。タイミングも悪くない。

だが――――

 

聖人ノ詩篇(ノエル・オルガノン) ――ふっ!!」

「は? ――ちょ、ぎゃあああああ!?」

「あらら、ご愁傷様」

 

――――アランには届かない。

聖人ノ詩篇(ノエル・オルガノン)の糸で敵の一人を引き寄せ盾にした。

その結果、生贄となった男は味方の総攻撃を受けてズタボロになる。

そして今度は聖人ノ詩篇(ノエル・オルガノン)によって敵を切り裂いていく。

魔法も全て糸によって防がれるか受け流されるため、近づくことが出来ない。

 

「今度は糸!?」

「クソッ、近づけねえ!!」

 

因みに黒い靴(ダークブーツ)は解除している。

元帥クラスのイノセンス以外ならば同時装備も可能だ。

しかいこの程度の奴らならその必要はない。

それに同時装備は魔力を余計に消耗するので解除したのだ。

 

「クソっ!! なら先にあいつらをやるぞ」

「オラァッ!!」

「きゃああっ!?」

「アラン助けてーー!!」

「ったく、天針(ヘブンコンパス)

 

ガードが硬いアランを諦め、ルーシィたちに攻撃が及ぶ。

しかしその攻撃もアランが出現させた針の壁によって全て阻まれる。

しかもそれだけで終わらない。

アランがパチンと指を鳴らすと壁が爆発、針が拡散して敵に突き刺さる。

一つ一つが魔力を宿して突き刺さった結果、たいした外傷はないが戦闘不能となる者が続出する。

特に手に武器を持って近づいていた者たちは逃れようも無かった。

 

「畜生!! いったいどうすりゃいいんだよ!?」

「知るか!! 怯むんじゃねえ!!」

 

ふとエルザの方に目をやると天輪の鎧を換装していた。

そろそろ決めるようだ。こちらも遅れるわけにはいかねえな。

 

「俺もそろそろ決めるか。最後は神槌(ミョルニル)だ」

 

次は何がくるかと身構える一同。

だがアランの手に現れたモノをみた男たちは程度の差こそあるものの一様に気を抜いた。

何故ならその手にあったのはとても小さな槌だったからだ。

どんな武器か知れないものの、これまでに見た武具やいつも見ているエリゴールの大鎌と比べても驚異になるとは思えなかったのだろう。

実際にこれまでの事を忘れ大きな態度で挑発する輩まで出てくる始末だ。

 

「はっ、なんだそのチンケな武器は!!」

「魔力切れかオイ!!」

「そう慌てんな。イノセンス発動、大槌小槌、満・満・満!!」

 

アランが言葉を紡ぎながら槌を回転させると徐々に嘲笑が止んでいく。

それもそのはず、先程はとても小さかった槌がどんどんと巨大になり、今では身の丈をゆうに超える大きさになっているのだ。

2~3度槌を軽く振った結果、男たちは一箇所へとまとめる様に吹き飛ばされた。

 

「さてトドメだ。イノセンス第2開放”判”○火」

「ちょ、ちょっと待て!!」

「残念だが俺は《あいつ》とは違う。アクマを救済なんかしねーんだよ」

「な、何言って――!?」

「劫火灰燼 火判!!」

『ギャアアアアアア!?』

 

槌を地に叩きつけるとソコから炎のヘビが姿を現す。

そしてソレは一固まりになっている男どもを飲み込んだ。

しばらくして炎が消えるとそこに立つ人間はいなかった。

皆倒れ伏しているが火加減はしておいたので死んだ者は皆無だろう。

 

アランはいつの間に取り出したのか火のついた煙草を加えている。

こんがりと焼かれた敵を見渡し神槌(ミョルニル)をしまう。

倒れ伏す者に背を向け、煙を吐き出しながら彼は最後の言葉を紡ぐ。

 

「愚かなアクマに十字架の断罪を」

 

 




色々使ったけど技は全然使ってないですね。
あ、ラビの【鉄槌】は【神槌(ミョルニル)】となりました。
ええ、想像していた人はたくさんいたと思います。

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