第一話
転生しておよそ8年。いろんな事があったなぁ。
潜在魔力が凄く高そうな少女と出会った。父親を探しているらしい。
二人の弟子を持つという氷の造形魔法を使う魔道士と友人になった。いい女だ。
緋色の髪を持つ少女や青髪の少年少女と一緒に旅をした。
本が好きだという子と話が合った。風読みの眼鏡をプレゼントした。
岩を操るハゲと手合わせした。ギルドに勧誘されたな。
短い間だが強い目をした少女を弟子にした。あいつは強くなるな。
緑色のゴリラに絡まれていた少年少女を助けた。
なにやら白髪の少女に懐かれてしまったようだ。
桜頭の少年にはライバル視されたみたいだが。
導術を覚え、ゴーレムを作成した。最近ティムキャンピーが誕生した。
方舟の制御にも手を出し始めた。まだまだ未熟だけどな。
酒が大好きな青年と仲良くなった。酒を飲んで闘う武術を開発中だとか。
街を潰していた闇ギルドと闘った。あれは流石に死にかけた。
途中で庇っていた少女とはぐれてしまったが、あの子は逃げ切れただろうか。
今では無事を祈るしかない。
壊滅寸前だった評議員の魔法部隊に代わり闇ギルドを潰した。
新人だという二人に修業をつけてくれと頼まれた。
星霊界を救いにいった。あれも死にかけたなぁ。星霊王とも仲良くなった。
なんか特別だという鍵をもらった。ちょいちょい使っている・・・・・・というか勝手に出てくる。
・・・・・・なんか、アレじゃね?偏ってね?
当時は何とも思ってなかったけど振りかえるととんでもなくね?
・・・・・・・・・・・・まあ、いい。気にしてもしょうがない。
今俺がすべきこと、それは助かる方法を考えることだ!!
只今、絶賛落下中!!(高度およそ300m)
やばい、どうしよう。どうすればいいんだ!?
やっぱアレか!?でもアレ苦手なんだよなぁ。ってもう20m位しかない!?
仕方ない。出来なきゃ死ぬんだ、気合入れろおぉぉぉ!!
「イノセンス、発動!!
集中だ,
「円舞『霧風』!!」
蹴りの衝撃にて生み出された竜巻が落下先に渦巻く。落下の勢いを殺すために放ち、風でクッションを作る為に行ったのだが、それでも勢いを殺しきれずに地面に激突する。ものっそい痛いが何とか生き残ったようだ。思わず安堵の息をこぼすと俺に話しかけてくる野郎が一人。
「おー、大丈夫かあ?」
「ギリッギリだこの野郎。高々と打ち上げてくれやがって、手合わせでやる範疇超えてんだろーが。走馬灯まで見えたわ」
「はっはっは。お前も力入ってただろうが、お互い様だ。」
「ちっ」
そう言われては反論ができない、確かに多少ムキになってしまった。辺りを見回すと闘う前より地形が荒れ果てており、少々罪悪感が湧いてくるがそれも僅かな間だけ。とりあえず煙草を取り出し火をつけると、ティムが飛んできて肩に止まる。灰皿代わりに煙草の灰をティムに喰わせてから改めて視線を男に向ける。
「まあいい、疲れた。飲みに行こうぜ、近くの街にいい店があるんだ。」
「お、いいねぇ。お前の奢りでな」
「何でだよ!」
「俺が勝ったからだよ」
「そんな賭けしてなかっただろーが!!」
たまたま出会って、強そうだという理由で手合わせが始まった。
ただ、それだけ。それだけで闘い始めるあたり、俺も戦闘狂だな。
だが、ただそれだけの出会いがこの先の俺の人生を大きく変えることになった。
場所は変わってとある酒場。
ここで先ほど激闘を演じた二人の実力者が酒を飲みながら話をしている。
「ん?じゃあお前はマグノリアに行くのか?」
「そういうことだ」
そう、今俺はマグノリアへと向かっている。
ある雑貨屋へと届け物を運んでいる途中、いわゆる仕事中なのだ。
「そりゃ、悪い事したな。仕事が遅れるだろ」
「気にしなくていい。期限には余裕があるし、なにより俺の意思で決めた事だ」
「そうか。なら
「気が向いたらな・・・・・・。ぼちぼち行くわ、宿を探さねーとな」
「おう。またな」
そう言い残し、男の片割れが席を立つ。最初は文句を言っていたがきっちりと二人分の金を払っていったが、それは彼が真面目だとかいう訳では決してない。
(いつもならどさくさに押し付ける所だが、負け惜しみと取られるのは気に食わん)
要するに只の負けず嫌いだった。
翌朝、俺は荷物をまとめると宿を出て町の入口に来ていた。
そこには昨日の男が立っており、声をかけてきた。
「よう。」
「まだ何か用か?」
男は質問には答えず、ふところから何か取り出し、こちらに放って言った。
「その手紙を昨日言った
「・・・・・・気が向いたらって言っただろうが」
正直行くつもりは無かったので面倒いのだが・・・。
「いいじゃねえかそれくらい。それじゃあ頼んだぜ」
そう言うと奴はそのまま歩いていく。どうやら話は終わりのようだ。
仕方ない。だが一つだけしておかねばなるまい。
「待てコラ。お前名前は?」
男は足を止めると首だけで振り向いて言った。
「ギルダーツ。ギルダーツ=クライヴだ。」
「そうか。俺はアラン。アラン=クロスフォード」
そのやりとりを最後に俺たちは完全に別れ、お互いの旅へと戻っていった。
はいキンクリしました。
とんだ時間は機会があれば個別に載せたいと思ってます。
また時系列は多少意識しましたが、曖昧なものもあるのであまりアテにしないで下さい。
ギルダーツ登場。
ええ、彼には勝てませんよ。
そしてやっとこさ名前が判明。
アラン=クロスフォード。これからもよろしくです。