FAIRY TAIL ~妖精の使徒~   作:一時停止

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第四話

「もうやめよう、エルフ兄ちゃん」

 

霞む視線を向けるとリサーナが両手を広げ立ちはだかっていた。

その後ろの方ではミラが倒れている。

おそらく動けないであろうミラはそれでも必死に声を上げ続ける。

 

 

「止めろリサーナ!!」

「大丈夫だよミラ姉。」

 

一度振り向きミラにそう返すと、エルフマンへと振り向き声をかける。

 

「もうやめようエルフ兄ちゃん。もう大丈夫だから、ね?」

 

それでも止まらない。

ゆっくりとした足取りだが確実にリサーナに近づいていく。

 

「リサーナぁ!!」

「バカ野郎!! さっさと逃げろ!!」

 

ミラに続いてアランも声を張り上げる。

が、聞く気がないのかリサーナはエルフマンに向かって話し続けている。

 

「ほら、早く帰らないとみんな心配するよ? マスターにも怒られちゃう」

 

そして遂にリサーナの前に立つ。

その腕がゆっくりと振りかぶられていく。

 

そして・・・・・・

 

「「逃げろぉおおおおおおおおおおおお!!」」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)に帰ろう?」

 

・・・・・・その腕がリサーナに振るわれた。

 

 

 

 

 

 

 

自分の体ほどある腕に殴られたリサーナは、何度かバウンドを繰り返しミラのそばに吹き飛ばされた。

 

「・・・・・・リサーナ? おい、・・・・・・リサーナ!」

 

ミラが呼びかけるが反応がまるでない。

必死に呼びかけ続けるミラに対して近づくエルフマン。

それを見た瞬間、俺は弾かれたように走り出す。

とはいえダメージは大きく、視界は歪み足がふらつく。

 

それでも走り続ける。

これ以上はやらせない!!

【同調/シンクロ】率を上げながら、右手で左手首を掴む。

そのまま左腕を引き抜かんばかりに強く引く。

徐々に左腕が姿を変えていく。

ソレはこの8年間の修行でも未だ完璧には扱えない。

十字架の描かれた大剣、神ノ道化(クラウンクラウン)退魔の剣。

その剣を逆手に持ち直し走る。

しかし、奴は既に二人の目の前にいた。

再び振り上げられる腕。

ミラはリサーナを庇う様に抱きしめるとその目を閉じる。

腕の上昇が止まる。あとは振り下ろすだけだろう。

 

いい加減にしろ!!

大事なもんだろうが!!

守るべきものだろうが!!!!

 

「テメエ!! 家族じゃねえのかよ!!!!」

 

ヤツの動きが一瞬停止する。

頼む神ノ道化(クラウンクラウン)あいつを救ってくれ!!

 

「おらぁああああああああああああ!!」

 

雄叫びを上げながら、退魔の剣を走っていた勢いのままに投擲した。

剣はヤツの胸に刺さり、その体ごと吹き飛ばして後方の大木に縫い付けた。

そして俺は勢いのままに転倒し、無様に転がり続けた結果、ミラ達の少し隣でやっと停止した。

 

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