さて、今日は理子の大泥棒大作戦の潜入日・・・・・なんだけど、私は開始前から既に疲労感満載。
理由は昨日平賀に作って貰った物に対して、更なる用意をした時の疲労が回復残っているんだよねぇ。
あー、眠い・・怠い・・少しフラフラする。
私は倦怠感を抱きながら待ち合わせ場所のモノレール駅に到着する。
駅の入り口には既にピンクのワンピースを着たアリアと、相変わらずアリアのトランクを持たされているキンジの姿が見えた。
大和 「二人共、おはよう。」
キンジ 「ああ、大和か。って、どうした?随分窶れているぞ。」
大和 「うん、ちょっとあってね。」
何気キンジからも見抜ける位疲れているって、流石に無茶し過ぎたかな?
アリア 「武偵なんだから、体調管理くらい気をつけなさいよ!」
大和 「はい。おっしゃる通りでございます。」
そうよね、ちゃんと体調管理をしない───えっ・・・あっいや、なんだ理子ね。
その時、存在感知に引っ掛かったものに一瞬だけ呆気を取られた。
理子 「イエーイ!理子だよぉ!!」
声のする方に居たのは柔和そうな美しい女性───に変装していた理子。
私の隣で理子の変装する女性のせいで、数秒程金縛り状態になっていたキンジが理子に突っかかる。
キンジ 「・・・お、おい!なんでその変装なんだよ!」
変装した理子はその人物の顔のまま笑みを浮かべる。
理子 「だってぇ、ブラドは理子の事知っているからぁ。理子のせいでブラドが帰ってきたなんてハプニングに会いたくないし~。」
キンジ 「ならせめてカナの姿はやめろ!別の奴になれっ!!」
理子 「えーだって、カナちゃん程の美人は滅多に居ないからヤダァー!それにカナちゃんに会えてキーくんも嬉しくないの?」
キンジの言い分を嫌々拒否する理子に、キンジが少し焦りながら理子の変装した人物を視界に入れないよう先に行こうとする。
キンジ 「あぁもういい。さっさと行くぞ!」
理子 「いざ出撃ぃ~!」
理子の説得を諦めた結果、敗北感が漂うキンジと、反対にハイテンションの理子が改札に向かう。
アリア 「え、なになに。どうなっているの?・・・キンジ!あの理子が変装している美人誰なの!!」
キンジの過剰な反応に対しアリアが思わず追いかけてキンジに問う。
しかし何時もと違い、キンジは何も言わず無視しようとするからアリアが更に声を張り上げる。
アリア 「キンジ、答えなさい!その、カナって誰なの───!」
アリアの嘆きに近い叫びは残念ながらキンジには届かなかったみたい。
私達は切符を買ってからモノレールに乗り込み、目的の駅まで揺らされる。
座席の座る位置は一番左から理子、キンジ、私、アリアの順番だったよ。
でもこの配置は地味に面倒でね。
右には早く目の前から今の理子の姿が居なくなって欲しいと願うキンジ。
左側にはアリアがさっきの出来事の結果、大変ご不満な様子で腕を組んで睨む。
しかもこんな感じの雰囲気が左右から同時に浴びられるから、その・・・圧迫感がね。
それに座席の位置でさりげなく私を緩衝地帯扱いにするのは出来れば勘弁して欲しかったりもする。
でも流石にキンジとアリアを隣同士にする訳にも行かないよねぇ。
結局最後までキンジはアリアれカナが誰かとは一言も話さなかった。
モノレールの移動中にアリアが私に目配せして来たけど、私は分からないと左右に首を振った。
私が知っているのは本人であって、カナと言うか人物自体は詳しく知らない。
モノレールを降りた後、拾ったタクシーで紅鳴館に到着した矢先、アリアの顔が恐怖で強張った。
アリア 「今日はハロウィンじゃないわよ・・・・・」
紅鳴館の外見にアリアがそう呟いた。
一言で言うなら、この洋館は凄く妖しい感じがする。
なんかこう、ゾンビや青い鬼が出てきそうな雰囲気がするよ。
あっ、今コウモリが空へ飛んで行った。
どうもこの雰囲気が苦手みたいで、音もなく静かーに私の後ろのアリアが隠れる。
一方その頃、管理人と玄関で挨拶している理子の表情も少し固い。
理子 「初めまして。本日面会のご予定をいただいております、ダブルクロス派遣会社です。ご契約の通り、本日からお仕事をさせていただくハウスキーパー三名を連れて参りました。」
理子の表情が固い理由は、紅鳴館の中から出てきた管理人が見覚えのある人物だったから。
うん、私もこの人が居ると思わなかったよ。
小夜鳴先生 「あ、あら~?これは思ってもいなかったですねー・・・・・」
そう言いながら苦笑いするここの管理人だったらしい、小夜鳴先生。
その後全員が困惑しながらも、洋館のホールのソファーに案内される。
メインのホールには様々な物が飾られていた。
例えば、通路の壁に狼と槍の紋章が書かれた旗が張られ、非常に古いのか随分と色褪せていた物とか。
にしても、やっぱりアリアはホラーな雰囲気が苦手なのね。
その飾られた旗に凄く怯えて、旗の横を通る際にこっそり距離を置いたりしているよ。
キンジ 「小夜鳴先生って、すごく大きなお屋敷に住んでいたんですね。正直意外でした。」
キンジが広いホールを見渡しながらそう伝える。
すると小夜鳴先生は少し照れた様子で言う。
小夜鳴先生 「いやー、一応ここの管理人となっていますが、私はここの研究施設を時々借りているだけでして、その成り行きでなってしまっただけですよ。それに今回もハウスキーパーを雇おうと思ったのは、成り行きとはいえ私が管理人の仕事でちゃんと管理していないといけなくてでして。あっ、そう言えば宮川さん。」
大和 「はい?」
キンジと話していた小夜鳴先生が私の方に身体を正面にして。
小夜鳴先生 「先日、私を狼から助けていただいてありがとうございます。」
小夜鳴先生が深々と頭を下げられる。
大和 「私は大した事はしていません。それに狼を仕留めたのはレキですよ。」
小夜鳴先生 「いえいえ。狼の攻撃を逸らしたのは宮川さんのSSRですよね?それに実際、この私を助けていただいた事に間違いはありませんから。彼との良い話のネタが出来ましたよ。」
嬉しそうに小夜鳴先生はそう話す。
そして小夜鳴先生の気分が良くなった隙を突いて、理子が知りたい情報を聞き出そうと動き始めた。
理子 「小夜鳴さんの申し上げます彼とは、このお屋敷のご主人様でしょうか?」
小夜鳴先生 「ええ、そうですよ。しかし残念な事に彼は今とても遠くにおりまして。暫くは帰ってから来れないようなのですよ。」
理子 「ご主人様はとてもお忙しい方なのですか?」
小夜鳴先生 「どうも彼はゆっくりしているみたいですが、理由があってこちらに戻って来れない感じですね。それに彼とはかなり親密ですが、直接会った事がないもので。」
他愛の無い話をして少しずつ情報を集める。
仲は良いけど、直接会った事がない?
私の知っている吸血鬼なら・・・いや、ここは私が本来居ない世界。
そうとは限らない・・・けど。
やがて交渉を終えた理子が館を去り、私達は館の二階にそれぞれ部屋をあてがわれる。
小夜鳴先生 「この館には伝統と言いますか、まぁとあるルールがありまして。ハウスキーパーさんはちゃんとした制服を着ないといけないのですよ。制服は居室に様々なものがあるので、好きに選んでもらって構いません。仕事は前に来た方が資料を置いていたはずでしたから、適当にささっとお願いします。」
廊下を歩きながら私達に説明する小夜鳴先生は、廊下端の螺旋階段の手前で立ち止まり、振り返って申し訳なさそうに話を続ける。
小夜鳴先生 「私は研究で多忙でして、基本的に地下に籠る生活なのであまり外には出てこないと思います。ですので暇になったら遊戯室のビリヤード台を好きに使って構いませんよ。それでは私は研究を続きに行きますね。夕食の時間になったら呼んで下さい。」
小夜鳴先生は一通り説明を終えて、螺旋階段を降り地下に消える。
階段の奥からガチャンとドアの閉まる音が届く。
物音がしなくなり静かになった所で私は周りを見渡す。
取り敢えず最初の行動は、そうねぇ。
廊下に据え付けられた窓の縁を軽く指で触れ、埃の付いた指を見て言う。
大和 「じゃあ、お仕事始めようか。」
キンジ 「そうだな。」
アリア 「・・・そ、そうね。」
それでは仕事を始める為に、それぞれの自室に入って制服に着替える。
私は荷物を置いて部屋のクローゼット開けると、中には様々な制服が掛けてある。
制服と言っても純粋なメイド服。
服は飾りの無いシンプルなデザインから、アリアが絶対着ない感じのフリルを多様したデザインまで揃っていた。
うーん、やっぱりフリルが付いたデザインは好みじゃないなぁ、シンプルなデザインにしよっと。
私は黒をメインとした、飾り気の少ないロングのメイド服を選ぶ。
メイド服を着て、作業しやすいように髪をポニーテール変えてからメイドカチューシャを着けた途端、アリアの部屋からドスンッ!と床に何か大きな物がぶつかる音が壁越しに響く。
音が気になってアリアの部屋に行こうと廊下に出たら、何故かアリアの部屋のドアが半開きのままになっていた。
大和 「アリア、入るよー。」
一言断って私は半開きのドアを開けて室内に入る。
大和 「・・・あちゃー。」
アリアの部屋の惨劇を認識して思わず苦笑いで呟く。
部屋の中ではアリアが服の汚れを叩き落とし、アリアの隣の床にキンジがうつ伏せで気絶していた。
キンジが気絶した理由は既に納得している。
アリアの服装が着ないと思っていた、フリルを多様したデザインをしていたからね。
多分キンジに服を見られて、アリアが恥ずかしさから何かしらの技を決めたのかな。
あー、うん・・・キンジ、運が悪かったね。
キンジを気絶させたアリアは私をチラッと目線を合わせて、私の隣を通って部屋を出ようする。
大和 「キンジは放置でいいの?」
アリア 「そのままにしていて良いわ。どうせそのうち起きるでしょ。」
アリアは冷めた目でキンジを見下ろし、そのまま部屋を去る。
うーん。アリアはあー言ったけど、放置するのは忍びないんだよね。
仕方なく私がキンジの部屋のベッドまで輸送する。
なんか最近こんな立ち回りばっかりだよねぇ。
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紅鳴館のハウスキーパーを開始してから随分時間の経った十日目。
今のところ特に大きな問題はないかな。
ちゃんと仕事を終わらせながら、紅鳴館の内部情報を少しづつ集めて行く。
とは言え流石に十日目となるとそれなりに情報が集まり、少し余裕ができる。
それに一日中仕事をしているだけあって、ハウスキーパーも効率良くに作業出来るようになった。
その結果、作業時間が減りつつ集める情報も減少したので、簡単に言えば凄く暇。
最近は遊戯室の窓際に座って、趣味の夜空を見上げるのも日課もなっていたり。
昨日は雷が降り注ぐほどの強い雷雲で見えなかったけど、今は雲も移動して透き通った夜空がいつもより綺麗に感じる。
でも何故か知らないけど、雲無くても地上の明かりで星達が相変わらず見えないはずだった。
しかし当日は、その見えない筈の美しい星達が何故か私の瞳に写った。
だからいつの間にか出てしまったと考える。
それに私は気づかなかった。
それは無意識の領域に刷り込まれていた事を忘れていた。
それと私は永遠に繋がっているのに。
それが表面に出たのは少しの気の緩みだったのかもしれない。
それを決して表に出すべきものではなかった。
それの知るべきではない存在の僅かな欠片を────
空見上げ、天高く戻る、今宵、正しき星辰。
目覚めよ、古代の支配者よ、封印は既に無く。
無知なる人から、取り返す。
人は知る、希望を、信仰を、正義を、願いを、望みを、無に還す、太古の畏怖を。
地からも、海からも、空からも、天からも、時空からも、次元からも。
狂気と、恐怖と、苦痛と、悲嘆と、災厄をもたらし、星々が破滅する定めの時が今。
真の名を、この地に示す、そこに正気はない。
アリア 「なんか、不気味な言葉ね。」
キンジ 「あぁ、そうだな。」
同じ部屋でビリヤードをしているアリアとキンジが、凄く嫌な顔をして私を見つめられている事に気づく。
えっと、なんでいきなり私にそんな変な視線を向けてくるかな?
私、何かやったっけ?
大和 「えっ?私を見つめてどうしたの?」
キンジ 「なんでってそりゃあ、いきなり気味の悪い言葉を言い出したからな。」
気味の悪い言葉?私、何も言葉を発してない・・・よね?
大和 「気味の悪い言葉って?」
キンジ 「自覚ないのか?さっき、古代の支配者やら破滅が今とか言っていたぞ?」
アリア 「そうそう。正しい星辰とか、封印が無いも言ってたわね。」
古代の支配者、破滅が今、正しい星辰、封印が無い?
キンジとアリアから聞かされた単語を理解した瞬間、私の困惑する感情が弾け飛ぶ。
あーこれは多分、しまった・・・少し気が緩み過ぎた。
大和 「ごめんね。あまり気にしないで。」
私は普段通りの口調で二人に頼む。
キンジ 「お、おう。」
キンジとアリアはお互いに顔を見合せて、意味が分からず戸惑う。
その時私は別の事を考えていた。
多分キンジは何もなければ大丈夫なはず。
アリアも感が良いけど、恐らく全く知らないから大丈夫だと思う。
それに今回はほんの一滴未満程度だから良かった。
僅かでも私が今回以上に気を緩めた瞬間、二人かどうなるかなんて想像は容易い。
私は同じ光景を何十回も、何百回も見てきたから。
もしこの事を私経由でなく、直接知ってしまった時は・・・・・せめて私が、安らかに────
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私が変な事を呟いたらしいその日の深夜二時、はぼ毎日の恒例となった電話での定時連絡の時間。
大泥棒大作戦決行日は四日後、つまりハウスキーパー最終日に実行する予定。
それに備えて準備を行っている状態のところへ、アリアから悪い知らせが届いた。
アリア 「ちょっとマズイ事になったわ。今日の掃除で金庫を確認したんだけど、前の情報より強化されていたの!物理的な鍵から、磁気カードキー、指紋キー、声紋キー、網膜キー。前は赤外線だけって言ってたけど、感圧床にサーモグラフィーまであったわ!」
キンジ 「な、なんだよそれ!厳重過ぎるだろっ!」
うっわぁ・・・えげつないレベルの金庫。
国でも今回程の防衛機能付き金庫なんてあんまりないよ。
それにこの段階で強化が入るなんて、もしかして気づかれているのかも?
まぁそれは後にして、今は金庫の侵入方法が優先。
と言っても十分な対策はある。
金庫の鍵は正面から挑まなければスルーできるし、赤外線は赤外線ゴーグル、感圧床は宙吊り状態で突破可能。
でも問題はサーモグラフィー。
サーモグラフィーは、熱を持つ物体から放出される赤外線を探知する装置。
赤外線は熱を発する物体全てが放射するから偽装がとても困難。
体温はおろか漏れ出た息ですら感知される。
一応この時代のサーモグラフィーは液体窒素で冷却されているから、その液体窒素を放出すれば使えなくなる。
ただ代わりに窒素が金庫に撒かれて、中に居る人が窒息する可能性があったり、侵入も気づかれるだろうね。
理子 「そのタイプなら、プランC21を改良すればいけそう。でも、うーん・・・サーモグラフィーかぁー。」
アリア 「金庫のあのサーモグラフィーは見た事あるわ。登録されてない箇所以外の温度が一定以上になったら警報がなる仕組みだったはずよ。」
キンジ 「だったら、サーモグラフィーをハッキングとか出来ないのか?」
アリア 「恐らく無理よ。」
キンジがサーモグラフィーの対策を提案するが、アリアがばっさり切り捨てる。
アリア 「ハードウェアのセキュリティであれだけ厳重なのに、ソフトウェアが脆弱な訳ないわ。」
キンジ 「それもそうか。」
全員がサーモグラフィーの対策に頭を悩ませている時、理子が声を上げる。
理子 「あっ!そういえばみーちゃんって、SSR使えたよね?それで何とかならなかったりしない?」
大和 「えっ私ので?んー、ねぇアリア。」
アリア 「何?」
大和 「そのサーモグラフィーって、一定以上の熱に反応するんだよね?つまり一定以下は反応しないって事?」
アリア 「ええ、多分合ってるわ。」
サーモグラフィーは赤外線に反応するから、赤外線って確か光の一種だったはず。
つまり光を完全に遮断してしまえば警報は鳴らない。
なら、ミ=ゴの光を完全に遮断するのを使えば。
大和 「うん、いけるかも。」
理子 「おー!それはよいではないかよいではないか!!」
理子の嬉しそうな叫びがここまでハッキリ聞こえる位喜ぶ。
理子 「よーし次は、小夜鳴先生と仲良しなのは誰かな?誰かな?」
キンジ 「アリアだな。今日の夕食で、新しい品種の薔薇に自分の名前つけられて喜んでたもんな。」
キンジが少し嫌味の混ざった言い方で答える。
なーんか、夕食時からキンジの機嫌が少し悪い。
私は夕食の担当外だから何があったのか知らないんだけどなぁ。
アリア 「そ、そんな事無いわよ!」
キンジ 「俺からはそう思えないけどな。」
理子 「おーっと!!これは面白そうな展開になってきましたね!」
大和 「ほら。話が逸れているから戻ろうね。」
このメンバーだと一回話が逸れて放置したら全く別の話に変わるのが容易に想像付くので、早めに軌道修正を行わないと。
理子 「よし、誘い出す先生の方はアリアでOKね!時間はどの程度稼げそう?」
アリア 「先生はかなりの研究熱心よ。そんなに長く時間は稼げないと思う。もって・・・そうね、十分あるかないかってとこかしら。」
理子 「十分かぁー、まぁ理子が考えて対策して置くから問題なーし!それよりみーちゃんのSSRは十分間連続で持つ?」
うーん、理子の確認が実を言うと結構な痛い所を突かれているんだよね。
雨風改があるならどれだけでも大丈夫なんだけど、ハウスキーパーとかの依頼に長物を持ち込むのは得策じゃないから、基本持って来ない。
だから純粋に頑張るとしたら───
大和 「サーモグラフィーを中心に1m³で展開したら、限界で二分半かなぁ。」
理子 「それはきついってみーちゃん!!もっと燃費良くなったりしないのー?」
大和 「一応範囲を小さくすれば長時間出来るよ。安全性を考えて十分間持たせるとするなら、60cm³がギリギリ持つかな。その分細かい座標が必要になるけど。」
理子 「じゃあそれも理子がなんとかしてあげる!それでは今日は撤退しまーす!じゃあねぇ~!」
そう言って理子は離脱する。
理子がいなくなったので、私も通話を止める為にボタンを押す。
後は実際に実行する段階だね。
記憶しない夢:カラスでも、モグラでも、死体でもない。思い出せない······いや、思い出さない方がいい!