暴走神に敗れし者、この地に現れる   作:弓風

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30:幽霊

 目を開けると、そこは白い天井だった。

 ・・・はぁ~、何回同じ事をすればいいんだろう。

 今居るのは見知った武偵病院の病室・・・いや、見知ったらいけないんだけどねぇ。

 部屋の構造や色、そして窓から覗く風景で簡単に分かったよ。

 それにしても───

 私はここに来る理由となった、ブラドとの一対一の戦いを思い出す。

 まーたやっちゃった、

 幸いにも掛かり非常に浅くて、ギリギリヴラドを殺さず済んだけど、もう少し気を付けないとね。

 

大和 「フフッ。」

 

 でもいっか。

 結果的に理子は助けれたしブラドも捕まった、結果オーライ。

 それに掛かりが強かったら結局私自身の制御が効かなくて意味なさそう。

 と私が思い馳せてる中、いきなり病室のドアが開く。

 

キンジ 「おっ?やっと起きたか。」

 

 私が起きた事にちょっと驚いた様子のキンジが、ドアを閉めてから近づいてくる。

 この光景も既視感満載だね。

 

大和 「キンジは元気していた?」

キンジ 「元気にしていた、じゃねぇよ。お前こそ三日間丸々意識が戻らんから心配してたんだぞ。」

 

 無茶をし過ぎだとキンジに叱られて、少し申し訳なく思う。

 それにあの戦いから丸々三日間。

 うん、使った消費量を考えたら回復時期も大体その位になるかな。

 

大和 「迷惑掛けてごめんね。私もここに何度も来るとは思ってなかったよ。あっ、そう言えばキンジと私って何故か交代で入院してるよね?なら次はキンジの番かな?」

キンジ 「不吉な事を言うのは勘弁してくれ。本当になりそうな気がする。」

 

 私もキンジなら本当になりそうな予感がする。

 なんでだろう?不思議。

 

大和 「それで私が倒れた後はどうなったの?」

キンジ 「ふーむそうだなぁー。まずはブラドの逮捕と理子の証言で、かなえさんの差戻審が可能なったとアリアがすげえ喜んでたか。あと預かってたお前宛の。」

 

 キンジが手持ちのカバンから、数cmの厚さの大きな封筒を取り出し渡される。

 

大和 「何これ?」 

キンジ 「中身を見れば分かる。どうやら俺達は国のタブーに触れたみたいだぞ。」

 

 あーはいはい、キンジの台詞だけで概ね察したよ。

 間違いなくブラドとイ・ウーの事だよね。

 渡された封筒の書類を全部取り出し、バラパラっとめくる。

 書類の名目は司法取引。

 ブラド・・・じゃなくて、今回のイ・ウーに関して永久的に口外無用。

 代わりに窃盗に関しては干渉しない。

 まぁ良くある口封じかな?

 にしても随分と優しい行動をしてくるね。

 国の対応に不満じゃなくて、結構意外に感じる。

 普通に考えれば暗殺されたり、存在が揉み消されても全然おかしくないのにねぇ。

 一応貴族のアリアがいるから、かな?

 まぁ取り敢えずささっと書類に署名したら、返却専用の封筒に入れてキンジに返す。

 

キンジ 「どうするんだこれ?」

大和 「私はこの状況だから、キンジに出して欲しくてね。」

 

 正直私の身体は意識が回復したなら他の部分には異常は無い。

 でも絶賛私は入院中だから医者の判断無しで勝手に動けないんだよね。

 そう思ってキンジに渡したんだけど、なんで微妙な表情なのかな?

 

キンジ 「んっ?待て、あの量をもう理解したのか?」

大和 「そうだけど?」

キンジ 「お、おう・・・分かった。帰りに出しておく。」

 

 何か妙の恨めしそうな視線でキンジが睨むって程じゃないけど見てくる。

 私何もしてないんだけど、正確にはしてないと言えないかも・・・・・

 しかしこのままこの雰囲気でいるのもねぇ。

 えーとどうしようかな、キンジの気を逸らせるものは。

 ───あっそうだ。

 

大和 「丁度一段落着いたし、問題の続き言っちゃおうかな?」

キンジ 「問題?あぁ、あのあれの事か。」

 

 キンジも私の言う問題の単語だけで、何か納得できるようになっている。

 まぁ何回も伝えているからそりゃそうだよね。

 

大和 「うんと、〈勇者と男性は暫く離れ離れになっていましたが、ある時一人の少女がきっかけでまた一緒になれました。そして三人は一つの事件に巻き込まれた際、金属の箱に囚われた人々を三人が協力して救う事が出来ましたとさ。〉って。」

キンジ 「───うーむむ?やっぱり既視感があるだが・・・やっぱり最初の方が良く分からんし、繋がりつうか関連性がなぁ~。」

 

 私の目の前で首を捻って唸るキンジ。

 んーこの様子だと、答えが出るまでそんな遠くない気がする。

 でもキンジだからどうだろう?案外核心まで行きそうになさげかも?

 こっちもこっちで別の事を思考していると、ふと時計が視界に入って気が付いた。

 

大和 「ねぇキンジ。時間大丈夫?」

キンジ 「時間?───ああっ!!」

 

 学校が終わった放課後にここまで来ていたら、寮に帰るまでそれなり時間が掛かる。

 普通は部屋の主はキンジだから、そこはキンジが自由に選んでいいんだよ。普通は。

 でもね、何より今のキンジの部屋には───

 

キンジ 「マズイッ!!飯がちょっとでも遅れるとアリアにどやされる!すっすまんが帰らせて貰うぞ!」

 

 私の頼んだ書類をカバンに積めて、焦りながら病室から飛び出し駆ける。

 にしても頼んだ書類を忘れず持っていくなんて、妙な所でキッチリしてるよねキンジは。

 ベッドから降りて、開きっぱなしの扉を閉めつつそう思う。

 そして何時もの聞き慣れた巨大なエンジン音が、病院の前に到着する。

 あっ、これはもしかして───

 扉から部屋の窓の前に移動したのち下の道路を見渡すと、そこには寮の方向のバスが病院前停留所を到着していた。

 病室から停留所まで地味に距離があるよね?

 キンジ大丈夫かなぁ?

 

 

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

 

 

 よし、これで頼まれ事は終わりだな。

 俺は大和から頼まれた封筒を真っ赤なポストに放り込んでその場を立ち去る。

 さーて、寮まで歩いて帰るか。

 ・・・どうしてわざわざ徒歩で帰るか、だって?

 そりゃ病院の玄関に着いたと同時に、寮行きのバスが発進したせいでな。

 更に運の悪い事に次のバスはそれなりに先な上、帰宅ラッシュの時間帯とあってくそ長い渋滞が発生してしちまった。

 これなら徒歩で帰った方が早いだろうと。

 しかし帰ってから飯が遅いとアリアに文句言われるのは確定だぜ・・・泣けてくるな。

 

キンジ 「はぁ~。」

 

 部屋に帰るのが憂鬱な俺がうなだれつつ脚を動かしていると、後ろから聞き覚えのある声が耳に届く。

 

理子 「キーくん!」

キンジ 「・・・理子か、どうした?」

 

 普段の俺なら近づかれ過ぎないように警戒するはずが、現状アリアの説教確定でもはや理子に抱き付かれてもどうでもいいと思考に陥り、ゆっくり振り向く。

 後ろから走って来た理子はいつものみたいに抱きつかず、俺の真隣で立ち止まって並ぶ。

 そして挙動不審な動きをさせて言った。

 

理子 「えっと・・・一緒にか、帰らない?」

 

 なんだ?理子の感じがいつもの随分違うぞ。

 そこらの女子と似た挙動しやがって、理子っぽくない。

 

キンジ 「あぁ。」

 

 俺は一応承諾して途中まで一緒に帰宅する。

 理子と一緒に帰るのはあまり気分が乗らないが、後々面倒な羽目になりそうなので仕方なくだ。

 しかし俺が警戒する理子は、口を開かず今まで沈黙を保ったまま。

 喋らない理子なんて随分と違和感満載だな。 

 俺としては面倒事に巻き込まれないから正直ありがたい反面、この妙な空気はどうにかならんのか。

 どうにかこの空気を流す方法を考えてる時、理子が一言呟いた。

 

理子 「みーちゃんの様子、どうだった?」

キンジ 「大和が起きたのもう知っているのか?やけに情報が早いな。」

理子 「キーくんがみーちゃん宛の書類をポストに入れてたから。」

 

 そういう事か。

 待て?それはつまり俺の目の前でバスが通り過ぎたのも知られているんじゃねか?

 今はともかく後々ネタにされそうで嫌だな。

 

キンジ 「元気そうって言えばいいのか分からんけどよ、大丈夫そうだ。いつも変わらない大和だったぞ。」

理子 「本当に?本当にいつも通りだった?」

 

 理子にしては妙に念を押してくるな?  

 俺はすぐに納得しない理子に若干の違和感を抱く。  

 ブラドと戦って、三日間意識不明だったからか?

 

キンジ 「大和に心配事でもあるのか?確かに三日丸々起きなかったからなのは十分理解で───」

 

 そう何気なく話す俺に対して理子は下を向いたまま、小さく理由を口にした。

 

理子 「わたし、みーちゃんが怒っているの・・始めて見たから・・・・」

 

 あぁ、なるほどな。

 理由を聞いてようやく俺の中で合点が行った。

 そうか、理子は大和が怒った所見た事ないんだったか。

 普段怒らない奴が怒った状態の後なんて、どう変化するか、どう対応すれば良いのか分からないよな。

 勿論気にもなるか。

 

キンジ 「まぁ、大和は普段怒らないからな。かなり前に後輩が転けて飯をぶっかけられた時なんて、自分より後輩を心配してた奴だ。他の奴だったら脅迫に近い事でもしているだろうよ。」

 

 俺は数ヶ月前の出来事を思い浮かべ理子に話した。

 大和と一緒に食堂で飯を食った時に、料理を持つ後輩がテーブルの足ですっ転んで、真正面に居る大和に料理が浴びせたんだ。

 しかもカレーうどんとか言う、洗濯するのにくそ面倒なものをな。

 そして大和が一番最初にした事が、後輩が謝罪する前にハンカチで軽く汁を拭き取って、半分パニック状態の後輩気遣い場を納める事だった。

 俺が同じ体験をすれば、唖然としてしまいそんな対応は無理だろう。

 他にも純粋なミスはおろか嫌味とかに対しても寛容過ぎたり、何回も大和を陥れようした奴をその都度許したりとか。

 それくらい大和は怒りの感情を知らない奴だ。

 

理子 「キーくんは見たの?前にみーちゃんが怒った所。」

キンジ 「・・・前に一回だけだが。」

 

 一応俺は大和が怒る場面を前に見た事があると言っても、たった一回。

 兄さんの葬式の時、マスコミに追われたあの時だけ。

 

理子 「そう。」

 

 理子が答えてから再び口を閉ざす。

 そして相変わらず微妙な雰囲気が流れ続ける。

 いつもみたいに元気出せよ理子、やっぱり調子狂うなぁ。

 かといって何時もみたいに元気満載でも面倒だなぁと思う俺もいる。

 大体数分位理子が口を閉ざしてから、いきなり意を決したのような行動をした後、俺の目に視線を合わせた。

 

理子 「キーくん。みーちゃんって強いと思う?」

キンジ 「なんだ藪から棒に。まぁいい、大和か?強いぞ、間違いなく強いぞ。それは理子の知っての通りだろ?」

 

 あのイ・ウー二番手のヴラドと真っ正面から正々堂々殴り合う奴が弱い訳ない。

 だが間近で戦いを観戦していた理子が何故そんな事を聞く?

 冗談抜きで今日の理子はほんと変だ。

 一方俺の返答に理子は首を左右に振る。

 

理子 「それはわたしも分かっているよ。でも、みーちゃんが強いのはあり得ないんだよ!」

キンジ 「それは、どういう意味だ?」

 

 理子の顔が上がり、訴えかけるように俺を見据え語り出した。

 

理子 「わたしね、今までずっと力を求めていた。ヴラドから逃げる為、アリアに勝利して自由を勝ち取る為に!だから防御に定評があるSランクのみーちゃんに目を付けた事があるの。それでどうやって技術を手に入れたか、過去の経歴とかの情報を調べたの。そしたらみーちゃん、今みたいな武偵関係の関わりは無くて、一般の小学校、中学校を出てたよ。」

 

 大和の意外な経歴に興味を持つと共に、正直羨ましいと思ってしまった。

 一般の学校、か。

 大和はちょうど俺が望む生活をしてたのか。

 あんな危険な連中じゃない知り合いでも居るんだろうか?

 是非とも俺も早くここからバイバイしたいもんだな。

 

キンジ 「それがどうしたんだ?」

 

 俺の返事を聞いた理子は一瞬呆気を取られた顔をして、頬を膨らませてむくれた表情に変化した。

 

理子 「今のキーくんってほーんと鈍感ッ!理子がこれだけ教えてあげてるのにまだ気付かないなんて!だから木偶の坊とか言われるんだよ?」

キンジ 「べ、別にいいだろっ!」

理子 「しょうがないなぁ~。今だけ特別に教えてあげるよ!」

 

 いつもの明るい笑顔の理子に戻り、自然と俺も頬が緩む。

 なんだかんだこの理子が一番だ。

 ただ、体を密着したりは物凄く遠慮して貰いたい。

 そして理子は笑顔から真剣な眼差しに戻って、話の続きを話す。

 

理子 「さっきも言ったけど、みーちゃんはここに来る前は一般の学生なんだよ。銃の扱いどころか戦いを知らない状態で、何でSランクを取れたと思う?それも強襲科。」

キンジ 「───あっ!」

 

 理子の説明を聞いた時、俺は即座に理子の言いたい事を理解した。

 そこらの一般の市民が戦いの試験を、それも最高のSランクで取れる訳がない。

 しかも一番危険な強襲科で獲得した。

 コネや資金で強引にやった可能性もあるにはあるが、大和の腕は間違いなく本物。

 一般人が武道や知識を持っていたとしてもSランクは絶対にあり得ない。

 だったら理子の言う一般の学校出身が違うとなりそうだが、リュパン家の出身、そして紅鳴館の内部情報から理子の情報収集能力は折り紙付きだ。

 理子の雰囲気から察して嘘もついていないだろう。

 

理子 「それに武偵高の入試以前の写真や映像が一切無いんだよ。それどころか目撃情報も名前を知っている人も皆無。」

キンジ 「それは裏の人間って、事か?」

理子 「理子も最初そう考えたんだけど、どうも違うっぽい。なんて言うか・・・まるでみーちゃんが武偵高に入る前まで存在せず、受験当日に急に現れたみたいな感じ。」

 

 存在しない人が急に現れたってあり得ないだろって思ったが、ジャンヌやら吸血鬼やらが出てくる状態を経験しているんだよな俺は。

 んっ?・・・おかしいぞ?どうも全然不思議に感じねぇ。

 これはいかん、俺の常識が塗り替えられて行っているじゃねぇか。

 

理子 「一応みーちゃんの性格とか考えたら多少は入り込んでも気にしなさそう。だけどあまり行き過ぎると───保証は出来ないよ。」

 

 やめろよ理子、過去を知られて本気で消しに来る大和とかヴラドよりこえーぞ!

 しかも性格的に凄い謝りながら来るだろうから、殺られる奴の心にもダイレクトダメージだぞ。

 う、うーむ・・・でもあいつの事だから、前もってすっげぇ遠回しに警告して来そうなもんだが・・・もしかして、前から言ってたあの問題みたいなのは、ひょっとして秘密を教えるかの試験や試練に近いものだったり?

 

キンジ 「分かった、程々にしておく。」

理子 「それとね、こっちが本題。キーくんに送ったから、メール。」

キンジ 「メール?」

理子 「わたしはアリアの方の裁判で証言をした。なら次はキーくんの方。」

 

 俺は上の空を見上げつつ、理子の言葉を意味を理解しようとする。

 アリアの約束は守った。

 つまり今度は俺の番───おい!!それってまさか!

 

キンジ 「居ない。」

 

 内容を察して理子の方を反射的に振り向いた俺は、理子の姿を捉える事は出来なかった。

 相変わらず、逃げ足がお得意な事だ。

 

 

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

 

 

 結果的に言えば、前に護衛した時にこっそり伝えられた白雪の予言は当たっていた。

 その一言しかこの状況を説明出来るのはなかった。

 視界に写るそれは、一つの幽霊だと。

 白雪は言った。狼と鬼と幽霊に会うってな。

 ヴラドの下僕の銀狼、ヴラドの本人、そしてここ・・・以前俺達が飛行機を不時着させた島。

 理子からのメールに記された場所でもある。

 何本も立ち並ぶ風力発電用の風車の中に、壊れて使えなくなった風車の羽の先へ、確かに幽霊は存在した。

 そこにいる筈の無い、既にこの世に居ない人物───カナだ。

 最初は目を疑った。

 変装した理子や別の人物ではないかって。

 でもANA600便の残骸を利用して近付くにつれ、俺の予想は裏切られていく。

 カナだ───間違いなく本物のカナだ!!

 その理由は、決して変装では出せないカナの持つ圧倒的な雰囲気。

 どんなに神秘的な景色や状況であっても、カナの前では一つの引き立て役に過ぎない。

 カナは俺が近付くを感じて、ゆっくり、ゆっくりとその瞳を露にする。

 そしてカナに見られた俺は反射的に動きを止めてしまう。

 

カナ 「キンジ、ごめんなさい。私にイ・ウーには届かなかった。」

 

 俺に聞こえる声で、それでいて優しく柔らかく発した。

 それを聞いた俺は不思議とあまり驚かなかった。

 きっと無意識の内に何処かで思ってたんだろうな。  

 あのカナ・・・いや、兄さんが死んでいるはずがないって。

 しかし俺は兄さんの生存を素直に喜べなかった。

 今はそれ以上のある感情が沸き上がっていたからだ。

 

キンジ 「カナ、教えてくれ。何処で何をして、今どうなっているのかを!頼むよ───兄さんッ!!」

 

 俺の訴えに兄さんはいきなり突拍子のない事を言う。

 

カナ 「キンジはアリアをどう思ってるの?」

 

 なっなんだいきなり!

 突然カナからアリアの単語が出てきて、若干動揺してしまう。

 

カナ 「ひょっとして───好き、なの?」

 

 カナの言葉に、不思議と体内の体温が上がった気がした。

 

キンジ 「そ、そんな事はどうでもいい事だ!それより教えてくれよ!!」

カナ 「その様子、キンジはまだ迷っている。なら、まだ間に合うわ。」

 

 俺は言葉の真意が理解出来ない。

 一方一人自己完結的に納得するカナは何の躊躇いの無く、ある台詞を俺に伝えた。

 

カナ 「キンジ。貴方も私と一緒に行きましょう。貴方のパートナー達を殺しに。」




地質学者の日記:誰も居ない所でクスクス笑いが聞こえたら、星から来た見えない生物が浮遊しているだろう。
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