6歳 1856年。
遂にクリミア戦争が終わった。
そして、アロー号事件の勃発だ。
華北複合企業には、ちゃんと敷地と外部の境界線に張り紙を構えておかせた。
情報の線も、ユダヤの会社と提携して情報を得ている。
英国造船工場(所)は、新たに工場と港を新造・拡大した。
城郭保全会社は、新たに城を金沢に作った。
そしてついに、四国電鉄に多くの機関車と電車が配備された。
今年から元気に走ることになる。
また山中を整地して、飛行場の用地を確保した。
飛行場になる場所へつなげる路線も、藩中央へつなげた。
「佐吉。お前は優秀だ。でもな、そんなに馬鹿正直だと、ここ以外で過ごしていけんぞ」
「わかりました。ずるがしこくなります」
新たに妹や弟が生まれてきている中、俺は寺子屋のお坊さんに世間の厳しさを学んだ。
うーん、感情的にならないように頑張っているんだけどなぁ。
「あにうえ! 将棋であそびませんか!」
「お兄様。ぽにーてーるっていうやつを、やっていただけませんか?」
可愛い弟と妹と遊んでいると、自然と現代の知識が出てきてしまう。
世間が狭いと、こんな風にあまり変わらない景色に平和だと錯覚してしまう。
世界的に見れば、決して平和ではないんだけれども。
「いいよ。やろうか」
「あにうえ!ありがとうございます!」
「お兄様、大好きです!」
遊んでいる間にも、世界は刻一刻とその様相を変化させる。
<サウジアラビアとアメリカ、宣戦同時攻撃!
傭兵の白兵戦により、アメリカ巡洋艦一隻拿捕!>
早速戦争が始まってしまった。
日英合同石油会社からの指示が来た。
アメリカは海の支援、サウジアラビアからは装備は貧弱だが陸軍で攻めてきた。
だが陸はすでに塹壕や罠、対人地雷で多くの犠牲者を出している。
アメリカは飛行船から撃ちおろされる砲台にて、船舶のほぼすべてが沈没した。
このように航空支援や対人戦闘支援があっても、傭兵の被害は少なからずある。
15000人ほど傭兵がいるのだが、死傷者数3000人ほど。
敵は5万ほど投入してきたようだが、船舶は壊滅し陸上も物資不足でまともな戦闘は不可能。
よって2万ほど死去し、他は捕虜で降伏した。
しかし、捕虜に対してまともな衣食住は拡充されていない。
理由の一つとして、降伏勧告というより無条件降伏・白紙和平を送っても、
一か月間戻ってこなかった事。
そして更に無駄に兵力を送ってきたことだ。
戦争の拡大に伴って、捕虜にスコップを持たせて突撃させる方法にした。
未来の評価なんてどうでもいい。
今は現実を見て、今の会社を守る事だ。
というわけで、無限資金があれど相手の資金を減らせることができないので、
希望ヶ峰付近で通商破壊作戦を行う。
結果は異常に良く、二か月後に数か月早い史実の1857年アメリカ恐慌が始まった。
これによりアメリカ海軍が影響を諸に受け、艦砲外交を主にしている東アジアへ向ける艦船以外この戦争で拿捕もしくは沈没することになる。